元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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第2話

会場に着いて筆記試験を受けたが、

 

『なんだこれは? 現役の時の将官昇任試験に比べたらかなり簡単じゃないか。この程度であれほど頭を悩ますほどか?』

 

俺は全て解答し、20分経ったので会場外へ離席した。

 

いやぁ、あの時の試験官の顔は忘れられねぇな。

 

目を点にして、解答と俺を交互に見てくるもんだからさ。

 

笑いを堪える事に必死だったよ。

 

ま、問題が間違っているのもあったから、丁寧に間違いを書き直しておくのと同時に、正しい答えを記入して、理由付けまでしておいたからね。

 

「ふむ、次までやる事が無くなってしまったな。」

 

転生した身であるから、携帯もないから時間を潰せない。

 

持ち物は、嗜好品として軍服に入っていたタバコと、スキットルに半分くらい入っているお酒くらいだ。

 

「一服するか。」

 

しかし、未知の場所でもあるから場所が分からない。

 

「職員に場所を聞きたいが、見当たらないな。」

 

とりあえず、目の当たりにした者に尋ねるとしよう。

 

そう考えていると、丁度通り掛かった。

 

「すまないが、そこの眼鏡をかけた人」

 

「ん、私?」

 

いかにもキャリアウーマンみたいな雰囲気の人に声を掛けた。

 

「イエス! ちょっとお尋ねしたいのですが、お時間は宜しいかな?」

 

「ええ、少しなら構わないわ。」

 

こちらに向き合ってくれる。

 

「助かる。えっと、喫煙場所を探しているのだが、教えてもらえないだろうか?」

 

「喫煙場所だったら、隣の職員棟の屋上にあるわよ。」

 

「職員棟か。受験者は立ち入れますか?」

 

「受験者? もしかして貴方受験者なの?」

 

驚いたように聞いてくる。

 

まあ、試験会場から30分しか経ってないからな。

 

「ああ、誤解しているようですが、試験は受けましたし、問題は全て解答欄を埋めましたよ。ついでに間違ってる所もあったので、書き直して、理由付けまでしておきました。」

 

「え?」

 

この人もかいな………。

 

「それで、話を戻しますが、受験者も入れますか?」

 

「え、えぇ。試験期間中は、解放はされてるから行けるはずよ。」

 

「丁寧にありがとうございます。」

 

俺は一言お礼を言って歩き出す。

 

そして、すれ違いに一言伝えた。

 

「オタクの皇帝サマ、そろそろ休ませてあげないと身体壊れちまうよ。左足首と、股関節右側を触診して確かめてみることだな。」

 

その言葉に目を見開く。

 

「貴方は一体!?」

 

「ただのお節介だよ。ま、騙されたと思って、やってみるといいさ。学園最強チームのトレーナーサマ。」

 

俺は右手を振りながら、喫煙所に向かった。

 

「アレがただの受験者? 冗談じゃない。」

 

そのつぶやきは誰にも聞き取れず消えた。

 

 

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