元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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違う世界線の話になります。


閑話休題〜if〜

謹慎の3日目あたりだろうか?

 

部屋にいるだけだから、何となしにテレビをつけてみたんだよね。

 

そしたらバラエティ番組で特集をしてたんだよ。

 

『現代に名を残す偉人達』ってね。

 

なんとなくコーヒー飲みながらこれを見てたんだけど、あるコーナーでとんでもないのを発見してしまったんだよ。

 

『では、ゲストの方に聞いてみたいと思います!』

 

そう司会の人が言って映し出したのは………

 

「ンン〜〜〜〜〜??」

 

どっかで見たことある顔だな?

 

『はい、ゲストとして参りました。『星崎澪』です。』

 

俺は名前を聞いた瞬間にコーヒーを吹き出した。

 

「はぁ!?」

 

そんな俺の心は知らんとばかりに番組は進んでいく。

 

『星崎さんが思う偉人は誰ですか?』

 

司会が尋ねる。

 

『私が元特殊部隊にいたのはご存知ですよね?』

 

『はい、存じていますが……』

 

『私は当時隊長をしていた『榊龍一』隊長と言います。』

 

『何故でしょうか?』

 

『何故と聞かれると、彼はどの完璧な軍人はこれまで見たことがありません。作戦に戦闘、個々の能力の見極め、そして癖の強い連中の統率が取れたのですから。』

 

『そんなにすごい方なのですね?』

 

星崎は首を横に振る。

 

『凄いなんて言葉では言い表せないです。私達の部隊の教訓は聞いたことありますか?』

 

『はい、確か……『一個中隊』でしたよね?』

 

『そうです。これは、個人の戦闘能力が1つの中隊に匹敵すると言う意味で付けられています。そのせいか、所属していた人数は10人もいませんでした。でも、戦地ではその少人数で大隊規模の敵を斃してきました。』

 

『普通なら負けそうな戦力差ですね。』

 

『そうですね。個々の能力が異常すぎたからですね。例を上げるとすれば跳弾で一気に3人も撃ち抜く狙撃手とか、ね?』

 

司会の顔が若干引き攣っている。

 

『お、恐ろしい集団ですね。』

 

『その中でも隊長は群を抜いてました。』

 

『例えば?』

 

『戦闘機に片手で捕まり、亜音速の中で敵を撃破し、次の戦闘機に飛び乗る。その戦闘機をそのまま飛んでる状態で鹵獲します。鹵獲した戦闘機で敵陣地のド真ん中に突撃、単身で大隊規模の敵を殲滅してました。』

 

『生きているんですか?』

 

『勿論です。しかも、邪魔だからと言う理由で武器は現地調達ですよ? 最初の方は徒手で倒していくんですから。』

 

このアホ!

 

なに勝手にベラベラ喋ってるんだ?!

 

『ちなみに私は、パラシュートなしで空挺降下ができますよ?』

 

『十分おかしな集団ですよ!!』

 

『ですが、味方の裏切りによって私達はバラバラになってしまいました。隊長だけ見つかってないのです。』

 

『そうだったのですか………。』

 

『まあ、裏切り者はすぐに見つけて、ロケットに括り付けて、宇宙に裸で飛ばしましたけど。』

 

『あんたらの部隊の人間の方が恐ろしいわ!!!』

 

司会が叫ぶ。

 

『まあ、私は戦場から退き、このように社会に適合してるのですから。他の人も溶け込んでますよ?』

 

『そうだったのですね。他の人は一体どんな職業に?』

 

『ん〜、大半が警備会社かな。一部は自分たちの趣味の物作りとか、畑とかしてるよ。』

 

『なんというか、意外ですね?』

 

『さっきの話を聞いたらそう思っちゃうよね?』

 

『星崎さんはどう言った職業に?』

 

『SM』

 

『はい?』

 

俺は画面を二度見した。

 

『だから、SM嬢だよ? ちなみにM担当よ。』

 

『そんな情報聞きたくねぇよ!!』

 

『フヒッ! おっと、失礼しました。少々その罵倒が心地よくて。』

 

『もうダメだ。なんでこの人ゲストに呼んだんだ?』

 

『いやぁ、テレビだからこそ言いたいことがありましてね?』

 

『ロクでもなかったら張り倒しますよ?』

 

星崎は体をクネクネさせる。

 

『それはそれでご褒美なのですが、置いときましょう。では、気を取り直して。………隊長、見ているんでしょう? 近いうち逢いに行きますからね? 20年前に居なくなって私達がどれだけ探したことか。』

 

司会も静かに聞いている。

 

『貴方が居ないからご褒美くれる人がいないじゃないですか!!』

 

「結局それかい!!」

 

『このアホ引っ張り出せぇぇぇぇぇ!!!!』

 

黒い服の男達に引っ張られていく星崎

 

『あ、ちょっと! まだ、言いたいことが! せめて、乱暴に適当に運んでくれると嬉しい!!』

 

『もうお前黙ってろ!!!』

 

司会は息を切らせて叫ぶ。

 

『はあ、大変失礼しました。一旦コマーシャルです。』

 

俺はテレビの電源を切った。

 

そして頭を抱える。

 

「はあ、あのバカが謹慎終わったらどうするんだよ。」

 

それよりも………

 

「近未来の転生だったのかぁ。」

 

まあ、驚きはしなかった。

 

「ま、いつでも俺は俺だ。この時代を楽しむだけだな。」

 

俺は口角を少し上げて笑った。

 

そのあと、スマートファルコンとハルウララから電話が来た。

 

簡潔に言うと、『あたおかは教官じゃないか』とのことだ。

 

コイツらテレビ見てたのかよ。

 

今度会ったら、全力で追いかけてやろう。

 

 

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