続きをどうぞ!
スマートファルコンを担当にして1週間が経過した。
順調にスマートファルコンは強くなってきている。
ちなみに俺の1日のルーティンができた。
朝はスマートファルコンの朝練を見に行く前に必ず、芦毛のブラックホールの口に食べ物を捻じ込んだあと、それを回収しにきた関西弁の芦毛を捕まえて、オギャリストに引き渡すという事だ。
その光景を満足するまで笑いながら眺める。
その後にスマートファルコンに合流する。
「トレーナーさん! おはようございます!」
「おう、調子はどうだ?」
「バッチリだよ! トレーナーさんは?」
「俺バッチリだ。いつものアレしてきたから。」
俺は3人の方を指差す。
それを見てスマートファルコンは納得したように苦笑した。
「アハハ……いつものアレだね……。」
芦毛のブラックホールが口を押さえて転げ回り、関西弁の芦毛が虚な目をしてでちゅねされ、それをオギャリストがよしよししている光景だ。
「トレーナーさん今日は何したの?」
「今日は、わさびたっぷりシュークリームだ。そして、オギャリストには、芦毛の関西弁が寂しがってるぞと連絡入れたら、2分で来やがった。」
「うわぁ……。」
「まぁ、いいんじゃね? オギャリストは最近調子が良くなってきているらしいしさ。」
「まあ、それは言えてるけど……。」
そう、オギャリストは最近だと春の天皇賞でぶっちぎっての大差勝ちを果たした。
「マジで、あのラストスパートはバケモンだったな。」
コーナー抜けて更に加速し出したからなぁ。
「私もあんな風に早くなれるかな?」
スマートファルコンが聞いてくる。
「あん? そりゃなれるだろ?」
俺はスマートファルコンとオギャリストを交互に見る。
「どうして断言できるの?」
「……フッ」
俺は一部を見て鼻で笑う。
「凄くムカつく笑い方だけど、トレーナーさん教えてもらえるかな?」
「そりゃ決まってんだろ? お前の方が身体中にある白筋がオギャリストに比べて圧倒的に多いからな。中距離までならお前が勝つだろ。長距離はお前に向かないから勝てないがな。」
「へぇ〜、本音は?」
スマートファルコンがジト目を向けてくる。
「お前の方が空気抵抗が少ないから速い。」
「もうっ! トレーナーさん!!」
「ふははははは!! 事実だろうに!」
スマートファルコンは腹を立てるが、俺に勝てないことを知っている為プリプリと怒るしかない。
「まあ、前半に言ったことも事実だ。」
「うん、分かってる。」
「今日は、スタートダッシュの練習だな。お前はゲート難ではないが、ゲートが開くと同時に飛び出すくらいの反応速度を身につけてもらう。」
スマートファルコンは頷く。
「確かにお前が目指すのはダートじゃ目立つことが少ない。でも、アイドルだろうが軍人だろうが最初は泥臭いんだよ。泥の中から這い上がってこその証明だろ? だったら、証明して見せろ。最後に残って立っている奴が勝者だ。」
「はい!」
スマートファルコンは元気よく返事をする。
「よし、それじゃ始めるぞ。スタートダッシュ1回失敗するたびに夕方の坂路ダッシュが10プラスされていくからな。」
「えぇぇ〜〜〜! さっきまでの感動返してよ!!」
「うるせぇ、さっさと始めるぞ。それとも芝の坂路ダッシュするか?」
「すみません! ファル子が悪かったです!」
「よし、さっとやって終わるぞ。授業に遅れるなんて許されないからな。」
「は〜い!」
それからスマートファルコンは練習を始めた。
結果は坂路ダッシュ60プラスが確定した。
スマートファルコンは某魔術師のように絶望した顔になってた。