「さて、集まった頃かな?」
俺は、大会議室に入った。
入った瞬間に、全員がこちらを向く。
「おぉう、圧巻どすえ〜。」
「真面目にやらんか。」
「女帝様はお堅いなぁ。まあ、真面目な話をするけどね。」
俺は全員が居るのを見回す。
うん、オッケー不満は抱いてなさそうだな。
「何故これをやろうと思ったきっかけは、俺が軍隊を作るつもりでいると言う噂を払拭するためだ。これをやってるところを見せて、普段のトレーニングとは全く違うぞと言うのを見せる。だが、ただの払拭で終わらせる気はない。このトレーニングの終了後には、劇的にスピード、スタミナ、根性が付くと言うのを約束しよう。」
さて、徐々にスイッチを入れていこうか。
「このトレーニングは徹底した俺の管理の元実施する。トレーナーごとの指導方針に反する事もあると思うが、そこについては目を瞑っていて欲しい。あと、質問がある時は手を挙げて質問してくれ。これについてはトレーナーも同様だ。俺はこれからやる気スイッチオンにするから。」
「はい。」
「おハナ先輩どうぞ。」
「徹底した管理と言ったけど、怪我とかの心配は?」
「それについては自己申告となる。このトレーニングはかなりキツい。強くなるためとはいえ、少しでも痛みが出た場合はすぐに申告するように。ただし、キツいからと言う理由で逃げる事は許さん。その時は地の果てまでも追いかけて………な?」
「分かったわ。以上よ。」
「あと、人やウマ娘として扱わないような発言もする。これは、精神面で強くなって欲しいからだ。暴言ほど、このトレーニングで精神面を強くする手はないからな。」
「なんだと!?」
女帝様が怒りを露わにして立ち上がる。
「ちょっ、エアグルーヴ先輩やめた方が……。」
ファルコが止めにかかる。
「黙れ。手も上げていない貴様に発言権はない。言っただろ? これは今までのお前らの考えるトレーニングではない。軍隊式だと。俺の徹底した管理で行うと。それともなんだ、テメェは今から修行僧にでもなるのか? 火の前で念仏でも読むのか? 滝に打たれるのか? 今からか? 馬鹿じゃねぇのか? そんなの長年やらないと成果に繋がらねぇよ。ちったぁその足りない頭で考えろ。2度はないぞ座れ。」
「チッ、分かった。」
「明日からのトレーニングは朝も早かったりするからな。別の場所で寝泊まりしてもらう。それについては俺の方で用意する。朝が早い時は周りのやつに迷惑が掛かるからな。質問は?」
スッと手が上がる。
変態先輩だ。
「どうぞ。」
「そのトレーニングはトレーナーも参加だよな? と言うことは俺らも練習をすると言う認識でいいか?」
「その通りだ。トレーナー自身がキツさを理解してないと、教える事も教えることができないだろ? 勿論俺も参加できるところはするが、全体を見なくてはならない。参加できない所も出てくるだろう。」
「トレーニングはウマ娘と同じ内容か?」
「いや、減らして人用にする。同じ量をすると逆にトレーナーが壊れてしまうからな。」
「なるほどな。了解した。」
「他、質問は?」
「はい!」
今度はファルコが挙げた。
「どうぞ。」
「練習内容は教えて頂けるのかなぁって……。」
そうきたか。
「練習内容は一切明かさない。これも精神面を強くする1つだ。先の見える終わりのある練習と、先の見えない終わりのない練習だとどちらが頑張れる?」
「終わりのある練習です。」
「そう言うことだ。分かったか?」
「はい。」
「他に質問は?」
俺は全体を見渡すが、手の上がる気配がない。
質問は無いようだな。
「よし、そしたら明日からトレーニングを開始する。朝の時間帯については不明だ。俺が全員起こしに行くから、その時からトレーニング開始だ。以上よ解散!」
全員を解散させた。
さて、明日から楽しみだな。