元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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第3話

「理事長これを。」

 

緑色のスーツの女性からある答案用紙が渡された。

 

「驚愕! 何なのだこの点数は!?」

 

理事長は答案用紙を見て驚く。

 

何故なら回答がほぼ満点なのに対し、気付かないような間違いも修正してあるからだ。

 

「こんな点数これまでで見たことがありません。」

 

「肯定。その通りだ。どうしたらこんな点数が取れるのかが不思議なくらいだ。」

 

「試験官によると、開始20分でこれを提出して退出したそうです。」

 

「何と!?」

 

さらに驚く。

 

何故なら、このトレセン学園の試験は合格倍率がかなり高いうえ、試験問題もかなりの難易度となっていて、年間でトレーナーになるも者は、ほんの数名程度である。

 

その問題を開始20分で解き、かつ間違いまで書いて出すことなど前代未聞だったのだ。

 

「その者の写真はあるか?」

 

「こちらに。」

 

緑のスーツの女性が出したのは、試験会場に私服で現れた彼であった。

 

しかも、学園の監視カメラで撮ったにも関わらず、カメラに目線を向けているというオマケ付きである。

 

「この者は監視カメラの場所が分かっているのか!?」

 

「恐らくは気付いていると思います。」

 

「何と末恐ろしい。」

 

その時、ドアがノックされる音が聞こえた。

 

「理事長、シンボリルドルフです。」

 

「許可! 入っていいぞ!」

 

入ってきたのは、彼にアドバイスを受けたウマ娘だった。

 

「理事長、相談があるのですが。」

 

彼女は、真剣な表情で向き合う。

 

「本日、試験を受けに来た男性について尋ねたいのですが。」

 

「確認! 男性というのはこの者か?」

 

先程の写真を見せる。

 

ルドルフは目を見開く。

 

「肯定。やはりか。」

 

「何故、彼だと分かったのですか?」

 

「この答案用紙を確認してみよ。」

 

渡されたのは彼が書いた答案用紙だ。

 

目を通して行く度に、表情が硬くなる。

 

「これは、所属しているトレーナーも分からない知識がありますね。」

 

「肯定! その通りだ! ここに来るということは、彼と接触したと考えられる! 彼について分かることを教えてほしい!」

 

ルドルフは目を閉じ考える。

 

「私が背後から声を掛けたら、間合いを取って、左手を右鎖骨あたりまで持っていってました。」

 

その言葉に2人が目を見開く。

 

「それは本当なのですか?」

 

「確認! 確実に間合いを取ったのだな?」

 

「はい、間違いなく取りました。」

 

緑のスーツの女性と理事長は目を合わせる。

 

「たずな。」

 

「はい。間違いないと思います。」

 

2人は目を合わせて頷いた。

 

「どうしたのですか?」

 

ルドルフだけは、ついていけてないようだ。

 

「解答! 彼の名前は恐らく偽名だろう。そして、正体は………。」

 

「正体は?」

 

「間違いなく、元軍人だ。」

 

 

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