〜午前3時〜
俺は、プレハブの前に来ている。
他は、未だにぐっすりと寝ているが、練習をこれより始める。
俺は思いっきり笛を吹く。
「テメェら全員起きろ!」
夜中という事もあり声がよく通る。
プレハブの中からはバタバタと音が聞こえる。
「最初だからな。10分後着替えて集まれ。遅れたらペナルティだ。」
俺は、時計で時間を計りながら待つ。
5分経過した頃、真っ先に4人と男トレーナーが全員来た。
4人は、009といっちば〜ん、男女第2とウチのドMだった。
「おう、最初にしては上々だ。」
「こんな朝早くからするのか?」
変態先輩が聞いてくる。
「そりゃ勿論だ。これも計画の内であるし、間に合わないのもいるはずだからな。間に合わなかった分のメニューも考えてある。」
「マジかよ……。」
8分が経過するくらいにおハナさんとポン帝、女帝様、オギャリストが来た。
「こんな時間に起きることになるとはね。」
「こんな薄暗い時間からか? 全く常識がないな。」
9分が過ぎる頃に逆噴射と万年3位、鼻血ブーがやってきた。
そして、10分が経った。
「おい、1人足りねぇぞ?」
「マジかよ?」
変態先輩は周りを見渡すと、顔を少し青くする。
「スペは?」
「今すぐ読んで来い!」
いっちば〜んがすぐに呼びに行った。
それから集合したのは15分後だった。
「さて、集合に遅れた訳だが、どうして起こったのか説明してもらおうか? だが、遅れた原因がコイツ1人のせいにするのは無しだ。」
全員の顔は強張っている。
「こんな時間に起こした貴様が悪い。」
「ふはははは! 俺が悪いと言うか! 今までやって来たがそう言われるのは初めてだ。なるほどねぇ………社会舐めてんの? 仕事の納期ギリギリに変更になった時もそれ言うの? いきなり変更した貴方が悪いですって?」
「それとは話が違う!!」
「は? 一緒だろうが? ワガママ言うな。昨日、俺は朝練の時間を言ったか? 言ってねぇよな? 普通だったら詳しく聞こうとするよな? 何故しなかった? 気付きませんでした、頭が回りませんでした、貴方が時間を言わなかったでした、以外で理由があるなら言えよ。」
「………。」
「言えねぇよな? だったら黙って従え馬鹿が。」
「チッ!」
お〜お〜、隠さなくなってきたな。
「なんだ? 気に食わないから突っか掛かって来てるのか? ガキかよ。ウマが合う合わない絶対にあるんだよ。それくらい理解しろ。」
「は、はい!」
いっちば〜んが手を挙げた。
お、昨日言われた事を忠実に守ってるな。
「いいぞ。」
「私が近くに居たのに起こしませんでした。」
「ほう、何故?」
「いきなり起こされて、頭が回らず、私のことでいっぱいでした。」
なんとまあ、素晴らしい回答をしてくれた。
「お前、俺が1番欲しかった回答を言ってくれたな。」
「あ、ありがとうございます!」
俺は全員を見渡す。
「昨日言ったよな? 普段の練習とは違うと。一緒に生活してる以上はライバルであり仲間だろ? 仲間をお前らは平然と見捨てるのか? 普通は見捨てないよな? 現状お前らは見捨ててんだよ。その結果がコレだ。急いだ時、我が身が危ない時にその人物の本性が出る。」
全員を見て俺は言い放つ。
「つまりお前らは、我が身可愛さに仲間を捨てるような薄情な奴なんだよ。」
「貴様!?」
「それはちょっと言い過ぎではないか?」
流石にこの発言にはポン帝も口を挟む。
「俺が話してんだ。話に割り込むなガキども。手すら上げてないテメェらに発言権はない。ちなみに女帝様よ、テメェは3回目だって自覚ねぇの? 流石に3回目は看過できねぇよ。」
俺は上着を脱ぐ。
「ペナルティだ。話すだけ無駄だからな。連帯責任で全員俺の後ろを走って付いて来い。この話の続きはその後だ。」
俺はトップスピードで走り出す。
他は慌てて走って付いてくる。
大丈夫かな?
俺の言いたい事を理解してくれてるといいんだけど。
そう思いつつ時計のタイマーを6時間にセットした。