あれから、ずっと走り続ける。
タイマーは後1時間残ってる。
大体2時間くらいした頃からか?
まずはスタミナのない人間チームが崩れ落ちた。
ウマ娘の方はまだ余裕そうだった。
人間達はよく根性でついて来たよ。
4時間経ったあたりから、ウマ娘の方も息切れが目立ちだした。
俺?
全く息切れすらしてないが?
「はぁ、はぁ、はぁ、アイツほんとに人間なのか怪しいぞ……。」
「あのスピードを4時間も維持してるのよね……。」
「も、ムリ……」
「俺も流石についていけねぇよ。」
人間達は、木陰に休んで貰ってる。
ま、最初だし3分の1で許してやろう。
「あらぁ? ウマ娘の方々が人間に負けるのですか? 俺はまだまだ余裕ですがぁ? もう息切れしたのですかぁ?」
少し煽ってやる。
ウマ娘という存在自体がかなりの負けず嫌いだ。
少し煽ってやればすぐに闘争本能を剥き出しにしてくる。
見た感じ余裕そうなのは、オギャリストとポン帝、寝坊助か?
万年3位と鼻血ブーと女帝様は辛うじて、他は一杯一杯か?
「人間にスタミナで負けるなんて、『私最強なんで』って胡座かいて、練習サボってんじゃないのか? ペース上げるぞ付いて来い。」
俺はギアを2段回上げる。
その瞬間に余裕組の顔が引き攣り、一杯一杯組の顔が絶望に変わる。
余裕組は離れないように必死に付いて来るが、一杯一杯組は徐々に離されていく。
「おい、朝の話聞いても何も感じなかったのか? 仲間を見捨てるのか!?」
俺からしたら余裕すぎだから、一杯一杯組の2人である、男女第2と逆噴射を肩に担ぐ。
「仲間が倒れそうになってんだろ? 後ろから押したり、背負ってやったりしろよ。薄情な奴らだな。」
俺は2人に負担が掛からないようにする。
だがペースはそのままで走る。
「付いて来いよ。2人担いだ俺に負けるとか有り得ねぇだろうが。さっさと付いて来い。」
時計を見ると後、30分になっていた。
「よし、ペース上げるぞ。」
さらにギアを上げる。
その瞬間に、全員の顔に絶望が宿る。
「諦めたら更に時間追加な。」
それを聞いて、必死に付いてくる。
俺の後ろでは、肩を貸して一緒に走る者、スタミナを回復させるためだろうか、交互に背負いながら走る者、励ましながら背中を押す者に分けられていた。
そうだ。
これは普通のトレーニングではない。
軍隊式というのが入る。
仲間の大切さを学ばせ、協力し合うというのを覚えさせるトレーニングだ。
これは後々にいいライバル関係にもなるし、お互いに切磋琢磨できる仲にもなる。
ピピピッ! ピピピッ!
そう思いながら走っているとタイマーが鳴った。
「よし、朝はこれで終わりだ。次は昼からだ。昼は14時から始める。時間には絶対に遅れるなよ?」
朝の走りを見た生徒と秘書
高貴なパクりん「アレはもはやいじめではなくて?」
マッド「ふぅン、生徒よりあのトレーナーに目がいってしまうねぇ。」
緑の悪魔「生徒が敗残兵のようでした。」