午前の激動を終え、昼からは座学とした。
まあ、ジャグリングの件については、このあとに理事長と緑の悪魔からお叱りを受けることになってる。
「さて、座学もこの練習のうちの一つだ。」
全員は俺の方に顔を向けてはいるが、耳を絞り少し尻尾を巻いている。
つまりは俺に対して怯えている。
「そんなに怯えんなって、お前らがやることやって、俺の言ったことを守ってくれれば怒らねぇよ。んで、次の座学はなにするかわかるやついる?」
尋ねると控えめに、寝ぼすけが手を挙げた。
「はい、あの〜、軍隊の歴史とかですか?」
おっかなくもビビりながら言ってきた。
「こらこら、そんなに怯えるなよ。俺が傷ついちゃうだろ? 近くも遠いって感じだな。」
次にグラサンが手を挙げる。
「戦史についてか?」
「お、御名答! 君たちには『何故戦争が起こるのか?』と『軍隊は何故あるのか?』ってのを知ってもらうよ〜。」
俺は手を出して、指を1つ挙げる。
「まずは、軍隊が何で存在するかについてだ。理由は君たちに聞いて見るとして、簡単には自国の防衛だね。何で自国の防衛として必要なのかわかる?」
俺は全員を見渡す。
ポン帝が手を挙げる。
「他国からの脅威を防ぐためでは?」
「お、そしたら、他国の脅威とは何か分かるか?」
「侵略や戦争だな。」
「ふむ、大きくはそれもあるが、もう一つあるのは分かるか?」
いっちば〜んが手を挙げる。
「確か、宗教でした!」
「お、よく分かったな。そうだ。宗教だ。宗教ってのはコレが中々バカにできないんだよ。信者を増やすことで勢力も増すし、熱心な信者にすることで、信仰のために戦う兵士の完成だよ。信仰のため、善行の為には死をも恐れないバケモンの完成だよ。」
俺は一息入れる。
「歴史の授業で聞いたことはないかな? 日本で言えば即身仏とか、聞いたことないか?」
「あります!」
元気よく全員が答える。
「いい返事だ。なら、その即身仏になる為に苦行をするのだが、途中で逃げ出したら、関係者に消されるのは?」
「え?」
全員の目が点になる。
「コレは知らなかったか〜、マジだぞ? 宗教に身を捧げると言うことはこう言うことだ。他の宗教は知らんが、テンプル騎士団とか聖ヨハネ騎士団とか海外ではあるんだぞ?」
「その騎士団は聞いたことがあるな。」
ポン帝が言う。
「お前は一時期海外にいたんだな。どんな集団か分かるか?」
「慧可断臂、自身の行動に疑問を持たない、そして信仰のため邪教徒は罰する。聞いていて凄まじい方々の集団と聞いている。」
「そうだ。話し出すとキリがないから、簡潔にする為に後に回す。次だ。」
そして、次の話題に入る。