元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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第5話

「理事長連れてきました。」

 

俺は、沖野トレーナーに連れられて理事長室に来た。

 

「やあ、どうもです。」

 

入ってから見渡すと、試験前と後に話し掛けた2人がスタンバイしていた。

 

そしてさらに奥に、緑のスーツの女性と小ちゃい子供がいた。

 

「じゃ、俺は戻るぜ。」

 

沖野トレーナーは理事長室から退出した。

 

「へぇ? 俺に何か用ですかい?」

 

俺は、少し前傾姿勢で質問する。

 

何故なら過去に直立で話していたら、裏切った相手からの弾が肺にダイレクトヒットしたからねぇ。

 

それ以来は、少し前傾姿勢で話を聞くようにしているからね。

 

「歓迎! 試験の後からずっと君を探していた!」

 

小さな身体からは想像できない大きな声だ。

 

「へぇ? 受験者の1人である俺をですかい?」

 

俺は目を細める。

 

「それは、俺のこの目に関する事? それとも経歴?」

 

そう尋ねた瞬間、表情が固まった。

 

「なるほど、後者の方だったか。」

 

俺は、手を頭の後ろに組み、背を向ける。

 

「理事長とそこの秘書さんは気付いたみたいだねぇ? 先に言っとくけど、元とつくよ。だからさ、ここをどうこうすることはないよ。」

 

「確認! それは誠か!?」

 

「おう。俺は引退したからさ、働き場所を探してたら、いい給料に対応、職場環境も悪くない。そして、育成となったら俺の得意分野でね。だったら応募しかないと思って、応募しただけだからな。」

 

そう説明するも、秘書さんの方が納得してないなぁ。

 

「秘書さんよ? 納得してませんなぁ?」

 

「それは………はい。元とはいえ、あのテストの結果が信じれませんので、何故ですか?」

 

痛いとこついてくるなぁ。

 

ま、いいか。

 

「元将官クラスだからかなぁ。」

 

「「はい?」」

 

あれ、聞こえなかった?

 

「もう一度言おうか?」

 

「いえいえ! 聞いていましたが、信じられなかったので!」

 

あらら、そうだったのか。

 

でもさ、このままでいいの?

 

「お2人様? そこの2人はほったらかしで大丈夫だったのですかい?」

 

「「あ」」

 

フリーズしたままのトレーナーと皇帝サマがいた。

 

「お2人サン?」

 

俺は目の前で手を振るが反応なし。

 

仕方ないな。

 

俺は目の前で柏手を打つ。

 

「「はっ!」」

 

お、覚醒した。

 

「お2人サン、ダイジョーブですかい?」

 

「すまない。話しについていけず、固まってしまった。」

 

皇帝サマは眉間に手を当てて皺を寄せる。

 

「私も同じよ。」

 

こちらは額に手を当てて、大きなため息を吐く。

 

「そんなにキャパオーバーすることありました?」

 

俺は尋ねる。

 

「「「「どの口がいうんだ!!!!」」」」

 

4人からどやされました。

 

ぴえん

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