元軍人トレーナー   作:ユウ0725

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第7話

「私のチームにいるはずが「サイレンススズカ」…え?」

 

俺は言葉を被せる。

 

「サイレンススズカ伸び悩んでるだろ?」

 

「………。」

 

いや、伸び悩んでると言うよりは、適正じゃないが正しいかな?

 

「勝つレースをさせるのは良いが、適性が合わないと元も子もないぜ? 特に、サイレンススズカは逃げしか取れないはずだが?」

 

「貴方に何が分かるのよ。」

 

「いや何にも。だが、言えるのは、何事も徹底的な管理をしても、そこに何が残る? 彼女らは1人で戦う。下地を作るのは当たり前だが、最後に鎬を削った時信じれるのは何だ?」

 

俺は4人に問う。

 

「トレーナーでしょうか?」

 

緑の悪魔が答える。

 

「違う。最後は己自身だ。」

 

4人は目を点にしている。

 

「何だ? その時に『トレーナーが言ったからこうする』って難しいこと考えるのか? 敵はそこにいるんだぞ? 俺は軍属だったからな。俺から言わせると、トレーナーは『指揮官』でウマ娘達が『兵士』だ。」

 

4人は顔を顰める。

 

「そう顔を歪めるなよ。俺的に分かりやすくしてんだからよ。……話を戻すぞ。トレーナーは、ウマ娘に適切なトレーニングを示して、適性のあるレースに出る。簡単に言うと指揮官が指示を出して、兵士に戦わせるのと同じだ。」

 

4人は真剣に話を聞いている。

 

「そこでだ。指揮官が無能で、兵士に適切な武器を持たせなかったらどうなる?」

 

「壊滅か全滅」

 

「そう! その通り! だから、指揮官は兵士1人に対して、分析をして適切な配置を行う。これが、お前らに例えるとトレーニングとレースだ。」

 

俺は答える。

 

「じゃあ、兵士に苦手な武器、苦手な配置にしたら、どう言いたいか分かるよな?」

 

「………。」

 

トレーナーは黙るしかなかった。

 

「いや、お前さんを無能と言ってる訳ではないよ。ただ、本人達にも意見を聞かないと何も始まらないぜ? なにせ、学園最強のチームだろ? だったら、1人の適性くらいは見極めないと後々誰かを潰してしまうよ?」

 

俺はそう締め括った。

 

「さて、これだけ啖呵を切ったんだ。何が証明しなくてはな。」

 

俺は理事長室の窓際による。

 

グラウンドが見渡すことができるベストなポジションだ。

 

「じゃあ、誰にしようかね?」

 

俺は呟く。

 

4人は不思議そうに俺を眺めている。

 

隣には理事長がちょこんと並ぶ。

 

「じゃ、あそこの『似非アイドル』と『小柄なピンク』にしようかね。」

 

俺は不敵な笑みを浮かべる。

 

「「なっ!?」」

 

それに驚くトレーナーとポン帝

 

「確認! 本当に彼女達で良いのか!?」

 

理事長まで驚いている。

 

「もう見たから知ってる。勝てたら更に楽しいだろうな?」

 

俺はトレーナーに向かい合う。

 

「さて、この挑戦4日後に受けて貰えるか?」

 

「勿論よ。後、名乗りが遅れたわ東条ハナよ。」

 

「じゃ、おハナさん。俺が負けたら、アンタのサブにでもなろう。」

 

「貴方が勝ったら?」

 

「1週間だけ俺のサブになって貰おう。何故なら、トレーナーの業務は初だからな。色々と教えて貰おうか。」

 

俺は挑戦的な笑みを浮かべる。

 

「分かったわ。覚悟してなさい。」

 

「そうこなくてはな。」

 

俺たちは握手を交わした。

 

 

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