ホロライブラバーズ ~難易度【オーディション】を脳筋でクリアしたい実況~ 作:てらバイト
油断を重ねた挙句、仕留め損ねるとは…
馬鹿は死ななきゃ治らない、とはよく言ったものですねぇ、全く…
「いいよ、じゃあ教えてあげる……これを凌げたらね!」
ぼたんはそう言ってグレネードのピンを勢いよく引き抜いた。
…え?種明かしは?私の後はぼたんがする流れじゃないの?あれ…?
混乱する私を余所にぼたんは大きく振りかぶってグレネードを投げつけてくる。
…色々言いたいことはあるけど、とりあえずグレネードの対処をしないと…あれ?あの形状、もしかして…
投げられたグレネードは私の三歩前に落ち…勢いよく煙を噴き出した。
あっという間に周囲が、中庭全体が白い煙に包まれた。
…やっぱり。グレネードはグレネードでも、スモークの方か。身構えて損しちゃった。大方、この煙に乗じて遠くから撃つつもりなんだろうけど…
「甘いよ。【鎌鼬・纏衣】」
はい、これで銃弾は問題ない。鎌鼬の持続は短いけど…10m位なら、一息で近づいてぼたんを捕まえられる。そしてその後はぁ…ふふっ楽しみだなぁペアルック。初めての体験って、どうしてこんなにもドキドキするんだろうね?いつまで経っても慣れないや。
もっとぼたんと戯れていたかったけど…時間は有限。ゆっくりしすぎてたらノエルとフレアを探す時間も無くなっちゃう。だから…そろそろ終わらせないとね?
私はぼたんの気配がする方へと一歩踏み出し、
バチィッ
「ガアァッ!?」
全身に凄まじい程の電流が走る。
筋肉が痙攣し身体が硬直。その場から一歩も動けない。
一瞬、ほんの一瞬の間、頭の中が真っ新になった錯覚をした。
それ程の、衝撃。
……一体、何をされた?ぼたんは、何をした!?
(魔法?…違う!あの瞬間、魔力反応は一切感じられなかったし、そもそもぼたんに魔法を
扱う程の魔力量は確認できなかった。
なら、スタンロッドのような近接武器?…仮にぼたんが私の気配察知を潜りぬけたとして
も、私の周囲にある鎌鼬が自動で攻撃を弾くからそれもあり得ない)
なら、どうやって…?
頭の中で疑問を反芻する中、鎌鼬が消える。効果時間が切れたんだ。
それと同時に身体の痺れが薄れてきた。…それとも
掌を開閉して動作の確認…うん、多少痺れてるけど問題なし。
戦闘に支障は無い。これなら動かせ
ヒュッ
前方から風切り音。
咄嗟に顔を上げると、見覚えのある形状のグレネードが放射線を描きながら迫っていた。
さっきよりもスモークが晴れているから良く見える。あの形状は…殺傷型じゃない。
あの筒状の形は…
(
癖で出しかけた闇の盾を戻し、右腕で目を遮る。
あれはマズイ。だって
(間一髪、だね…さっき右耳を治しておいて正解だったなぁ。音が拾えてなかったら、結構ピンチだったかも)
ここで闇の盾が使えなくなるのは痛いしね
そう独り言ちた瞬間、放られたグレネードが石畳にコツン、と音を立て
ギィィイイイイイイイイイン……―
耳を劈くような破裂音が脳を揺らした。
「――――――」
視界が揺れる。地面が、周りが、全て傾いているかのよう。グニャグニャと揺れるそれらは見ているだけで吐き気が込み上げてくる。気持ちが悪い。
耳鳴りがする。治したばかりの右耳の奥からドロリとした何かが流れていく感覚。鼓膜をやられたのかもしれない。酷く痛む。
気が付けば視点が下がってる。…無意識に膝をついていた。
立ち上がろうにも、上手く立てない。当たり前だ、だって頭が揺れてるんだから。
私の身に何が起きたのかはまるで分からない。
けどはっきりしてるのは、今の私が隙だらけの無防備を晒しているってこと。
それだけは否定しようのない事実であり。
そんな格好の的の私をぼたんが狙うのは、最早必然と言っても過言ではない。
銃弾が、来る。
―
ぼたんがいるであろう前方に盾を張る。
数秒だ。あと少しで脳の揺れも戻る。それまでの時間が稼げればいい。
急造で展開したからいつものよりも脆いだろうけど、銃弾程度ならこれで充分逸らせる。
今はただ、耐える。私が攻勢に出るのは、その後だ。
(まさかここまで追いつめられるなんて…正直、舐めてたよぼたん。これは私も本気出さないと失礼だよねぇ)
盾越しに前方を睨む。未だ二重にブレる視界の中、ぼたんの姿が目に入る。
鋭い目つきでこっちを見つめるぼたん。その手には、スイッチの様なものが握られていた。
ふと、視界に映るあるモノに気が付く。
私のすぐ傍、盾の目の前に四角形の平たい箱のような物が落ちている。
…どこかで見た気がする。
(何だっけアレ…確か前に一緒の仕事をした傭兵が、
理解した瞬間、心臓が早鐘を打つ。
だってそれは、今の私にとって最悪の一手…!
間違っても、直撃してはいけない、
私が後ろに跳躍したのと、ぼたんが起爆装置を押したのは、全くの同時だった。
視界が、轟音と共に真っ白に染まった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ぼたんは爆発によって巻き起こった煙に銃口を向ける。
今までのぼたんの経験上、あの規模の爆発を至近距離で受けて耐えられる生き物が存在するとは思っていない。普通に考えれば、これで勝負は決したと判断して踵を返すのは何もおかしくはない、むしろ状況判断としては真っ当だ。いつものぼたんならば、間違いなくそうしていただろう。
しかし、ぼたんはSCARを構え続けた。
それはすなわち戦闘続行の証であり…クロエの生存を確信しているが故の行動だった。
数多くいるハンターの中でも上位数人にしか与えられない二つ名―界隈の間では人間卒業証明書と例えられている称号―の授与。そんな称号を僅か半年で獲得した傑物が、
(そもそも、この作戦自体が大分賭けだったけどねー…クロエが油断してる+右耳を治した状態+最近の兵器知識に疎いのが前提の作戦とか、質としては下の下だわ)
ぼたんがクロエに仕掛けた作戦は、いたって単純。
まずスモークグレネードで中庭全体を煙で覆い、視界を遮って行動を制限させる。この時、クロエが煙に気を取られている隙に、クロエの前方3m程の地面に動体感知で起爆する設置式電流地雷、通称ショック-Cを投擲し設置。このショック-Cの位置を記憶しておくことで、起爆した時に煙が充満した状況でもクロエの位置を正確に把握が可能になる。
ショック-Cの起爆を確認した後はクロエがいるであろう場所に音響手榴弾、通称コンカッションを投げ軽度の脳震盪を誘発させその場で足止め。意識が朦朧としている中で最後にC4爆弾を放り込み起爆。
言葉にすれば簡単に聞こえるが、実際はぼたんが言っていたようにこの作戦には穴が多い。
まず初手のスモークグレネードの段階から失敗する可能性はいくつもある。
スモークを焚かれた時点でクロエが警戒した場合、校舎の屋上まで跳んで退避などされたらその時点で失敗。或いは、可能性こそ低いが煙など知ったことかとぼたんが警戒していた蛇境滅閃牙で突貫してくるパターンもあった。ここが一つ目の賭け。
ぼたんは「クロエの油断と慢心」に賭けた。
次にショック-Cの起爆。
このショック-Cという地雷は効果こそ高いものの、動体感知範囲は半径1mに届かないほど狭い。故にクロエがぼたんのいる方向へと進まずあらぬ方へと進んでしまったら、ぼたんは煙が晴れるまでクロエの居場所を特定することが出来ず、却って自分の身を危険に晒すことになってしまう。仮にクロエがぼたんの方へと真っすぐ進んだとしても、走らずに跳躍でショック-Cを越えてくる可能性もある。これが二つ目の賭け。
ぼたんは「クロエの気配察知能力と愚直さ」に頼った。
そして決め手となったコンカッションの命中。
ここがぼたんにとって一番大きな賭けだった。何故なら、クロエが作戦実行前に右耳を治していなければ、コンカッションの効き目は大きく減少していたのだから。
ぼたんが撃ち抜いた耳の部分―耳介―は、周りの音を拾い鼓膜に音を届ける大事な役割を持つ部分であり、ここを激しく損傷していた場合、正常に音が聞こえなくなる。つまり、この作戦はクロエの気分次第で実行前に頓挫する可能性を孕んでいた。コンカッションの効果が薄れ脳震盪が起きなければ、ぼたんがC4を投げつける前にクロエに接近されていたのだから、そもそも作戦として破綻している。
ぼたんは「クロエの気まぐれと自身の運」を信じた。
作戦と言うには余りにも相手の行動に依存した内容。
どこか一つでも読み違えただけで破綻する脆弱性。
次善策の一つも無い運否天賦の一発勝負。
だからぼたんは自嘲するように言った。「下の下だ」と。
(……けど、読み勝ったのは、私だ。二つ名持ちに、一泡吹かせてやった。…ははっ、結構悪くない気分だねー)
その反面、ぼたんの心中は穏やかだった。
確かに急造の作戦でお世辞にも上策とは言えなかったが、前向きに捉えれば、自分は格上の狩人を読みだけで出し抜けたのだ。その達成感も一入だ。
(何より、二つ名持ち相手に通用したっていう事実がデカい…あの
ぼたんの脳裏に、黒スーツの狩人が過る。
2年前、自分に無傷で勝利し、侮蔑と嘲りを含んだ目で見下してきた男。
いけ好かない
『身の程を知ったかよ、クソ猫』
『俺様に勝てる訳ねぇだろ!ヒヒッ、ヒャハハハハハ!』
(【影蛇】…次に会うのが楽しみだよ。……どてっ腹に風穴開けてやる)
ぼたんが過去に辛酸を嘗めさせられた怨敵にふつふつと怒気を募らせている中、
ザリッ
足音が鳴る。
ぼたんは、一切動いていない。
故にこの足音は、中庭にいるもう一人のモノ。
緊張が走る。ぼたんは今一度、気を引き締めなおす。
戦闘は終わっていない。【宵狩り】は、まだ生きている。
(…少なくとも、一人で淀みなく歩ける状態ってことねー……やっぱC4起爆の直前に跳ばれたのが決め手かぁ?せめて腕の一本くらいは潰れててほしいけど……)
煙の向こうから足音が近づいてくるにつれ、ぼんやりと輪郭が見えてくる。
そして、煙の中からクロエが姿を現した。
クロエは、無傷の状態で悠々と歩いていた。
その面貌に微かな笑みを浮かべながら、悠々と。
絶句。
ぼたんは驚愕の余りSCARの引き金を引くことも、声を発することも出来ず、銃口を向けた姿勢のまま呆然と立ち尽くした。いくら直前に後方に跳んだとはいえ、あの規模の爆発を受けて無傷で済むなど、誰が予想できようか。ぼたんの脳内は完全にフリーズし…身体の奥底から、隠し切れない焦燥と恐れが込み上げてくる。
ぼたんは自問する。“私の目の前にいるのは本当に人間か?”と。
それは一種の現実逃避であると、ぼたん自身気付いている。
しかし、混乱した脳は最悪の想定を、妄想を止めることが出来ない。
何故なら、それが現状で出来る唯一の抵抗なのだから。最早ぼたんの意思で止めることは不可能だった。
「効いたよ、ぼたん。二段構えの罠を使った一連の流れ…本当に見事だったよ」
突如掛けられた声にぼたんの肩が僅かに跳ね、その拍子に頭が醒める。
ぼたんの思考を正常に戻したのは、皮肉にも混乱の原因であったクロエからの一声だった。
此方の動揺を悟られまいと、ぼたんは努めて平然を装いながら即座に返事をした。
「…何それ、皮肉のつもり?傷一つ付いてないのに効いたよなんて言われても、煽られてるようにしか聞こえないんだけど?」
「え~、純粋に褒めてるんだけどなぁ…それにしても“傷一つ付いてない”か……ふふっ
「さっき見た、って……!まさかッ!」
「あはっ思い出した?それじゃあ…答え合わせ♡」
―【奈落迷彩】解除
クロエがそう呟いた瞬間、右手首から指先が真っ黒に染まった。その他にも焼け焦げた服の隙間からも黒々とした火傷の痕が確認できる。これの意味する事はつまり…
「だから言ったんだよ、痛かったって。手首から先が無くなってダメージが無い訳ないでしょ?……はぁ、この服気に入ってたのになぁ……」
(爆発はしっかり効いてたってわけか…これではっきりした。クロエが展開してたあの黒い盾に、爆発の威力と衝撃は防げない。そして恐らく…一度壊されたらしばらくは使えない)
ぼたんはC4を起爆する直前、自分で出した黒い盾を
あの盾は、指向性のある一定の大きさの物質やエネルギー、銃弾や魔法は防ぐことは出来ても、爆発のような範囲の広すぎるものは防げない。もし防げたのならクロエは血相変えて後ろに飛退いたりはしないだろうからだ。
(そしてわざわざ盾を消してから跳んだのは、盾が壊されたら何かしらの不都合があるから。そう考えないと、あの行動に辻褄が合わない。普通あんな状況で、壊れても問題ないモノに気を遣うはず無いからね)
ぼたんは自分の推測が合っていると仮定した上で、残りの装備と、
ここでクロエを仕留めると。
(悪いけど勝たせてもらうよ、クロエ…ここで躓いてちゃ、いつまで経っても
絶対に勝つ。
必勝の気概と覚悟を秘めた眼差しを受けたクロエは、笑みを更に深めて大鎌を影に仕舞い込む。それは、ぼたんが本気を出す相手足りうると認めた、クロエなりの所作だった。
―戯れはこれにてお終い。私の本気、しっかり受け止めてね?
その瞳は、雄弁に語っていた。
ギシリ、と空気が軋む。
ぼたんは視線の先の狩人から発せられるプレッシャーを肌で十全に感じとり、グリップを更に強く握り締める。視線は鋭く、ただ一点のみに注がれた。
冷静に、ただ静かに、獲物が罠にかかるのを待っていた。
―これがラストチャンス…けど気負うな、自然体が調度良い。
静まり返る空気の中、クロエが不意に右手の人差し指をピンと立てる。
それはゆっくりと前に倒れ…ぼたんの方を指差した。
両者の視線が交わる。
―真正面から叩き潰すね?
―やってみなよ、宵狩り
クロエが駆け出すのと、ぼたんが銃弾を放ったのは同時だった。
無手になり身軽となったクロエは、目視した銃弾を左右に細かくステップを刻む事で回避しながら距離を詰める。20m以上離れたぼたんとの距離を僅か数歩で半分近くまで縮めていった。
対するぼたんは、クロエを罠が仕掛けてある地点へと誘うように銃弾をばら撒いていた。狙いが悟られないように細心の注意を払いながら、クロエの進行方向を誘導していく。
(想定よりも速いっ、けど!見切れないほどじゃない、これなら!)
ぼたんが高速で迫るクロエに苦心しながらも弾を撃ちクロエを罠の近くまで引き付ける。
クロエがぼたんとの距離まで残り5mまで近づいた時、足元の瓦礫の陰から何かが飛び出した。
ぼたんが仕掛けた最後の罠、跳躍地雷B-ベティが、クロエの眼前に現れた。
(このタイミングなら避けられないでしょ。…私の勝ちだ、宵狩り!)
爆発から距離を取ろうと後ろへ跳ぶ直前、ぼたんはクロエが上半身を屈める態勢を取ったのを目にした。…まさか、しゃがんで避けるつもりだろうか。
(無駄だよ。屈んだくらいじゃ爆発は避けられ…)
―
次の瞬間、クロエの身体は残像を残す程の速さで地面を滑り…直後、背後で爆発。
クロエのスピードは、爆発を置き去りにした。、
(な、はやっ)
懐に入りこまれ一転して追い詰められたぼたんは、即座に反応して腰に差したナイフで斬りかかる。苦し紛れに放った反撃は
―
無情にも、クロエの繰り出した右手の叩き落としで刀身を半ばから折られた。
呆然とするぼたんを余所に、クロエは流れるように蛇刹の構えに移行。
―残影牙
そのまま、ぼたんの脚を削ぐ一撃。硬直しているぼたんにそれを認識する余裕は無く
「……ッ!」
死に物狂いでその場で跳躍するのが限界であった。
頭よりも身体が反射的に動いた結果、ぼたんは奇跡的に回避を成功させた。
視線の先では、クロエが頭を下げ無防備な状態を晒している。
―…狙うなら今しかない!
「貰ったッ!」
銃口を頭部に向け引き金を引く
「舞え」
―蛇翼崩天刃
直前、凶器と化したクロエの左脚がぼたんを貫いた。
「ごぁッ……!?」
凄まじい脚力で蹴り上げられたぼたんの身体は宙を舞い、校舎を越えて昇っていく。
ぼたんはバラバラに砕け散ったSCARの残骸を見ながら、肋骨付近に感じる鈍痛に顔を歪めた。蹴られる直前に挟み込んだSCARのお蔭で骨折は免れたものの、罅は確実に入ったと感覚で理解したぼたんは、屋上で見た時よりも随分と近くに感じる青空に視線を向けた。
(蹴り一発でどんだけぶち上げてんのさ…SCARも粉々だし…人間辞めすぎだろ、クソッタレ……悔しいけど、ここまでかぁ)
銃は破損、装備も殆ど使い切った。
ぼたんは、冷静に判断を下した。
この状況で…自分に勝ち目はもうない。
ふとぼたんが下を見ると、両手を広げたクロエが笑顔を向けていた。どうやら落下してくるぼたんを受け止めるつもりのようだ。
(このまま落ちても脱落になるのに…まぁ私としても、落下で脱落よりクロエに止め刺される方が気分的には良いかな…)
そうして身体の力を抜こうと気を緩めた時…嫌な予感がぼたんの全身を包んだ。
何か、忘れてはいけない大事なことがあるような…このままクロエに身を委ねていたら、とてつもなく恐ろしいことが起きる。そんな確信めいた予感…
『右耳と左耳、どっちを残したい?』
「あっ」
『おばあさまからの言いつけでね?”嬉しいとか楽しいって感じたことは、それを与えてくれた人にも同じようにして返してあげなさい”って言われてるんだぁ』
『そっかぁー。ならしょうがないね…力づくで貰うね?』
「………よし」
落下を始めたぼたんの身体はどんどん地上に近づいていく。
そして校舎と同じ位置まで近づいた瞬間、ぼたんはフックショットを屋上の手すりに撃ちこみ固定させる。目を見開いて唖然とした表情のクロエを尻目に、ぼたんは高らかに宣言した。
「ごめん、用事思い出したから帰るわー!」
そう言い残し、ぼたんはワイヤーロープを縮めて落下の勢いをそのままに…第一校舎3階に突っ込んでいった。
辺りに静寂が訪れる。
後に残されたのは、銃撃と爆発に晒されて荒廃した地と化した中庭と…
「………あれ?」
上に向かって両手を広げたままのポーズで固まるクロエだけだった。
本編で説明し損ねた技とかその他諸々の解説コーナー
・蛇顎
姿勢を低く下げたまま滑るように前進する突進技。
構えた掌底がヒットした後、鎖等で捕捉した相手を空中へ投げ出し、勢いよく地面へ叩きつける連続技。クロエちゃんのように単なる移動技として使うものではないので、良い子は真似しないよう気を付けよう。
・蛇骸
出の速い拳の叩き落としを繰り出す迎撃技。
最大の特徴は、技を出した直後に蛇刹の構えへと移行できる点である。
なお叩き落としの威力は技を繰り出した本人の膂力と技量に依存するため、ナイフをへし折るレベルになるにはそれなりのレベル(超人クラス)が必要である。
・跳躍地雷B-ベティ
動体感知センサーで傍を通った人間を感知した瞬間、跳び上がった後に爆発する殺意が高すぎる地雷。原作だと跳び上がった直後に身を伏せる事で爆発を回避できるが、ししろんが仕掛けたベティは爆薬の量マシマシな為、身を伏せても問答無用でお陀仏である。何でもできるららーいおんは戦闘でも手を抜くことは無いのだ。やはりヤバイ…
ということで、ししろん戦でした。やっぱり今回も終わらなかったよ…
今回の話書いてて久しぶりにBO2やりたくなったんでリマスター版買ってきます。
ニュークタウン でレミントンぶっぱなそ(害悪プレイヤー)