朝起きたら地球がファンタジーになってるんだが?   作:あくてん

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方向性が定まってないのは許してヒヤシンス


(ダンジョンに) イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 あのダンジョンを使えば楽にレベル上げが出来るんじゃないかと思った俺は、結局連絡せずにいた。幸い、現状ではダンジョンを見つけて報告せずにいても罪に問われたりはしない。

 

「という訳でレベル上げをしようと思う」

「どういう訳だよ」

 

 ツッコミのキレが良いね猿。くそが

 

「レベルを上げるとステータスが上がる。ステータスが上がると生活が楽になる。オーケー?」

「OK」

 

 なんて話をしながらやって来ました前回落っこちた森の奥のダンジョン。前回と同じであれば簡単にクリア出来るダンジョンの筈。

 

 これは俺の予想なんだけどこの先ダンジョンは誰でも入れる、若しくはダンジョンを探索する『冒険者』などと言ったゲームの様な職業、仕事が現れるんじゃないかと考えている。

 

 その時の事を考えたら今のうちにレベル上げる事が出来れば他の人よりも良いスタートダッシュが切れるんじゃないかと思い、レベルを上げているのだ。幸い簡単そうかつ自分だけが知ってるダンジョンも見つけることが出来たので良かった。

 

 というか前回は行きは気絶、帰りはテンパリながらだったから特に思わなかったがこの青い光が渦巻いているダンジョンの入り口に足を踏み込むのはかなり怖いな。猿もちょっと不安そうに見てくるし。

 

……よし!イクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 青い光に呑み込まれ、その光に思わず目を閉じる。光が収まり目を開けるとそこは以前にも入った洞窟だった。詰まる所ダンジョンだ。構造は前回と同じ一直線の洞窟だが、前回と違って今回は普通にモンスターが居た。狼の様な見た目のモンスターだ。

 

 って普通にモンスター居るし!

 

「行け、猿!君に決めた!」

「俺かよ!?っしゃブッ飛ばすぜ!!」

 

 猿が担いで来た木刀を構えて近づく。

 

「ッオラァ!!」

 

 狼が飛びかかった所を横に振り抜く。顔面に直撃した狼は後ろに吹き飛んだがすぐに立ち上がった。

 

「スライムと違って流石に硬いな、よし!次は俺の番だ!」

 

 そう言って木刀を振り翳し、スプリントを使い高速で走りながら殴りかかる。

 

 新しく覚えたスプリントは高速で走ることが出来る単純ながら中々強いスキルだ。

 

「『アームクラッシャー』!!」

 

 スキルを使い振り翳した木刀が、周囲ごと狼を潰す。スプリントとアームクラッシャーの同時使用により加速された状態で放たれた攻撃は通常より威力が高くなる。

 

 攻撃が直撃した狼は為す術無く吹き飛び、消滅していく。そんな光景を見ながら

 

「お前なんだ今の、スキル持ってたんか?」

 

 猿が驚きながら聞いてくる。そういえば結局この前はモンスターに会えなかったから使う機会が無かった為教えてなかったな。

 

「おう、アームクラッシャーって言うんだけどめっちゃ強いんよな。この前会ったデカいスライムも一撃だったし」

「凄えな」

 

 なんて話をしていると

 

 

 

・ウルフを倒した Exp+3

 Exp 4/15

 

 

 

 経験値を獲得した。

 

「お、レベル1になったぞ」

「おめ、何かスキル取得出来た?」

 

 猿がレベルアップしたようだ。一応スキルが取得出来たか聞いてみる。まあ、そうそうスキルは手に入らないだろ。

 

「あったで」

 

 嘘やん。

 

 周囲を警戒しながらスキルについて調べる。

 

 「カウンター」それが猿が取得したスキルだそうだ。効果は視界内の攻撃を弾くという物。捉えた攻撃を防ごうと意識すると発動するスキルだ。

 

 具体的には目で捉えた攻撃が透明の壁に妨げられるというめちゃくちゃ強いスキルだ。試しに木刀で殴りかかってみたがまるで鉄を殴ってるかの様な硬さだった。

 

「強くね?」

「強いな、狡いぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういや今日はジャージなんだな」

「動きやすい服装の方が良いだろ?」

 

 そう、今回は前回と違ってフリフリのワンピースではなくジャージで来ている。

 

「確かにな、本当は?」

「昨日、一昨日で連続で服汚したらガチギレされた」

 

 本当に申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 猿が攻撃を『カウンター』で防ぎ、俺が『アームクラッシャー』で攻撃する。最強の矛と盾が合わさり、途中多数の狼に囲まれるなどのトラブルがあったものの、切り抜けることが出来た。

 

 数多のモンスターを倒した事で猿のレベルは3に上がり、俺もレベルが4になった。特にスキル等は取得しなかったが、ステータスがかなり上がった。

 

 

 

〈七星 一夏Lv.4〉

10/999 STR

4/999 INT

9/999 DEX

6/999 VIT

Exp4/20

ジョブ:剣士

スキル 

・アームクラッシャー

上から下に武器を振り下ろす。その攻撃は地面を割る。

・スプリント

速く走ることが出来る。

 

 

 

 殴ったら走ったりしているからSTRやDEXは上がっていたが逆にINTやVITはあまり上がっていなかった。VITは兎も角INTが剣士に必要なのかは疑問だが。

 

 そうして暫く歩いている内に広間に出た。前回、キングスライムが居たところだ。

 

「おい、出口の前になんか立ってるけどあれってもしかしてボスか?」

 

 猿が指差しながら言う。前回と同じ様に奥に出口が見えるが、その前に出口を塞ぐかの様に二足歩行する人型の狼が立ち塞がっている。人狼はこちらを捉えると攻撃を仕掛けて来た。

 

「ぁっぶね!!こいつ速い!」

 

 今までのモンスターとは比べ物にならないくらいの速さで何メートルもある距離を走り攻撃して来た。余りの速さに動揺してしまい、猿のカウンターが無ければ攻撃を受けていただろう。

 

「悪い、助かった!」

「あぁ、気をつけろよ!」

 

 人狼は何が起きたかわかっていない様で一旦距離を取っている。

 

「同じ様に行くぞ猿!」

「おう、任せろ!」

 

 武器を構え、人狼の攻撃を待つ。お互いに見合う……

 

「……今だ!」

「おう!」

 

 人狼の攻撃を猿のカウンターで防ぎ、その隙にアームクラッシャーを叩き込もうとした、だが……

 

「っな!?」

 

 人狼は攻撃が防がれたのを瞬時に理解し直ぐ様バックステップで後ろに下がり俺の攻撃を避けた後、追撃を仕掛けてくる。

 

「ヤバい助けて!」

「オラァ!!」

 

 スキルの硬直により動かなかった所を狙われたが、既の所で駆け付けた猿が防ぐ。

 

「マジ助かった!俺のスキル隙がデカくて使えねぇ!」

「間一髪だったな、しかも砂煙で近付かなきゃカウンターが発動しない。今回は相性が悪いな」

 

 猿の言う通り隙がデカく視界を塞いでしまう俺のアームクラッシャーは素早く動く人狼とは相性が悪い。だったらスキルを使わず直接殴る!

 

「俺が直接ブン殴る!」

「オーケー!お前の反応速度と瞬発力が要だぞ!」

 

 そうこうしている内に人狼が走ってくる。

 

「やっぱり速い!けど慣れたら結構行けるかも!」

「来るぞ!」

 

 人狼の攻撃に合わせて踏み込む。木刀を横に構えて突撃する。防御や回避なんて考えない神風特攻だが、問題は無い。ただ猿を信じるのみ。

 

 ステータスが上がったからか木刀も軽く感じる。これなら素早く振り、ダメージを出す事が出来るだろう。

 

「おらぁぁぁぁああああああ!!!!」

 

 人狼の攻撃がカウンターによって防がれると同時に素早く横払いを振るった。レベルアップにより上がったステータス補正で横払いは風を切り、人狼は直撃し吹き飛ぶ。

 

「トドメだ!喰らいやがれぇぇぇ!!」

 

アームクラッシャー』!!!!!

 

 吹き飛ぶ怯んでいる人狼にスプリントを使い素早く近づきトドメのアームクラッシャーを叩き込む。

全身全霊を込めて放った攻撃は人狼へと直撃し、その体を抉り潰す。

 

 衝撃により舞っていた砂埃が晴れると人狼の姿は消滅していた。

 

 

 

・人狼を倒した Exp+21

 Exp 24/20

 

Lv UP!!

Lv.4 → Lv.5

 

 

 

「「勝った!!!!!!」」

 

 

 

 




色付いたのめっちゃ嬉しい!でも方向性が変わって期待してたのと違うかもしれないの申し訳ない。
次回はお話が進みます
感想評価ください!嬉しいです!
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