今回はお久しぶりにヴァンガードの方を更新しようと思います。ただこの更新からまた暫く日が空くかもしれませんので、その点をご了承くださいませ…。
それでは、本編スタートです。
最後までごゆっくりお楽しみ下さい。
「水澄 千歌です。以後、お見知り置きを」
「……その名前、しかと刻んだぜ。お前のその舐め腐った態度、屈辱的な敗北で正してやるよ!」
「ヒューヒュー! カッコイイですぜアニキー!」
あーあー、もうこれは……素直に合掌だね。
「御託は結構。ファイトを続けましょう」
「ハンッ、てめぇがその気なら……こっちもお望み通りにやってやるよ! ブラッディの居た所に来やがれ《マシニング・スターグビートル》! その登場時にスキルを発動し、ソウルからマンティスとホーネットをコール!」
■不良Aの手札6→5
マシニング・スパークヘラクレス:ソウル2→0
「マンティスのスキル! カウンターブラスト1を払ってデッキの上から6枚を見てグレード3を1枚回収できるが、今回は使用しないぜ」
「(マンティスの効果を使わない? いえ、このパターンから想定するならヘラクレスのスキルでのパンプアップを狙っている……ならば、引き際も大切になりますね)」
「スパークヘラクレスのスキル! ヴァンガードの後ろにいるホーネットをソウルに入れる事で、相手のレストされているユニット1体につきパワー+5000!」
マシニング・スパークヘラクレス
パワー:12000+20000→32000
「《小隊長 バタフライ・オフィサー》をコール! このカードをレストする事で、スターグビートルのパワー+10000。この効果を適用されたユニットはターン終了時にソウルに行くが、それと引き換えにカウンターチャージ1を得られるんだぜ」
■不良Aの手札5→4
小隊長 バタフライ・オフィサー
グレード1/パワー6000/シールド10000/☆1
スキル:ブースト
マシニング・スターグビートル
パワー:12000+10000→22000
「(なるほど。そう言う事であれば、先程のスキルを使用しない行動も頷けますね。と、来るのならこのタイミングで)」
「(……チッ! せっかくスパークヘラクレスのスキルを使おうと思ったのに、カウンターコストが1つ足りねぇ……! あの女、リアガードを潰したのはこれを狙っての事かよ……!)」
……そう。スパークヘラクレスの1つ目のスキルを使うには、その使用コストとしてカウンターブラスト2が要求される。不良の場にはレストされているリアガードが3体存在していて、使用出来れば飛躍的なパワーアップが望めた場面だ。
しかし、先程のターンで千歌が最後に攻撃先として選択したのは……《ブラッディ・ヘラクレス》。左前列に居たリアガードだったので、能力の使用に際してのコストが得られなかった事になる。
「(しかし、パワーはこれで充分……。あの女に目に物見せてやるッ!)バトルに行くぜ!」
「どうぞ、攻めて来てください。これから行なわれる貴方の攻撃を、全てノーガードで通しましょう」
「……てめぇ……。ホラ吹きも大概にしとかねぇとマジでぶっ潰すぞ!」
あーあーあー、なんでそうお互いに売り言葉と買い言葉なのかなぁ……まあ、言い出しっぺは不良の方だから、そう言われたって仕方が無いと言えばそこまでなんだけどね。
「バトル……スパークヘラクレスで、ヴァンガードに攻撃だ! そう言やさっき、全てノーガードで通すとか抜かしてたよなぁ……なら、そのままドライブチェックに入るぜ?」
「無駄口を叩く前に、処理を行なって下さい」
「チッ……そのナメた態度、絶対に泣き顔に変えてやる! ツインドライブ。ファーストチェック!」
■不良の手札4→5
【ドライブチェック】
《1枚目》マシニング・スターグビートル
「セカンドチェック!」
■不良の手札5→6
【ドライブチェック】
《2枚目》シェルタービートル(☆)
「ククッ、良いぜ……ゲット・クリティカルトリガー! クリティカルはヴァンガード、パワーはマンティスだ! 受けなッ、歳上をナメてると痛い目に遭う……その痛みを思い知れェ!」
マシニング・スパークヘラクレス
パワー:32000/☆:1→2
マシニング・マンティス
パワー:9000+10000→19000
「……っ、ここでクリティカルを引くとは。ですが、ダメージトリガー・チェック。ツイン」
■千歌のダメージ2→4
【ダメージチェック】
《3点目》鈴蘭の銃士 レベッカ
《4点目》たんぽぽの銃士 ミルッカ
「スターグビートルも続け!」
「ダメージトリガー・チェック」
■千歌のダメージ4→5
【ダメージチェック】
《5点目》メイデン・オブ・トレイリングローズ
「マンティス……あの女に、目にもの見せてやれぇ!」
「……千歌っ!」
「安心して、希美。取り乱す必要は無いよ」
「……フッ、ダメージトリガー・チェック」
■千歌のダメージ5→6
【ダメージチェック】
《6点目》ウォータリング・エルフ(治)
「ゲット・ヒールトリガー。ダメージ1回復して、パワーはヴァンガードに付与します」
■千歌のダメージ6→5/ドロップ2→3
「……チッ、運の良い……。ターンエンドだ」
■不良の手札6/ダメージ1(1)/ドロップ2
不良のターンが終わり、次は千歌の攻撃に移る。
……今のうちに言いたい事があれば、余さず言っておくと良いかもしれないね。ウチの参謀は、一度怒ると怖いから。
「スタンド&ドロー。……先程、貴方は私がノーガードを宣言した際、勝てると確信しましたね?」
■千歌の手札8→9
「お、おぅ……。それがどうしたってんだよ」
「確かにダメージの量で見れば、私が圧倒的に劣勢。貴方の攻撃を一度でも通せば敗北しかねない……それはどの立場から見ても明らかでした。その気持ちになってしまうのも、仕方無いと割り切る事ができます」
「ケッ、今更命乞いかよ「ですが、貴方は先程、こう言いましたね。『そのナメた態度、泣き顔に変えてやる』と」……っ!」
千歌の容赦無い言葉の刃が、不良に向かって次々と突き刺さって行く。まあ、ああまで言われて仕方が無い事を言ったんだから、そこは我慢して欲しいかな。
……それに……そのお陰かは分からないけど……。
「で、あれば。私も相応の力を出さないと行けませんね。貴方がそこまで本気で向かって来たのならば、私もそれに応えなければ筋が通りませんから」
……いつもより数倍、本気になったんだから。
「……ッッ! 良いぜ……来なッ!」
「清廉なる花々は、華々しく咲き誇りて遍く全てに永久の平和を齎さん! ライド《メイデン・オブ・トレイリングローズ》! ゲット、イマジナリーギフト:フォース! 効果はヴァンガードサークルに!」
■千歌の手札9→8
千歌はそう告げると、
普段から彼女をよく知る僕たちにとって、この様な立ち振る舞いはそう珍しくないのだが……相手にとってはそう言う訳にも行かないだろう。なんせ、自分らのリーダーが言い放った一言で、ここまで変わるとは夢にも思わない筈だ。
「(くっ……動けっ、動けってんだよ……っ! 女相手に何ビビってんだよ、オレは……っ!)」
「喧嘩を売る相手を間違えましたね」
「なにぃっ!」
「実に滑稽ですね。自分が見下した相手に、逆に見下ろされるなど。分を弁えない愚か者のやる事です」
男が怯んだ一瞬を見逃さず、千歌は正論の雨で逃げ場を確実に塞いで行く。……てかアイツら、この状況を好機と見たのか逃げ出そうとしてるな。仲間じゃないのか? なら、ただのゴロツキが集まった有象無象の集まりか……そうと分かれば。
「千歌」
「はい」
「やれ」
「仰せのままに」
僕は短く彼女に向けて指示を出し、ファイトの観戦に戻る事にした。その隣では希美が心底呆れた様な視線で……京介は見る気すら失せた瞳で、凪に至っては興味が無さそうだったので割愛するが……千歌と対峙している男の方を見ていた。
「く、くそっ……!」
「口ほどにもありませんでしたね。それに、貴方の手札に完全ガードは入っていない……違いますか?」
「るせぇ! やってみなければわかんねーだろうが!」
「では。トレイリングローズのスキル発動。このユニットが登場した時に自動効果が発動し、リアガードサークルに《プラント・トークン》を1体コールできます。しかし、トレイリングローズが出たサークルが
プラント・トークン
グレード0/パワー5000/シールド無し/☆1
スキル:ブースト
「チッ、余計なのがぞろぞろと…!」
「あら。よそ見をしていて、果たしてこのターンを耐えきれますか? ホーレン相談役のスキルがここで発動し、自分の他のリアガードが
ホーレン相談役
パワー:10000+6000→16000
「……続けろ」
「言われずとも。《フルーツバスケット・エルフ》を中央後列にある《プラント・トークン》に上書きしてコール。そのままスキル発動。1枚ソウルブラストと自身の退却をコストに払い、中央後列と右前列に《プラント・トークン》をコール。その後それらのパワー+5000」
■千歌の手札8→7
フルーツバスケット・エルフ
グレード1/パワー8000/シールド10000/☆1
スキル:ブースト
プラント・トークン(右前&中央後R)
パワー:5000+5000→10000
メイデン・オブ・トレイリングローズ:ソウル2→1
(ドロップ:《たんぽぽの銃士 ミルッカ》)
「んにゃろっ、まさか…っ!」
「お察しの通り。ホーレン相談役のスキルがここで誘発、パワー+3000を2回……合計+6000」
ホーレン相談役
パワー:16000+6000→22000
「仕上げです。トレイリングローズのスキル発動。1枚ソウルブラストをコストとして支払い、私の場にある《プラント・トークン》を3枚選び、そのターン中それらのパワー+5000。左後列と右列全てを選択」
プラント・トークン(左後&右後R)
パワー:5000+5000→10000
プラント・トークン(右前R)
パワー:10000+5000→15000
メイデン・オブ・トレイリングローズ:ソウル1→0
(ドロップ:《パンジーの銃士 シルヴィア》)
「こ、こんな事って……あるかよ…っ」
「それが私の使うクラン、《ネオネクタール》の十八番。バトルに移行します。プラント・トークンのブースト、トレイリングローズでヴァンガードに攻撃。パワーの合計は33000です。43000でトリガー1枚貫通……53000で2枚貫通。それ以上か守護者ならガード成功です」
千歌から伝えられたパワー合計を聞き、男は暫し自分の手札を見て考え始めた。普通に考えればダメージ3の状況から負ける事など、先ず有り得ないと見るのが定石なのだが……相手はパワー上昇に長けたクランで、尚且つクリティカル8枚構築が基本搭載のデッキ。
それならば、初撃を守護者で防いで分散させておけば問題は無いのだ。……果たして、それくらいで済むのだろうかと言う不安こそあるけれども。
「クリティカル……しかも2枚連続でなんて、そんなにホイホイと出る訳がねぇ! 来なよ、ノーガードだ!」
「その意気や良し。ツインドライブ。1st」
■千歌の手札7→8
【ドライブチェック】
《1枚目》月下美人の銃士 ダニエル(☆)
「ゲット・クリティカルトリガー。パワーは右のプラントに付与して、クリティカルはトレイリングローズに。2nd」
■千歌の手札8→9
メイデン・オブ・トレイリングローズ:☆1→2
プラント・トークン(右前R)
パワー:15000+10000→25000
千歌が2枚目のドライブチェックを行おうとした、その時だった。
「……ゲット・クリティカルトリガー」
「あぁんっ!? 何つったそこのアマァ! もっぺん言ってみやがれ! 冗談かましてるんならはっ倒すぞ!」
「言っておくけど、千歌は貴方なんかに負けないよ。私がよく知ってるもん」
ま、まあ強ち間違っても無いけど……ここでそれを言いますかね希美さんっっっ!?
「チッ……さっさとドライブチェックしやがれ! そこのオンナがホラ吹いてるって証拠引っ張り出してやらァ!」
「そうですか。では、セカンドチェック」
【ドライブチェック】
《2枚目》月下美人の銃士 ダニエル(☆)
「んなっ……?!」
「ま、まじかよ……お、おい……さっさとズラか「アタシの目を盗んでどこに行くつもりだ?」お、お前何でここにッ!?」
「アタシの眼から逃れようたぁ、アンタら良い度胸してるじゃねぇか……その根性気に入った、アタシが直々に相手してやろうか? ん?」
リーダー格の男が驚いている隙に、その場から逃げ出そうとした取り巻き達は、凪に因って取り押さえられた。普段はこの上無く厄介だけど……こう言う時はこれ程頼りになるヤツなんて早々居ないよ(基本問題行動は凪が発端なので、仕方無しと言えば仕方無しだが)。
「ゲット・クリティカルトリガー。パワーはホーレン相談役に付与して、クリティカルはトレイリングローズに。さあ、クリティカル3の攻撃を……その身で受けなさい!」
「ぐっ、うあああああああああああっ!」
■不良のダメージ1→4(1)
【ダメージチェック】
《3点目》ナスティ・スモッグ
《4点目》マシニング・ホーネット
《5点目》マシニング・マンティス
ホーレン相談役
パワー:22000+10000→32000
「……な、何で……こうなった……」
「プラント・トークンのブースト、プラント・トークンでヴァンガードに攻撃」
プラント・トークン(右列R)
パワー:25000+10000→35000
「ハッ、持って行きやがれ……シェルター・ビートルとホーネットでガードだ!」
■不良Aの手札6→4
マシニング・スパークヘラクレス
パワー:13000+15000+10000→38000
「プラント・トークンのブースト、ホーレン相談役でヴァンガードに攻撃」
ホーレン相談役
パワー:32000+10000→42000
「……の、ノーガード。ダメージ……チェック」
■不良Aのダメージ4→5(1)
【ダメージチェック】
《6点目》マシニング・スターグビートル
「……俺の、負けだ……」
今回はここまでです。如何でしたか?
次回はこの続きとしていますが、更新時期が未定となっておりますので、更新通知をお待ちくださいます様お願い致します。
それでは、またの更新にてお会いしましょう。
ファイトの描写について
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第2話と第3話の形式が良い
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第6話(最新話)の形式が良い