トウカイテイオー三冠故障なしRTA   作:名無しの権左衛門

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ショッキングな表現があるかもしれません。ご注意を


閑話:パート5までのコメント返信・広告者様紹介動画

 視聴者の皆様、おはこんばんちわ!

トウカイテイオー三冠故障なしRTAを走っているうp主です!

 

 この動画では、メイン動画と違うことをやります。

まあ、動画説明欄とかサムネとか、さらには動画名で分かると思います。

 

 

 ハイ……この動画では、感想の返信やお気に入り、広告主様の紹介をしていきます。

 

 

 それじゃ、まずは……再生回数14,406/お気に入り211/広告者様190名/コメント数5!!!

 

 皆様本当にありがとうござ――ありがとナス!

 

 このRTA界隈は、バケモンが多すぎるので見ていただけるとは思ってなかったんですよ。

本当です。

 

 

 今まで投降したのなんて、お気に入りライブ集とUmlimitedImpact・本能スピードを

音街ウナ・CevioAIきりたんやCevioAIゆかり麗でカバーした奴だけで

再生数はクソ雑魚!

 

 そんなドマイナーなうp主が、界隈で少し興味を持っていただけたのは非常にありがたく思います。

 

 

 さて、私の愚痴よりもコメント返信していきますよ!

 

 

 パート1 :入園から選抜レースまで

 

>>桃色レンコン様より

 

>あれ、胸がきゅうって苦しくなった。

>なんでだろ?

 

カーっ!見んね桐生院さん! 卑しか男ばい!

この男、テイオーのレースRTAと同時に恋愛RTAも進める気っすよ

ホモはせっかち、ホモは欲張り、ホモはノンケ

たった1話でホモ三冠RTA攻略完了してるとはなんだこれは……たまげたなぁ……

 

――

 

 アーッいいっすねーッ!

超エキサイティンって奴です!

 

 これ動画内でわからないと思いますが、後で動画を見返しますとあるんですよこれ。

0.25倍速したら動画の後ろの方に、しれっとメンタルメッセージがありました。

うp主しらなかったんですよね。

 

 動体視力クソ野郎だからね、しかたないね♂

 

 トウカイテイオーの好感度は、この時で既に10行ってたようですね。

なお今度は愛情なので、20まであるんですよ。

 

 レース結果は、まあしかたないです。

ですが、好感度回収は今のところ投稿動画内でこれが最速かな?

 

 それとホモ三冠RTAは、RTA動画の神様であるアーモンドルルー氏が、

入学前の導入でウマ娘とぶつかってそのまま結婚して育成終了があるんですよ。

なんとタイムは、5分。

 

 後にこのバグ(大本営発表)は修正されましたが、今なおこの動画より早く育成終了する動画はありません。いやー流石っすね、御見それしました。

 

 パート2:メインシナリオ開始とイベント

 

>>hidarime様より

 

 まって!チャート壊れちゃーーう。

これは面白いことになりそうですね(ゲス顔)

 

――

 

 当時は好感度でアゲアゲだったんですけど、トレーナー評価がクソ雑魚ケメクジ

になるとわかった瞬間リアルでも発狂しちまって、お隣さんから壁ドンされました。

いやぁ~キツイっす。(主に精神が)

 

 ですが、後々九十九里浜に突撃する理由になったのでよかったとも言えますがね。

いやぁ、今になってもあの夏までの区間別タイムでは、WRいってるんですよね~。

え、そのあと?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ナンノコトカワッカンナイナー。(クソガバのかほり)

 

 ま、まあ、RTA走者はガバは様式美、チャート修正は華ですし?

気にすんなって!

 

 

 

 パート4:5月~6月メイクデビューまで

 

>>レイヴン様より

 

 空のACからやってきた連中のせいでマヤが曇ってるじゃないか(憤怒

 

シットリテイオーの前にDFMマヤがビーストモードでトレーナーちゃんを襲ってくるってマジ?

この分だとテイオーのライバルもヤべー奴揃いかな・・・

 

――

 

 そうだゾ。本編でも触れる予定だから詳しく言いませんが、バンダイナムコがやらかしましてですねぇ。

ま、それはともかく、マヤノトップガンとトウカイテイオーのG1以下のライバルが春のファン感謝祭で決まった感じです。

 

 

 この感じは秋もあるとお思いでしょうが、一年目は……ありません!!!

 

 

 二年目からですね。なんせ、一年目は見学なので。展開が一緒だと飽きちゃう~~。

詳しいことはクラシック編になってからですね。

 

 

 皆さんもご存じでしょうが、G1に出走し3位以上に入着することでウマ娘一人に対して、

1チームがライバルとしてつきます。

詳しいことはまたほんへにて。

 

 そもそもウマ娘に登場しているキャラ全員、えげつない戦績や社会現象を起こした天賦の塊魂ばかりです。とどのつまり、春の感謝祭に出ているウマ娘を超えないと、

今後入着することも至難の業になるわけですね。

 

 いや~キツイっす!

 

まま、アーモンドアイやシンボリルドルフが出てきてませんし、ええやろ。

 

――

 

>>Carudera様より

 

 アイエエェェェェェェ!?!?!?!?AC!?ACナンデ!?

 

こんなんグリムリーパーとかイエローサーティーンとか出場不可避。とりあえずオヴニルは許されないのでACZEROしてきます。もちろんF-14でな!

 

 

――

 

 おっとここにも戦闘機乗りがいますねぇ。

 

 ようこそ戦友、共に芝を駆けようじゃないか。

 

 お前たちの好きなレースで、勝敗を決めよう。

 

 さあ共にデバフで、レースを滅茶苦茶にしようじゃないか!

 

 俺は見たいんだ、ウマ娘の可能性を。

 

 昔話をしてあげる。三女神様はウマ娘を救おうとした――。

 

 

 あれ、これってどっちのACでしたっけ。

ま、どっちも結末は変わらんしええやろ。(AC3並感)

 

 とにかくバンダイナムコ等、経営が難しくなった企業が参画してますので、

このウマ娘拡張版を購入しましょう!

ちなみに欠点といたしまして、パソコンかプレステでしかできないことなんですがね!

 

 君も一緒にクロスランブルだ!

 

 

 

 ちなみに米国に遠征して空軍に入ると、なぜかF-14にのって変幻自在というポジションスキルをもらえます。

界隈ではいらないらしいですけど、状況を把握しにくい差しには必須らしいです。

後はウマレーター配備後、プレイゲーム欄にエスコン8のミッション1ができるようにもなってます。

 

 

 ハハッ、皆も買おうね!

 

――

 

>>FlankerのFnキー様より

 

ベルカ出身ウマ娘の悪い癖が出てるぞ。

ん?エイシンフラッシュ…貴機に不調でも?

 

――

 

        エイシンフラッシュ

《機体の調子がいい。悪いが今日のエースは私が貰います》

 

 

 ソウルスターリングやグレートマジシャンのようなドイツ産駒も、彼らと出会うと

AIが変わるのか性格が好戦的になるみたいですよ?

うp主はまだみたことないですけど。

 件のアップデートのおかげで、外国産駒が大量に出現しだして凱旋門賞の達成が

思いのほか難しくなったというはなしもあります。

 

 今後そういうウマ娘が出てくるかもしれませんねー。

 

 

 

……レナはフランカーに乗れていいよなぁ。

 

 

――

 

 

 皆様、コメント有難うございました!

このゲームに関して、聞きたいことがございましたらどしどしコメントを送って下さいね!

うp主の知りえる限りでしか話せませんがね!

 

 あ、もちろん動画の感想でもいいですよ!

 

 さてお次は、広告者様の紹介です。

 

 203X年/7/23/11:32ごろの集計です。

 

GaliVeri様 ワーホリ人様 ロスク様 ビーティ様 DiceK35様 Bellべる様 

サムトー様 笑う宝箱様 ハセヲ様 黒村 白様様 ジュン会員様 ARI様

ご~れむ様 Egghead様 ソレガシ様 ザッさん様 トーレ・ヴェンティ様 

cafenoir様 晴夫様 attaleia様 Kimipapa様 Chrome様 TAKA10様 静刃様 

ゼリエル様 くあ様 海たぬきさん様 白き女王様 ひろし様 ダンナ様 米岡様 

長船様 すずこ~様 Julchen様 H&K YAMATO様 Anfang様 yucky2nd様 

TERIAMGLN様 松泉 実様 シルバーサーモン様 日ノ木桜様 ガチタン様 

うきわ様 atusyou様 ユキヤマ様 逆吊様 空風様 崖っぷちの稚魚様 mes様 

gunso様 

 

光に目を灼かれたペニーワイズ様 修行僧様 y@m@様 あらん様 としたん様 

アリエール様 ピエール13世様 ROM専です!!様 M0001様 要塞様 レイナ様

ベルセリオン様 凡夫剣様 おじさん様 Atropos様 紫陽花の水煮様 SUNSAN.様 

愚者のアルカナ様 yuzuzuka様 おいもさんDX様 ファースト様 

怪猫蜜佳様 ヴァル様 kinoppi様 カピバラ様 ka.ru.ta様 生人様 まつ毛様 kousay25様 レヴィ0910様 takosax様 Redeyesers様 推しにDVしたい様 

バレッタ様 AC9S様 狸犬様 Rudbeckia様 なっかー様 

悟飯様 沖田章司様 にゅうほじ様 ヤトカミ様 Tankman様 

シュレリア様ダイスキーさん様 フカ次郎様 

夜に泣く様 影帽子様 粉みかん様  HRN hirona様 はるv様 三三様 

 

白水晶様 げんのじ様 ゼラチン@甘煮様 bb-mutsu様 木葉0708様 Funone様 

ponn様 ロリート様 未知様 咎人グレイトフル様 明日のやたからす様 gappd様 

せりせり様 ぽてたま様 どらごんず様 Haitsu様 焼きそば様 わたやん様 

幽波紋ドーパント様 ウニマル様 らぐな・。・様 くろふる様 

レイス様 グルッペン閣下様 ライライくん様 ポン太2号様 痴漢者トーマス様 

RURL様 弥生准尉様 siosiosio様 けれすけ様 若干様 Carudera様 Junさん様 

A-10 thunderbolt Ⅱ様 アカルス様 葵様 

トウリ様 speroselle様 rahotu様 栫冬葵様 綺麗な灯油様 帝具はメガネ様

 板めもの様 whitesnow様 月原様 アマダイダイ様 kurokan様 せんかん様 

日高昆布様 すき焼きのどごし<生>様 

 

wahakamaboko様 りんご焼きのおじさん様 リューネ様 ミカヅキモ様 

Shinokage様 ライゼ様 kkk様 スチールスクリュー様 シュウキ様 kishiya様 

スル様 べとなむ様 あちょぶ様 force3111様 蒟蒻大明神様 gekijo様 

マサカズ様 有樹様 浦波様 クマクマ様 ヒュぺリオン様 弓風様 

pisukesu様 Kazuma0様 sibaba様 ようのすけ様 火消しヨッシー様 You.cho様 buzz_by様 エグエグ様 KBS様 有象無象の雑魚様 桃色レンコン様 七篠紫苑様 caocao様 ayayayaya様 縞瑪瑙様 紅茶@読者様 

 

TCG好き様 hid様 足立太郎様 murvellouss様 路徳様 たるぺぱ様 豆鈴様 

スープー0様  

 

ルルマンド様

 

 皆様ほんっとうに有難うございました!

 

 

 皆さん本当にbiim兄貴が好きなんすね。いいゾ~これ~。

 

 

 動画編集はクラシックまで行きましたが、SEとか演出面で苦労してます。

もうしばらくお待ちください。

 

 

 

 ではでは、また本編でお会いしましょう!!

SEE YOU AGAIN!!  Bye! 

 

 

 

 

 

 

 

 

――あ、そうだ。次はコメ欄のいいね!が5以上の奴の返信でもしてみましょうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――

 

 

 

 

 

 自分は保母といいます。

元々東京の中高一貫校で体育教師をやっていました。

しかしとある事情で、教師を止めました。

 

 理由といたしましては、結構ありふれたものです。

自分の事等誰も知りたくもないでしょうし、トレーナーへの道を歩むことになったのか。

それをお伝えします。

 それはですね……。 辞めたとしても、教師として何かしたいと思ったからですね。

もともと自分は体を動かす楽しさと健康に安全に

怪我無く効率的に体を鍛えることを目的にした運動を、運動が嫌いな皆さん

に楽しんでもらいたいと思ってこの道に来ました。

 

 自分は勉強だけは得意ですので、研究したり同じ道を歩む仲間に話を聞いて

授業内容を練り上げることをよく行ってました。

また運動の楽しさの他に、健康や安全のために自分の体を実際に使って

どのような動きをすれば、事前にどんな準備運動をすれば怪我無く

簡単に運動を楽しくできるかというのも考えました。

 ボランティアで子供たちにお伝えするとき、彼らの純粋な理解力に

驚いたことがありますね。

ですが年齢があがり精神が不安定になる時期の子供たちには、

自分の練り上げたものは通用しませんでした。

 

 自分に才能はない。

今までの成功は泡沫の夢だと思い知らされましたね。

 

 そのあと色々あってやめた後、丁度東京に来ていた友人と共に

近くにあるレース場へ行きました。

レースとはなんぞや、なんて思いましたね。

 

 今まで勉強や研究ばかりで、碌に外の世界を知ろうとはしませんでしたし。

 

 そういうわけで臨んだ当日。

 

 きれいな青空が広がるレース場に、きらびやかな服装をした少女が

芝を踏む。

 

「少女?」

「ウマ娘だよ。知らないのか?」

「俺は知らないな」

「さすががり勉。ま、プー太郎ならお前にも、彼女たちの魅力が伝わるだろうさ」

 

《今日も素晴らしい日和になりました》

 

《東京競場2400M東京優駿》

 

《もっとも運のあるウマが勝つといわれる本レース、

期待の高まりと共に声援も割れんばかりといったところであります》

 

 レース場にこだまするアナウンス。

二人の実況者がつらつらと説明をしていくと、肩を叩かれた。

友人は双眼鏡を渡してくる。

 

「なあ保母。どいつが勝つと思うんだ?」

 

 友人は携帯片手に1着予想を聞いてくる。

 

「俺はもう教師じゃない」

「なぁに言ってんだよ。小声でもちゃんと筋肉の発達に関してつぶやいてたぜ、お前」

 

 自分はカカカと笑う友人にあっけにとられます。

自分はそこまで運動にとらわれていたのかと。

 

「ぼさっとすんなよ。ほれ、そこによーけウマ娘がいるだろ?」

「あ、ああ」

「あの子供に見える少女たちが、あの服を着て走るんだ。

人間じゃ考えられないだろ?」

 

 友人に言われて気づきました。

 

 ……確かに。肉付きは人間よりも若干脂肪はあるが、ちゃんと脚の無駄肉は絞られている。

しかも色とりどりの服を来たウマ娘は、人間の陸上競技に喧嘩を売るようなデザインを

施していますね。

ああいうのは確か勝負服と言っていた気がします。

 ニュースでも素材に関する報道を、テレビCMで広告塔として一緒に出てくる程度には

ウマ娘を象徴している要素に見えます。

 

《1番人気ジョイントアサルト。皐月賞で1冠を取ったウマ娘です。

終盤に魅せたあの差し脚に期待が持てます》

 

「二番人気のサンダーヘッドだ」

「オッケー」

 

 1番人気まで見ましたが、興奮冷めやらぬ様子の子が多く筋肉が緊張している

可能性があります。武者震いでもステップしたりして、体の緊張を

解いてほしかったですね。

 

《私一番の推しです。是非1着を取ってほしいですね》

 

 中でも二番人気のサンダーヘッドは、そのようなことはなく落ち着いて目を閉じ、

精神統一をしていました。なにより体幹が取れている。

しっぽである程度バランスが取れているようですが、その優雅な足取りは

自分の目をごまかせるものではありません。

 

 それに、この子の目はゴールしか見ていませんので。

 

《各収まりました》

 

 先ほどまでざわついていたのが、凪の時のように静まり返った。

妙に空気が緊張していますね。そこまでウマ娘に期待するものがあるのでしょうか。

 

《レース開始です! 一番最初に出てくるのはどの子でしょうか!》 

 

 恐ろしい。

 

 自分が最初に抱いたのは、恐怖の感情。普通の人間があの速度を出せば……と、

自分は教師だった時の状況と照らし合わせてしまいます。

ですが彼女たちはウマ娘。人間とは違います。

 そのため自分はもっと違うものを見て、心が躍っていくのを感じました。

 

 一つ。フォームは関係ないこと。

基本的に腕を振る場合、横に振らずそのまま力を抜いて脱力しながら振り子のように振ります。

これは力を入れるとその分体力を消耗したり、全身の筋肉を緊張させて前へ脚を出せなく

なるからです。

しかし彼女たちはそんなこと関係なしに、腕を横にふるいます。

 

 二つ。靴は関係ないこと。

基本的には、母指球を使って連続で跳ねていくのが陸上です。

それなのに彼女たちは、9割以上がヒールがつくブーツで、かかとから入っていくようになっています。

 

 三つ。基本的に足運びはストライド走法。

双眼鏡で分かったことは、登りも下りも平らなところと変わらない走り方になっています。

ヒトの場合だと登りはピッチ走法を繰り出します。ストライド走法で、

一気に坂道を登りきるおかしな人もいますが、基本的に歩幅を小さくして

脚の回転を速めて登っていきます。

 また下り坂だと速度がのりますので、その分動きが大きくなります。

そのため体力も結構使いますし、下り坂の加速に耐えられるような走り方をします。

 

 ただウマ娘たちの場合、そんなものは見受けられません。

そもそも時速70キロとも言える高速で走る彼女たちに、ちょっとした坂なんて

一瞬なのだろうと完結させます。

 

 そうして色んな考察を終えると、最後の直線にやってきました。

 

 ヒトのレースも、最後は一定のリズムで走り切るかライバルとの競り合いに勝つために、一心不乱に前へ走ります。

ですがウマ娘たちの走りは、人よりも爆速で一瞬で勝負がつく、まさに刹那の瞬間でした。

 

《サンダーヘッド1着! 巨大な入道雲、青天霹靂の如き走りはまさに雷光一閃!

 東京優駿を制し、見事1冠を手にしました!

 続きまして二着はジョイントアサルト! 三着はクロスランブル! 

 四着、ストライクイーグル! 五着、シャッタードスカイ!

 六着、アドラーファルケン! 七着、アクィライェロー

 八着、タイムパラドックス! 九着、サイレンスボーイ!

 十着、ローズキングダム! 

 そして、オフサイドトラップ、ハイパーシン、ナイトレーベン、ナリタブライアン、

 ラリーモルガン、アドマイヤコマンド、アサルトホライゾン、インフィニティ。

 次々とゴールしました!》

 

「どうだ、すごいだろ?」

 

 観客が一斉に湧く中、友人は自分に声を掛けます。

 

「ああ……ナリタブライアンって子、次々と抜かれたな」

「今期は差しや追い込みが多い印象だな。

あの子は今回先行を選んだが、ハイパーシンの爆裂脚に気が散ってしまったようだな」

「やはりか。あんなに力が出るんだな」

力って言葉の元だから、当然だろ!」

 

 友人は自分と気兼ねなく話してくれます。

そしてそんな時でも、自分はウマ娘たちの走りに恐怖ではなく興味を徐々に抱いていくのでした。

そうして自分は、核心的なものを思い知らされます。

 

「じゃ、行こうぜ!」

「え、どこへ?」

「ライブ会場!」

 

 友人が言うには、ウマ娘のレースは1~3着でゴールした子がライブ会場で歌うのだとか。どういうわけだと思いながら、その開催場所へ足を運びました。

友人に渡された棒。なんだろうと思いながら、グニグニ曲げるとパキッと音が鳴り

光りだしました。

 

「わっ!? なんだこれ!」

「ちょっ、おまっ、それ二番の子の光だぞ!?」

「知らねえよ!?」

 

 

 周囲の人に睨まれる事はなかったと思いますが、暗くてわからなかったとしか

言いようがありません。 

 

ワアアアア!!!

 

 なんだ?

 

 

 観客が歓声を上げました。

何に向かって?

 

 

「来るぞ! 遊!」

「……ユウマってなんだよ」

 

 自分はそう突っ込みながら、目の前の光に目を向けました。

そこにあるのは、先ほどの勝負服を纏い檀上にいるウマ娘たち。

彼女たちは確か、サンダーヘッド・ジョイントアサルト・クロスランブル。

しばらく待つと、前方や後方から音楽が流れ始めます。

 

 そして実況者の声が聞こえ、ウマ娘によるライブが始まるとのこと。

 

 

 

 自分は思い知らされました。これほどまでにライブというものが、ウマ娘たちに

好影響を与えていることを。

目標を立て、自分と比較させ、完遂できれば褒める。

そのうちの全てを、このライブで完結させることができます。

 さらに一生懸命に導いた子を、この場所に立たせてやれる。

これこそが名誉であり、彼女たちを導く存在の一つの目標でもある……。

 

 

 

 うらやましい。

 

 

「うらやましいだろ?」

「!?」

「声に出てたぜ。それで、どうするんだ?」

 

 ライブを全力で楽しんでいる友人が、自分に声を掛けてくれます。

 

「今日誘ったのは、久しぶりの電話が意気消沈してたからだ。

お前、教師をやりたいんじゃないのか?」

「そうだよ。生徒を導きたい」

「ならいいじゃねぇか。やれよ、トレーナー」

「トレーナー?」

 

 トレーナー。

それが、彼女たちを導く人たちの事でしょう。

 

「URA。中央競に乗り込めよ。ま、その分資格も取らないと

いけないけどな!」

 

 華やかで煌びやかな世界。

だがその裏には、数多の苦難と挫折・努力があります。

皆が心血注いで鎬を削る修羅の世界。それが、プロスポーツの世界です。

 戦略的な肉体改造と計画的な休憩、効率的な食事を練って選手の体調を管理します。

また成長する肉体と鍛えられていく筋肉を測りながら、限界を段階的に超えさせていきます。

運動前の準備体操やエクササイズを徹底し、テーピングや柔軟体操で怪我率を抑えます。

 

 これらが終われば走り込みを開始することができますが、いきなり走らせることはしません。

まずは基礎を作り、体を徐々に一般的なものからスポーツ選手へのちゃんとした動きへ

慣れさせていきます。

 そうしてちゃんと手足を動かせるようになってから、走らせていきます。

でなければ、無駄な体力低下や無駄な筋肉・疲労・怪我を発生させ、あまつさえ走者本人のやる気も下げさせてしまいます。

 

 これらは絶対に避けないと……。

 

「おーい?」

「あっライブ終わってたな」

「途中から自分の世界入ってたな!」

「すまんな」

「別に構いやせんよ。それに、決めたんだろ?」

「勿論だとも」

 

 いつの間にか終わっていたライブ。

その余韻はなく、ただ自分は夢見るウマ娘たちをちゃんと導いてやりたいと思いました。

 そこから自分はすぐに動きました。

何故か友人も手伝ってくれましたが、どこが一番中央へ行くのに手っ取り早いか。

手段といたしまして、教員資格があるものが直接トレセンの教員試験に合格する、

トレセン側から直接勧誘を受ける、最短二年のウマ娘教導員育成所を出ることでした。

 

 その中で自分がしたことは、過去問を都立図書館で探して自習し、

年一回の教員試験に臨むことでした。

そうして筆記試験の後、面接試験や実技もありました。

実技に関しては、自分の注意を無視して無茶なことをする生徒たちの介抱で培われた

知識と技術があります。これは予習し友人で復習することで、事なきを得ました。

 次に面接ですが、これは校長や理事長と集団圧迫面接したときよりも随分と

心が安らぎましたね。

 

 目の前に三人の試験官のみで、出入口以外の周辺全てを囲まれているというものではなかったのです。

 

 おかげで自分の言葉で流暢に喋ることができました。

質疑応答をしていきましたが、変にどもることもありませんでしたしこれで安心です。

 

「君はあの都立の体育教師だったのか」

 

 ただ、最後に不穏な言葉がなければの事ですが。

 

 それでも後日合格通知が来たので、杞憂でよかったです。

 

 今回の試験ですが、10月に行われました。

そして合格通知は11月上旬に来まして、説明会は来年の2月に行い入寮は3月に行うとのこと。

 こんなに期間が空くのは、職務怠慢ではありません。

ジャパンカップや有馬記念、年末年始の後ドリームトロフィーを引退するのと同時に、

そのための引退レースを行ったり……となかなか忙しいんですね。

 そうして時間ができるのは、卒園式と入園式の間です。

ただそのまま暇を頂けるわけではなく、入園してくるウマ娘の情報整理や情報収集、

備品の手配や入園式の手伝い、入園してくるウマ娘たちのための資料作り等とにかく

忙しくなります。

 

 そもそもトレーナーがトレセンの重要な機密情報を扱うのは、

トレーナーを学園の構成員として雇っているからですね。

更に情報を扱うという大事なことを叩き込ませて、育てる担当ウマ娘の情報を

外部に流出させないように教育させるという面もあるようです。

 

 ウマ娘たちのために色々そうこうしている内に、その時期がやってきました。

 

「よっ」

「久しぶり」

「たかが2か月の事じゃねえか」

「二か月もだろ」

「二か月しか、なんだよなあ」

「おっそうだな」

 

 学園に向かう日の前日、友人と半日くらい話す機会ができました。

そこで自分は、今後なかなか会えないだろう友人のために雑談としゃれこみました。

適当に世間話をしているとき、友人は自分に天下分け目の言葉を投げかけます。

 

「そういやお前さ。都立教師時代、生徒とどんな感じで向き合ってたんだ?」

「どんなって?」

「昨日仕事の流儀プロフェッショナルがあってさ。

そこでウマ娘シンボリルドルフのトレーナーの特集があったんだ」

 

 シンボリルドルフ。国内外通して10冠を達成したミスターシービー以来の、二桁G1制覇娘です。

 

「国立競技場でお前が、陸上選手ほぼ全員を見てた時あったろ」

「おお、そうだな」

「あんとき、めっちゃ敬語だったじゃん?」

「せやな」

「なんであんなに敬語だったんだ? 謙譲語まで使ってたし」

「そりゃあ、育てさせてもらってるからだろ」

「でもなぁ、この10冠のトレーナーは、

敬語時代よりも二人三脚で気を許せるような真柄になった時の方が、彼女は強くりりしくなったって言ってたぞ」

「まじか」

「まじやで」

 

 そこは盲点でした。

 いや、本当はわかっていたんですよ。

ただ先生と生徒は、確実に違う立場です。それが敬語を無くせば、立場の違いや境界線が

あいまいになります。

先生は生徒の友達ではありません。教育者という導き手です。

 そんなことも忘れた教育者の末路は、生徒に見下されるということでした。

つまり、敬語はなく徐々に対等から、自分の学校生活に必要なだけの付属品として見ていくのです。

 

 こうなった先生はひどかったですね。

この先生は別の部署に移され、残された自分たちに教頭先生からの叱責の声が届きました。

 

”君たちは教育者を何だと思っているのかね。

生徒は娘でも息子でも、ましてや友人でもない。

生徒だ。教育者は、生徒を正しく導き未来を紡いでいけるように育てる存在だ。

それを君たちはこの価値観が成熟していく過程の生徒に、

偏った常識を醸成させてはならない。

 

わかったか。理解したか。わからないものは、ここで挙手しなさい。

最後まで先生と生徒の縦社会の重要性について説こうじゃないか。”

 

 そこから始まる三時間の若い先生と教頭先生の問答。

悉く人生経験の差で撃墜されて、頭[こうべ]を垂れていきました。

 

 自分はわかっていましたが、深く理解まではしていませんでした。

おかげで自分は、その重要性を理解し他の人に説明できます。

なので自分はこの方針を変えないつもりでした。

 

 

 ただ、友人の言葉に少しぐらついてしまいます。

何故ならウマ娘の世界は、生徒ではなく競技者ですので。

勝つためならば、何でもする。

こういう気概がなければ、ウマ娘をライブに出演させるどころか、G1レースに出走

させることも夢現になってしまいます。

 

「教師の時はともかく、今はウマ娘を勝たせる方法として考えてくれてもいいんだぜ?」

「ああ、乗ってやんよ」

「よっしゃ! じゃ、次あう時はG1だな」

「過程すっ飛ばし過ぎだ、鹿」

 

 自分は友人と笑顔で別れ、次の日に備えました。

 

 

 そして目がくらむような晴天に恵まれた今日。

ついに自分がトレーナーとして、入園式前の会議に出ることになりました。

普段ならばジャージですが、残念ながらまだ担当は持っていません。

よってクリーニングに送っていたリクルートスーツを、蒸気アイロンで整え

襟に開けた穴に新人トレーナーの証である桜の花型のバッヂをつけました。

 

 朝食は一日の始まりであり、肉体を作る基礎でもあります。

毎日かかさず白米、小松菜・わかめ・豆腐入り味噌汁、目玉焼きとベーコンを取ってます。

そこまで大量ではありませんし、これくらいならば作り置きかインスタントで戻せば

簡単に作れますよ。

 

「さあ、トレーナーとしていきます……いや、行くぞ!!」

 

 自分は未来と希望を切り開くため歩み始めた。

 

 

 

 

 

 

―――

 

「あれ? 保母先生? 保母せんせー!!?」

「どうしたんだ、煤灰 梅ちゃん?」

「あ、下井教頭! 保母先生は?」

「あいつなら辞めたよ」

「え? 嘘っ、ウソウソウソッ、男爵も安倍さんも道長君も冷逗先生もそんなこと誰も――」

「私も嘘だドンドコドンとは云った。だが、事実だ」

「わ、私のバラ色監禁生活が……」

「大丈夫だ。近いうち、また呼ぶから」

 

「ほんまでっか!?」

「うおっ!? 色部 男爵君急に出てこないでくれ」

「うおおおおおお!!! 衆道君喜ぶぞ!! 梅ちゃんもよかったな!!」

 

「うん!」 

 

 

 そうだ……今度こそ、保母先生を――

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