みんなに告白された。まあ、四人共私のこと好きすぎるだろとは思っていたのだが、本当に告白されるとは思ってもいなかった。
そしていつも通りに遊ばれた次の日。私は気分転換もかねて、一人で学園の校舎の屋上に来ていた。そのまま、屋上の床にごろんと寝そべる。目に入るのは青空と白い雲。風で雲が流れてそれをぼーっと見る。そして丁度よく涼しい風が駆け抜け、なんか心が洗われる感じがする。
「好き、かぁ」
ぽろっと口から言葉が漏れる。好きって何なんだろう。
「好きがどうかしたの?」
声をかけてくるのは私の隣に寝ているセイウンスカイ。ちなみに、先客は私の方である。
「んー、あるウマ娘に好きって言われてねー。好きって何なのかなーって考えちゃって」
「それはまた難しいこと考えてるねー」
そう、難しい。というか、感情のことなんて果たして考えて答えが出るのだろうか。
「ねえ、スカイ」
「なにかな~?」
「あなた、フラワーのこと好きなの?」
そう言ったら、スカイがぶふっと咽た。
「い、いきなり何を言うの!?」
がばっと体を起こしてこちらに叫んでくる。
「いえね、好きについて考えてたら、とりあえず実例を考えてみればいいかなと思って。それで、ふとあなたとニシノフラワーって恋人っぽいなぁって思って。それなら、あなたはフラワーのことどう思っているのかなと」
顔を向けて寝たままスカイを見る。そのスカイは顔を赤くしてあわあわしている。え、何このスカイ。とってもかわいい。
「なんというか、その顔を見ればわかるわね。案外あなたわかりやすい」
「ぐぬぬぅ」
おぉ、リアルぐぬぬとは。珍しいものが見れた。
「私はスカイみたいにならないのよねぇ」
「クレナイがさっきの私みたいに顔真っ赤にして慌てている様子なんて想像できないのだけど・・・」
赤い顔はそのままに、また寝っ転がりながらそういうスカイ。
「クレナイは好きって言われても、はいはいってスルーしている感じがする」
「あながちまちがってないわね、うん」
そうやってスルーしたから今悩んでいるのよね。
「まあ、今日はいい天気だし、このままゆっくりすればいいんじゃないですかねぇ」
「そうねぇ。とりあえずひと眠りでもしようかしら」
ふわぁとスカイと同時にあくび。
「ほんと、いい天気の日はお昼寝に限りますなぁ」
「そうねぇ。今もたまり続けているであろうお仕事とか、ほんとどうでもよくなっちゃうわねぇ」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「いやあの、そんな怖いこと言わないでもらえます? 気持ちよく寝れなくなりそう」
最後は素のスカイに返されるお昼寝前の一時だった。
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( ˘ω˘)スヤァと屋上でお昼寝して午後の授業時間が過ぎ去る。夢の中で、私はある光景が見えた。
そして目を覚まして。私の頭には夢の中の光景がはっきりと残っている。
「おー、妙にすっきりした顔をされておりますなぁ」
先に起きて私の顔を覗き込んでいたスカイ。にやにやと笑うスカイに、私もにやりと返す。
「ええ、こう、夢の中で色々と、ね?」
「夢の中でねぇ。ま、色々決まったのならいいんじゃないかな? 私は健闘を祈りつつ、もうひと眠りしましょうかね」
「ええ、ゆっくりとおやすみなさい」
色々夢を見て覚悟も決まった私は、足早に屋上を出る。そうしてあの四人に夜私の部屋に来てもらうことにし、そのまま部屋に戻って放置していた仕事にとりかかった。
ちなみに道すがら、きょろきょろしているニシノフラワーを見つけたので、スカイの場所を教えておいた。尊い百合の花が屋上で咲いて、それを感知して見に来たアグネスデジタルが尊死する光景が目に浮かぶが、私にはあんまり関係のないことだ。
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たまったお仕事もある程度片付けて夜になった頃。呼んでもいないけどいつも通りに集まった四人の前で、私は緊張していた。
「この前、あなた達に告白されたけど、その返事をしようかと思うの」
そういうと、部屋の空気が変わる。みんな緊張した思付きになって、私の言葉を待つ。
「私は・・・と・・・」
そうして私は、誰を選んだかを告げる。