スズカとサトちゃんのお世話をするようになってから少し。私は二人の大きな赤ん坊を育ててながら仕事をしている気分になっていた。
朝起きて、私にくっついて寝ている二人をはがし、シャワーを浴びて軽くトレーニング。朝ごはんを作って二人を起こして、それぞれにご飯を食べさせて着替えさせる。そのあと、どこに行こうともついてこようとする二人がいるので、生徒会室ではなく隣の委員会総代執務室へ。元からある部屋なのだが、私がルドルフと一緒でいいとした結果、生徒会室で作業をしていたという経緯で使われていなかった部屋であるが、まあ二人もついてくるならこちらがいいだろうと今はこちらで仕事をしている。
そこで執務をしつつ、たまに二人に構い、お昼は食堂から持ってきたのを執務室で二人に食べさせながら食べ、また仕事をして部屋に戻り、夕飯を食べつつ食べさせて二人をお風呂に入れつつ自分も入り、二つのベッドを並べて広さを確保したベッドで三人側の字で寝る。そんな日常をしばらく過ごしていると、だんだんと二人の目に光りが戻っていった。
そして少しづつではあるが、食事とか自分でできるようになり、半年もしたら元の二人に戻った。
戻ったはず、なのだが。
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二人とも日常生活に戻れるくらいまで回復した。主治医からのお墨付きも出て、生徒会のメンバーも大丈夫という判断を下したのだが、なんか変なことになっていた。
例えばご飯。
「レイ、食べさせて」
「姉様、あーん」
小鳥のように口を開けるスズカとサトちゃん。そこにスプーンに乗せたカレーを突っ込む私。
例えば仕事中。
「~♪~♪~♪」
「えへへ~、姉様の膝枕~♪」
私の邪魔にならない程度に後ろから抱き着くスズカと、私の膝枕に頭を乗せるサトちゃん。
例えばお風呂。
「レイ、背中お願い。終わったら前もね」
「出たら体拭いてくださいね、お姉様」
二人の全身を洗い、お風呂から出たら二人の体を拭く私。
例えば就寝時。
「おやすみなさい、レイ」
「おやすみなさい、姉様」
仰向けで寝る私と、両側から抱き着いて寝る二人。うん、片方は柔らかくてぬくい。もう片方はすべすべでぬくい。
とまあこんな感じで、妙に二人が甘えてくるようになったのだ。なぜかと二人に聞いたところ。
「「レイ(姉様)と一緒に居るとすごく落ち着くから」」
だそうだ。そしてなぜかは知らないけど、みんなの前でも姉様呼びを解禁したサトちゃん。一時は騒然となったが、まあママになろうとするウマ娘やら、一人で食糧庫空にするウマ娘やら、奇行しかしないウマ娘やら、変なのがあふれているトレセン学園である。呼び方がこうなったところであまり不思議に思われない。というか、二人が私に付きまとっていてもそういうもんでしょ的に片付けられる。それでいいのかと思うが、まあ追及されないのでそれはそれでいい。
が、二人ほど納得しないウマ娘がいる。ルドルフとキタちゃんである。
二人が私に甘えるようになってから一緒に仕事ができなくなった、そして一緒にお茶を飲んで休憩することもなくなったルドルフと、一緒にトレーニングすることが減ってしまったキタちゃんがこう、ハイライトのない目でこちらを見ていることがあるのだ。
どうにかしたいが、このスズカとサトちゃんがこうしていると私にできることがほとんどない。
そしてそれは、予想通りに大爆発を起こすのであった。
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ある晩。私が寝ていると、なんとなーく違和感に気づいた。私に二人ほど抱き着いているウマ娘がいるのだが、それがスズカとサトちゃんではない。両手とも、こうちゃんとふっくらしたものに包まれている。スズカ程包まれる感触が無いわけではなく、かといってサトちゃん程包まれるわけでもない。果ては何かに襲われたかと思って目を開け左右を見ると、少し恐怖の光景が浮かんでいた。
「あ、起きたか? レイ」
「おはようございます、とはいってもまだ夜ですけどね、クレナイさん」
そこに寝ていたのは、目から一切のハイライトが消えたルドルフとキタちゃんだった。
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二人を説得して解放してもらおうとするもそれはかなわず、そのまま話を聞くことになった。ちなみにスズカとサトちゃんは縛って床に転がしてあるとか。別にけがはしていないらしいが・・・。
「それで、なんでこんなことを?」
「だって、ずっと二人がレイに付きまとって一緒に仕事もできないんだ。たまにはこうしてもいいだろ?」
「私だって、もっとクレナイさんと居たいのに。ダイヤちゃんが取っちゃうなんて許せないんです」
「ーーーーーーーーっ」
二人がそう囁きつつ私の耳を甘噛みする。さすがに体はびくびくっとなって、震えてしまう。それが面白いのか、耳に息を吹きかけたり甘噛みしたり。そうされているとだんだんからdにうまく力が入らなくなってしまい、それに気づいたルドルフとキタちゃんが私の体をまさぐってきた。
「ちょっ、やめぇっ」
「レイは私だけのものとは言わないが、四人のものだからな。二人締めしないように、ちゃんと印付けないとな」
「ん~~っ、ちゅぅ」
それから首筋や鎖骨のあたりに吸い付かれ、たくさんキスマークを付けられる。そうして独占欲を満たしたルドルフとキタちゃんは、一晩中私の体をまさぐって気持ちよくなったり、私を気持ち良くしたりして遊んだ。そのまま私は何もできず、気づけば疲れ果てて眠ってしまっていた。