「降伏した賊も壊友隊の一員になったな、連携も集団戦法も会得してるしすっかりもう賊の顔じゃなく兵士の顔だな。いやぁいいこといいこと!」
壊友隊に入ったばかりの新兵を見て鼻歌が流れる彼は壊友隊の隊長で、姓 島師 字 界 真名 友。彼は冴えない顔で目が悪く眼鏡をかけてる。少し日焼けしてて髪は短髪で黒、体格は一般の青年より小さめ。
「はい、元々この壊友隊は元賊集団ですからね。溶け込むことができたんでしょう。訓練にも耐え、屈強な兵士と化しました。このあたりの官軍と戦っても普通に勝てるでしょう」
島師界の言葉に乗せ壊友隊は強いと言う男は壊友隊の副長で姓 楊儀 字 威公。
巨漢で190あり、目が極度に細く短髪で茶色、肌は小麦色で体格は筋肉質故に壊友隊の隊長は彼だと間違われる。楊儀は友と故郷で出会い、それからは友への忠誠を誓っている。それはどんな戦場においても必ず裏切らない忠誠心がある。
「おいおい、怖えこと言うなよ。俺たちが官軍と戦ってしまったらそれこそ賊と一緒になってしまうでしょうが。」
楊儀の言葉に冗談とは思えず突っ込みを入れる。冗談ですよ、と楊儀は微笑みながら言ったが生真面目な彼なので多分本気で言ったのだろう。
壊友隊が向かってる場所は公孫賛の城。客将として雇ってもらってる彼らは村の救援であちこちと周りようやく城に戻るところだ。
「ん?おい楊儀、公孫賛の軍が賊と戦ってるぞ。」
前方に公孫賛の旗があり、剣と剣の斬り合いが行われている。その相手は賊だ。しかし、賊の方が兵力で優っているからか公孫賛軍の勢いが見られない。敗走寸前だ。
「友殿!公孫賛軍が負けそうになっております!すぐ助けに行きましょう!」
「わかってる!楊儀!騎兵隊で賊の背後に回れ!歩兵隊は俺に続け!」
「「「御意!!」」」
「行くぞ!壊友隊!」
歩兵隊は士気を上げ、剣と盾を持ち島師界に続いて走る。
賊は側からくる想定外の敵が現れ戸惑っている。しかし敵の大将は兵の落ち着きを取り戻しつつ攻めてくる敵を対処する。
「は!敵さんにも頭の回る奴がおるな!だがな、俺ら壊友隊の前にしてそんなもん関係ねえんだよ!!」
島師界は馬上から鉞を取り出し敵をなぎ払う。鎧もろとも切り崩す鉞を前に防御できるものなどいるはずがなくそのまま図体を斬られていく。後に続く歩兵隊は1人1人実力は高く決して1人で戦おうとせず、2人1組となって敵を確実に斬っていく。
「頭!背後から騎馬が!!」
振り向くとそこには1000の騎馬隊が見えこちらへと向かってくる。
「味方にぶつからないよう注意して走れ!弩を持ってください!前方を狙え!」
騎馬隊は走りながらも弩を持ち背後の賊を狙う。
「射て!!」
放った矢は前の賊に当たり次々と倒れていく。
「槍を持て!我らの突破力を見せてやるのです!!」
「「「おおぉ!!!」」」
騎馬隊は賊へと走り吹き飛ばしていく。
「むん!」
楊儀は狼牙棒をなぎ払い敵は舞う。
騎馬隊は槍術を会得し馬術を使える者たちであり、賊を前にしても動じず近寄らせてくれない。
「ぐうっぅううう!何でここに壊友隊がいるんだよ!?奴らはここにいないんじゃなかったんじゃないのか!?」
「どうするんすか!?頭!!」
「うるせえ!自分で考えろや!!」
そう言い自分に言ってきた男を斬り兵に戦えと罵声する。
そこに歩兵隊が現れる。つまりここまで突破してきたのだ。そしてそこには壊友隊の隊長 島師界がいた。
「なんや、仲間割れか?そんなんじゃ頭やってけないよ~?それにこの戦いはてめぇらの負けだ」
「なんだと!?ふざけやがって!俺は斧使いの頑徹だ!てめぇも斧の錆にしてくれらぁ!!」
頭は頭に血が昇り斧を島師界に振るが鉞で止める。そして、斧を払い上から下へと振り下ろし真っ二つにした。
「おなじ斧使いがこんなに弱いなんて悲しいもんやな、敵の大将、討ち取ったり!!」
賊は頭、頑徹が討ち取られたと聞き、絶望の底に陥っていった。