壊友隊   作:友は屍

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出会い

賊を討伐した後島師界と楊儀は公孫賛のところへ向かう。

 

「ふう、まさか公孫賛軍が賊程度に敗走しかけるとは心外やな。でも、俺らが来て助けることできたんやしまあええか」

「それはそれで駄目な気がします。ここまで弱いと民から信頼を失われるのでは?」

「知らんね、んなもん公孫賛の問題であって俺らの問題とちゃう。違うか?」

「仰る通りです。ですが、」

「はいこの話は終わり。うだうだ言うてもしゃあないやん。今は公孫賛に会いましょうや」

「はぁ~分かりました。」

話ながら歩いてると公孫賛のいる部屋に着く。そして扉を開けた。そこには公孫賛と見知らぬ女性が一人いた。

「ども、遠征終わりましたよ。公孫賛様」

そう言って島師界と楊儀は片足を曲げしゃがみ公孫賛に向けて拝手する。

彼らは上下関係を大事にする。

「よ、よしてくれ。毎度毎度固くしないでくれ。ほら、二人とも顔をあげてくれ。」

何故なら公孫賛のたじたじ感を見ていて面白いからである。

「ほな、崩さしてもらうわ。」

そう言っていつもの二人に戻る。

そんな二人をみてため息をつく。

「私はそんな器じゃないからいつも通りでいいって言ってるだろ?」

いえ、楊儀はそう言う

「上下関係は大事ですから、それに私たちの壊友隊を客将としておいてもらってるのですし」

楊儀は感謝している。何故なら他の官軍では部下になれと要求してくるので直ぐにその場から離れる日々だったから。だが公孫賛は客将としてここにいても良いと言ってくれたので、

このお方は才能はないが、優しさはあると読み客将となった。

「楊儀の言う通り、公孫賛に感謝しているんやで」

公孫賛は照れる

「あーごほん、失礼ながらも壊友隊の者ですか?」

見知らぬ女性が質問する。

「申し訳ないですが、貴方は?」

「あぁ、忘れていたよ。この人は趙雲っていうんだ。すごく強いぞ」

「ほぉ、忘れていたと、いつも影の薄い貴女が言いますか。紹介にお預かりしました姓は趙字を雲名は子龍と申します。お互い客将の身だがよろしく頼む。」

「私は姓を楊儀、字は威公と言います。壊友隊の副長を任してもらってます。こちらの方が」

「壊友隊の隊長姓は島師、字を界って言うんだ。よろしく。」

趙雲は苦笑する

「ふふふ、この冴えない方が隊長?ご冗談は止してくだされ」

公孫賛は恐怖の顔をし、楊儀はまたかとため息をつく。島師界は

「っ誰が冴えない顔やねん!殺すぞワレ!!?」

と今にも斬りかかりそうになった。

「止めてください!?ここで暴れてはいけません!どうか鎮めて下さい」

「星も早く謝ってくれ!ここで暴れてしまうと困るんだよ!」

「ふむ、どうやら触れてはいけないものに触れてしまったようだ。すまなかった」

趙雲が謝る。

「っち、まあええ」

島師界は隊長なのにどうしても皆楊儀が隊長だと勘違いをする。仕方がないだろう、彼の方が体が大きく、濃厚な人で誰にでも警戒されることはない。

「ったく、何で皆楊儀を隊長と思うのかねー。隊長は俺なのに。」

少しいじけてる

「仕方がないだろう?私も初めて会ったとき楊儀が隊長に見えたんだから。」

島師界は体が通常より小さめで兄弟に例えると楊儀が兄で島師界が弟に見えるらしい。

まだいじけてる。

「島師界殿申し訳なかった」

今度は誠心誠意心から謝った。

「はあ、もういいよ、いつものことだし。さて、本題にはいりましょうや」

今度は許してくれたようだ。

「ああそうだな、では本題に、」

「失礼します。」

一人の兵士が入る

「どうした?」

「はっ実は先ほど劉玄徳と天の御遣いと申す者が護衛二人をつれて面会を希望しているようです。」

天の御遣い、この戦乱を平定し、新たな時代を築いてくれる神のような存在

島師界が誰だ?と楊儀に言うと楊儀もまた知らない。

「そうか!桃花が来てくれたのか!」

公孫賛はまるで久しぶりに親友に会える顔をしていた。

「ならいつものところに案内してやってくれ、私も直ぐに行く」

そう伝え兵士は扉の外に出た

「その劉何とかって誰だ?」

「昔塾で一緒に勉強していた仲なんだ。いやあ楽しみだなあ。あっそうだ、3人共来てくれるか?紹介したいし」

「いいですよ、友殿もよろしいですか?」

「ん?ええよ」

「私もその護衛に二人が気になりますのでお供しましょう」

それぞれ承諾した

 

公孫賛に着いていくと既に3人と天の御遣いらしき人物が1人椅子に座って待っていたようだ。すると桃色の女の子が立ち上がる

「わー!久し振りだね♪公孫賛さん!」

「あぁ久し振りだな!あの頃と全く変わってないな、お前は」

「公孫賛さんはすっかり偉い人になったね!すごいよ!」

「そんなことないさ、毎日が政務でたいへんさ。」

「それでもすごいよ!」

「ははは、ところで桃花、何で真名で呼んでくれないんだ?昔は真名で呼びあっていた仲だろ?」

「うっそれは、ええっとぉ」

こいつ真名忘れたな、その場にいるみんながそう思った。

「ほら、どうしたんだ?真名で呼んでくれ!」

劉玄徳らしき人が引きつ笑いながら真名なんだったか思いだそうとする

「うーんと、あ!そうだ、パイパイちゃん!」

「私は白蓮だ!」

すかさず突っ込む公孫賛であった。

「あ、そうだった!白蓮ちゃんだ!久し振りだね♪白蓮ちゃん」

ガクッとうなだれる公孫賛であった。

普通忘れるかねと心のなかでそう思った人たちがいた

「ははは、ゴメンね」

「はあ、もういいよ。ところで桃花、ここにきたということは何かあるんだろ?」

ギクッとびくつく劉玄徳らしき人

「やっぱ分かった?」

「当たり前だろ、何年の付き合いだと思ってるんだ?桃花の考えてることぐらいわかるさ」

「やっぱ分かったちゃうかあ」

「にゃはははは♪桃花お姉ちゃんは分かりやすいのだ」

「こら!鈴々!」

「まあまあ、落ち着けよ愛紗」

「もう、ご主人様は鈴々に甘やかしすぎです!」

まるで姉妹ような喋りっぷりだ、妹?を叱る姉?をなだめる男の服はキラキラ輝いてこの世の服とは違うことがわかる。

「桃花、後ろにいる人誰だ?」

「あっ、そうそう紹介するね。愛紗さんと鈴々とご主人様だよ」

「桃花様、そのような紹介では相手も困ります。申し遅れました。姓は関羽、字は雲長と申します。そしてこちらが」

「姓は張飛、字は翼徳なのだ!」

「天の御遣いをやってもらってる本郷一刀だ」

「それでねパイパイちゃん!」

「白蓮だ!」

「こちらの方は?」

「おい!人の話を聞けよ!彼らはまったくうちで客将をやってもらってる」

公孫賛が紹介する

「私は彼らと別ですが、姓は趙雲、字は子龍と申します。」

「姓は島師、字は界と言う、でこっちが」

「姓は楊儀、字は威公でございます。」

趙雲はお辞儀程度だったが、二人は拝手した。劉玄徳らしき人と関羽、張飛は驚き、趙雲は笑い、公孫賛はため息をつく

「え!?あ、あの、えっと」

「二人共親友をからかうのは止めてくれ」

「んー公孫賛の友っていうから俺らは敬意を払ったつもりなんやけど逆効果か」

「そうですね。あのすみません、あなたのお名前を聞いていません」

「あっすみません!忘れていました。私は姓は劉備、字は玄徳と言います。よろしくお願いしますね!」

 

 この出会いが新たな戦乱を招くことを島師界と楊儀は知らない。

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