かつて神だった獣達へ、ヤツが来たッ…!! 作:”Arane” ~アラン~
前回のあれ
ケモナーがリングイン
熾烈なバトル
ケモナーマスク沈む
そして今…
第3話ッ最終激戦ッファイナルラウンドッ!漢達は新たなるステージへッ!!
『その程度なのか…ッ?』『なッッ!!』
なんとォ―ッ!!マットに沈んだかと思われたケモナーマスクですがァ!!!なんという事でしょうッ!!ケモナーマスクゥッ!起き上がろうとしていますッッ!!!
『さァ"せェ"るゥ"かァ"よォ"ッ―ッ!!!』
ケモナーマスクに今度こそ止めを刺すべく羽交い締めに掛かるMAO
対するケモナーマスクはやはりダメージが大きかったのか苦悶の表情を浮かべていた
闘いは混迷を極める
だが、歴史は取り返しの着かないとこまで来ていた。
ところ変わって神の領域
とうとう始まりましたね…
神たる存在は一部始終を見守っていた
目的を果たす為に
彼の存在はかつてアルテナ姫と呼ばれた存在であった
まあ尻姫と言う不名誉極まりない呼び名が台頭したが割愛する(尻姫だけに)
話を戻そう(エルシャなペコぱ感)
彼の存在は苦悩していた、世界の有り様に。
彼の存在はかつて一国の姫であったが生前に為した善行と偉業が神々に認められ
女神として召し上げられた。以降彼の存在は女神としてあらゆる世界を見守り加護してきた
だが神として出来る事は少なかった。それは神故の傲慢な理由であった。
下界への干渉は執拗にする事なかれ
それが神々の領域に於ける謂わば社会通念
だが彼の存在は心優しき故に苦悩した
悲惨な運命に遭い命を散らすその様を
どうしようも救いの無い人々を
彼の存在は苦悩する
こんな事しか出来ないのなら神など要らないのにと
そして彼の存在は、神として傲慢な手段を取らざるを得なかった
それは下界への単なる過干渉では無く
神為的に干渉する事であった
本来であれば自ら解決するべきと考えたが
如何せん神として召し上げられて日は浅く
神としての力は酷く弱いものであった
だが出来ることもあった
それは自身の力の一部を委譲する事であった
たとえ自身が弱くても他の者が使うならば話は違ってくる
力の作用は対等にすること
ありとあらゆる存在を己と同じ領域に立たせる
それが彼の存在が宿した力であった
本来であれば使う筈の無かった"神の力"
神の力とは本来自身に降り掛かる災難を払う為に在るもの
そういった事もあり実際のところ滅多な事では使われることの無い力
そして神々には共通して複数の力を与えられている
1つ目は下界は勿論あらゆる世界や時間を超越して見ること
2つ目はあらゆる世界や事象に干渉出来る力
3つ目は不老不死、無病息災、神為加護の力
それらが神々を統べる存在が授けし力
主だって使うのは神為加護の力
神為加護の力は下界へ唯一安全に直接干渉する力
2つ目に下界への直接干渉が可能な力があるが
これらは本来緊急時の為の力であり通常時は使うことが出来ない
故に神々は統率者に嘆願し古よりこの加護を授けられた
だがそれは酷くか細い干渉でしかなかった
それは神の存在を下界へ根付かせ
反面神々の声すら滅多には届かず
神の意思を信託として断片的に伝達
神の力を僅かに委譲し世界を守る為に干渉する力
神の領域には法秩序がある
それらは神々の足枷でありまた何よりも全てを加護する為の術
故に法を犯す者は厳罰に処される
法を犯した神は差別無く神としての権能を剥奪
その命は再び輪廻転生に懸けられ繰り返す
神として召し上げられるその日まで
それは彼の存在も例外ではない
彼の存在は恐れた、神としての存在を剥奪される事よりも
大切なものたちとの思い出を記憶を剥奪される事を
輪廻転生に懸けられれば最早記憶など欠片も残らない
それこそが神域に於ける秩序を強固なものとした
だが
それでも彼女は秩序を侵す
もうただ見ている事など出来なかった
それに
あの人ならきっとにべもなく
"ンだとテェ"メェッ"らァ"ァ"ア"ッッ―!!!!!!!!"
動物の事になると激昂出来るあの人なら
"きっと、あの残酷な世界を救ってくれる。"
だが、そう考えたら途端に可笑しくて苦笑いを浮かべた。
あの人ならそんな世界のことよりも動物達の事を第一に考えますね
でもきっと人々の為にも…
……………うん。
考えれば考えるほど不安になったので
考えるのを、辞めた。
ところ変わってリング上
『オォ"ッラ"ァ"―!』『効"か"ん"ワ"ァ"ッ―!!!!』
二人は何故かチョップで大胸筋をドつき合っていた
しかしケモナーマスクは大幅に疲弊しきっている
だがそれでも譲れぬ"もの"があった
なんとしてもこの宿敵に勝たねば
新たな人生など夢のまた夢
まぁぶっちゃけ開き直って開業すればいい
だがこの男ッ
凄まじく諦めが悪いと言うか面倒くさい!!
もっと言えば動物に賭ける愛情と同じくプロレスへの拘りもハンパではない
ただ何事も拘ろうとする姿勢は個人的には好感が持てます(次元貫通感)
話しを戻そう
だがそんな彼等の闘いに水を差すことが起こる
なんと
なんと
なんとぉッ
なんか二人とも光の微粒子撒き散らしながらピカり始めました(冷やしラーメン感)
時はちょっと戻ってとある一室の召喚場にて
「ついにこの時が」
召喚士の男は冷静になりこれまでの道程に想い耽る
これまでの苦悩の日々を脱却出来るかはこの召喚に全てが掛かっていた
もう何も迷うことは無いのだ
友人も
家も名誉も
果ては家族さえも
全てを捨てて来た
だからもう何も思い残す事は無いのだ
もう疲れたんだ、自分から目をそらすのは
だからもう此れで終わりにしたい
もう命すら惜しく無いんだ
"願わくは、誰かに愛されたかった"
でももう駄目だ、全てを捨てた僕を父は決して赦しはしないだろう
一度でいいから
僕を
さぁ、お出でよ。
僕を、愛して
見棄てないでね
死んでしまうよ僕は
病みがインフレしていた
闇のデュエル始まりそう(次元貫通感)
そして
"遂にその時は来た"
【どうかお願いです、この世界を!】
彼が本来辿るべき未来とは
"破滅であった"
召喚士の男は本来であれば召喚に失敗する筈であった
そして、その事実に深く絶望した後に
家に帰った彼は自分諸とも火薬を使い一家心中を図った
だが父だけは生き残った、理由は極単純で家に居なかったのだ
彼は行方不明となった一人息子を自ら探し続けていた
ある日彼が帰宅すると最早そこに我が家は無く
焼け落ち破壊の限りを尽くされた残骸が残るのみで
愛する妻も何処にも見当たらなかった
残骸の中に手が見える
彼は急いだ、現状を鑑みるにこの事態が起こってから大分時間が経っている事は明白であろう事など分かっていた。
だがそれでも生きているならばと急がない訳には行かなかった
だが彼は最期まで後悔する事になる
「待っているんだ!今助けにいく!」
私はその場へ急いだ、生きていてくれと。
信じなかった神にすら祈る様に
手が見えるそこは屋根や柱などの瓦礫に阻まれていて近付く事すら困難だった
それでも私は少しずつなんとか急いで退かして行った
そして
「大丈夫ッ……っ!」
私はその手を捕ったがあっさりと持ち上がる
やはりそうだ、見間違える訳がない
それは手先から二の腕までしか無かった
「クリス…っ!」
私は悟った、この手は
息子のモノである事を
あの子がこの事態を起こした事を
私の人生は何時も間違える
父と決別した時も、母の最期を看取れなかった時も妻の病気を治せなかった時も息子をこの過酷な世界で生き残れる様に教育した時も心が離れていく時も仕事が忙しく家に帰れない時も息子が行方不明になった時も
今でさえ、私は…二人を。
彼は泣き続けた、恥も外聞もかなぐり捨てて
泣き続けた彼は 二人に懺悔し続けながら 今は無き我が家で 独り 衰弱死した
これが一家に起こった事の顛末
それは、ありふれた悲劇であった
時は数日前に遡る
家に帰った召喚士を執事は見掛け彼が無事に帰ってきた事に安堵し迎えるもそれを無視して真っ先に母の寝室を目指した
母はやはり眠り続けていた、その後執事は父の事を彼へ伝えようとしたが
彼はそれを遮り話し始めた
曰く、買い物へ行って来て欲しいと。何でも構わないと。だが執事は食材ならもう用意してあり
直ぐにでも調理し御用意出来ますと伝えるも。市場の新鮮な果物が食べたいと言う、
だが
このパーフェクト執事に抜かりは無かった
「ご安心下さい御主人様、実は母君の治療の一環で果物を育てておりまして」
え、治療?!
「えっそれはどういう…っ、母の治療方法が見つかったの?!」
執事は大いに頷いてみせた
「はい、今朝も健やかに起床なされていました。ですがまだ全快には至らず今は安静の為にお昼寝をされております」
それはまさに青天の霹靂であった
母の病気が治る…!
すぐさま部屋に行き母を抱き締めたかったがそこは大人で現当主いや元当主
グッッッと我慢した
執事は続けて話した
「そして父君の事ですが行方不明となった貴方を御自ら方々を探して御出です」
父が僕を?
あり得ない!あんなっ仕事ばかりでろくに家へ寄り付かない男が何故っ
…
だが何となく分かっていた、父が私の為にしてきた事だと
だがそれを飲み込むには私は父と心がすれ違い過ぎた
父は僕を…
"本当に愛してくれているのだろうか"
「クリスッ!」
声に気付いて玄関へ視線を向けたらそこには父が居た
時は戻って数日前
召喚士は一世一代の大勝負に挑んでいた
正直内心眉唾物だと分かってはいた
もう何かにすがらないと無理だった
だが召喚陣は目映い反応を見せた
此度の闘い、僕の勝利だ!
召喚に確かな手応えを感じながら
召喚者の来訪を待った
そして光の渦は逆巻き何かを形取っていく
それは望んでいたモノとはかけ離れいた
しかしてその両足は逞しく引き締まり間接技から攻撃と何でも出来そうであり
その両腕は逞しいの一言に尽きた
そして何より自分の貧弱な胴体とは違い先の四肢に劣らぬ逞しい大胸筋
正直言って感嘆の一言である
そうこうしていると召喚は完全に終わり
『んだよ、此処は』『ケモノの匂いがするッ』
妙な格好をした二人がそこには居た
じわらない