ブリテン屈指の邪悪(笑)な魔女 作:一般マスター候補生
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世ぇ界はぁ広ーいなぁ! 大きぃなぁー! 地動説ッ天道説ッ! それ加え地球平面説! どうなってるかはぁー認識しなければわからなぁいー
おっとこれは失敬。俺の名前はモルガ―――ッゴホン! ローガムン。現在、マーリンに勧められたブリテン島で最も神秘の力が残っているある島へと旅に出ている者だ。おっと俺の事が分からないだって? はっはは、そりゃそうさ。現在抑止の目を誤魔化すために別人として振舞っているんだからな。
「ローガムンさん!」
……何だか後ろのちびっ子がうるさいが気にせず今回の作戦を説明しよう。
恐らく今回の抑止力介入の理由は俺というイレギュラーがモルガンというキーマンに転生してしまって本来の道筋からそれ始めている事に原因があると思う。実際、俺の子供達三人は腹を痛めて産んだのではなくホムンクルスと言う形で産み出してしまった。その時点で抑止からしてみればアウト案件。だからこそ修正が効くうちに俺を中身から弄って本来のモルガンへと改変しようとしたんだろう。その影響を甘んじて受けれいるだなんて納得できない。俺は俺だ、それを変革させようだなんて何よりも面白くない、だからこそ俺は抑止への対抗策として自分自身を――――俺自身をこの世界から消した。
「ローガムンさん!ローガムンさん! 貴方は何故旅をしているんですか?」
「私は神秘を求める探求者、今なお神秘が強く残るあの島へと向かうのは当然のことだ。分かったかギャラハッド」
まぁ正確には別の人物にふんして抑止の目を欺いているってのが正しい。それで俺の代わりなんだが、あのメイドさんに頼んだ。
魔術は俺と同等ぐらいの腕もあるし、何なら政治関係の知識も俺と比べればあの子の方が詳しいからうってつけの人。今頃モルガン(偽物)として政治を回してくれてるだろう。
そんでもって俺はと言うと旅をしながら日金を歌で稼いで謎について来る大盾持ちの男の子、ギャラハッドと一緒に旅してるんだけど。この子なんでついて来るの?
「それよりも何故ついて来るのだギャラハッド。貴様の行先はかのフランスの騎士、サー・ランスロットの元ではないか?」
確かコイツとの出会いは道すがら読んで字のごとく道草調理して食ってた時だ。そろそろ野草が煮えるかなぁ~? なんて考えながら菜箸でお鍋を突っついていた俺に何を思ったのか突如襲い掛かって来て鍋をひっくり返され。俺はキレた、だから逆にコテンパンナコッタってぐらいにボコボコにしたら。何故かなつかれた。……なんでこの子ついて来るの?
「それはあなたが私を負かしたからです。だから私を負かした貴方には私を指導する義務がある!」
そういえばぶっ倒した後に言ってたなぁ、自分の目的は強くなって父であるサー・ランスロットの元へ、フランスへ行くって。だからご指導よろしくお願いしますってさ。でもさ、どんなトンデモ理論だよ、それ。いや、確かにこの子軽く素手で相手取り盾を奪って最終的には顔面へシュートって感じでぶん投げたけど。なんでそんな相手に俺が指導しなきゃいけないの? 謎過ぎる。
「義務も義理もそんなものは存在しない、貴様が私を襲い私がそれに反撃した。ただそれだけだ。なのに何故貴様に指導を付けなければならない」
「ッ! それに関しては俺が全面的に悪いので何も言えません――――が、それでも! 俺はあなたにその盾捌きを学びたいのです!」
なるほど、反撃の際にコイツが持ってた大盾奪って反撃したのがまずかったのか……まずったな。それに盾捌きって言ってもただフリスビーのように顔面目掛けてぶん投げただけなのに。
「向上心があるのは良い事だ、その考えは私は尊重する。しかし何故私なのだ、自分の父親に学べば―――」
「それではダメなのですッ!」
ギャラハッドはその手に持つ大盾を地面へと叩き突けると声を荒げる。な、なんだ!? いきなり叫び声なんて出したりして。
「俺は、俺は強くなる必要があるのですッ!」
驚いてギャラハッドの方へと目を向けるとその顔には何か言葉では言い表せれない怒りのような、そんな感情の読み取れる表情をしていた。
何か強くならなきゃいけない事情があるんだろうなぁ……うん~――でも見た目は完全に子供だし、なのに何故強さに固執するんだろうか……わからん。けど俺の瞳で読み取れるほどの決意、それは本物なんだろうなぁ。
「―――理由はあえて聞くまい。しかし私の目的地は貴様が目指すフランスとは真逆の方向、それでもよいのだな?」
育てるのはまだいい。俺の道すがらで鍛えまくればいいんだから。けどなぁ~俺が目指す島はフランスとは逆方向なんだよなぁ。
俺がそう聞くと覚悟を決めた表情にて―――
「はい、恐らくあなたはこのブリテンにて随一の盾使い。この期を逃せば私がサー・ランスロットを超える技術を会得する機会は無いでしょう、だからこそ私はあなたから学びたいのです!」
うむ~……なんでそんなに俺をかっているのか分からないけど、とりあえずは反対の方向へと向かう事は了承しているようだしま、難しく考えなくてもいっか。それにギャラハッドってどっかで聞いた事のある名前だし、マークはしていた方が良いよな。どこで聞いたかは忘れたがな。
「一般な盾の使い方は知らん。私が使えるのは独学で身に着けた格闘術だ」
「ッ! と言う事は!」
「それでも良いのなら教えてやる」
「やったぁ!」
うわぁ、めっちゃ喜んでる喜んでる。
全身で喜びを表現しているギャラハッド。まぁ、ちょうど1人旅じゃ寂しいかなぁ~なんて考えていたからな、ある意味丁度いいか。
「私の教育は厳しいぞ」
「望むところです!」
そうして俺とギャラハッドの二人旅の幕が上がったのであった。
そして後世、この旅が【魅惑の歌姫と盾の番人】と言うタイトルの本となり、様々な人々を魅了する物語になるとは―――二人は知る由もなかった。
早くアーサー王伝説終わらせたいなぁ。あ、あとまだ終わってないですけどzero編、書き始めました。