はい、えー、ニヨニヨ生放送をご覧の皆様、多分こんばんは。ゴブリン幼女だぞ。今日は異世界に来たならば、一度はやってみたいことをやっていきたいと思う。
え、目がイってて怖いって? だいじょーぶだいじょーぶ、ちょっとSAN値がピンチなだけだから。
さて、現実世界ではできなくて異世界でできることと言えば、何だろうか? 魔法? いいな、一度は使ってみたい。ただちょっと事前の準備(勉強とか杖とか)が要りそうなので今回はパスで。
そう、ステータスチェックだ。
自分の名前、種族、年齢、能力値、所持スキルその他諸々、これさえあれば全てが分かる! 超便利なアレだ。というかステータスよりもホロウィンドウをマジで見てみたい。俺SFスキーなので。
自分でステータスを表示する方法は大別して2パターンあるかと思う。1つは、ステータスオープンとかの掛け声だけで表示されるもの。もう1つは、水晶玉とかのマジックアイテムを使って表示するもの。
残念ながらゴブリンの巣に水晶玉とか存在しないので、できれば前者のパターンであることを祈りたいところ。
というわけで、ステータス! オープン!
……。
ふむ、念じるだけじゃ出ないな。声に出す必要が? あ、日本語で大丈夫かな? ゴブリン語にステータスオープンなんて単語ないんだけど。
「ステータスオープン」
………。
うん、出ませんね。別の掛け声の可能性が?
「ステータス。ステータスチェック。能力値表。キャラシート。なんか出ろ~」
うん、何も出んね。
「ギギ…? コレ、飯だゾ、クク」
「あ、これはどうも」
……み、見られてた……すっごい変な目で見られた。同時にびっくりした。足音をほとんど立てないとは、やりおるな、ゴブリン。
ごほん。ちょっと撮影に他の人が映り込むアクシデントがあったが、おおむね問題ない。まぁそもそもエア実況だからなこれ。ええい、それを言っちゃぁおしめぇよ。
念じても声に出しても何も出ないってことは、おそらく前者のパターンではないということか。もしくは特別な掛け声が必要となるとか? どちらにせよ、これ以上はどうしようもないな。
うーん、ステータスが見られれば、もしかしたら貰えてるかもしれないチートとか、そこまでいかなくても自分の持ってる手札を確認できたのに。あと、自分の種族が何なのかを知りたかった。
俺、本当にゴブリンであってるんだよな? ゴブリンじゃなかったらタイトル詐欺になっちゃうよ?
しょうがない、では次。
異世界転生で有名どころといえば、鑑定チートが上位に入ってくると思う。まぁ、鑑定できたからと言って現状を打破できるかは怪しいが……やってみるだけなら損はない。
鑑定!
はいはい出ない出ない。知ってた知ってたワロスワロス。
そうそう。今鑑定をやってみた対象は、さっきゴブリンが持ってきてくれた俺のご飯である。内容は、小さいリンゴみたいなの、まぁまぁ酸っぱい。イチジクみたいなの、プチプチ食感が楽しいがうっっっすら甘いくらいで、あまり味がしない。ウサギ肉を焼いたやつ。お、今日は焦げが少ないね、料理技能上達してんじゃない?
ん? 量が少ないって? この幼女ぼでぃ、見た目通りに胃もちっこいのですぐお腹がいっぱいになるのだ。
ではちょっと失礼して、いただきます。
……イチジクって、よくこの見た目を食べようと思ったよな。ホラーだと絶対体の中で発芽するやつだろこれ。あ、これは大丈夫だぞ。何度か食べてるし、問題なかったし。
ごちそうさまでした。
あ、幼女ぼでぃで思い出した。俺今何も服着てないから、センシティブな絵を見たくないって人はブラバした方がいいぞ。って、見たくない人がゴブリンの巣の中なんて見に来ないか。
それと、俺自身は一応見えてるせいでこれも忘れてたが、俺の私室って、松明も採光窓も、光る苔や石みたいなファンタジー照明もないんで、常人には真っ暗なんだよな。なので、全裸幼女ぼでぃに反応した諸兄は、俺を見たかったらゴブリンに転生して夜目を獲得してきやがれください。
うん、明確な光源がないのに薄暗い程度に見えるって、ゴブリンの目はすごいな……。
ただ、完全な闇だと流石に見えないようで、ゴブリンの巣の中にはぽつぽつと松明が掲げられている。俺の私室にもその光が微かながらも届いてるんだろう。
……おっと、最大のセンシティブ案件が始まってしまったか……。
それでは皆様、ちょっと早いですが、今日はこの辺で。
おやすみ。
面白いと思う文章も、量を書くのも難しい…。