勇者RTA   作:悲しいなぁ@silvie

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ようやく終わりが見えてきたRTA…はーじまーるよー!

はい、前回はヴォエ兄貴をボコボコにしたと思ったらチャートもボコボコになっていたところまででしたね。

まぁ、実はあんまり困ってませんが。

と言うのも本来のチャートではヴォエ皇帝を倒す為[腐乱結晶]ちゃんには退場してもらいましたが、ヴォエ兄貴が能力者になったせいでこのままだと[結晶皇帝]を倒した事になりませんでした…

なのでこのガバは救いのガバ…救済ガバなんですね。

ここまで言うと未知への憧れが止められないホモの兄貴達の事ですのでなんでそこまでして皇帝を倒す必要があるんですか?とフリーダイヤルへ片っ端から尋ねる事でしょうね。

公共の迷惑にならないようにお教えしましょう。

簡単に言うと全ては能力者の寿命を取り戻す為です。

今まで言っていたリーゼちゃんの能力を使うプランでは問題の先延ばしにすぎません。

と言うのも、O細胞がある限りこれからも能力者は産まれ続けますがリーゼちゃんの時間は有限です。

だから、根本的な解決を目指すなら1、脳の結晶化を防ぐ2、O細胞をこの世からなくすのどちらかになります。

ですが1はヴォエ兄貴が散々やったあとなのでもう不可能であることが解っています。

ではどうやってO細胞をこの世から消すかと言うとこの目の前の[結晶皇帝]を倒せば良いんです。

はい、実はこの世界で重要な要素であるO細胞は科学的なモノではなくヴォエ兄貴から数えて7世代前の当主ガルベリニ・エガルデが悪魔との契約により手に入れた[代償の悪魔]の身体の一部です。

O細胞が能力を発現させたり、食べた者を超人にしたりするのは全てこの[代償の悪魔]との契約によるものだったんですね。

[代償の悪魔]は契約者に力を与える代わりにその命を徴収するのでヴォエ兄貴の科学的なアプローチは全て無意味だった訳です。

では、その[代償の悪魔]と[結晶皇帝]になんの関係があるのかと言うと…ざっくり言えば皇帝は悪魔たんの依り代ですね。

悪魔たんからすれば自分が命を徴収する筈の能力者を皆殺しにするヴォエ兄貴の計画ははちゃめちゃに目障りですが、こちらの世界に顕現するには誰かに召喚して貰わないとこちらに降りるための器がないんですね。

そんな時に、O細胞により変異した生物の成れの果てであるフランちゃ○がかつて自身を召喚した人間の子孫を喰って変化したのを発見し、無事に依り代にした…という訳です。

自身の肉体であるO細胞とかつての契約者の血肉…これ以上ないくらいにはお誂えむきですよ…

一応、ヴォエ兄貴は養子なので先祖と血は繋がってませんが悪魔は何よりも契約を重んじる為に契約によりエガルデ家となったヴォエ兄貴もきっちり対象になるんですねぇ。

つまり、何が言いたいかというとこの皇帝をシバくとそれにダイレクトで繋がっている悪魔もシバけるのでそれでO細胞ごと消し飛ばしてやろうって訳です。

 

「クックック…少々欲張り過ぎたね

アレを私の計画のサブプランにしようかと回収していたんだが…飼い犬に手を噛まれた気分だよ」

 

アイエエエエエエ!?

ヴォエ兄貴!?ヴォエ兄貴ナンデ!?

何故ヴォエ兄貴がここに!…まさか、自力で脱出を!?

前回の最後に思っきり喰われたませんでした?でしたよね?

……ああ、能力で無理矢理治したんですね。

喰われた臓器やらパーツやらを残りの肉体を変化させて代用している…と。

えぇ…(困惑)それってつまり能力が解けた瞬間にあのグロい食べかけ死体に戻るって事ですよね?

まぁ、今が良いならそれでいいか!(適当)

しかし、これは嬉しい誤算(ガバ)ですよ!

ヴォエ兄貴は、基本的に能力者と過去の自分を重ねて見ているので事情を説明して皇帝を倒せば能力者を救える事を教えると

 

「実に馬鹿馬鹿しいね…

つまり、アレを倒せばO細胞自体が機能不全を起こすんだろう?

そうなれば、私の計画はどうなると思うんだい?

私がアレを倒すメリットがまるで無いな

まさか、お涙頂戴で私を懐柔して共闘…とでも考えていたのかな?

だとすれば残念だったね

……しかし、アレが私を喰ったのも事実だ

この私を、だ……完全なる生命として産まれ、数多の愚衆を導き、いずれはこの人類を自らの叡智によってのみ生存する完全なる霊長へと押し上げんとするこの私をアレは喰ったんだ

歴とした敵対行動さ

私を攻撃するということは人類という種の未来を攻撃するに等しき蛮行だよ

なれば、これは生存競争の体を成した…立派な戦争行為だ

だとするならば、人類を侵略せんとする怪物に対抗する人類の代表として選ばれるのは最も叡智に溢れる強者が好ましい

…おや?ここに丁度、人類で最も叡智に溢れる私とその私を越えた男が居るね

これは幸いだ!

O細胞の機能不全は悲しいが、なに私ならすぐに次を見つけられるさ!

ほら、さっさと構えたまえ

アレをさっさと片付けるとしよう!」

 

はい、ヴォエ兄貴が一緒に戦ってくれます。

すっごい早口で言ってそう…(小並感)

男のツンデレは醜いので…やめようね!

では、この皇帝をシバきましょうかね!

えー、ここで残念なお知らせですが…正直言ってこの皇帝はあんまり強くないです。

あくまでも、ヴォエ兄貴の頭を持って武器なり策なりを使われるのが脅威だっただけなのでこっちにヴォエ兄貴が居る以上、皇帝さんはただの力持ちで能力が効かないピカピカしてるだけのオッサンです。

ヴォエ兄貴が弱って弱体化してるのを差し引いてもお釣りがくるぐらいにはこっちの戦力が整ってるので…

はい、調理完了です!

二人に勝てる訳ないだろ!!

と言うか、こっちも皇帝なんで負ける訳無かったんですけどね初見さん。

はい、悪魔たんの心臓にあたる部分もきっちり踏み潰して…これで能力者問題も解決ですよ!

…こっちの皇帝化も解けたので、しっかり滅びましたね…

くぅ~疲れました!

これにて終了です!さて、完走した感想ですが(激ウマギャグ)!

 

 

 

 

 

 

 

辺りに水晶の飛散するその場所は元が屋内…ましてや学園において最も堅牢な理事長室だったとは到底考えられない程に崩壊していた

天井は崩落し、壁は抜け…屋内と称する事も憚られる状態のそこで青年と少年は肩で息をしながら座り込んでいた

 

「フフフ、年甲斐もなくはしゃぎ過ぎたかな

ここまでの倦怠感は味わった事がないよ…」

 

「そっか…じゃあ、ヴォエちゃんのハジメテ…貰っちゃったんだ…。」

 

俊稀が頬を赤らめながら身をよじるとヴォイオニスはため息をつく

 

「…君はふざけないと死ぬ持病かなにかでもあるのかい?

だとすれば後学の為にサンプリングしたいところだね」

 

「ああん!ヴォエちゃんったら…俺のカラダが欲しいなんて!

俺をどうするつもりなんだ!どうせその若い獣欲をぶつける気だろ!エロ同人みたいに!!

な~にが俺のO細胞(意味深)がカチカチだ!!どうせ俺の身体で賢者の石(意味深)になりたいだけだろ!このケダモノ!!」

 

俊稀は両腕で自身の身体を隠すように抱きしめる

ヴォイオニスの眉間に皺が寄ったのは言うまでもない

 

「…なぜ私はこんなのに負けたのだろうね

いっそ、今から第3ラウンドといこうかな…」

 

ヴォイオニスは額を抑えながら真剣に悩む

 

「第3ラウンド!?

何処までワタシを貪れば気が済むのよ…このヘンタイ!!」

 

「随分と楽しそうじゃないか…あ゛ぁ?」

 

ヴォイオニスの発言に胸を隠す素振りをしながら身体をくねらせる俊稀の前に突如として青い髪の青年が現れる

青い髪の青年は心底不機嫌そうな顔をしたまま俊稀の右手を掴むと、そのまま()()()()()

 

「…ふん、この程度では反応もしないか。

それとも俺がこうやって来ることまで全部お前の計画の内ってか?」

 

青年は更に不愉快そうに眉間に皺を寄せる

 

「いやいや、しっっっかりイテェでごぜぇますよ?

ただ、あんまりにも急で反応出来なくてね?

何なら今から痛がろうか?

あぁぁぁぁぁ!痛ぇぇぇぇ!!床がキンッキンに冷えてやがるよぉぉぉぉ!!」

 

俊稀は床を転がりながら叫ぶ

そして、気づかれぬように水晶の欠片を数個袖口に取りながら潰れた右手の上部を圧迫し止血を試みる

 

「くだらん芝居はよせ、お前のやり口なぞとうに知ってる。

だからこそ、訊きに来たんだ…お前、その男と何をする気だ?」

 

青年は這いつくばる俊稀と青年を睨むヴォイオニスとを交互に見ながら問う

 

「もちろん、満足いく理由と説明があるんだろうな?」

 

そう言って青年は…[四天王番外(プラスワン)]スウォルド・()()()()()は牙を剥いた獣のように笑った

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