勇者RTA   作:悲しいなぁ@silvie

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専門用語だらけで初見バイバイなRTAの時間だオラァ!

はい、前回は漸く話が進み始めたところまででしたね。

 

「龍装機の素材…?私達が?

笑えぬ寝言ですね虫ケラ風情が。」

 

「キファ!怒っちゃダメだよぅ!…でも、ボクもそれはイヤかなぁーって…」

 

…んー、まぁそりゃ急にロボの材料になれって言われてはいそうですかってなる方が異常ですよね。

そもそも、この素材にするってどうなるんすかね?

ドリー君のドラグーンは思いっきりメカメカしいので第3世代型と思われますが、第4世代型のような生きたドラゴンを使う場合はどういう風に使うんですかね?生きたドラゴンを素材として要求するならそのドラゴンは死ぬんですか?

 

「おじいさん、その素材にってどうゆう…」

 

「安心しろォ、別にお前らが死ぬ訳じゃねェんだ。

人間に危害さえ与えなきゃなァ…まァ、そォゆゥ小難しいこたァコッペパンのじいさんから聞けェ。」

 

「はぁ、肝心な事は全てワシ任せか?ドリー。」

 

「あー?餅は餅屋だろォ?俺は戦争屋だァ、研究者でも開発者でもねェよ。」

 

「…まぁいいわ、龍のお嬢さん方…今から話す事は龍装機の製法に関わる事じゃ、聞いたならば協力して貰うか…死んで貰う事になる。

それを覚悟の上で聞いて欲しい。」

 

「論外ですね、そのような戯れ言を聞く義理も道理もありませんよ。」

 

「なら、ここで始末してやろうかァ?」

 

「…虫ケラの冗句は理解に苦しみますね。こちらの失笑を狙ってのことならば幾らか評価できますが。」

 

結構険悪ですねぇ…そりゃキファちゃんからするといきなりボコられたかと思えばロボの素材になることを強要されたんですからさもありなんと言ったところですね。

ですが、正直言ってこの場で戦闘が始まるのだけは勘弁願いたいので…色仕掛けでもしましょうかね。

ドリーニキがホモかどうかは現時点では不明の為、前回は咄嗟に女声で対応してからずっと続けていますが…

さっきのやり取りから考えるに好感度はそこまで低くはないものの、決して高くないと言ったところでしょう。

ならば我が中性的なイケメンフェイスが火を吹く…という訳ですよ!!

 

(やっぱりナルシストなんだよぅ…)

 

コイツ、直接脳内に…!

まぁ、言わんとすることは理解できますがね?

でも…使えるものは全部使った方が良いし、自分のことは誰よりも把握しているのでね。

 

「ドリーさん!さっきの死ぬ訳じゃないってどーゆーことですか?僕、もっと詳しく聞きたいです。」

 

はい、ここでちょっと小首を傾げながら上目遣いをして…はい勝ち。

僕っ娘であざといなんて無敵ですからね。

鬼に金棒…いや、ガンダ○にアム○ですよ!

 

「…お前さァ、そォいう癖持ってんのは別にいいけどよォ…俺はそういうんじゃねェから、あんま乗ってやれねェぜ?」

 

は?

……は?

…………なんで?

あれ?バレてる?俺がホモだと思われてる…?

ちょ、おまっ!!フザケンじゃ

ガギン、と鼓膜が潰れる程の硬質な爆音が聞こえた。

俺の…すぐ後ろから、後ろには

 

「貴方は…谷崎様は男色家なのですか…?」

 

後ろには口から血を流しながら目を見開き能面のような無表情を見せるキファちゃんが居た。

さっきの音って歯を喰い縛った音かぁ…

えぇ、なんでそんな顔で見るんですか?

 

「キファ?えーっと、この人にもきっと事情が「貴女は黙っていなさい」…はい。」

 

「それで、どうなのですか?」

 

……ここで考えられる可能性としては…何がある?

一つ、自分を不意打ちとは言え倒した人間がホモの語録使いと知り激昂している。

二つ、先の可能性から派生して自分を倒したことである程度好感を持ち淑女的な対応をしたというのにそれらが全て無駄だったことに対する怒り。

三つ、真剣な雰囲気をぶち壊したバカに怒ってる。

…どれだ?わからん…どれもが正解そうだし、なんなら全部正解の可能性すらある。

……それよりも、俺がホモだと思われてるこの空気感が一番つらたん…もぉまぢむり…

 

「…俺はホモじゃないです…

高身長でバストとヒップがしっかり出てるムッチリボディの包容力が溢れ出てるお姉さまが好きな只の童貞です…すいませんでした。」

 

…なんか、悲しくなってきちゃったなぁ。

もう帰ろうかなぁー…まぁこの世界での条件すら把握してないのでおそらく数ヶ月コースなんですけどね初見さん。

 

「…じゃあなんであんな気色わりィことしてたんだ?」

 

「ほんの出来心でした…同性よりも可愛い女の子の方がドリーさんも優しいかなって、そう思って…」

 

「はァ…くっだらねェ理由…まァいいやとりあえずそいつの説得任せるわ。

どォやら俺はお邪魔らしいしなァ。」

 

えぇ…手伝ってくださいよぉ。

俺だってあんなガチギレ銀髪ロリドラゴンの説得なんてやですよ?

 

「…身長…はまぁ仕方ないとして、胸とお尻…は…どうやって大きく……いざとなればアデルのを…」

 

なんかブツブツ言ってますよ…

でも機嫌は持ち直した…んですかね?

なんでかは聞かないでくれ…俺にもさっぱりなんだ。

んー、でも説得って言ってもなぁ…僕と契約してガン○ムになってよ!は難易度が地獄だと思うんですけど(名推理)

うーん、どうしたもんですかなぁ。

 

「谷崎様は…自分の好みから外れたものでも愛でられる方でしょうか…?

いえ、愛でるまでは行かずとも劣情を…」

 

「キファ!!それ以上は絶対ダメ!!ボクの全てを懸けてでも止めるからね!乙女の尊厳は安売り厳禁なんだよぅ!!」

 

「…わりィけどよォ、漫才なら他でやってくんねェかなぁ…」

 

「…あー、そう言えば俺ぇ…自分の背中を預けられる系の幼女も好きなんすよねぇ…

しかも俺をガッチリ包み込んで守ってくれたりなんかした日には…己の獣欲を抑え切れない…かもですねぇ。」

 

「さぁ、早くその話とやらを始めなさい虫ケラ!急ぎなさい…どうなっても知りませんよ!」

 

「うぇぇ!?ホントにそんな決め方でいいの!?キファもやっぱりポンコツ側にいだぁい!?」

 

「……重要な話じゃから一時の感情に流されては後悔すると思うが、本当に良いのかの?」

 

「そうだよぅキファ!さっきあんなに怒ってたのに…」

 

「…そ、そうですね…私とした事が…「一度言った事は変えない女の子って、一途な感じで良いよね」聞きましょう!」

 

「バカ!もう凄いバカ!!なんで脊髄反射で喋っちゃうのぅ!!?」

 

「…むぅ、こんな状況で話しても良いものか…」

 

「あー、とりあえずそこの星の遺児サマにだけでも話ゃァ良いだろォ…

そうでもしなきゃ話が進まねェ…だから、そこのうるせェのはその間に話纏めとけェ。」

 

「あうぅ、気を遣われてる…

キファ、ちょっとこっちに来て欲しいんだよ。

一回落ち着いて考えてよぅ…?」

 

「私は…そうですね、一度頭を冷ますべきですね。」

 

んー、出来れば押し切りたかったんですが…まぁ仕方ありませんなぁ。

しかし、情報をくれるというなら戴きましょう。

情報収集は最優先事項ですのでね。

 

「ふむ…まぁそうしようかの。すまんが着いてきてくれるか?」

 

「どこ行くのじぃじ?」

 

「だから誰がじぃじか!!…ワシの孫の所じゃ。

お主……まさか忘れて…」

 

「まっさかー!!俺は女の子のメアドとおじいちゃんの孫の事だけは忘れないんだって!!」

 

「…それはそれでやべェ奴じゃねェか?

ってか孫ってコッペリアの事だよなァ?お前あいつに会ってたのかよ?」

 

コッペリア…あのお兄さんはそんな名前なんすねぇ。

今のところ出オチ要員と化してますが…ドリーニキが名前で覚えてる辺り、実は凄い人なんでしょうか?

 

「…会ったもなにも、初対面でのしてくれおったわ。」

 

「あァ?コッペリアをのしたァ!?お前がかァ?」

 

…演技しているようには見えない、純粋に驚いてますねと言うことはドリーニキは少なくともドラゴン2体を捕獲してきた謎の男程度ではコッペリアにはとうてい勝てないと認識している…?

ふむ、どういう事でしょうか?あのお兄さんの乗ってたのは第一世代型で、それ以外には乗ってないとじっちゃまも言ってたので…

つまり、龍装機以外での強さがある?

例えば…今判明している中で一番可能性が高そうな魔法師とか?

…単純にあのバカ共が死ぬ程過小評価されてる可能性もあるのが怖い所ですがね。

 

「運が良かったんですよー、二回とも不意討ちでしたしね。」

 

「なんで二回ものしてんだよ…」

 

なんでですかね…ちょっとよくワカンナイです。

あっ、ほら着きましたよ!

まだ寝てんのか、たまげたなぁ…

ホラホラ、じっちゃまもドリーニキもはやく喋って喋って!

 

「う、うむ…第四世代型は生きた龍の頭部にこの制御器を差し込む事で製造できるのじゃ。」

 

ふーん、制御器…そのちっちぇえのがそうですか…

…どうみてもダイヤをあしらった髪飾りにしか見えませんけど?

 

「うむ、このダイヤモンドこそが龍装機のエネルギーを生み出す要であるダイヤモンドコアじゃ。

龍装機のエネルギーは鉱石の中で龍が取り込んだマナを反射、増幅することで賄われておる。

そして鉱石の中でも特に硬度の高いダイヤモンドは最も大量のマナを溜め込みエネルギーへと変換出来るというわけじゃ。」

 

ふーん…でもこれってどう差し込むんですか?

…まさかマジに髪飾りとして頭に刺しとくだけとか言います?

 

「おォ、そのまさかだなァ。

だから龍も意識がハッキリあるし、なんなら龍装展開中に話し掛けてきたって報告もあるぐらいだァ。」

 

はえー…ならドラゴン側から嫌じゃ!人の子なぞ乗しとうない!ってならないんですか?

てか、普段はどうするんですか?髪飾り刺しただけのドラゴンなんでしょ?暴れられたら事だと思うんですけど(名推理)

 

「後者に関しては制御器を着けた龍を人間態から自身の意思で龍解(オープン)…変身出来ぬようにしてあるが…」

 

「要は前者の理由で龍装機が増えないと。」

 

「恥ずかしながらのぅ。」

 

「だからお前がしっかりと説得しろってこったァ。」

 

…思ったより責任重大ですねぇ。

まぁ、見といて下さいよ!

勇者は口だけじゃないってトコを見せてやりますよ!

…ところでドリーニキのは第三世代型で良いんすか?

 

「あァ?お前…んなことも知らずに今まで喋ってたのかよォ。

ったく、しゃァねェなァ…龍装(ドラグ)ゥ、解除(ブレイク)ゥ!」

 

そう言うとドリーニキが乗っていたドラグーンが胸部の拳大の球体を中心としてバラける。

ドリーニキが颯爽と飛び降りると、着地する頃にはあのメカメカしかったドラグーンはドリーニキの胸辺りまでぐらいしかない裸の少女へと変化していた。

 

「俺が乗ってんのは、第四世代型攻撃特化機体グランドンだァ…覚えとけェ。」

 

そう言いながらドリーニキは自身の上着を少女に羽織らせる。

…第四世代型、あれがそうですかぁ…

攻撃特化って自分で言うだけあって確かに高威力の狙撃でしたが…あれって武器の性能ありきなのでは?

いや、エネルギー兵器であのドラグーンだからこそ出せる火力ってことですかね?

どちらにせよ準備さえ怠らなければ潰せそうな程度でしたが…そこら辺は仮想敵の違いでしょうね。

ドラグーンはドラゴンを相手にする都合上機動力と飛行性能、あとはあの鱗をぶち抜く火力の確保が優先される以上小さい的への攻撃手段や低い位置を立体的に機動する敵への対処が後回しになるのは仕方ないでしょう。

…最悪あれレベルを三機敵に回すとして……んー、今の手持ちじゃちと厳しめですかね?

どこか街にでも出れれば補充出来ると思うんですが…

まぁ、出来るだけ敵対しない方向でしばらく行きましょうか。

 

「あー、向こうも話はついたみてェだなァ。」

 

ドリーニキが見ている方へ視線を向けるとバカ二人(アデルちゃんとキファちゃん)が歩いて来ている。

成る程?ここでこの俺の言いくるめ洗脳心からの説得の出番ですね!

 

「ごめんなさい、ちょっと遅くなっちゃったんだよぅ。」

 

「かまわんよ、こっちの話も今終わったところじゃ。」

 

スタスタとキファちゃんが俺の前へと歩いて来る。

彼女は俺のまえで止まると俺を睨むように話す。

 

「冷静になって考えれば…なんですか貴方は!最初に私を倒した時も不意討ちで!アデルが止めてくれなければ、今ごろは貴方に騙されてその口車に乗せられて龍装機の素材なんぞに…」

 

「ガチャガチャうるせぇ!黙って俺の言うことを聞け!」

 

バチン、とその場に響く程の音で彼女の頬を平手で叩く。

彼女は一瞬呆けた後に青筋を浮かべながらゆっくりとこちらに向きなおる。

 

「…とうとう本性を見せましたね、所詮は浅ましき人間風情…自分の思い通りに行かねば癇癪を起こし暴力を奮うとは。

貴様ごときにこの私の魂までもが汚せるもの「うるせぇ!」がぶぅ!?」バチン

 

「キッ、貴様!よくも私の顔を二度も「うるせぇ!!」えぶぅ!!」バチン

 

「もっ、もう容赦しません!ここで殺して「っせぇ!!」あふん!」バチン

 

「は、はぁ…はぁ…くっ、人の顔をバチンバチンと…随分気前良く叩いてくれるじゃありませんか「せぇ!!」ああん♥️」バチン

 

「ふぅ…フゥ…もっ、もうやめ「そぉい!」ぅんん♥️」バチン

 

「ほ、本当にも、もう…「シャア!!」んぁ♥️」バチン

 

「や、止めないで…もっと、もっと…」

 

「…」

 

「…?な、なぜ止めるのです!?あと少しでイ…はっ!」

 

(こっ、これは…私を見下すこの氷のような目は!

確信している…!私の隠したかった本当の自分を、この方は理解している!

そして、その上で選ばせる気だ!

圧倒的高みから…釈迦がカンダタに気紛れに糸を垂らすように、自分の意思で選ばせる気なんだ!

別にこの糸を取らなくてもいいぞとその糸を取る以外の選択肢を潰した上で尋ねる気だ…

私の…私の自由意思で私から貴方の龍装機の素材にしてくださいと懇願させる気なんだ…

ぐ、ぐっ…なんて恐ろしいんでしょう…もし断ったら…く、私に靴を舐めさせながら頭を踏みつけて顔に唾を吐きかけるのでしょうか…それともこの森の野獣共の前にこのか弱き肉体のまま放り出して凌辱されるさまを撮影し、それを後に私に見せつけるのでしょうか…!)

 

「ひ、ひぃぃ♥️お、犯される♥️私が、龍である私が虫ケラに♥️めちゃくちゃにされてしまう♥️」

 

(なんという、なんという変態でしょうか!まさか人の身でありながら龍に欲情し、あまつさえ私にその獣欲を向けてくるとは!

このままでは!私がぐちゃぐちゃにされてしまう!今まで築き上げてきた全てが…あっ♥️アデル、そんな目で見ないで下さい♥️あっ、他の虫ケラ共が私を蔑んだ目で見てる♥️ダメ♥️あんな虫ケラなんて数秒で肉塊に出来るのに♥️そんなのに蔑んだ目で見られてる!!

小さい頃から姉のように慕われたきたアデルにゴミ見たいに見られて!私よりずっと下等な虫ケラに蔑まれてるのに!!私、私…気持ち良くなってる!

こんな、こんな場で…ここまでなることも全て計算ずくで…王だ…私は、この御方の駒として使い捨てられる為に産まれてきたんだ…)

 

「今より、私キファート・フェラルデフィア・コンチネルラは、貴方様が汚れし時には我が血を持って洗い流し、飢えしときには我が肉を捧げ、貴方様の考えを我が考えとし、貴方様の快不快のみを我が指針とし、この四肢を貴方様の許可なく動かすこともせず、この五体をもって貴方様の情欲を満たし、この卑しき身にて貴方様に奉仕し、貴方様のために誇りを捨て、貴方様のために龍であることを捨て、貴方様を愛し、貴方様だけを愛し、貴方様の命令がなくば呼吸すらせず、貴方様が死ねと言えば笑って死に、貴方様が言うことを自身の全てに於いて優先する…

そんな惨めで卑しい、貴方様にとってまるで取るに足らぬ塵芥のような下らぬ奴隷になることを――ここに誓います。」

 

…なんとかドラグーンが手に入ったので今回はここまでとします。

では皆様また次回お会いしましょう。

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