勇者RTA   作:悲しいなぁ@silvie

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真面目と不真面目の高低差で高山病になるRTAが始まるよ!

はい、前回はめでたく?ドラグーンゲットだぜ!したところまででしたね。

今回は皆との情報共有ができればなと思います。

 

「…ところで全然ドラグーンに変化しないけど?

不良品かミ?」

 

「制御器付けただけで龍装出来る訳ねェだろ。」

 

あー、アレをやるんですか?

えーと…手をしっかり伸ばして…

 

「変身!!」シュババ

 

「…何やってんだァ?頭イカれたかァ?」

 

…由緒正しき変身の手順が、効かない!?

何だ?ベルトをしてないからか?それともガラケーがいるのか?いやメダルが…ハッ!!

 

「バイクに乗るのか!!」

 

「ちげェよ!その制御器のコアに触れて龍のマナを自分の身体に流すんだよ!」

 

…何だ、違うのか。

 

「ちなみにステッキとか魔法のコンパクトとかは…」

 

「んなもんねェよ!」

 

えー、ヤダー!やだやだ小生やだ!変身するならベルト巻いて変身って格好いいポーズで言ってベルトから格好いい音声が鳴って欲しい!!

そんで追加のメダルとかガジェットとかでファイナルモードになりたい!!

あっ、でもファン○ルも欲しい!せっかくロボに乗るんだからファ○ネルと月光○欲しい!あとおっきい白い馬のロボの相棒に乗りたい!風雲再○に乗りたい!!

でも馬鹿デカイ剣も使いたい!!マントを後ろに着けてー、デカイ剣使ってー。

 

「う、うむ。要望があるのはわかったが…まずは龍装展開してからじゃな。

龍装せねばどういう兵装が適合するかわからんからのぅ。」

 

ふむ、つまりどんな装備でも載せれる訳じゃないんすねぇ…そう言えばドリーニキも攻撃特化機体って言ってましたし、もしかしたら装甲板を載せれる数もドラゴンによっては違ったりとかあるんすかね?

 

「うむ、その通りじゃ。

基本的には素材となる龍の元々の脅威度が高ければ高い程に適合する兵装の種類や装甲量は増加する傾向にあるがあくまで傾向じゃ。

その龍にとって何が適応するかは龍装するまでは何もわからんのじゃよ。」

 

はえー、ならとっとと龍装とやらをしましょうかね。

…8話目にしてやっと話が進みだしましたね……俺はRTAをしてるんだよな?

そうだ、俺はRTAをしてるんだ…誰が何と言おうと俺はRTAをしてるんだ…!

まぁ、タイマーつけて走ればRTAってそれ一番言われてるから。

 

「ふん!じいちゃん、残念だがこいつには龍装なんて無理だろう。そもそも、自身の身体に他の生物のマナを流すのはとんでもなく難度が高い高等技術だ!

たとえこいつに才能があろうと、どんなに速くとも数ヶ月は掛かる!

ましてやこいつは星の遺児だと言ったな?ならマナなど視たことも無いだろう!ならばまずマナを捉える所から…どんなに上手く行っても半年コースだな。」

 

「えい」ガシャーン

 

出来ちゃった。

 

「っ!!??!!!???

なっ!??!おっ!おま!??!!?」

 

「出来ちゃった。」

 

『ご主人様が私の中に…!!

こっ、これは…最早身籠っているっ!!

ご主人様の御子どころか、ご主人様を身籠って…♥️

ご主人ぁ♥️キファはしぇき任もって産ませて貰いましゅぅぅ♥️』

 

うるせぇ!!脳内に直接響いてきやがる!!?

えっ?もしかして戦闘中もコレ?無理だよ?

 

「おー、まァ星の遺児って名乗るだきゃァあったなァ。一発で龍装した奴なんざァ俺以外で初めてだァ。」

 

…なんか褒めるフリして自慢されたぁ。

ドリーニキって高性能なんやなぁって言わせたいだけじゃない?

 

「ほぅ、まさか本当に龍装するとはの。」

 

いや、じっちゃまは驚かないでよ…じっちゃまが龍装しろって言ったんじゃん!

 

「確かにそうじゃが、ヴァーミストの言う通り龍装とは本来そう簡単に出来るものではない。

通常で数年、才のある者ですら数ヶ月から半年は悠にかかる。

先にも言ったが龍装機とは誰にでも扱えるモノではないんじゃよ。」

 

ふーん…まぁ、踏んできた場数が違いますからね。

これと似たようなモノも幾つか乗ってきてるので、応用力ぅ…ですかね。

 

『当たり前です。そも、私のご主人様を凡百の虫ケラと同じ尺度で計ろうという考えが愚かなのです。

そして、これでそこの魔法師の虫ケラよりもご主人様の方が上だという事実が明白になったと言う訳ですね。』

 

ホントうるさい…このまま戦うんすか?いやー、キツイっす。

 

「あー、まァ勝ちっちゃァ勝ちなんだろォが…コッペリアってか魔法師ってのは元々龍装機にゃァ乗れねェからなァ…そもそも比べるもんでもねェだろォよ。」

 

へー、ちなみになんで魔法師は乗れないんすか?

 

「…魔法師は自身の体内にマナを所持している。その体内のマナが龍のマナと反発する為に龍のマナを流す事が出来んのだ。」

 

ふーん…つまりマナにも性質?みたいなのがあるんすかね?それともマナが生物の体内に取り込まれる過程で何らかの変質が起きてる?

反発ってのがそれこそ異物への拒否反応と考えれば…例えば体内に取り込んだマナが臓器や血液の様にその生物の身体の一部になってるとか?…元が魂ってのを考えると無くはなさそうですね…

 

「しかし…これはまた極端な適正じゃな…」

 

じっちゃま!人知れず性能調査してくれてたんすねぇ。

謝謝茄子!

 

「ふむ、お主の龍装機はどうやら装甲や近接兵装への適正が全く無いようじゃな。」

 

…は?全く?…それってつまりオワタ式の上に遠中距離攻撃縛り…ってコト!?

なんでただてさえRTAしてんのに縛りプレイまでしなきゃならないんですか?

 

「うむ、まぁ全く無いと言っても多少ならば…」

 

少量の装甲とかそれこそ焼け石に水では?

なら割り切って機動力取りにいきますよ…ダークソ○ルで習ったかんね。

…まさかドMだから守りを捨てて少しでもダメージを負おうとしてるとかじゃねぇだろうな…

 

『そっ、そそそそんな事ある訳ないじゃないですか!?

ご主人様と痛みを分かち合えるなんて興奮するとか!?

ある意味では産みの苦しみを感じられて一石二鳥だとかそのような下劣な思考…一切ありません!』

 

「…こんな濁った眼ェした龍なんざ初めてだァ。」

 

「産みの…???おい、オーヴァー…アイツは一体何を言ってるんだ?」

 

「あー、わかんねェならそのままで良いんじゃねェかァ…?世の中、知らなくても良い事ってのもあんだしなァ。」

 

…すごいなぁ、これって外にも聴こえてるんだぁ。

こいつ、直接脳内に…!ってなってんのかと思ったら普通に外にもバンバンに聴こえてたでゴザル。

つーか私利私欲にまみれ過ぎてるだろ…こんなんじゃ世界なんて救えないよ…

 

「ま、まぁ…その代わりと言ってはなんじゃが、遠距離武器には無類の適正がありそうじゃ!

恐らくは既存の兵装で装備出来ん物は無いじゃろうな!」

 

「わ、わー!すっ、凄いなぁ…!流石はキファなんだよぅ!」

 

ほらご覧、キファちゃんがふざけるからアデルちゃんが死にそうな魚みたいな目で唇噛み締めて言ってるよ?

て言うかこういう風にふざけてるから話が進まないのでは?

 

「やっと気づいたのかァ…ならちゃっちゃと進めんぞォ。」

 

わーい!!進めよう!ポ○ョサクサク進行好きー!

RTAやってんだからサクサク進行は当然なんだよなぁ…

 

『えー、ヤダー!ご主人様ともっとイチャイチャしたいです!』

 

キャラ崩壊が酷くない?なに?序盤だからまだキャラ固まってないの?

横で膝から崩れ落ちてるアデルちゃん見な?カワイソだろ?

 

「さっさと進めましょう…キファートさんもそれで構いませんね?」

 

ほら見な?もうレ○プ目になっちゃったよ?ハイライトさんが家出しちゃったよ?

 

「…あー、俺から言った訳だし先ずはしっかり自己紹介といくかァ?

俺はオーヴァー・ドリー、第4世代型の龍装機グランドンの正龍装騎手だァ。」

 

はえー、正ドラグナーって事は一人一機のワンオフにしか乗れない訳でもないんすかね?

じっちゃまが乗れる奴が居ないから3機しか無いって言ってたし副ドラグナーが居るかはわからんですけど。

良かったぁー、最初に起動させたドラグーンしか乗れないとかの縛りがあったらマジでこのクソ機体で固定になるとこでしたよ…

 

「ふむ、ならば次は私だな?

私はヴァーミスト・ロウェル・コッペリア、所属は一応魔法師だ。」

 

やっぱ魔法師なんすねぇ。

ちなみに、魔法師の中ではどんぐらいの強さなんでしょうか…

あんな魔法をポンと撃てるのがデフォで居るとかだと泣いちゃうのでコッペリアさんが最強とかだと有難いんですが…

 

「ワシはロイゼビュート・コッペリウスじゃ。

一応龍装機開発に関わっておるが…まぁ、只の老い耄れと思ってくれて構わんよ。」

 

じっちゃま…は開発に関わってるんすか。

まぁ、結構詳しいしさもありなん…

てか運が良いっすね…結構重要人物に出逢えてるくないっすか?

 

『ふむ、では私も名乗らせてもらいましょうか。

私はキファート・フェラルデフィア・コンチネルラ…ご主人様の愛玩奴隷で』

 

「違いまーす!!」

 

「…ボクはアーデルハイド・バハムート。

アデルでいいんだよぅ…」

 

ほら見な?キファちゃんがキマってる挨拶かますからアデルちゃんが無になっちゃったよ?

こんな何も写してない眼中々見れないかんね?

 

「バッ!!バハムートだと!?貴様ァ!あの巨凶となんの関係がある!!」

 

「あー、落ち着けェコッペリアァ。

嬢ちゃん、悪ィがもうちょい詳しく話してくんねェかァ?

俺ら龍装騎手にとっちゃァバハムートって名前は聴くだけで殺気だっちまう…そォいう類いのもんなんだァ。」

 

バハムートの娘って言ってたし、やっぱアデルちゃんもバハムート姓?なんすねぇ…でもこれでやっと詳しく訊けますね。

出来ればこのバハムート関連が今回の終了条件だといいんですが…まぁ、やってみない事にはわからんので取り敢えず頑張るしかないんですがね?

 

「あっ…あうぅ、そんなに睨まないでほしいんだよぅ…

えと、ボクはバハムート…人間達の言うところの龍帝の娘なんだよぅ。」

 

「娘ェ!?バハムートに番がいるなんざ聞ィた事ねェんだがなァ…

いや、待てェ…まさか嬢ちゃんの他にも娘やら息子がってのはねェだろォなァ?」

 

『おかしな事を言いますね人間。

かの始源龍の子と言うのならば…我ら龍種は皆かの龍の子ですよ。

…まぁ、貴方の横のは違うようですが…』

 

…皆バハムートの子供?つまりはアダムとイブ的な?

いや、それよりは神と人みたいな関係…か?

バハムートが単位生殖してドラゴンを増やしまくったと考えるよりも、最初の数匹だけ造って後はそいつらに任せてるって考える方が自然か…?

てか、ドリーニキの相方のドラゴンはバハムートから産まれてないってのはどういう…

 

「…始源龍、全ての始まり…巨凶の龍、か。

確かに、龍の発生はかの龍が目撃された後からじゃったと聞く…もはやその頃を知る人間なぞおらん故、憶測の域を越えんものであったがの。」

 

「つまり、バハムートを仕留めりァお前らは増えねェって事で良いのかよ?」

 

「え、えと…多分、そう…かな?」

 

『その通りですよ。

我ら龍種には自己複製機能が存在しませんので、もしかの龍を討てたとするならば…滅びの一途を辿るでしょうね。』

 

…?ならなんでアデルちゃんは自分をバハムートの娘って言ったんだ?

全員そうなら態々そんなややこしくなりそうな事言わなきゃ良くないか?

てか、龍を捕まえて兵器の素材にまでしてる連中がなんでこんなことを知らない?

キファちゃんが偶々特別バハムートに近い位置に居たドラゴンでその事実を知ってたから?

いや、自分達に繁殖能力が無いって事はどうやって増えるんだって普通なるだろ…そもそも全員がバハムートの子供なら産まれた時には確定で会ってるんだしどんな奴でもこれくらい知ってる情報だろ?

…良くわかんないなぁ…

 

「…それで、それでお前達は一体何の為に闘おうと言うのだ?

バハムートを仕留めれば私達人類は一つの悲願を達成するだろう、しかしお前達はバハムートの死が種としての死に直結する。

しかし、お前達はその男と共に龍を狩ると言った…最早その決意を疑う事はすまい、が…一体何の為に闘うのだ?その理由を聞いておきたい。」

 

…まぁ、最もな意見すかね?

要はバハムートが死んだら遅かれ早かれ全滅確定の種族なんだもんね…

 

「それはっ!…そ、それは…言えない、んだよ…」

 

「何故だ!」

 

「だけどっ!!ボクは人間の為にバハムートを倒す!これだけは絶対に嘘じゃないよ…」

 

「…そうか、決意に水を差す下らん質問だったな。」

 

えぇ、そこもっと掘り下げねぇのか…

そんななんか格好いい感じで流す所かなそこ…?

多分重要な所だと思うんですけど?

 

『いずれ、全てを知るとして…貴方はきっと正しい選択をなさってください。』

 

「え?」

 

『…いえ、ただの独り言です。

そう、ただの…誰に言うでもない…ね。』

 

その声を聴いたのは、多分俺一人だったと思う。

今までのやり取りが嘘のように、寂しそうな…今にも泣き出しそうな、そんな声だった。

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