ウマ娘が何を言ってるかわからない(困惑   作:勝利確信からのNT1攻め継覚醒640完殺

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「貴重!勝負服はかわいい等と簡単に言うがG1で着用する物は20万人以上が入るレース場、1000万人以上が見るテレビで最高にキメる為の自分だけの一張羅だぞ!

格式、デザイン性、奇抜さ、華やかさが求められる・・・が!しかーし!

そういった一級品を素人のウマ娘のイメージを元にごく短期間・・・出走決定からの3か月程で作り上げる事ができるデザイナーなんてそうそういるわけないのだ!」

「それに忙しい時期だと3月終わりから6月終わり迄で凡そ12のG1レースがあったりするが・・・その時期には大雑把に出走者18x12レースで単純計算216着の勝負服が必要になるのだぞ!?」

「まぁ実際には同じウマ娘が出場するレースもあるから120~140程になるがそれだけの数をウマ娘の要望を聞きつつオリジナルデザインで一点物の服を用意するのは簡単ではなぁ~い!」

「そうですね、ですからグッバイヘイローさんの学園視察で優先的な発注をさせて頂けるコネクション・・・と言わないまでも、発注できるかの確認ができる程度の関係はできたらと思います。

いつもは重要な方であっても案内の人員がおりませんので泣く泣くお断りしていましたが、トレーナーさんが引き受けてくださるとの事ですし学園の視察程度の事でしたら許可なんていくらでも致しましょう。」


キングヘイロー回のはずだった何か

キングヘイローの母、グッバイヘイローはご存じだろうか?

 

アメリカでのレースでGⅠ7勝を上げた希代の短距離走者である

 

日本でいう所のサクラバクシンオーのような立ち位置のウマ娘で現役時代にはまさしく一流と言って良い成績を残しており米国での人気も非常に高い

 

引退式で日本に移住する事を発表した際にはその人気ゆえに海外移住に対してブーイングが起きたり、sayonara good bye halo等というタイトルの特集が書かれる程であった

 

 

そんな彼女程の戦績を残したウマ娘が自身の娘にレースを走らせたくないというのは割とおかしい事ではないのか?

 

走る喜びも勝利の栄光も多額の賞金も手に入れたであろう彼女はウマ娘が本能的にレースから逃れられない事を知っているはずだ

 

だがしかしグッバイヘイローは娘がレースを走る事を快く思ってない事は確かである、これには何か理由があるのではないだろうか?

 

マーチが勝利した今次はキングとタキオンのメイクデビューだ

 

いつまでも親子が不仲であるのは精神的に悪影響であるし、なんとかできるならしたい物だろう

 

そう思って俺はグッバイヘイローさんを取り巻く環境を調査する事にした

 

 

 

 

 

 

彼女が走っていた時代は凡そ1980年代後半のアメリカである

 

彼女が走る10年ほど前にはセクレタリアト・シアトルスルー・アファームド等の今でも名前を聞くようなスター三冠バが出て競バ自体も人気が出ていたが1980年代になって急速に競バ人気は落ち込んでしまっていた

 

理由は複数ある

 

時代が進む事によって娯楽が進化した為

1980年代後半のアメリカの経済事情の悪化

ウマ娘のドーピング問題

テレビ放映の拒否

 

上から順番にどういう事かを説明していこう

 

時代が進むにつれて娯楽が進化したというのは新たに色んなスポーツが出来上がってきたという事だ

 

野球やバスケットボールにラグビーやアイスホッケーのチームが地元に出来てそれを家に居ながらテレビで観戦して応援できる

 

昔は競バのレースしかなかったスポーツ娯楽がお手軽に楽しめるようになったのである、相対的に競バの人気はどんどん落ちていった

 

 

次に1980年代後半の経済事情であるが、これはかなりアメリカにとって苦しい時代である

 

仔細は省くがこの時代のアメリカはかなり経済的に困っていた事には間違いない、娯楽に割けるお金の割合が少なくそれに伴いレース場にわざわざ足を運ぶ人も少なくなっていた

 

 

そこにさらにドーピング問題が拍車をかける

 

これはこの時代に限った事ではないがトレーナーが禁止薬物の使用で訴追されたりとウマ娘の意に反した薬物の使用が行われた事が多々あり、競バ界にダーティなイメージが付いてしまった事が人気低迷に拍車をかけた

 

1866年にジェロームパーク競バ場が開設された際にニューヨークタイムズの記者は「ジェロームパークでは競バ場のスタッフを買収したり、ウマ娘が気づかないようにアヘンを投与するようなこともない」と評した

 

逆にいえば他の競バ場では普通に行われていたということである

 

薬物や不正が常習的に行われている事実は人々を競バから遠ざけた

 

 

 

それをさらに追撃するようにテレビ放映が遅れたせいで人気低迷が止まらなくなったと言えるだろう

 

これはテレビ放映する事でレース場への入場者が減る事を懸念し放映を断ったのが理由だ

 

しかしその間にバスケやラグビーを始めとした諸スポーツはテレビ放映で人気を博した為、完全に出遅れる形になってしまった

 

 

上記四つの理由により1980年代後半のグッバイヘイローが走っていた時期は正しく暗黒期と言える程度には人気低迷が酷くレース場に人が入らず無人レース・・・とまではいかないがスカスカの客席のまばらな応援の中走っていた事

 

さらに赤字を垂れ流すレース場やアメリカのトレセン学園に当たる施設では予算削減の煽りを受けてまともなスタッフやトレーナーはほとんど本場イギリス等に逃げてしまいかなり劣悪な状況にあった

 

さらには数多くの不正やトレーナーによる薬物問題がさらに問題を加速させる

 

しかしそれでもウマ娘は走る事が本能なのでなんとかお薬を使わない、不正をしないまともなトレーナーを探し出して必死にレースに参加する・・・(尚そこまでしてG1勝利した結果がまばらな拍手)

 

う~ん、これは娘にレースなんて辞めて家に帰って来なさいって言いますね(納得

 

今の日本のURAがいかにまともか良くわかる、不正なく運営してる理事長って半端じゃなくすごいんだなぁ(震え声

 

 

多分グッバイヘイローさんはこの兎に角悪い自分の現役時代のイメージが娘をそんなところに居させたくないという思いになっているのだろう

 

もう完全に納得しかない、自分も同じ境遇なら娘をトレセン学園には行かせないだろう

 

グッバイヘイローさんが心配しまくるのも無理はない

 

まぁしかし実際現状のURAはそんな心配をする必要はないというのは皆さんご理解頂けるだろう

 

URAは理事長パワーによりクリーンな状態を保たれているのだ、理事長パワーにはまいったな!

 

キングとグッバイ氏による単なる両者の視点のズレから生じているこの問題解決する方法は至極簡単であった

 

ようするに保護者による学園内の視察である

 

事情を説明した所勝負服を手掛ける有名デザイナーグッバイヘイロー氏という事もあり理事長もこの件を快諾

 

学園の中を自由に見回って貰う事で過去のアメリカとは違うという所をアピールした

 

具体的には校内を一緒に散策しながら学園の雰囲気を感じて貰ったり

 

自分がキング達にどんな食事を提供しているのかを確認して貰う為、担当の子と同じ手料理を食べて頂いたり

 

練習設備の充実具合や怪我にどれだけ気を付けているかをお話したり

 

その発展としてどのようなマッサージを担当の子が受けているのかを実地で体験したいとの申し出に応えたり

 

さらには影からキングの練習を見て頂きどれほど頑張っているかも視察して頂いたり

 

入学からどれ程キングが成長しているかのデータを写真付きで一緒に確認したりした

 

入学からのデータを見て娘の努力する姿にちょっと表情を崩しながらまぁまぁ頑張ってるじゃない(泣きそうな震え声)というグッバイヘイローさんはかなりかわいかった(こなみかん)

 

ウマ娘は年をとっても美人なんやなぁって・・・

 

まぁそんなこんながキングヘイローの知らないうちに起きていたので最近掛かってくる電話の内容も皆が知ってる帰ってこい電話等ではなく

 

練習頑張りなさい

トレーナーの言う事をちゃんと聞きなさい

たまには帰ってきなさい

トレーナーの作ってくれたご飯はちゃんと食べなさい

 

というような内容になっており彼女も帰って来いと急に言われなくなって困惑していたがそれ以上に電話の本数が多くなった上でお小言が多いので辟易しているようだ

 

子供が心配でついつい注意しちゃうようだがキングの方が意図を汲み取ってなんとかうまくやっている

 

まぁ本当にツンデレとツンデレの仲立ちをするのは疲れたのでこれで最後にしてほしい所だ

 

まぁお互い誤解が解けたなら大丈夫だろう、メイクデビューで勝利したキングに掛かって来た電話に色々察しつつ邪魔にならないように控室を後にした




校内散策おさんぽデート
ウマ娘に必要な栄養が計算され尽くした手料理
バツイチだけど連れ子とは全然問題なさそうどころかどう見ても仲が良い
日頃の激務もマッサージで癒してくれそう
娘の写真と動画の話題で大盛り上がりできる
かなり良い仕事についていて将来性抜群


なんか学園の子の勝負服の依頼を受ける代わりに視察や学園の人との打ち合わせという名目で特定のトレーナーと娘トークをしていくデザイナーがいたとかいないとか?







「メイクデビュー勝利おめでとう、この調子で頑張りなさい」

「お母様!ありがとう、私頑張るわ!」

「それはそうとあなたのトレーナーと話をしたのだけれど良い人ね、あの人結婚してたり彼女はいるのかしら?」

「お母様!?!!?お母様!?!?!?」

「まぁあなたが持っていくというのなら私も諦めますが」

「お母様!?本当にどうしちゃったのよ!?!?」
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