ウマ娘が何を言ってるかわからない(困惑 作:勝利確信からのNT1攻め継覚醒640完殺
その走りは定石を全て投げ捨てていた、誰も見たことが無い走り
あんな走りで勝てるわけがないと誰もが考えた
走りの常識を捨て、レースの常識を乗り越え、誰も知らぬ高みへ一人行く
そのウマ娘の名は ハルウララ
彼女には、私達が見えない物が見えているのか
ハルウララは矮躯であった
身長というのは才能だ、低いだけで走りには相当な不利になる
ハルウララは走る為の筋肉がついていなかった
絞れてない体をみれば一目でわかる、走る為の体じゃないというのが
ハルウララは頑丈であった
小さい身体だが骨格はしっかりしている上に体のバネも存外強い、故障とは無縁だった
入学式後新入生歓迎レースが開催されていた
これは新入生を歓迎すると共にクラシックやシニアを走る先輩の力を見せてどれだけ差があるかを認識させ新入生に奮起を促す為のレースだ
担当を持たなくてはならないからととりあえず職員室で一服してからレース場に足を運んだトレーナー
そのレースでアグネスタキオンやキングヘイローの走りを見たがヤバいの一言である
まずタキオンに関してはスーパーサイヤ人を見たフリーザの気分である
会長クラスの切れ味鋭いとんでもない走りを見せて同時に走ったシニア世代をぶっちぎり、全員をタイムアウトにするとんでもない走りを見せたタキオンがジュニアは詐欺がすぎる
彼女のトレーナーになる者はいるのだろうか?あれだけ完璧な走りをする相手に一体どんな指導をすればいいか等俺にはまったくわからなかった
自分より走りの指導も管理もできそうな相手にトレーナーとして指導するとか勘弁して頂きたい、どう考えても針の筵である
中等部であるキングも完璧と言っていい差し切り方をしている、こちらは中学に入ったばかりで体の筋肉が付ききっていない為まだ可愛げがあるがやはり指導する必要はまったくない
それ所かやはり彼女も自分より全然知識ありそうに思えてとてもスカウトなんてする気にはなれない
会長も見つからなければ自分が担当になっても良い等と冗談を飛ばすが
沢山目をかけて頂いた東条トレーナーに対して引き抜きなんて不義理な事できるわけがない
そんなこんなで見つからないなーとスカウトする子を探して回っていればハルウララに出会った
トレーナーとはお互い通じ合う物があるのかすぐ仲良くなって一緒にレースを鑑賞する事になった
明るく元気で屈託のない笑顔を見せるウララと人付き合いの良いトレーナーは色んな話をして時間を潰していたらウララのレースの出番が来た
「あっ!そろそろ私の番だ!そろそろ準備しなきゃ、私レース大好きなんだ!この後もすっごい走りを見せちゃうぞぉ~!」
「お~?そうまでいうなら期待させて貰おうかな!」
「おっけー!期待しててね!」
元気にスキップしながらウララはレースに向かったが・・・結果は最下位だった
ウララの走りを見ていたが・・・酷いの一言であった
そもそも走るというのは片足ジャンプを連続でする事と同義である
一回のジャンプでいかに距離を稼げるか、ジャンプの間隔をいかに詰めるかが大切なのだ
ウララの走りにおいてはまさしくドタドタという擬音が似合いそうな走りをしていた
まず膝が上がってないので一回毎のジャンプの距離が稼げていない
膝を上げて、おろす、この時地面を蹴った反動で前に跳躍するわけだ
しかし膝の位置が低いと高さによる位置エネルギーが少なくなり、尚且つつま先が着地するまでの距離が短くなって助走が足りなくなってしまう
結果として一回のジャンプで遠くに飛べずゴールまで飛ぶ回数が増え、飛ぶ回数が増えればタイムも伸びずスタミナも浪費し負けてしまう
腕の振り方も女の子走り、つまり左右に振っているのは良くない
前進する為に足を前に動かしてるのに腕を横に振ればその分横にエネルギーが逃げてしまう
これも縦に振るように指導した
次にスパート時、前傾姿勢すぎる事
前に倒れると一見早く走れるように見えるかもしれない、しかしそれは大きな罠なのだ
前に倒れれば倒れる程一回のジャンプで前に進める距離は多くなるだろう
しかし前傾姿勢になればなるほど足は後ろに流れる
足が後ろに流れると次の一歩を踏む為に前に足を戻す時、普通に走るより足の位置を戻すのに時間が掛かってしまうのである
振り子を想像するとわかりやすい
大きく振れた振り子のような足運びは長い距離を進むが、一回の往復は遅くなる
小さく振れた振り子のような足運びは短い距離を進むが一回の往復は早くなる
足は小さく振ってコンパクトに、尚且つロングジャンプを決めるのが速く走る為のコツである
さらにウララは踵から着地していた、これはいけない
踵、足裏べったり、踵上げ、つま先キックでジャンプしていた
踵上げ着地、つま先キックでジャンプすれば二分の一の時間で次の一歩を踏み出せる
他にも色々なテクニックを教えて実際に軽く走らせてみた
見てる感じはよさそうだ、今度ある模擬レースでは頑張ってな!と声を掛けつつその場を後にした
ところでこのアドバイス、男の転移前の世界で広く知られている知識であった
まぁウララくらい走り方がどたばたしてればこのくらいの素人知識アドバイスでも改善されるだろうという程度の認識であった
しかしこのウマ娘の世界では人体工学に基づいた走り方なんて物は存在しなかったのである
というのも走りならウマ娘がいるし、どうせ追いつけないから人間が頑張っても・・・という風潮
競技として走ってもウマ娘程にインパクトのある走りはできず、どうしても下火になってしまうという理由で競技としての人気が無いからだ
ウマ娘は大抵前世に引きずられている子が多く、どうにも前傾姿勢になりやすい子が多かった
スパートでの前傾姿勢は見てる分には速そうに見える姿勢なので、多くの人がその走りを真似して走る
結局それがドンドンとスタンダードとして扱われ教科書に載るほど定着していってしまったのだ
みんなこういう走りをしてるから速かったのか~と感心しているウララも
いやぁマシにはなったな!くらいに考えてるトレーナーも気づいてはいないが地味に革命が起こっていた
近い将来、もしかしたらだが
ウララが模擬レースにて突然一位を奪取するかもしれない
しかしそこには疑問が残る、何故突然早くなったのか?と考察されるも
ウララの走りを見ればスパート時の体勢が悪かったり、蹴り足が後ろに蹴り切れてなかったりと改善されている点はそんなに無いのに速くなってるのが不思議に思われたり
それでもとりあえず見事メイクデビューまでこぎつけ勝利しちゃったり
持ち前の頑強さから連続出走しつつ多くのGⅢやGⅡのレースを荒らしまわり、レースの経験から新しい走法見出したりしつつ順調に勝ち進み果てには有馬記念にまで出走
お互いがお互いをマークしブロック、ささやき、わざと後ろについてプレッシャーを只管掛ける、有力バを囲んで出られなくする、逃げのペースを上げてハイペースで全員を潰しに掛かる等お互いがお互いを全力で潰し合う地獄の様相を呈する中
マークされずにのびのび走ったウララが後ろから差し切って勝利する・・・といった未来もあるかもしれない
しかし今は入学式の歓迎レースが終わったばかりなのだ、未来の事はまだわからない
ハルウララは一人だけ勝負服が明らかに走りやすそう(こなみかん
そんでレースで明らかに一人だけ女の子走りしてる中で最下位にならないって君すげぇフィジカルモンスターじゃ・・・と思い他のキャラもチェック
ゴルシはブーツはいてるからかかとからしか着地できなくね?とか
ススズもかなりの前傾姿勢で走ってかかとがお尻に付きそうな蹴り足してたりとか
みんな割と走り方がバラバラで尚且つ明らかに人体の形してたらそれはちょっとって感じな走り方をしてました
まぁ普通に個性出しと魅せる(見た目速そうな)走りをサイゲさんが意識してるからこうなってるという演出重視なんでしょう、そのほうがゲームとして面白いしそっちのがええよね流石サイゲ
恐らくトレーナーは走法というよりかはブロックの仕方とかポジショニングのコツとかスタミナ配分とかレースに勝つ為のテクニックや身体能力の効率的な上げ方をメインに教えている感じ?
現代の走者からしたら速く走る為の走り方を全員無視してる理由つけるとしたらこうかな?って思って適当に話を作りました
ちなタキオンとキングにはトレーナーになって教えるといっても一体何を教えれば・・・?
ゼロは何も答えてくれない