ウマ男 新たな歴史を創る者   作:アフターヌーンティー

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お久しぶりです。実に7ヶ月ぶりですね。アフタヌーンティーです。小説の方をすっかり忘れていました。すみません。7ヶ月ぶりに話が進められそうです。





 それでは、どうぞ


鎮火

  〜体育館・立花side〜

 

 「(誰なんだ、この人達は!)」

 

  突如として現れた謎の集団。エンジンを吹かし、生徒や教師達を威嚇する。生徒達は怯えてしまって、中には腰を抜かして座り込んでいる生徒もいた。

 

 「な、何なんだ!君達は!!何処から入って来た!」

 

  と男性トレーナーは叫ぶ。するとバイクに乗った一人の男が答えた。

 

 「あぁん!ンなもん、正面から入ったよ。ぜ〜んぶ、ぶっ飛ばしてやったけどな」ケラケラ

 

 「そういや、警備の奴の他にガキみてェな奴もいたな〜。まぁ雑魚過ぎて話にならなかったけどな!」ケラケラ

 

  ギャハハハハハ!!!

 

  どうやらこの男達は警備員達を突破してここまで来たようだ。それに、この学園は腕のある警備員が何人かいる。けど、いくら腕のある警備員とはいえ数の多さでは敵いっこない。

 

 「コラコラ、よさんかお前さん等。皆が怖がってるだろう」

 

 「そうそう。ウマ娘は大事にしないとね〜」

 

  と集団の間から2人の男が出てくる。

 

 「あ、あなたは…!!」

 

 「柏木源太郎…元財務大臣…!」

 

  現れたのは柏木元財務大臣だった。

 

 「(この人は確か賭博や闇カジノなんかで警察署の方で捕まっていたはずじゃ…!まさか、脱走したっていうのは本当だったのか!ということはその隣にいるのは…)」

 

 「なんで、アンタもいるのよ…!」

 

 「よォミスターシービー、久しぶりだな〜。元気にしてたか〜?」

 

 「(柏木勇作…!)」

 

  手をヒラヒラとさせながら出てきたのは柏木源太郎の息子、柏木勇作だった。彼も父親と同じ罪を侵して捕まった一人。

 

 「アンタ、捕まったはずじゃないの!?なんで出てきてるのよ!!」

 

 「そんなことはどうでもいいんだよ。それよりさシービー、僕と夫婦になろうよ!僕と愛を育んで幸せな家庭を築こうよ!!」

 

 「絶ッッッッ対にイヤ!!!アンタのような人間なんかと誰が愛を育まなきゃいけないのよ!!この犯罪者!!!私に近づかないで!!」

 

  と大声を上げるシービーさん。体育館中にシービーさんの怒号が広がり、一気に静まりかえる。すると柏木勇作は頭をかきながら口を開く。

 

 「……そっか〜。そっかそっか。─────だったらッ!」

 

 

  スチャッ!

 

 

 「殺すまでだよ。キミをね」

 

 

  ザワッ!!!

 

 

  柏木勇作が腰の辺りから銃を取り出す。銃が見えた瞬間、全員がたじろぐ。

 

 「─────といってもキミは後で、だけどね。今は…アイツを先に殺らせてもらうよ。おい、そこにいるんだろ?出てこいよクズ野郎、風間燈馬!!」

 

  と燈馬君の方へと銃を向けた。

 

 「おら、出てこいよ。殺されたくなかったら出てこいよ!おら!!」

 

  と銃を突き出して脅してくる。後ろを向くと燈馬君が人混みを掻き分けて出てくるのが見えた。

 

 「よォし…。風間燈馬、お前は俺達に何したか覚えてるか?」

 

 「さぁ、知ら『パァン!!』…」

 

  柏木勇作が燈馬君の足元に向けて発砲する。まさか、あの銃は本物!

 

 「知らねぇなんて言わせねぇぞ?クソガキ。その言葉もう一度言ってみろ、テメェの身体に銃弾ブチ込んでやる」

 

 「もう一度聞く。お前さんは俺達に何をした?」

 

  柏木源太郎がもう一度燈馬君に聞く。燈馬君は少し黙ってから答えた。

 

 「何もしてない」

 

 

  パァン!!パァン!!!

 

 

 「うぐっ!」ドサ

 

 「燈馬君!!!」

 

  僕は撃たれた燈馬君のもとへ駆け寄ろうした。

 

 「おおっと、動くんじゃねぇぞ?お前さんも動けば蜂の巣にしちゃる」

 

 「クッ!」

 

  柏木源太郎が腰から拳銃を取り出して僕に向ける。

 

 「俺は言ったよな?次舐めたこと言ったら銃弾ブチ込んでやるってよ」

 

 「ハァハァ…」ポタポタ

 

  燈馬君の身体から血を流しながら倒れる。そんな燈馬君に柏木勇作が近づく。

 

 「なァ…俺はさァ聞き分けの悪いガキは大嫌いなんだ。ましてやテメェみたいな底辺のゴミくずと喋ってると虫唾が走んだよ。お前は俺の寛大な心を踏みにじった。しかも2回もだ!折角、俺が底辺のゴミくずのお前を生かしてやるチャンスをやったのに…、お前はそれを拒んだ。俺のような優しくて温厚な上級国民を敵に回したことをあの世で後悔しな」

 

  と倒れている燈馬君に銃を向ける。

 

 「死ぬ前に何か言い残すことは?」

 

 「……」ハァハァ

 

 「燈馬ッ!!!」

 

  とシービーさんが駆け出そうとしたが教師達に止められる。

 

 「離してッ!!離してよ!!!」

 

 「ダメです!!あなたが行けばあなたも一緒に殺されます!!」

 

 「だからって燈馬を見殺しなんて出来ない!!」

 

  何とか教師達を振り解こうとするが教師達はシービーさんを離さまいとシービーさんを抑える。

 

 「…なんでお前みたいな底辺が選べて俺が選ばれないんだよ…!ふざけんな…、ふざけんなふざけんなフザけんな!!」

 

 「……」ハァハァ

 

 「シービーを…、彼女を愛しているのは俺だ!お前なんかよりずっと彼女を幸せに出来る!!彼女が欲しい物はなんだって与えれるし彼女を危険な目に合わせることもない。彼女の隣に相応しいのは俺だ!!」

 

 「……ならさ、もし仮にそのシービーさんが危険な目に合ったら…アンタはどうすんだ?身を挺して彼女を守る、てか?ハッ!お前には無理だよ」

 

  燈馬君が身体を起こす。

 

 「お前には覚悟ってモンが感じられねぇンだよ。生半可な覚悟じゃあヒト一人も助けることなんざ出来ねぇよ」

 

 「な、なんだと…!」

 

 「ましてや人を殺そうとしてる奴が人を守ろうとすることは出来ねぇだろうけどな。警察に捕まったんじゃあ尚更無理か」

 

 「………もういい、死ね」カチャ!

 

  と銃を構え引き金のところに指を添える。

 

 「(本気で引き金を引くつもりだ!……こうなったら────!)」

 

  僕は右手を内胸ポケットへと忍ばせ、そして────。

 

 「待て、勇作」

 

 「あぁ!?止めんじゃねぇ!!!俺は今からコイツを「コイツは風間燈馬じゃねぇ」…は?何を言って…」

 

  と柏木源太郎が勇作を止め、前に出た。

 

 「お前…、何者だ」

 

  と、辺りは静まり返る。

 

 「俺は─────。」

 

  と燈馬君(・・・)が顔を上げようとする。

 

 

 「ありゃ〜、バレちった?完璧な変装させたんだと思ったんだけどな〜」

 

 「ッ!?誰だ!!」

 

  と声の方を見る。すると2階の廊下辺りに─────、

 

 「(人!?)」

 

 「何モンだ!テメェ!!」

 

 「何モンだって言われても…、アンタらが何モンなんです?」

 

  と全身黒で仮面の付けた人物が現れる。声からして男に違いないだろう。それに声も若い。

 

 「俺は財務大臣の息子だぞ!!舐めた態度取ってんじゃねぇぞ!!」

 

 「“元”な?元をつけろよ、元を」

 

 「……ッ!!」ギリギリ

 

 「────その辺にしといてやれよ。可哀想だろ」

 

  と別の方向からも男性の声がした。見るとさっきの人と同じ格好のした男がバスケットゴールに腰かけ、足を組んでいた。

 

 「え、お前その犯罪者達に肩貸すの?」

 

 「誰がそんなクズに肩入れするかド阿呆。さっさと終わらせようぜ」

 

  と仮面の人達だけが会話し、僕らが置いてけぼりになっていく。

 

 「おいテメェら!!さっきからダラダラと喋りやがって…!何しに来たんだ!!」

 

  と柏木勇作が叫ぶと仮面達の会話が止まる。

 

 「そりゃ〜…」

 

 「もちろん…」

 

 

 

 

 

 

 

「「お前らを潰す為」」

 

 

 

 「……ッ!!?」ゾクゾク

 

  何なんだこの寒気は…!この人達は一体───。

 

 「まぁとりあえず、グダグダ喋るより行動に移した方がいいか。ヨッ!」タン!

 

 「そうだな」タン!

 

  と仮面の人達が降りてくる。

 

 「それじゃあアンタら…覚悟しろよ?」ポキポキ

 

 「…」ポキポキ

 

  と柏木達に近づいて行く。

 

 「お、お前ら!それ以上近づくとこれで撃つぞ!お前らを簡単に殺せるんだぞ!?」

 

  と柏木勇作が銃を構える。けど仮面達は臆することなく近づく。

 

 「お、おい!聞いているのか!!おい!」

 

 「「…」」コツコツ

 

 「…ッ!お前ら、やれ!!」

 

 「ハァ…俺達も舐められたモンだな」

 

  と後ろに控えていた男達が仮面達に近づく。

 

 「おい仮面野郎共。その気色悪ぃ仮面引っ剥がしてボコボコにしてやるよ」

 

 「ヘヘっ。どんな面してっか楽しみd『ドスッ!』ッが!?」

 

  仮面の男が男の一人に金的蹴りを入れる。

 

 「て、テメェ…!クソ…!」ガクガク

 

 「ひ、卑怯だぞ!」

 

 「戦いに卑怯も何もないんだけど」

 

  慌てる男達に対して仮面の男は至って冷静だった。

 

 「クソが!」ブン

 

  と別の男が金属バットを振り下ろす。

 

 「よっ」ヒュン

 

  カンッ!!!カラカラカラ…

 

  振り下ろされたバットを仮面の男が蹴り飛ばす。バットは遠くへ飛んで行ってしまった。

 

 「こらこら、そんな物騒な物を振り回さないの。人に当たったらどうするの、危ないでしょ?そういうのは─────。」ヒュン

 

  ドスッ!

 

 「がふっ!…」ドサ…

 

 「こういう風にしなくちゃね」

 

  仮面の男はバットを持っていた男に鳩尾を入れる。

 

 「さて…、次は誰かな?」ポキポキ

 

  男達に威圧するように手の骨を鳴らす。別の仮面の男を見ると足元には既に数人の男達が倒れ伏していた。

 

 「とっとと終わらせて帰るぞ。時間をかけ過ぎるとアイツが怒るか─────。」

 

 「死ねっ!!!」

 

 

  ガンッ!!!

 

 「……」バタ

 

  と仮面の男が鉄パイプで頭を殴られ倒れた。

 

 「…クソが。手間かけさせやがって。…まぁいい、この仮面引っ剥がしてその面剥いで『ドカッ!!』ガハッ!…」バタ

 

  仮面の男は飛び起きるのと同時に顎に蹴りを入れ、男を倒した。

 

 「ったく、人を鉄パイプで殴るなんてどういう神経してんだ。危ねぇだろうが」ゴキゴキ

 

  と首辺りに手を置いて、音を鳴らした。

 

 

  パキーン!パラパラ…

 

 「あれま」

 

  と仮面の男が着けていた仮面が割れ落ちた。

 

 「こ、子供…?」

 

  と仮面から見えたのは高校生くらいの青年だった。

 

 「ありゃりゃ~。こりゃあ孔明にもっかい作ってもらわねぇとな」

 

 「何?どした?」

 

 「いや〜、仮面割れちまってよ〜。顔バレしちまった」

 

 「あらぁ。しゃ〜ね、俺も外すわ。息しづれぇし」カタ

 

  ともう一人の仮面の男も仮面を外す。もう一人も青年だった。

 

 「が、ガキだと!?」

 

 「どうも〜。こんなガキに負けるなんてアンタ達、大したことないね」ニヤニヤ

 

  と一人の少年がニヤニヤしながら男達を煽る。

 

 「英道、さっさと片付けるぞ。アイツが痺れを切らすかもしれんからな」

 

 「そうすっか。おじさん達、ちょ〜っと痛いけど我慢してね〜」ポキポキ

 

  と指の骨を鳴らして男達へと近づく。

 

 

 

  パァン!パァン!

 

 

 

 「「「ッ!!!」」」ビク

 

 「あ〜。来ちゃったか〜…」

 

  突如として鳴り響いた銃声音。全員が銃声の鳴った方を見る。

 

 「(背後にもう一人の仮面の人物!しかもあの仮面はシービーさんの時の!!)」

 

 「お前達、随分と時間をかけるんだな」

 

 「いや〜悪い悪い。今からやるとこだったんだ」

 

 「…」スタスタ

 

  仮面の人間が銃を持って男達の方へと歩いて行く。

 

 「お前!動くな!動くんじゃねぇ!!」スチャ

 

  と柏木勇作が銃を構える。だが、仮面の人間は歩みを止めない。

 

 「動くなって言ってんだろうがぁああ!!!」

 

 

  パァン!────カァアアン!!

 

 

 「……」シュ~

 

  頭の辺りに銃弾が当たったのか、煙が出ていた。

 

 

  ピシッ!ピキピキ、パラパラ……

 

 

 「え…。嘘、だろ……」

 

  仮面にヒビが入り、砕け散る。そして、僕はその仮面の下を見て言葉を失った。

 

 「燈馬、君…?な、んで……」

 

 「な、何故だ!何故、風間燈馬が2人いる!?」

 

  僕も驚きが隠せない。柏木勇作の近くにいる燈馬君と銃を向けられている燈馬君。一体何がどうなって─────。

 

 「よっこいしょ」ビリビリ!

 

 「は、はぁあ!?」

 

  柏木勇作の近くにいた燈馬君の顔が剥がれる(・・・・)

 

 「べ〜、だ」

 

  とマスクの下は燈馬君ではなく別の男の子だった。

 

 「な、んで…「どうした?何か不都合なことでもあったか?」…ッ!」スチャ

 

 「さっきから銃を向けてるが、それは玩具か何かか?」

 

 「だ、黙れッ!これは玩具なんかじゃない!本物だ!」

 

 「なら銃刀法違反だな。それと脱走者の上、重罪になる。お前は二度と社場に出ることはないだろうな」

 

 「黙れ…。黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇええええ!!殺す!お前を必ずここで殺して地獄へ送ってやるぅううう!!!」

 

 「よせ!止まれ!!燈馬君ッッッ!!!」

 

  クソ!!こうなったらこれ(・・)を、と僕は胸内のポケットへと手を忍ばせ─────。

 

 

   パァン!!!!

 

 

 「─────。」

 

 「と、うま…君……」

 

  引き金を引いたのは柏木勇作、撃たれたのは燈馬君だった。燈馬君の頭が後ろへいってることから撃たれたのは頭だとすぐに分かった。

 

 「は、ハハ…。ハハハ!!アーッハハハハハハハハハッ!!!!やった…!やったぞ!!遂に俺は風間燈馬をヤッたんだ!!!!」

 

 「そんな…。燈馬君……」

 

  目の前で自分の教え子が撃たれたのを僕はただただ見ていることしか出来なかった。もっと僕が早くに準備していれば…!!

 

 

  ダンッ!!!!

 

 

  撃たれた燈馬君の身体は後ろへと倒れていくはずが何故か踏みとどまった。まさか─────!

 

 「─────は?」

 

 「…クソ野郎が。調子ノッてんじゃねぇよ」グググ

 

  と燈馬君の左手に力がこもる。

 

 「なんで生きて─────」

 

 

  バコォオオオオオンッッッ!!!!!

 

 

 「消えろ」

 

  燈馬君が素早く柏木勇作に距離を詰め、燈馬君の左ストレートが柏木勇作の顔面にクリーンヒット。そのまま床へと叩きつけた。

 

 「…。そっちは終わったか?」

 

 「バッチリでっせ」

 

  という声を聞いた瞬間、僕は瞬時に周りを見る。既に柏木達が倒れ伏していた。

 

 「1分後にサツ(警察)が来る。後処理はアイツら任せよう」

 

 「そうすっか。それじゃあ俺達は退散退散」

 

 「大丈夫?委員長、ちゃんと生きてる?」

 

 「死ぬかと思ったわ!!燈馬に言われて防弾チョッキ着てたから助かったけど!ていうか防弾チョッキ着てても滅茶苦茶痛てぇんだけど!。てか、なんで防弾チョッキの中にトマトじゅー」

 

 「死ななかっただけマシだと思っとけって」ケラケラ

 

 「走馬灯見えたわ!!!」

 

  と燈馬君達は体育館の出口へと歩いて行く。

 

 「そういや、銃弾よく避けたな」

 

 「いや、避けたんじゃなくて取ったんだよ。委員長、記念にプレゼントだ」

 

 「いらんわ!!」

 

  と燈馬君達は体育館の外へと姿を消して行った。その後すぐ、警察がやって来て事情聴取と現場処理をしていた。生徒達は安否確認の後、すぐに寮へと帰された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あれが風間燈馬か…。一体どんな血の味がするんだろうね」

 

 

 

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。これから話を進めていけるよう小説を書いていきますのでよろしくお願いします。



  それでは、また〜
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