ウルトラマンリンドウ   作:ノイズシーザー(旧ノイズスピリッツ)

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どくろ怪獣レッドキング登場


悪魔の遊戯(前編)

【????】

 

『ギャオオオォォ!?』

 

 ──空中に投げ飛ばされ、ウルトラマンの光波熱線を浴びた〝私の操る〟デマーガが、絶叫をあげながら爆散。残骸をばら撒きながら、絶命する。…やるじゃないか、あのウルトラマン…くくっ、ゲームはこうでなくては面白くない。

 …くく、次はどの怪獣で遊ぼうかな…? 

 ──カプセルはいっぱいあるし、迷うなぁ! 

 

 

【リンドウ視点】

 

 pipipipi…

 

 ……う〜ん。…もう朝か。目覚まし止めて飯の支度しねぇと。

 ぴぴぴとうるさい目覚まし時計のボタンを押して音を止めて。…さてと朝飯朝飯。

 部屋を出てそのままリビングへ入り、キッチンへと向かって近くに置かれた冷蔵庫の中身を確認。

 ……え〜と、冷蔵庫の中は…おっ、卵にウィンナーか。確か開けてない食パンがあった筈だ。…決めた、今日の献立は目玉焼き、ウィンナー、バター塗ったトーストにしよう。

 そうと決まれば早速準備だ! 

 

【マトイ・リュウガ視点】

 

 …ふぁぁああ〜! いやー、よく寝た。…ん? お前は誰だって? 俺はマトイ・リュウガってんだ! 

 地球防衛隊、WGPのスペシャリスト部隊〝セレクト〟の一員なんだぜ! 

 

「いや、誰に言ってんのよ…リュウガ…?」

 

「うぉっ!? 居たのか、隊長!?」

 

 びっくりしたぁ…あ、今後ろから話しかけてきたのがワシオ・ギンコ! セレクトの隊長なんだぜ! 

 

「だから誰に言ってんのよ…」

 

 え? 誰にって、そりゃ勿論……あり? 

 

「…誰に言ってたんだっけ?」

 

「しっかりしなさいっ」

 

 アイタァ!? …問答無用で頭にチョップは酷ぇ!? 

 

「…ったく。リンドウが朝食の用意がしたうくれたから、早くリビングに来なさい。皆待ってるわよ?」

 

「マシっすかっ!?」

 

 …こりゃいけねぇ、食われて全部なくなる前にいかねぇと! 

 

 

【リンドウ視点】

 

「リンドウさん、おかわり!」

 

「こっちも頼む」

 

「もぐもぐっ!」

 

「………」

 

 ここに来てもう1週間ぐらい経つけど、本当によく食うな…。……まぁ作り甲斐あるからいいけどよ。

 

「あいよ。ほら、サクラちゃん、テツヤさん、おかわりの目玉焼き」

 

 おかわりを要求してきた2人組、元気いっぱいの少女、ノガミ・サクラちゃんと名前の通り、体がクマみたいにでけぇ、厳つい顔の大男、クマタニ・テツヤさんに2皿目の目玉焼きを渡してやる。

 それと今もぐもぐ食ってる2人組の内、美味そうにがっついてる恰幅のいい男がアマギ・カイリさんで、静かに食べている方の理知的な美人がカリヤ・ハジメさんだ。ちなみに1週間前にアナウンスしていたのはこの人だったりする。

 この2人はオペレーターで所謂でこぼこコンビという奴だ。

 ……この人達が地球防衛隊WGPのスペシャリスト部隊、セレクトの隊長とメカニックチームを除くメインメンバー5人の内の4人だ。…あと1人はどうしてるかって? そろそろ隊長が残り1人を起こしている頃だな。

 

「やった! ありがとう!」

 

「ありがとう。すまんな、いつもご馳走してもらって」

 

 それぞれ感謝の言葉を俺に伝えながら、トーストを載せた皿を受け取る。

 テツヤさんは申し訳無さそうに言ってくるが、俺はそんな事は気にしてない。むしろこっちが感謝したいぐらいだからな。

 

「いいんすよ。ここに置いてもらってんすから」

 

「…ハハッ、それでもありがとう」

 

 その言葉を聞いたテツヤさんは苦笑いしながら、礼を言った。……ポーカーフェイスが上手い方でよかった、顔に出てたらぜってぇに不細工な顔になってた。

 

「AIBOOOO!!! 俺の朝飯残ってる!?」

 

 …はぁ、やかましい奴兼ムードメーカーが来た…

 

「ちゃんとあるよ。あと相棒って言うな」

 

 そう伝えながら人を無断で相棒と呼んでくるツンツン頭のリュウガに取っておいた朝飯を渡す。

 

「おお〜! 流石相棒! 気が利くぅ!」

 

「だから相棒って言うな」

 茶化すように言いながら、リュウガはテーブルに向かう。

 ……全く、こいつと来たら本当に…俺とお前の関係性はどちらかといえば先輩後輩だろう…俺の地球知識が間違ってる…わけじゃないのはこの1週間でわかってんだよなぁ…

 

「相変わらず仲が良いわね」

 

 デュアッ!? ──びっくりした、隊長か…いきなり後ろから話しかけられたからびっくりした…顔と声には出さなかったが。俺って一応この場では1番の年長だから悟られるのは流石に恥ずい。

 

「…隊長、見回りお疲れ様です!」

 

『お疲れ様です!』

 

 真っ先に話しかけられた俺の挨拶を合図にするように、朝飯テーブルに置いて食べようとしていたリュウガを含めたパイロットチーム全員が一旦食事を止め、立ち上がってワシオ隊長に挨拶する。

 

「ふふっそう畏まらなくていいわ。あ、ヒカリ隊員、私の分もあるかしら?」

 

「そういうと思って用意してます。どうぞ」

 

「いつもありがとうね」

 

 そんな俺達の様子を見た、ワシオ隊長は笑みを零しながら言ってくる。ちゃっかり朝飯要求してくるあたり茶目っ気がある人である。見た目は所謂クール系だけど。

 

「ヒカリ隊員も席について食べなさい?」

 

「ああ、すみません。今自分の分出して座ります」

 

 っとと、いけねっ、考え込んでたらその間に皆食事再開してんじゃんっ、俺も自分の分出して席に座って…

 

「いただきます」

 

 …うん、我ながら美味いわ。…料理覚えてよかった。

 

【三人称視点】

 

 そうして朝食を食べ終えて、休憩を挟んでからミーティングを行い、そしてリンドウを含めたメンバーは訓練場にいる。

 

『よーし、各機フォーメーションα!』

 

 通信機越しにテツヤの声が響き、扱い的には新人であるリンドウとオペレーターであるカイリ、ハジメ、そして隊長であるギンコの4人を除いた残りのメンバーはアースウイングに乗り込んで〝 5機〟によるフォーメーションの訓練を行っている。

 何故パイロットが3人しかいないにも関わらず、5機が動いているのか、理由は簡単だ。

 残りの2機はAIによる自動操縦で動いているからだ。上層部の意向で試験的に運用されている2機だ。

 

「おい、リュウガ! 先行し過ぎだ!」

 

「ととっ、すみませんしたー!」

 

 テツヤの機体を先頭に、まっすぐな列を作るようなフォーメーションをしていたが、操縦ミスをしたのかリュウガの機体が上に逸れてしまい、それをテツヤに咎められて慌てて位置を修正する。

 

「リュウガの奴何やってんだか…」

 

 その様子を見ていたギンコは呆れながらも射撃訓練をしているリンドウとオペレーター組の2人に視線を戻して、考え込む。彼が、リンドウがこの星に来て1週間も経つわねと。

 

(デビルスプリンター…怪獣を凶暴化させる物質を持った指名手配犯の宇宙人、レイオニクスキリミラを追って遠いところから来た彼…)

 

 そう、だからリンドウを入隊という形で協力関係を結んだ。結んだのだが…

 

(だけどあの1件以来、全く怪獣が現れていない。…リンドウが持っていた端末からその情報が嘘じゃない事は確認している…何か胸騒ぎがするわね…)

 

 顎に手を添えながらギンコは考え込むのだった

 

 

【キリミラ視点(三人称)】

 

(…さーて、そろそろ休憩は終わりだ! 楽しい、楽しい遊びを始めよう!)

 

 誰も住んでいない、廃ビルの地下深くにある宇宙船。その中にある自室で欠伸をしながらそれは起き上がった。人形を連想させる異常なまでの白い肌に、仮面を付けた道化を連想させる出で立ち。

 ──サイコ星人のレイオニクス、キリミラである。

 どうやら休憩と称して眠っていたキリミラは欠伸をしながら机に無造作に置いてある、箱を開けてその中にある、バトルナイザーに似たアイテムと怪獣の姿が描かれたカプセルをいくつか取り出してポケットにしまって、テレポートで外に出る。

 

「ひひひひ! 楽しい遊びの時間だよっ! 次の遊びは──!」

 

 くるくると踊るように回りながら怪獣カプセルを起動して、バトルナイザーをベースに自ら改造を施したキリミライザーに起動させた怪獣カプセルを装填、そのまま上に掲げてトリガーを引く。

 

「町のビルで積み木をやろう! といわけで来てくれたまえ、レッドキングっ!」

 

 そう言うと同時にライザーから禍々しい紫の粒子が溢れ、それが怪獣の形を形成する。黄色い体躯に長い首と大きな腕が特徴の怪獣レッドキングが街のド真ん中に現れてしまった! 

 

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