俺の好きな人は破滅フラグがあるらしい…   作:とうふ

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今回ちょっと、というか結構短めです。
申し訳ないです。でもアラン編をちょうど切りたくて…。

アンケートを設置(?)したので、ぜひ回答していただくと嬉しいです!


9話 悪魔と言うには申し訳なく、でも言いたい

 俺たちは今何をしているのだろうか。

 

「あっ、アラン!そこのうねり方どうやって作った?俺もそれ作りたい!」

 

「アラン様上手ですね!手先が器用だからかしら?じゃあなんで私の()()はこんなに変な形なのかしら……」

 

「アラン様、きっと僕も同じ気持ちです。……なんでこんなことになったんだろう」

 

 俺の目の前にいるのはカタリナ、キース、ルビア。そして俺たちは今、ジオルドにいたずらをする為の()()を作っている。

 

 

『実は、この前畑仕事をジオルド様に手伝っていただいた時に目の前にヘビが飛び出してきたんです。そしたらジオルド様は……』

 

『……わっ!っと声を出して後ろに数歩下がりました。その様子は完全に蛇に怯えている様子でした!』

 

 カタリナがそんなことを言うから、興味本位で……いや、きっとこれは口実で俺もジオルドが驚くところを見たいんだ、きっと。

 まぁそんな感じで始まったのが『大量のヘビがジオルドを襲う!』といういたずら。

 バカげていると思っていたがこうやってみんなで工作する時間は結構楽しい。

 

「かなりの数のヘビができましたね!もう10匹くらいはいるでしょう」

 

「カタリナ、前本物のヘビをカゴに入れてたよね?それもいたずらに使おうよ」

 

「それはですねルビア様。義姉さんがこっそり隠しているのが見つかって義母(かあ)さんに逃がせと言われたんですよ。もううちにはいませんよ」

 

「そうなんです。お母様ったら見つけた途端気絶してしまって、生き物を持ち込むことが禁止にされてしまいました」

 

「お前、なにやってんだよ。というかヘビを捕まえるなよ」

 

 カタリナの驚愕発言。ヘビをカゴに入れるという思考は俺にはわからないな。まぁ、カタリナの思考がわかる人物なんていないだろう。

 

「そういえば、いつ、このいたずらを仕掛けるんだ?ジオルドがいつ来るか分からなければ仕掛けられないだろ」

 

「ふっふっふっ。アラン様、実はですね。ジオルド様はうちにやってくる時、前日に手紙を届けてくれるんです。そしてなんと!その手紙は今日届いています!決行は明日です!」

 

「おぉ、明日なら近いしいいね。楽しみ!」

 

「僕は怖いですけどね」

 

 明日、正直最初はジオルドにいたずらをするなんて気まずいと思っていた。いや、今も少し気まずいのではと思っている。

 だけど、みんなで作ったヘビのおもちゃや作戦。それらがあったからそこ、楽しみにしている自分もいる。

 不思議な気持ちだな。ジオルドがヘビが苦手だと聞いた時はびっくりしたし、本当なのかは今もわからない。だからこそ明日見れる反応が楽しみだ。

 

 

 

⬜︎⬜︎⬜︎

 

 

 

「—————って、感傷に浸ってる暇なんてないですよ。早く状況を説明してください」

 

 あぁ、やっべ。怒らせたジオルドは母さんといい勝負をするくらい怖いのに。

 俺がみんなで楽しくヘビを制作している風景を思い出していたら青筋を立ててるジオルドが現実に引き戻してきた。

 くっそ、せっかくみんなともう一段階仲良くなったその瞬間を思い出して幸せに浸っていたのに……。アランが最初は嫌そうにしていながらも、最終的には楽しそうにしていたのはいい思い出だ。

 そうそう、いたずらの結果としては大成功。クラエス邸の低木から4人(キースは渋々)で十数匹の偽ヘビをジオルドの前に投げる。

ヘビが弱点であるジオルドは十数匹も目の前にヘビが飛び出してきたもんだからそれはそれはビビって尻餅をついていた。

 そして現在。ヘビが偽物だと気づいたジオルドは低木に身を潜めていた俺たちを見つけだし、「そこでなにをしているんですか?」と、それはそれは怖い笑顔で俺たちに迫っている。

 

「あっ、あのですね……これは————」

 

 言い訳をしようとカタリナが口を開くが、途中俺の方を向く。

 え、そんな助けを求めるような目でこっちを見ないで!?俺どうすればいいの?

 正直、めちゃめちゃジオルド怖い。笑ってるけど笑ってないもん。えーどうすれば。

 

「あっ、あのだなジオルド、これは深い事情があって……」

 

「へぇ、深い事情ですか。とても気になりますが……まぁいいでしょう」

 

「え!?許してくれるの!?」

 

「まぁ、いいですよ。————あぁ、そういえば、バルスリア夫人に手紙を出したんですよ」

 

「へぇ、そうなの?」

 

 ジオルドが少し穏やかになった笑顔で許すと言ってくれてよかった。でも、それはすごくありがたいが、母さんに手紙を出したとはどういうことだろうか。なんだかとても嫌な予感がする。

 

「はい。僕はルビア達がヘビを投げても許すくらい心が清いもので、やはりルビアが()()()()()()()()()()()を書いた手紙を出したんです」

 

「えぁ!?」

 

「ぶっ……あははっ!」

 

 おい!アランなんで笑ってるんだよ!

 やばいどうしよう。花瓶を投げて遊んでた時に母さんのお気に入りの花瓶を割ってしまったから、ジオルドに手伝ってもらって庭に埋めたことを書いた手紙を出したなんて!

 やばいやばいこれは外出禁止令が出てしまう……!

 

「ルビア様なにをしてるんですか……これからは私が花瓶を割っても、もう人のこと言えないですね」

 

「あぁ、カタリナ。クラエス夫人は今どちらに?」

 

 俺のことを少しばかにしたように笑っていたカタリナにジオルドがそう聞いた。

 カタリナは、俺がジオルドにされたことを申し訳なさそうに、でも自分が標的にされなくてよかった安心感て溢れていた。

 でも、俺の例があったからか。そう問われたカタリナは少し冷や汗をかく。

 

「今はティータイムだと思いますので、家の日当たりのいい場所にいるはずですけど……」

 

「そうですか。では挨拶に行きたいですね。カタリナが木登りの勝負や玩具を投げて遊んでいることをお話ししたいです」

 

「「ぶっはっ……あはははっあははは」」

 

 俺とアランはジオルドのその発言に大爆笑。キースですら苦笑い。

 いやぁ、親に怒られる仲間ができてよかったよ。

 

「あ、主犯はカタリナとルビアでしょう。2人は見逃してあげます」

 

 そう言って、とてもいい笑顔でクラエス邸の屋敷に向かって行くジオルド。カタリナはそれを追いかけていく。

 

「あの……僕たちも行きますか?」

 

「……っ…あぁ、行く」

 

「あー俺は母さんが怖いから家に帰るよ」

 

 アランはまだ笑いの余韻で肩を震わせながら行くと言う。確かにカタリナの様子は気になるがまぁ大丈夫だろうし。

 てか俺は自分の心配をしたほうがいい。やばいどうしよう。

 どんな言い訳がいいかな。

 肘があたっちゃって……。いやこれは身長が足りなくて届かないことがバレてしまう。

 あぁーもう、やっぱジオルドを怒らせてはダメなんだよ!楽しかったけどさー!

 あぁーあ。1週間は自宅謹慎かなー。

 

 

 

⬜︎⬜︎⬜︎

 

 

 

「義姉さん、ルビア様から手紙がきたよ」

 

「本当?なんて書いてあったの?」

 

「うん、なんか1ヶ月くらい家で大人しくしてなさいって言われたらしい。ジオルド様が言った花瓶のことと、課題を溜めてたことがバレたらしいよ」

 

「うぅ、私は1週間でよかったわ。定期的に手紙を出さないとね。ヘビが有効ってわかったし」

 

「えぇ!?またジオルド様に投げるの?今度こそ怒られるよ?」

 

「大丈夫よ!またルビア様が犠牲になってくれるわ!」

 

「いや、今回ですら義姉さんも告げ口されたじゃん。気をつけなよ」

 

 キースは既に、カタリナとルビアの奇行を止めないほど2人に染まってしまっていた。

 

 のちに、アランもこの犠牲者になるだろう……。

 




次の話からアスカルト兄妹の話になるので、それが終わったら騎士団設立編に入る予定です!
それまでが大体の期限ですね。ぜひ回答お願いします!

騎士団設立の話ってどのくらいの長さがいいですか?

  • しっかり、がっつり
  • そこそこ、深く
  • さくっと、ちゃちゃっと
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