ReviseダンガンロンパXX《ダブルクロス》   作:ナーガ工場長

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お久しぶりです(2回目)
今回より書き方を変更しています。
具体的には交流回や裁判へ出来るだけリソースを割くために調査回を中心に全体的にコンパクトにし、キャラの視点は主人公以外にも当たる群像劇方式となります。
以降の作品もこの方針で行こうと思うのでよろしくお願いします。


チャプター1 希望ナシ 未来ナシ 終結ナシ
(非)日常編1


いきなり宇宙空間へ放り出されて、理解が追いつかないまま宣言された“コロシアイ宇宙旅行”。

そんな状況でも常軌を逸した事をやらせようとしている事だけは嫌というほど理解する事が出来た。

 

そんな中わたしたちはなんとか脱出する手段を探ろうと出口を探していた。そして、わたしが目覚める前にレイくん達が発見した非常口を開ける事にした。

その扉はラウンジを出て左に向かった突き当りにあり、まるで金庫の扉のようなずっしりとした質感のもはや鉄板とでも呼べそうな代物だった。

早速開けようとするものの当然というべきか鍵がかかっているのか開かず、扉を壊して開けようとテツくんと竜胆さんが扉に殴りかかるもダメだった。

(この時ロイさんから聞いた話によると竜胆さんは特殊な呼吸法により全身へ効率よく酸素を送る事が出来るらしく、それによって一時的に筋力を大幅に増幅させる事で、女の子でも強烈な一撃を喰らわせる事ができるとのこと)

 

2人がかりでも壊す事が出来ず、困っていた所に業を煮やしたのか斧矢くんが割って入ってきて、お手製の爆弾を投げつけるもやっぱりダメ。それで今度は何をするかと思うとなんと右手の義手をガトリングガンへと変形させ鉛玉を乱射させまくっていた。…そんな様子をレイくんと猿渡くんは目を輝かせながら見ていたのが特に印象的だった。

 

 

ちなみにその時の斧矢くんは

「ヒャハハハハハハハ!!!!ぶっ壊してやんよぉ!!」

とトリガーハッピーになってた。

 

 

弾切れを起こすまでありったけ乱射していたため、今度こそいけるのでは…と誰もが期待していたけど、風穴はおろかキズ一つつけることも叶わなかった。

あまりにも頑丈すぎる扉を前に誰もが絶句、絶望して頭を抱えており自分含めたほぼ全員が「ここから出るためにはやはり誰か殺すしか…」きっとそんな事を考えていたと思う。

 

いつ誰かを殺してもおかしくない、まさに一触即発な状態になっていた所を治めてくれたのはロイさんだった。

モノクマたちが説明したコロシアイ中のルール、そして仮にここから出たとしても本当に宇宙空間だった場合の危険性を説明してうまく場をまとめてくれた。

絶妙に説得力のある言い回し、それにいざという時の判断力は流石高校生にして大統領という才能を持つだけのことはあると感じさせる瞬間だった。

 

…張りつめた空気もなんとか平静を保つことが出来たのでこれからはどうするべきかを話し合い、ロイさんからの提案でこの場所のことをわたし達は何も知らないということでここの調査をすることになった。

他の人たちはみんな少し調べているだろうけど、わたしは目覚めたのが一番最後だったということもあり、本当に何も知らない状態だったのでこの提案に乗ることにした。

 

 


 

 

…さてこれから調査ということになるけど、もう何回も言った気がするがこのフロアがどうなっているのかすら、わたしは知らない。

いったん19時、それから翌朝の8時に全員の生存確認をとる目的で食事をするという独自のルールを決めたためそれまではフリーだ。

そこでわたしは腕に取りつけられたスマートウォッチ…もといモノドロイドツヴァイに向かって声を掛けてみた。

さっきの口ぶりからすると多分声を掛けたら出現するはず。

 

「…えっと…モノロップ?」

『はい!お呼びでしょうか湊サン!』

おぉ、すごい。声をかけたらすかさずさっきと同じようにホログラム映像で“彼女”が現れた。

『何か御用ですか?なんでもお聞きください!』

…ん?今なんでもって…?という冗談はさておきわたしは今いるフロアのマップと生活のルールの二つを表示するようにお願いした。

 

すると『お安い御用です!』とモノロップは言ってマップと“生活のルール”というフォルダを表示した。

…当たり前のように立体映像で表示されているけど一体どういう仕組みなんだろ。

気を取り直してまずは生活のルールについて確認しよう。

 

 

 

《ノアの方舟内での生活のルール》

 

1.コロシアイ宇宙旅行には終了期限はありません。

 

2.殺人事件が発生した場合、全員参加の学級裁判が行われます。

 

3.学級裁判で正しいクロを指摘できれば、クロがオシオキされ残りのメンバーで共同生活を続行します。

 

4.クロの指摘に失敗した場合、クロ以外のシロ全員がオシオキされ生き残ったクロにノアの方舟から卒業する権利が与えられます。

 

5.夜23時から朝7時までは「夜時間」となります。「夜時間」中は一部の場所が立ち入り禁止になります。

 

6.モノクマへの暴力及び、監視カメラの破壊は禁止です。

 

7.ノアの方舟について調べるのは自由です。行動に制限は課せられません。

 

8.モノドロイドツヴァイは1人に1つのため、替えがありません。壊さないようにしてください。

 

9.ルールは順次増えていく場合があります。

 

 

 

…冗談みたいな事がツラツラと書かれている。

どうやら本気でわたし達にコロシアイをさせるつもりみたいだ。

思わず眩暈がしたが、なんとか足を踏ん張る。気絶したからってどうにか出来る問題じゃない。

次はマップだ。

 

どうやらマップを見る限り今いるフロアには1Fと書かれている。つまり他の階がまだあるようだ。

一直線になった廊下から各部屋を隔てる扉や階段に繋がってる間取りになっている。

そして1階にあるものはというと…まずわたしが目覚めた部屋、どうやら『カプセルルーム』というらしい。それからラウンジ、食堂、トラッシュルーム、倉庫、反対側の突き当りはランドリーや共用トイレ、そして各自の個室からなる生活区画になっているようだ。

今いる場所は丁度真反対の場所なのでひとまず生活区画まで歩いてみることにした。

 

少し歩いた事でさっきは気付いていなかった事があった。

わたし達が集められていたラウンジ、その真正面には謎の自動扉があったみたいだ。

ラウンジは両開きの自動ドアになっているけどその扉よりも一回りほど大きくかなり異質な存在感を放っていた。

嫌でも目に付く大きさだったので試しに開けてみようとしたけど何故か開かない。

モノロップに聞いてみても『今は』開かないとだけ言われた。

『今は』か…一体いつ開くんだろ?

考えても仕方なさそうなのでとりあえず先へ進むことにした。

 

 

次にたどり着いた部屋は食堂。

既に何人かが食事をしていたのか中から良い匂いが漂っていた。

中に入って真っ先に目に入ったものは天井に届きそうなくらい高く積み上げられたお皿だった。

呆然として見上げていると竜胆さんと焔真くんが声を掛けてきた。どうやらお皿の向こうにいるのは極門さんとのこと。

(竜胆さん曰く、焔真くんは下の名前で呼ばれることを好むとのことなので以降わたしも彼を下の名前で呼ぶことにした。あと、竜胆さんはこの時極門さんのことを『カスミン』というあだ名で呼んでいた)

 

どうやら、極門さんは満漢全席を頼んでそれを全部一人で食べてしまったとか。

…なんていうか大食いの領域を軽く越えてる気がする。

そして極門さんはお腹がいっぱいになって椅子から立ち上がった…と思ったら、今度はデザートにホールケーキを頼んでいた。ここまでの大食いっぷりとマイペースっぷりには流石に2人も軽く引いている様子だった。

そんな様子を見たからか、それとも食堂という場所に来たせいか今度はわたしのお腹が鳴った。…そういえば、朝起きたと思ったらこんな場所にいたため、まだ何も食べていなかった。

食事の注文はモノロップに頼めばいいらしく、他に時間指定も出来るとか。

…とりあえず、軽くモーニングセットみたいなのでも食べよう。

 

 


 

 

ロイ君から解散を言い渡されてからこの宇宙船を調査することになった私達。

時間もたっぷりあるし一人でゆっくり調査をしようかしら…。

そんな事を考えながら歩いていると

「あ、あの…五月さん、ちょっといい?」と後ろから男の子が声がした。

振り返るとそこには不知火君が立っていた。

 

「あら、不知火君。どうしたの?」

「え…えっとね…その…」

なにやら目線をキョロキョロさせて少し恥ずかしそうに答えた。

「その…ボクも、調査を手伝いたいんだけど、付いて行っても良い…かな?」

どうやら私の調査の手伝いがしたいようだった。

別に断る理由もなかった。けど、何故私に声を掛けてのか気になったので聞いてみた。

「勿論構わないけど…私でいいのかしら?」

「うん…何となく、何となくだけど一番頼りやすそうだなって、思ったから…かな」

 

…なるほどね、記憶を思い返してみると確かに個性の殴り合いみたいな人達ばっかりだから彼的には声を掛けづらかったという訳ね。それに彼自身記憶に関して思い悩んでいる。

だから、年上の私を頼ってくれたと…。それも恥ずかし気に勇気を出しながら、か。なんだか可愛いわね」

「あ、あの…五月さん、心の中で喋ったつもりだろうけど、聞こえているよ」

おっと、いけない。思わず声に出ちゃってたわね。

 

「…こ、コホン。いいわよ、じゃあ私の助手として頑張ってもらおうかしら」

「…!あ、ありがとう!」

嬉しそうに目を輝かせてる。ホントに可愛い子ね…」

「五月さん…また、声が漏れてるよ…」

 

 

進行方向的に食堂側は大半の人たちが先に調べているだろうと考え、私達はまず生活区画の調査から始めることにした。廊下を抜けた先で広間になっており、入った所から右手側がランドリー、左手側が共用のトイレになっているようだ。正面には入り口が二つあり、その先はコの字型の廊下でお互いの入り口に繋がっている構造になっていた。そして廊下の外側の壁に沿って16人分の個室が用意されており、個室にはそれぞれ私達の顔を模したドット絵と名前が書かれたネームプレートで誰の部屋か分かるようになっていた。

個室内は白をベースにしたどこか病室を思わせる内装になっており、大きめのベッド、棚が付いた鏡台、それからトイレとシャワーが同じ場所に設けられたユニットバスがあった。

ベッドはふかふかで寝心地はよくないものの、当然のようにカメラがこちらを見つめており、プライベートの「プ」の字もないという事がよく分かった。

それと生活区画内の広間には何やらシャッターで入れないようにしてある扉があったが、開ける方法が見当たらなかったので後回しにすることにした。

 

 

次についた場所はトラッシュルーム。

先客にアリアさんがいて彼女が言うにはこの中はシャッターで区切られていて、奥に入るにはモノロップに声を掛ける必要があるらしい。モノロップを経由するとはいえここを開けるのは誰も出来るみたいだけど、誰でも出入り可能となると証拠隠滅も難しい事じゃなさそうね…。当番制にするようにロイ君に相談しておこうかしら。

 

そして内部のゴミ捨て場はゴミを処理するための廃棄口、そしてその後ろは少し小さめの工場のようになっていた。なんでも廃棄口に投入されたゴミは内部で分解され宇宙船を動かすための燃料や発電するためのエネルギーとしてつくりかえられて、その過程でゴミに含まれる水分は浄水機に掛けられて生活用水に変えられるらしい。どうやらかなりエコかつ高性能なものであり、この宇宙船にとっても大事な設備みたいね。

 

 

次の場所は倉庫、ここもまたとんでもない広さだった。

まず備品を置くための棚、1つの高さが3メートルくらいあってそれが何10列にも連なって並んでいた。

一応エリアごとに衣服、筆記用具、工具といった感じで区別はされているけどこの中からいちいち探すとなると凄い時間が掛かるのでは…と考えたけどどうやらそれも問題ないようだ。ここもモノロップに一声かけておけば必要な物を必要な分だけ取り出して専用のボックスに保管しておいてくれるらしい。勿論、あの子に声を掛けずとも自力で探すのも出来るらしいけど…探す間に迷子にでもなっちゃいそうね。それに棚の高さが2階建ての建物くらいある上に柵も低めだ。上まで登るのは危険だし、自力で探すのはそうそうないと思う。

 

 

…さてと、今のところ調べて分かったことはこれくらいかしら。

時間を見る限り夕食にはまだ早い、けどお腹も空いた事だし遅めのお昼ということにしようかしら。

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