旅に出ます  サボテンより   作:アイ

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書きたい展開にまで持っていくのは中々大変だ
過程を考えていると道を逸れていってしまう


いなくなった

なんだったんだあの女は・・・ホラーかと思ったぞ

どうやら今は寝息が聞こえるから寝ているようだ

・・・ん?聴覚・・・あるのか?

顔触ってもトゲしかないのに?

考えるだけ無駄だな!

しかし今思えば結構可愛かったような・・・

 

いやいやそんなこと考えても仕方ない

 

しかしどうすればいいんだ?こんな体じゃ何もできない

 

あっ

 

足抜けた

 

こんな細い足で立てるかな・・・

お湯に浸かるようにゆっくりと足を下ろして

地面に・・・ついた

バランス取れるまでこのまま植木鉢に捕まって・・・?

腕・・・物掴めたんだな

なんかこうしていると赤ちゃんみたいだ

いや初めて自転車1人で乗れるようになった時もこんな感じだったかなぁ・・・・・・

 

思い出に浸ってる場合じゃなかったな

意外とバランス取れているぞ

このまま探索するか

 

植木鉢からじゃ見えなかったがベッドそこにあったのか

 

むむむ・・・寝顔も中々・・・あの棒つけたまま寝てるのか・・・?寝返りとかどうするのか

 

まあいい

そろそろ探索の再開だ

 

意識を切り替え次に目についたのは階段となんだこれは・・・葉っぱの束?何かの家具か飾りか

 

朝から気にしていた窓も確認しておきたいな

 

ほーーう

窓の外から見えた景色はなんとも幻想的というべきか

人工的な明かりがないとこうも変わるものか

牧場のような物がうっすらと見える

月明かりじゃこれ以上は見えない

 

もう少し見ていたかった気持ちもあったが階段の前までたどり着いた

なにか時計のような物が落ちている

針がないし違うかもしれない

 

この階段ちゃんと降りられるか?・・・1段ずつ慎重にいくか

まず両手をついて両足が足場についたの確認

それから両手を離しまた繰り返し

早く降りたいがそうすると転げ落ちそうで怖い

後から気がついたが壁に手をつければよかったな

そんな苦労をしながら一階(仮)についた

中々長く苦しい戦いであった

 

階段近くに扉を見つけたが・・・WC?知らない物だらけの中で知ってる文字を見かけるとは

 

目の前に暖炉があるが寒くなるのかそれとも飾りか

 

椅子が6つ程テーブルの前に並んでいる

・・・1つくらい座ってもバレないよな

 

硬い

 

気を取り直してあのやたら目立つ緑の箱はなんだろう

一体何を入れているのか気になりますぞ

     それっ

 

   100ルクを手に入れた!

 

・・・金庫だったのかな?戻しておくか

しかし見たこともない種類の硬貨だった

 

階段の横に立てかけられてる箒を発見

こういう物を見ると生活感があってちゃんと人が住んでると実感する

 

人が住んでる家で勝手に動き回るのはなんだか背徳感がある

しかしワクワクしてる自分もいる

 

それはそうと玄関マットらしき物がある扉を開けてみようじゃないか

 

不安や期待が入り混じりながら扉を開く

その先にあったものは

 

 

なんか緑の塊が転がっていた

 

確かめるべく近くによったら動き出した

顔がついてた 夜中だからビビった

 

外にいたレタス人は全身が葉っぱのなのに何故か指も顔もある 

何故草に指が必要なんだ?不思議である

それとも指があるとおかしいのは先入観なのか

世界は人のイメージで変わるとか草なのにやたら哲学的な事を語る妙な奴だ

 

そいつが言うには草人という種族らしい

ひょっとして外にいるのはこんなんばっかりなのか

よく考えたら自分もそんなんだから今更だった

 

色々あって疲れたので植木鉢に戻ることにする

家の中に戻って階段にたどり着いて気がついた

 

これ階段登るのきつくない・・・??

 

登り終える頃にはもう夜明けだった

 

もう今日は植木鉢に戻って寝よう・・・

明日は何をしようか・・・

 

 

 

目の前で金髪の女がこちらを覗きこんでいた

 

今度はビビらなかった 多分

 

どうやら自分はサボテンらしい

この女がそう呼んでいた

色々語りかけてくるので返事をしようと思ったがうまく返事ができない

どうしたものか

 

まあ困らないし別にいいか

 

しばらくは名前も知らないこの子の話に付き合おうじゃないか

こんなサボテン風情でよければいくらでも語っていいさ

 

 

 

 

今日は夢が楽しかっただとか昨日の夕飯は美味しかったとか

そんな他愛もない話を飽きずに毎日語りかけてくる

 

相変わらず返事はできないのだが・・・

それでもこちらに語りかけているその姿を見るだけでなんだか穏やかな気持ちになる

 

思うに家で他の人間を見かけないし寂しいのかな?

 

いつか一緒に席に座って色んな話をするのもいいかもしれないな

それまではしゃがみこんで話してかけてくれるこの人の話を楽しむとしよう

 

今日は雑草を刈ったら果樹園ができたらしい

なんだそりゃ

 

変な果物を見せびらかしてきた

果樹園で採れた物らしい

黄色いイカの形をしたそいつはイカレモン

何があったらそんな風に育つのだろう

・・・食べるのを躊躇いそうな見た目だ

 

次の日の昼帰りが遅いと思っていたがなんと今日は盗賊を商人と叩きのめしたらしい

武闘派なのか・・・

 

そんな話が終わるといつも満足気な顔をしている

 

そんな日々が続いて

ただ緩やかに過ぎていく時の中することもなくぼーっとしていた

 

ベッドに寝ているあなた(YOU)を見る時間は嫌いではなかった

 

・・・普段何をしている人なのだろうか?仕事をしているようには見えないが

 

でも語りかけてくれるような人はあなた(YOU)だけなのでそれでいいのかもしれない

 

ある日何を思ったか唐突に子供を家に連れ帰ってきた

槍で突き回したらついてきたらしい

舎弟かな?

 

まずは立場をわからせてやろうじゃないか

先に住み着いた自分の方が先輩だ

我は覇王樹なるぞ頭が高い

 

調子に乗ってそうな気がする?よくわかったなチビッコ達

 

わかったから箒とフライパンで小突くのはやめたまえ

立ち上がったら驚いて逃げていった

 

ケケケケケケ

 

その日からなんだか家に色々な人間が訪ねてくるようになり賑やかになったように思う

 

太いウサギやら厳つい犬やら胸に青い石くっつけた奴

中々すごい人間関係ですね

 

ただ話を聞いてその場面を想像しているとなんだかワクワクしてきた

 

ペットを育てるのはいいけど齧ったりしてこないよね?

黄色い耳が生えた奴がなんだがじっとこちらを見ている気がする

食ってもおいしくないからな!

 

 

表情はあまり変わらないのにあなた(YOU)はとても楽しそうな雰囲気で語る

子供2人を叩きのめして弟子にした話

ジャングルで彷徨った話

遺跡で血を吸われたあげくまずいと言われた話

アナグマ語を覚えた話

ぐままま・・・?よくわかりません

 

海賊船で幽霊と戦った話

ペンギンが船に乗る時代らしい

 

カニを全部割ってみた話

何故かペンギンが家に住み着いた

???

 

今回はちょっと苦い顔をしている竜と戦った話

なんか戦わないといけなくなったらしい

奈落がどうのこうの

最終的に悪い赤い竜を倒したとか

おつよい

死んだ竜は生き返ったのでめでたしめでたし

 

それにしても竜・・・いるんだちょっぴり感動

だからってわざわざペットの竜を連れて来ないでください

 

幼馴染4人がすれ違って取り返しがつかなくなった話

その時は知り合いをやむを得ず倒してしまったらしい

辛そうな顔をしていた

 

悲しそうな顔で語るじゅみを助けられなかった話

そんな顔はあまり見たくない

 

ルリがしんで泣いたら石になった話

 

あの時はベッドに寝かせた男がジュミで食われてしまったようだ

後から聞いた話によればジュミの為に泣くと石になるそうだ

石になったけどジュミがみんなで涙を流して助かったとか

感動してなきました

おかえりなさい

 

なんか草人が増えていた

好意を向けてくれたら好意を返すんだとか

人に愛して欲しいならまず自分が愛せという事か?

草人は増えたように見えて実は皆1つらしい

よくわからないがきっとそうなんだろう

常識だとか考える前にただ自分が感じるまま想えばいい

きっとそれが大事

それを教えてくれた草人に感謝

なので水をあげました

 

 

闇とやらを倒して英雄になったらしい

すごいところまできたもんだ

 

草人はいつのまにかいなくなってしまった

いつ別れが訪れるかわからない

だから想いは伝えたい時に伝えないとね

 

楽しいことばかりじゃない旅だった

しかしそれでも深く思い出に残る冒険だったのだろう

 

ずっと話を聞いて考えていたことがある

 

あなた(YOU)のような冒険をしてみたい

 

 

 

 

 

そうだ 旅に出よう

 

 

 

そう決意して家の外に出たらそこは

 

木と岩と石レンガの道だった

これがリュオン街道ってやつか




聖剣伝説の二次創作完結したの見たいなぁ

リマスター楽しみだ
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