旅に出ます サボテンより 作:アイ
家の中で見たことあるマシンがいる
この城下町は確かゴーレムだったか
それを放し飼いにでもしてるのか?
なんか倒れてるやつらいるけど
しかし城の外は雪なのによくこんな服装を・・・
心配になるね
運ぶことはできないし・・・
とりあえずアメ玉でも口にいれとくか
どうしたもんかな
なにもできることがないぞ
・・・・・・違うとこ行くか!
別に何かする義理もないしな!
さらば雪国!
さあ面倒な道中はすっ飛ばして来たぞ暗い塔!
これがレイリスの塔ってやつだな!
ずっと暗くて長くて階段がたくさんある
そんな場所らしい
早速侵入・・・・・・したのはいいけど扉閉まっててるな
どうしようもないなこれ
次だ次
砂漠だ
砂だ
しかし夜なので冷えるぞ
だからおやすみ
・・・・・・この爺さんはなんだってこっちをじっと見てるんだ
まるで隙を窺ってるかのようじゃないか
動くに動けなくなっちまったじゃねえか
あん?
なんだったんだあの爺さん
まさかこんなとこにまで来るとはな
剣士よ
そろそろお前にとっておきの物をやろう
このだえん型の種とひらたい種
ついでにトゲトゲでカラフルな種をやろう
植えたら珍しいもんがなるらしいぜ
忘れるなよ 植物にはラヴだぜ
なに?いつもの礼になんかするって?
冷たい水かけられた
結構気持ちいいじゃねえか・・・・・・へへ
んーーこの感覚はラヴだな
この清々しい気持ちと体でさっそく外に
それにしても砂漠にいると体が馴染む
なんというかあるべきところにある感じが
なんともいえないこのカンジ
ところどころ砂が流れてるな
歩くのは骨が折れそうだ
骨ないけど
火山か
足滑らせたら燃え尽きてしまうな
そういえば火山の話は聞いたことないな
これはいい土産話になるんじゃないか?
ならば行くしかあるまい
今度はこっちが語りかけてやる番だ
思った以上にツラカッタです
足場は狭いしマグマが煮えたぎっていた
火は吹き出してるしもう無理
二度と行きたくない
今回ばかりはさすがに楽しめなかったかも
また水浴びしたらしばらくはゆっくりするか
うん?急に暗く・・・
なんだ?なんだ!?何かに挟まれたぞ!
景色がすごい速さで流れていく
この感覚は既に経験しているぞ
そう 空を飛んだ時
なんで??
あぁぁぁぁぁ!
急に手を離すなー!
むぎょっ
何ダァ・・・・・・ここは
遺跡?神殿?
あっもしかしてミンダス遺跡ってやつかな?
ちょっと迷いやすいらしい
あとなんか柵みたいなのがあるとか
しかしここからの眺めは中々絶景だな
水がたくさんあって綺麗だし
なんか雰囲気があるね
ここの景色を写真か絵にでも残したいくらいだ
結構カンドー
水遊びなんかシテナイヨほんとダヨ
よくこんなとこまできたな
どうやって降りるんだろうなこいつら
いつものを渡しながらそう思いました
君たちがその白い奴の飼い主だったの??
ボクはエサじゃないから掴んでも仕方ないですよ?ねえ?
こいつ聞いてねえな
なんか妙に嬉しそうな鳴き声あげよって
このまま日が変わるまでそうするつも
針がチクッとしたのかもしれないけどさ
急に手は離さないでほしいよね
今回は拾いに来たので許そう
それとも遊んでたのか?
友達がいないとか?
それならまあ・・・・・・仕方ない
出来ることは少ないが相手になってやろう
その代わりといっちゃあなんだが・・・
行きたい場所までその翼で連れてってくれないか?
その鳴き声はなんだ了承でいいのか?
いいんだよな?
まだこいつの言葉は自分にはわからないぜ
意外とアナグマ語とやらで通じたりしてな
あそこの森とかまだ行ったことなさそうだな
あそこにおろしてくれよ
ありがとな
食えるかわからんがお前にもこのチョコをやろう
おーよしよし
木 林 森!
見事に緑に囲まれているな
結構歩きやすそうと思っていたら・・・
いかにも危険ですって色した水たまりがある
あんな紫色の水なんてわくんだな
こわいね自然
うーんわかりやすい目印がないから迷いやすそうだな!
結構迷ったというのも頷ける
上から見下ろしたり傷でもつければ違うのかもしれないがな
目印というには不安だが縄張りにしてる奴らの種類で判断?
なんにせよ苦労する
おっなんかあのハチ女?種持ってんじゃん
欲しいなあ
交換ならいい?じゃあこれとこれで・・・
どうも
うーん人の後にはモンスターは残らないか
世知辛い
しかし色んなところで見かけるんだが・・・
何が目的なんだ?
ひょっとして追っかけ?
それは冗談としてもよくもまあ頑張るもんだ
強い意思を秘めているような瞳
危険な場所ばかり旅する冒険マニアじゃあるまいし
まあいいか
見ろよこの種
良い艶しているだろう
特別だぞ?あげようじゃないか
この種にも中々力のような物を感じる
きっと何か良い物ができるぞ
ああそれとその顔を見ていればわかる
植物を愛してくれて・・・・・・ありがとう‼︎!
言ってみたかっただけだ
しかしどうやって移動しようかね
あの飛んでるの呼べるわけでもないし
困った困った
いっそ桶かタルの中にでも入って流されてみるか
海賊ってすごいね
こんな先もわからない大海原を自由に旅してるんだから
海の男って慕われるのもちょっとわかるかも
なんだあのでかい亀
おー今回も乗せてってくれるのかい
かわいい奴め
撫で回しといきたいところだがサボテンだからなしだ
いやっふー
こんな空の飛び方した奴なんざそうそういないだろうぜー!
いや待てよ・・・大なんたら鳥に乗ったと聞いたことがあったな
ひょっとしてこいつかな?
確か崖の上で寝てるだったか
まあそれならそれでよし
さすがにこいつに餌付けしたことはないだろうからなー!
はっはっはーあああぁぁぁぁぁ
下が砂じゃなかったら即死だったな
口に砂が入っちまったぜ
サボテンだけどちゃんと口もあります
急に振り向いてどっか行っちゃうから落ちたわ
まわりになんかドラゴンだのヤバそうなのいるけども
これから先どうしたらいいのかねぇ
しばらくは岩陰に隠れて様子見だな
脱出手段もあまりなさそうだし
どこかで何かが爆ぜる音がする
誰かの叫び声が聞こえる
誰かが戦っている音がする
こんな場所でも戦える奴等なんて決まっている
なんという縁なのだろう
きっと仲間・・・いや心を曝け出せる相手がいるという事は幸せなのだろう
あいつらを見てるとそう思う
チビッコ達に草人にあなたそれに家を訪ねるあなたの知人・・・なんてことのなかったはずなのに
どうにも今はとても愛おしく感じる
あの時言っていた草人の言葉がようやくわかったような気がする
なんとなく今は自分に繋がりを感じる
そう これが
愛!
生まれてきてくれてありがとう!
出会ってくれてありがとう!
話をしてくれてありがとう!
というわけであの魔法使いにも教えてやろう
ああん?誤魔化したって無駄だぞぉ?
いつも目で追ってるのみてたんだからなぁ
認めちゃいなさいよへいへい
照れ隠しにどつくのはやめたまえ
そうだな・・・・・・今日はいつのまにか握っていたこの指輪をやろう
楽しかったぜ君たちとの話は
なんとなく呼ばれているような気がするんだ
呼ばれているというのは正確ではないかもしれない
ただなんとなく行くべきというか
どうしようもなく引きつけられているかのよう
つまり行かなきゃいけない
むーん・・・・・・ん?乗ってけと言わんばかりだが
それなら連れてってもらいたいところがあるんだけど
亀さん感謝!
今まであまり見ていなかったがいつのまに空にこんな光が?
あそこか?あそこなのか?
無人島にしか見えないが一体何があるというのか
なんだこの風は
風に乗って飛んでいけということなのか
たどり着いた先は廃墟でした・・・か
元はきっと神秘的だったろうに
まさしく枯れかけているような荒れ果てようだな
草人風に言うならラヴがない
枯れた緑の悲しみが聞こえてくるようだ
心なしか金色の像も泣いているように見える
何故ここにプランターがあるのかはわからない
だがせめてここだけでも咲かせてあげたいな
幸い向こうには川が見える
同じ植物だからこそ愛をこめよう
誰も認識しないのかもしれないが
それでもここで立派に咲いたのだと
そう言えるように願おう
大きな木の前には女の人が飛んでいた
妖精かなにかだろうか
なにやら苦しげにしている
だから木に水をあげることにした
ただ一人孤独にいるのなら
せめて誰かくらいは愛をあげよう
長い時を生きる樹木とていつかは枯れる時も来るのだろう
でも一人じゃ寂しいからさ
育つかわからないし何の種かもわからないが
植えようと思う
あまり意味はないのかもしれないけど
ただなんとなくそれがこの力を宿した木と女の人の為になるような気がした
なれたらいいな
ああそういえば草人が言っていた
ぼくら根っこでは1つなのと
ならきっとこの木も孤独ではないんだろう
余計なお世話だったかな?
お礼にほんの少しなら願いを叶えてくれるらしい
んー
じゃあ最後まで笑顔か満足できる生き方をしてほしい!
それ以外?
行けそうな場所へは大体行ったし
なんだかそろそろ家が恋しくなってきたかも
帰るか?
光に包まれる
感謝の言葉が聞こえた気がした
そしていつのまにか大きな木の前にいた
また知らない道を歩いて家を目指す
変な鳥に捕まった
もう空を飛ぶのも慣れたもんよ
はっはっは
あいつより遅いからじっくり見おろせるな
結構旅したつもりだったけどまだまだか
ポストにぶちこまれた
せまい くるしい
音がしたからか扉が開く
そして扉の前ではあなたが立っていた
少しこちらを見て驚いたような表情をした
やがて少し微笑んでこういった
「おかえり」
「ただいま」
おしまい
この後滅茶苦茶語った
最後のオチ思いついてから書き始めて苦労した
主人公におかえりって言わせてみたくて色々考えた結果がこれだよ
ちょうど3リメイクにサボテンくんがいたなって
だったらそこから繋げたら面白いんじゃないかと思ったはいいが
まさかこんな長くなって苦戦するとは
絶対ある程度書いてからの方が話作りやすいね