モンスターハンター 〜全身鎧の女狩人〜 作:平均以下のクソザコ野郎
「やったるにゃー!!!」
一番にジュラトドスに挑みかかるサモ。アイアンネコソードを振り回し、暴れる獲物(ズワロポス)を細かく切り裂いていく。
「ガオォォォ!!!」
自身の身体を振り回すようにサモの攻撃をいなし、反撃しようと水飛沫をあげながら、小さなアイルーに飛びかかる
「やっぱあのモンスターバカなのニャー。警戒もしないとか笑えちゃうニャ」
...が、その先にはトラが仕掛けた大型爆弾。
勢いよくその爆弾に食らいついたジュラトドスは、爆炎と爆風を口の中にもろに受けてしまい、ひっくり返ってしまう。
「まずは一撃ッ、くらいなァ!」
ひっくり返ったジュラトドスの腹に、アイアンソードの一撃を叩き込むイスミ。ジュラトドスは咆哮し、身を翻す。
睨み合う狩人と、大鯰。
「まだ余裕があるニャ」
「今の一撃は割と効いたみたいにゃー。このまま行くにゃ」
「逃げたら各自でペイントボールだ。外すんじゃないよ」
「「了解にゃ(ニャー)」」
サモは正面、トラとイスミは再び側面へと展開し、ジュラトドスを囲むように構え、同時攻撃をしようと試みる。
しかし、相手も馬鹿ではない。
ジュラトドスは向かってくるサモとイスミを尻尾の打ち振るいで叩き落とす。
「う"にゃー!!!」
「っぎぃっ...!」
「タダではすまさんニャ」
トラはこやし玉をジュラトドスの顔面にぶつける。ジュラトドスは突然の臭さに怯んでしまった!
「...っ、かァ...っ、そのまま、頭下げてなよぉ!」
お返しとばかりにジュラトドスの横っ面を、眼球を、喉笛を!イスミのアイアンソードが切り裂く!切り裂く!切り裂く!
ジュラトドスは苦悶の咆哮を上げ、逃げるように水に潜ろうとする。
「あっ、待つにゃー!」
「ペイントボール投げるニャ、旦那さん!」
「行くよ!3、2、1!」
掛け声とともに3個のペイントボールがジュラトドスに命中する。
ベチャベチャベチャッ
バッシャァーン...
ジュラトドスは疲れたようにイスミ達から逃げ去って行くが、彼女たちが逃がす道理は無い。
それぞれが強走薬を喉に流し込み、ジュラトドスを追いかける。
「ここで一気に仕留めるんだ!休ませるな!」
「「にャー!!!」」
大剣を背中に背負い、巣へと逃げるジュラトドスを追いかける。
サモはその身軽な体躯を活かして獲物に飛びかかり、ジュラトドスの眼を潰してみせる。
「ギャオオオオオ!!!!!」
「に"ゃ"ー!!!!」
目に走る強烈な痛みに耐えきれず、足を止めて頭を振り回す。そんなジュラトドスの足元には、トラの仕掛けた落とし穴。
「ギャ」
「え"、」
「...わざとじゃないニャー」
ズムン!
落とし穴に落ちた勢いでサモが引っこ抜けるが、その後に続くのは、彼らの主。
大剣を振りかざし、渾身の溜め斬りを放つ...!
「っ、せいやァァァ!!!!」
一閃。
豪快なその一撃はジュラトドスの喉に一筋の線を描き____真っ二つ。
ジュラトドス、討伐。
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「えー、イスミちゃんの上級昇格をお祝いしまして〜...いただきまーす!」
「病院でやることかい?それ」
ニケの里。
病室で治療を受けているイスミの元に、アンネが何やら酒を持ってやってくる。
天才なくせに食べ物(成人してからは酒にも)に弱すぎるこの先輩、何をとち狂ったのかイスミ一人の病室に大量の食べ物を持ってきやがったのである。
「よく言うじゃん。ほら、いっぱい食べる君が好きって」
「それは相手が言うもんであって自分で言うもんじゃないんだよ。ったくこの先輩は...」
それを聞きながらおにぎりを食べているアンネはイスミに聞く。
「で、上級ハンターになったわけだけども...すんの?告白」
「んバッ」
吹いた。
口から水を吐き出し、見るも無惨に汚くなってしまった顔を引きつらせて吹いてしまった。
「んっななな....!?!?いっ、いや、まぁ、そりゃ、」
「告るんなら早くしといた方いいんじゃなーい?あのお人好しの事だし、ボランティアじみた依頼を受けてぽっくりなんてことも」
言葉が終わらないうちにイスミはアンネに枕を叩きつけようとしたが、枕を避けられる。
「...わかったよ、アタシも女だ」
布団を握りしめ、確かに言葉に出す。
「...あいつに、自分の言葉で、アタシの思いってヤツを伝えてやる!」
イスミ
恋する乙女。
元々同期の中では下の上とか中の下みたいな腕だった。
ディードに恋をしてからは並ぼうとヒーコラクエストをこなし腕を上げた。努力できる人。
アンネ
(食に)恋する乙女。
色気より食い気寄りかもしれない。
最近は食堂の新人シェフといい感じになっている。