前回の野生中はスキップしたんすけど、あれはほぼ原作と変わんなかったからですね。
と言うワケで、今回はほぼオリジナルです。
なんか昨日の円堂達の決闘後から記憶が怪しい。
気付いたら前回の記憶とは違うイナビカリ修練場でぶっ倒れてた。
みんなに昨日何があったのか聞いてみたんだが…
『オレ達はお前のことをそんなだなんて思ってないぞ』
『半田さんはカッコいい先輩です』
『この前餃子分けてくれたっす』
って、風丸や少林たちに励まされたし、壁山に至ってはちょっと違うけど礼みたいなの言われたんだけど。
「昨日のオレなにがあったの?」
「えっ!?えーっと…あ、あはは…」
「えっ、なに大谷。オレって何か、はぐらかされる程の事しちゃったのか?」
「えーと、そのー……」
『大丈夫かな…半田くん…』
『だ、大丈夫だぞ大谷…は、半田なら……』
『そ、そうだぜ…し、心配しなくても……』
『え、円堂くんに染岡くん…なんでかは気になるけど、そんなボロボロなんだから、今は休んでてね…』
『じゃあ、私から。2人の言う通り、半田くんなら大丈夫だよ』
『秋ちゃんも言うなら、大丈夫だと思うけど…なんで?』
『あのね、半田くんがこうなることって、初めてじゃないの。1年の頃も、ラグビー部や野球部とかに、中途半端なヤツは黙ってろって言われたらしくて…』
『……そう、なんだ』
『それでね。火が付くのはさっき見た通りだと思うんだけど、しばらくして火が収まるとね、忘れちゃうの』
『わ、忘れる……?』
『そう。言われたことを忘れちゃう。そう言われて、見返してやるとか、鍛えてやるとか、やるべき事を覚えてるみたいなんだけど』
『………』
『……本当は、あまり大丈夫とは言えないと思うんだけど。今はそっとしておいた方がいいとも思うんだ。なんで中途半端って言葉に、そこまで火が付くのか、理由を全て知ってるワケじゃないから』
『………うん。今は、そっとしておいた方がいいのかな』
「………ううん。なにもなかったよ」
「なら、いいんだけど。とにかく、杉森は撃ち抜いて、鬼道には決勝で問い詰めないとな……あれ。何を問い詰めんだっけ?まぁ、決勝行くのは変わらないけど」
(本当にそこは覚えてるんだ……)
「と言っても、杉森撃ち抜くなら、もっと強いシュートを撃てなきゃいけないんだよな。オレのローリングキックも、分析されてるだろうし…生半可に鍛えても、対策を上回れないよな…どうしよう」
「うーん……あっ、ならさ…」
「おーい、半田。今日も修練場使えるみたいだし、行こうぜ」
「あっ、じゃあ行くか、風丸。って、大谷なにか言いかけなかった?」
「あっ…ううん。終わってからでいいよ」
「そっか。じゃあ、行ってくる」
「うん。気を付けてね」
「……よし。じゃあ、音無さんに頼んで…」
翌日の練習前。部室でユニフォームに着替え終わって、そろそろ出ようかなって所で…
「あっ、ここにいたんだね。半田くん」
「ん、大谷。どうしたんだ?」
「昨日言いかけたことなんだけど、ちょっとこれ見てもらってもいいかな?」
「んー?タブレットか、それ」
大谷が持ってたタブレットを見せてもらうと、そこには別のチームの試合風景が映っていた。
「これって…どっかの練習試合か。えーと?この前戦った野生と…木戸川清修?」
「うん。昨日の練習前、音無さんがどこかの試合風景が手に入りそうって言ってて。今日持ってきてくれたんだ。後でみんなにも見てもらうみたいだけどね」
「そうだったのか。どんなルートで手に入れたのかは聞かないでおくけど」
「そ、そんな怪しいルートで手に入れたみたいに言わないでよ…違うと思うからさ」
「冗談だって。でも、なんで先にオレだけに見せてくれたんだ?」
「次の試合、どうしても半田くんがゴールを決めたそうにしてたから。何かのヒントになれればいいなって思って…」
「……そっか。ありがとな、大谷」
しかし、木戸川清修か。あそこと言えば、武方三兄弟っていう、強力なスリートップがいたし、元々豪炎寺がいたところでもある。
それに、土門と、今はまだここにいない一之瀬の友達の西垣がいたっけ。アイツも強力なディフェンダーだったな。
「…………」
西垣、といえば。今でも忘れられないあのチーム。
なんでアイツが…いや、アイツだけじゃなくて、杉森とシャドウもあのチームに来たのか。あの時は知らなかったし、知ろうともしなかった。
今はまだ、どうしようも出来ないけど。あのチームの結成も防ぎたい。
オレ自身は、今のところああなるつもりは一切ない。
でも、そうすることで何か別のことが起こったりとかを考えると…
「……半田くん?」
「……あっ、えっと。どうした?」
「いま、すごく難しい顔してたから」
「……いや、今のオレだと、木戸川清修のシュート技を習得することは出来なさそうだなって思って。アイツら、かなりの強豪校だしさ」
「……そっか」
誤魔化したけど、嘘は言ってない。
木戸川清修のシュート技となると、トライアングルZか、バックトルネードになる。
他にもあったかもしれないけど、代表的なのはこの2つだ。
まずトライアングルZだけど、あれは無理だ。あんなの、見てどうにかなる技じゃない。
今も再生されてるけど、こんなの真似できる気がしない。
あれを覚えるには、多分だけど、三兄弟本人から伝授される必要があると思う。
「ホント、すごいシュートだなこれ…」
「こうして見るだけでも、気迫みたいのが伝わってくるね…」
となるとバックトルネードなんだが。こっちはまだトライアングルZよりは可能性あるだろうけど、これも無理だと思う。
あれは武方三兄弟が、ファイアトルネードに対抗して覚えた必殺技だったはずだ。そうなると、まずファイアトルネードを使えるぐらいの基準が必要だと思う。
オレはそんな基準まで行ってないし、今からじゃ無理だろう。そもそも覚えられる気もしないし。
……まぁ、なんとなくだけど、マックスならバックトルネード覚えられる気もするけどな。でもオレはマックスじゃないからな。
「……おっ、流石木戸川清修。あの圧がある守備を簡単に突破したな」
「ねっ。ドリブルの必殺技を使ったと思うんだけど、簡単に突破しちゃった」
「あー…たしかにあれはどう見てもドリブル……」
待てよ。いま木戸川清修のミッドフィルダーが使ったドリブル技…
「…………もし、これをあれと合わせられたら…」
「……半田くん?」
「……サンキュー、大谷。光が見えてきた。悪いけどオレ、自主練してくる!」
「えっ、ええっ?どこに?」
「広いとこじゃないとマズいから、河川敷!円堂達に伝えといてくれ!」
「えっ、えっと…」
「行ってくるな!マジでありがとな大谷!」
「…………う、うん。いってらっしゃい…?」
「キャプテン。偵察から1つ報告が来ました」
「改か。なんだ、報告とは」
「雷門に偵察に行った者からの報告です」
「…そうか。だが、昨日から河川敷には現れず、今日も学校のグラウンドにすら姿が見えなかったと聞いたが」
「いえ。1人だけ、河川敷グラウンドに姿が確認されました。ミッドフィルダー、半田真一です」
「……あの、鬼道曰く、中バカのか。何をしていた」
「……………」
「……改?」
「……いえ。どうにも、不可解で」
「目撃したのならば、不可解も何もないだろう。で、何を目撃したんだ」
「………偵察曰く、新体操の練習をしていた、と」
「…………………理解不能」
「………同じく、理解不能です」
「まこ!みんな!どうだ!?」
「10点!」
「10点!」
「10点!」
「すごいね半田お兄ちゃん!満点だよ!」
「よっしゃあ!!!!」
木戸川の必殺技、無印はもちろん、2までバリバリ現役の技が多いんですよね。3はハリケーンアローとかがギリ強かったような。