イナズマイレブン〜中途半端な逆行〜   作:トライデント

16 / 73
試合前の特訓回です。
前回の野生中はスキップしたんすけど、あれはほぼ原作と変わんなかったからですね。
と言うワケで、今回はほぼオリジナルです。


イナビカリの特訓

なんか昨日の円堂達の決闘後から記憶が怪しい。

気付いたら前回の記憶とは違うイナビカリ修練場でぶっ倒れてた。

みんなに昨日何があったのか聞いてみたんだが…

 

 

『オレ達はお前のことをそんなだなんて思ってないぞ』

『半田さんはカッコいい先輩です』

『この前餃子分けてくれたっす』

 

 

って、風丸や少林たちに励まされたし、壁山に至ってはちょっと違うけど礼みたいなの言われたんだけど。

 

 

「昨日のオレなにがあったの?」

 

「えっ!?えーっと…あ、あはは…」

 

「えっ、なに大谷。オレって何か、はぐらかされる程の事しちゃったのか?」

 

「えーと、そのー……」

 

 

 

『大丈夫かな…半田くん…』

 

『だ、大丈夫だぞ大谷…は、半田なら……』

 

『そ、そうだぜ…し、心配しなくても……』

 

『え、円堂くんに染岡くん…なんでかは気になるけど、そんなボロボロなんだから、今は休んでてね…』

 

『じゃあ、私から。2人の言う通り、半田くんなら大丈夫だよ』

 

『秋ちゃんも言うなら、大丈夫だと思うけど…なんで?』

 

『あのね、半田くんがこうなることって、初めてじゃないの。1年の頃も、ラグビー部や野球部とかに、中途半端なヤツは黙ってろって言われたらしくて…』

 

『……そう、なんだ』

 

『それでね。火が付くのはさっき見た通りだと思うんだけど、しばらくして火が収まるとね、忘れちゃうの』

 

『わ、忘れる……?』

 

『そう。言われたことを忘れちゃう。そう言われて、見返してやるとか、鍛えてやるとか、やるべき事を覚えてるみたいなんだけど』

 

『………』

 

『……本当は、あまり大丈夫とは言えないと思うんだけど。今はそっとしておいた方がいいとも思うんだ。なんで中途半端って言葉に、そこまで火が付くのか、理由を全て知ってるワケじゃないから』

 

『………うん。今は、そっとしておいた方がいいのかな』

 

 

 

「………ううん。なにもなかったよ」

 

「なら、いいんだけど。とにかく、杉森は撃ち抜いて、鬼道には決勝で問い詰めないとな……あれ。何を問い詰めんだっけ?まぁ、決勝行くのは変わらないけど」

 

(本当にそこは覚えてるんだ……)

 

「と言っても、杉森撃ち抜くなら、もっと強いシュートを撃てなきゃいけないんだよな。オレのローリングキックも、分析されてるだろうし…生半可に鍛えても、対策を上回れないよな…どうしよう」

 

「うーん……あっ、ならさ…」

 

「おーい、半田。今日も修練場使えるみたいだし、行こうぜ」

 

「あっ、じゃあ行くか、風丸。って、大谷なにか言いかけなかった?」

 

「あっ…ううん。終わってからでいいよ」

 

「そっか。じゃあ、行ってくる」

 

「うん。気を付けてね」

 

 

 

 

「……よし。じゃあ、音無さんに頼んで…」

 

 

 

 

翌日の練習前。部室でユニフォームに着替え終わって、そろそろ出ようかなって所で…

 

 

「あっ、ここにいたんだね。半田くん」

 

「ん、大谷。どうしたんだ?」

 

「昨日言いかけたことなんだけど、ちょっとこれ見てもらってもいいかな?」

 

「んー?タブレットか、それ」

 

 

大谷が持ってたタブレットを見せてもらうと、そこには別のチームの試合風景が映っていた。

 

 

「これって…どっかの練習試合か。えーと?この前戦った野生と…木戸川清修?」

 

「うん。昨日の練習前、音無さんがどこかの試合風景が手に入りそうって言ってて。今日持ってきてくれたんだ。後でみんなにも見てもらうみたいだけどね」

 

「そうだったのか。どんなルートで手に入れたのかは聞かないでおくけど」

 

「そ、そんな怪しいルートで手に入れたみたいに言わないでよ…違うと思うからさ」

 

「冗談だって。でも、なんで先にオレだけに見せてくれたんだ?」

 

「次の試合、どうしても半田くんがゴールを決めたそうにしてたから。何かのヒントになれればいいなって思って…」

 

「……そっか。ありがとな、大谷」

 

 

しかし、木戸川清修か。あそこと言えば、武方三兄弟っていう、強力なスリートップがいたし、元々豪炎寺がいたところでもある。

それに、土門と、今はまだここにいない一之瀬の友達の西垣がいたっけ。アイツも強力なディフェンダーだったな。

 

 

「…………」

 

 

西垣、といえば。今でも忘れられないあのチーム。

なんでアイツが…いや、アイツだけじゃなくて、杉森とシャドウもあのチームに来たのか。あの時は知らなかったし、知ろうともしなかった。

今はまだ、どうしようも出来ないけど。あのチームの結成も防ぎたい。

オレ自身は、今のところああなるつもりは一切ない。

でも、そうすることで何か別のことが起こったりとかを考えると…

 

 

「……半田くん?」

 

「……あっ、えっと。どうした?」

 

「いま、すごく難しい顔してたから」

 

「……いや、今のオレだと、木戸川清修のシュート技を習得することは出来なさそうだなって思って。アイツら、かなりの強豪校だしさ」

 

「……そっか」

 

 

誤魔化したけど、嘘は言ってない。

木戸川清修のシュート技となると、トライアングルZか、バックトルネードになる。

他にもあったかもしれないけど、代表的なのはこの2つだ。

まずトライアングルZだけど、あれは無理だ。あんなの、見てどうにかなる技じゃない。

今も再生されてるけど、こんなの真似できる気がしない。

あれを覚えるには、多分だけど、三兄弟本人から伝授される必要があると思う。

 

 

「ホント、すごいシュートだなこれ…」

 

「こうして見るだけでも、気迫みたいのが伝わってくるね…」

 

 

となるとバックトルネードなんだが。こっちはまだトライアングルZよりは可能性あるだろうけど、これも無理だと思う。

あれは武方三兄弟が、ファイアトルネードに対抗して覚えた必殺技だったはずだ。そうなると、まずファイアトルネードを使えるぐらいの基準が必要だと思う。

オレはそんな基準まで行ってないし、今からじゃ無理だろう。そもそも覚えられる気もしないし。

……まぁ、なんとなくだけど、マックスならバックトルネード覚えられる気もするけどな。でもオレはマックスじゃないからな。

 

 

「……おっ、流石木戸川清修。あの圧がある守備を簡単に突破したな」

 

「ねっ。ドリブルの必殺技を使ったと思うんだけど、簡単に突破しちゃった」

 

「あー…たしかにあれはどう見てもドリブル……」

 

 

待てよ。いま木戸川清修のミッドフィルダーが使ったドリブル技…

 

 

「…………もし、これをあれと合わせられたら…」

 

「……半田くん?」

 

「……サンキュー、大谷。光が見えてきた。悪いけどオレ、自主練してくる!」

 

「えっ、ええっ?どこに?」

 

「広いとこじゃないとマズいから、河川敷!円堂達に伝えといてくれ!」

 

「えっ、えっと…」

 

「行ってくるな!マジでありがとな大谷!」

 

「…………う、うん。いってらっしゃい…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キャプテン。偵察から1つ報告が来ました」

 

「改か。なんだ、報告とは」

 

「雷門に偵察に行った者からの報告です」

 

「…そうか。だが、昨日から河川敷には現れず、今日も学校のグラウンドにすら姿が見えなかったと聞いたが」

 

「いえ。1人だけ、河川敷グラウンドに姿が確認されました。ミッドフィルダー、半田真一です」

 

「……あの、鬼道曰く、中バカのか。何をしていた」

 

「……………」

 

「……改?」

 

「……いえ。どうにも、不可解で」

 

「目撃したのならば、不可解も何もないだろう。で、何を目撃したんだ」

 

「………偵察曰く、新体操の練習をしていた、と」

 

「…………………理解不能」

 

「………同じく、理解不能です」

 

 

 

 

 

 

「まこ!みんな!どうだ!?」

 

「10点!」

 

「10点!」

 

「10点!」

 

「すごいね半田お兄ちゃん!満点だよ!」

 

「よっしゃあ!!!!」




木戸川の必殺技、無印はもちろん、2までバリバリ現役の技が多いんですよね。3はハリケーンアローとかがギリ強かったような。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。