イナズマイレブン〜中途半端な逆行〜   作:トライデント

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①秋葉名戸戦はどこもいじれる余地なさそうだしパスするかなぁ…
②やっぱ書くわ。
この現象に名前ありません?


ちなみに今更なんですが、なんで基本9時ちょうど投稿かというと、なんとなくアニメの時間に合わせてるだけと深い理由はないです。
最初の方は9時投稿になってませんでしたけど、この頃と今後は基本朝9時投稿です。
なので部屋を明るくして近づき過ぎないようにして読みましょうね。


メイド喫茶へようこそ?

御影専農戦が終わって少し経ち、明日の試合に向けてみんなで練習…と行きたいんだが。

 

 

「すまない…」

 

「気にするなって。早く治してこいよ」

 

 

御影専農戦の最後の方、まさかのファイアトルネード同士の激突により、豪炎寺が利き足を負傷。治療のため次の試合は不参加となってしまった。

 

 

「豪炎寺が出ないんじゃ、半田がフォワードに出てもいいかもな」

 

「それいいかもな。目金も出れるよう、準備しとけよ?」

 

「は、はい!僕もサッカー部ですからね」

 

 

よし。豪炎寺のためにも、明日の試合に向けた練習だ。

 

 

「グレネードショット!!」

 

「クンフーヘッド!!」

 

 

宍戸と少林がそれぞれシュート技を習得した。

一気に火力上がったな。後はドリブルとディフェンスもちょくちょく覚えていかないと。

ディフェンスは風丸と影野と土門が覚えてるけど、なるべく中盤のオレ達も覚えたいんだよな。

めちゃくちゃ喰らって身体が覚えてそうなやつがあるから、それ頑張ってみるのもいいかもな…

 

 

「みなさーん!次の対戦相手が決まりましたよ!」

 

「おっ、地区予選準決勝の相手か。たしか尾刈斗と…えーと、なんだっけ。秋葉…」

 

「そっちです、半田さん。秋葉名戸学園が尾刈斗学園に勝って、準決勝へ進出です」

 

「尾刈斗ってたしか、この前戦った時より強くなったって言ってなかったけ?」

 

「雷門にリベンジするためらしいです。その尾刈斗に勝ったんですから、実力が伺えます」

 

 

秋葉名戸か。アイツら自体は完全には覚えてないけど、それの前のことは覚えてるんだよな。

 

 

「どうやら、稲妻町の商店街にあるメイド喫茶に頻繁に通ってるらしいですよ」

 

「メ、メイド喫茶…?」

 

「メイド喫茶ですって!?」

 

「やっぱ反応するよなぁ…お前なぁ…」

 

「いや、目金お前。さっきやる気出した発言してたから練習に付き合ってたら、パス受けるよりも前に早くこっち来るのはどうなんだよ」

 

 

目金が高速で現れ、それに続いて青筋を立てた染岡がやって来た。

案の定来るとは思ったけど、染岡の立場からしたらそりゃ怒るよなぁ。

 

 

「ここは視察のため、メイド喫茶へ行くべきだと考えます!」

 

「オレはパス。興味無いって言ったらウソになるけど、今じゃないだろ。そこ行くんだったら雷々軒でラーメン食べたいし」

 

「えっ…半田くん、興味あるの?」

 

「まぁ、行ったことないとこだし、そういう意味での興味は…って顔怖いし近いって大谷!前にもこんなことなかったか!?」

 

「………まぁ、たしかに。私も雷々軒行ったことないから、そういう感じなら興味あるけど」

 

「そ、そっか…なら今度、一緒に行くか?」

 

「………えっ、いいの?」

 

「うん。そこそこ広いし、みんな居ても大丈夫だと思うぞ」

 

「…………………」

 

「………はぁ。ならば半田くん。今日は私がご馳走しますから、今度その分で大谷さんと行きなさい」

 

「えっ、急にどうしたんだよ冬海。奢ってくれるってのならいいし、別に大谷に奢るのもいいけど。ってかなんで冬海とオレで行くんだよ」

 

「ちょうど、私も行きたいと思ってところなんですよ。ほら、さっさと行きますよ」

 

「いや、みんなはどうすんだよ。オレだけ奢るのってダメだろ」

 

「………貴方、本当に気付いてないんですか」

 

「えっ?」

 

 

冬海がオレの後ろに目を向けてたので、それに振り返ると、オレと大谷と冬海以外誰もいなくなっていた。

 

 

「い、いつの間に!?」

 

「目金くんが男子全員を引っ張って行き、木野さんと夏未お嬢様は音無さんの手伝いをしに行きましたよ。ここで勝てば、次は帝国でしょうからね。秋葉名戸も含めて、情報収集だそうで。つまり、貴方と大谷さんが黙っていればいいだけの話です」

 

「置いて行くのも、ここまで来たかよ…まぁ、元からパスするつもりだったんだけど。じゃあ大谷、準決勝終わってからでいいか?」

 

「う、うん…楽しみにしてるね」

 

 

 

 

 

 

 

「ねぎラーメンと、雷々セット。待たせたな」

 

「……遠慮ってものは無いんですかねぇ」

 

「奢ってくれるってんなら、良いもの頼むだろ」

 

「だからって、ラーメンに餃子と半チャーハンと、欲張りにも程があると思うんですがねぇ…」

 

「……………珍しい組み合わせだな。アンタと坊主ってのは」

 

「冬海が奢ってくれるって言うんで…って、冬海のこと知ってるんですか?」

 

「………冬海って言うのか」

 

「仕事終わりにたまに来るぐらいですよ…この辺りの社会人なら、珍しいことはないでしょう」

 

「よく言う…昔サッカーをやってなかったかと、よく聞いてくる厄介な客のくせに」

 

「…………えっ?」

 

 

冬海が……響木さんにサッカーのことを?

 

 

「私も、一応今の雷門中サッカー部の顧問ですからね。過去の雷門中サッカー部の記録ぐらい、見たことはあります。雷々軒だけじゃなく、この商店街の店の主人の多くが、過去の雷門中サッカー部メンバーですよ。貴方も、スポーツショップとかぐらいは入ったことあるんじゃないですか?」

 

「ま、まぁ…ソックスとか色々買いに……えっ、あのゴツいおじさんのことか?」

 

「……………ええ。そうですよ」

 

 

…………なんか、冬海がオレのことを白々しいとでも言いたげな目で見てたけど、気のせい…じゃ、ないよな?

 

 

「……そこまで知ってるなら、わざわざオレに聞くことはないだろう。今はただのラーメン屋だ。サッカーの話がしたいんなら部員とすればいいだけの話じゃないのか」

 

「……次の準決勝に勝てば、決勝戦です。ここの地区予選で決勝戦と言えば、貴方ならよくご存知のはずではないんですかねぇ…」

 

「…………なんだと?」

 

「彼らは日本一を目指しています。そのためにも、まずは地区予選を勝ち抜かなければなりません。影山零治のいる、帝国学園に」

 

「………………」

 

「……準決勝は大丈夫でしょうが、決勝は激しい戦いになるでしょう。そうなるとやはり、監督は欲しいんですがね。どうも、候補がいないので…どうにかするしかないんですが。ほら、半田くんもさっさと食べなさい。冷めますし、伸びますよ。まさかそれだけ頼んでおいて、残すとか言いませんよね」

 

「あっ、ああ……流石にそんなことしないって」

 

 

とりあえず、食べちゃうけどさ…

……チラッと隣の冬海を見ても、トッピングのねぎを食べ続けるいつもの冬海だった。

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 

「ご、ごちそうさまです…」

 

 

冬海と一緒に店を出る。

後ろにいる響木さんを見てみると、この前秘伝書のことを教えてくれた時のように、雰囲気が変わっていたような気がした…

 

 

「………さて、雷門中に帰りますか。そろそろ円堂くん達がメイド喫茶から帰ってくる頃でしょうし。ここにいると、怪しまれますからねぇ」

 

「…………冬海」

 

「なんです?」

 

「………響木さんのことを知ってるの、記録を見たからじゃないだろ?」

 

「…………なんのことですかね。早く帰りますよ」

 

「…………ああ。分かってる」

 

 

雷々軒の主人の名前が響木さんっていうことを、一応記録を見たって言う冬海ならまだしも、オレが知ってるはずはない。

ただの客にしか過ぎないオレに、名を名乗るような人じゃないってことを、それなりに通ってる冬海なら、想像が付くはずだ。

なのに、冬海はそのことについて問い正すことをしない。

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

雷門中に帰るまで、互いに無言だった。

このことは、お互い黙っているという、暗黙の了解なようなものが、そこにはあった。




ようこそ?と疑問系なので、タイトルにウソはないです。
ホントは雷々軒にようこそでした〜と大遅れのエイプリルフールです。

とりあえず、そういうことにしときましょうね。
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