400人以上もお気に入り登録してくれまして、嬉しい限りでごさいますよ。ウルトラ感激であります。
不定期更新ですが、中途半端な逆行を見届けてくれるとこれ幸いなのでございますよ。
ところでやっぱみんな冬海大好きじゃろ。そんなデートしたいかい。
迎えた準決勝当日。
昨夜はいよいよ試合だなと思って寝ようとしてたとこに、少し前から何か忘れてるようなと思ってたことが爆発した。
「メイド喫茶でご飯食べた翌日…試合前で体調悪くなったんじゃなかったか……?」
薄らとした記憶の底に、そんなことがあったようなとひょっこりと出て来てしまった。
もしそうだったとしたら本当にマズい。最悪オレ1人頑張らなきゃいけないと思い、朝一で全員に電話をしてみたところ…
「どうしたんだ半田。こんな時間から珍しいな」(風丸)
「お前からのモーニングコールとか、あんま嬉しくねぇぞ」(染岡)
「半田からのモーニングコールってなにさ。えっ、染岡と被ってる?」(マックス)
「ありがとな半田!おかげで寝坊しないで済んだぜ!」(円堂)
「オレこれから朝ご飯の牛丼なんですよ!」(壁山)
「…………遅刻なんて、しないよ」(影野)
みんな元気だった。なんなら試合前の今でも普通に元気。
………やっぱり、オレの記憶も当てにならないんだなぁ。戻って来たとはいえ、もう10年以上も前のことだし。
まぁ、流石にエイリア学園が襲来してきた日のことは、間違えようもないけどさ。
「ポジションはどうする?昨日言ったみたいに、染岡と半田でツートップやってみる?」
「やってみるか、染岡」
「この先オレや豪炎寺が参加出来なくなることもありそうだしな。そん時は半田がフォワードに入るだろうし、やってみるか」
「じゃあ、この前みたいに半田のポジションに土門にするか。目金も、いつ交代されてもいいように身体慣らしといてくれよな」
「も、もちろんです…」
で、それぞれポジションに着こうかって時に…そういえばマネージャーのみんなが居ないことに気づいてしまった。
「そういえば、マネージャーが誰一人もいないけど、どうしたんだ?」
「あと、冬海先生もいないな」
「……マジだ。冬海もいない。気づかなかった」
「キミはもっと周りを見なさい。まったく」
「あっ、帰って…き………」
冬海が帰ってきたら、その奥にマネージャー3人もいた。
ただ、その3人の格好がいつもの雷門制服とは違っていて…
「いえーい!」
「な、なんで私がこんな…」
というか、完全にメイド服だった。なんでさ。
「ふ、冬海……まさか……」
「そんなワケないでしょう。秋葉名戸の人たちがマネージャーに声をかけていたので、私も着いていっただけです。もちろん、部屋の前までですが」
「えっ、てことはアイツら…!?」
「いえ、あちらの女性マネージャーだそうです」
「アイツらを信じてた」
「おい、コイツ今すごい速さでカバンから携帯取り出したぞ」
「ああ。オレよりも速かったぞ」
やっぱ犯罪に手を染めるようなことはしなかった。そういうのは影山とかああいう奴らだけだよな。
いや、流石の影山もこの方面はないだろうけど。
「……………」
「………このぐるぐる巻き、なに?」
「まあ、残ってるメンバーで考えれば…」
木野と音無がノリノリでそこにいて、雷門は複雑な顔でそこにいる。
じゃあ、目の前にいるぐるぐる巻きのタオルは誰だとなると…
「……嫌なら無理しなくていいと思うぞ。大谷」
「……………」
「まぁ、似合ってると思うけどな。大谷。じゃあオレ達、フィールド行くからな。着替えるなら試合中にでも行って来な」
そう言ってオレは既にみんなが移動しかけてるフィールドへと向かった。
別にお世辞とかじゃなくて、普通に似合ってると思うんだよな。顔見えないけど。
………いや、これもしかしてよくない対応だったか?後で謝っといた方がいいのか?でも謝るってどう謝るんだよ。どうしよう。
「………………」
「……この湯気、どちらのなんでしょう。冬海先生」
「目金くん、私に聞かないでください。あとマネージャーの方々は、そろそろタオルを外してあげてください。お水の準備もです」
そんなことを思ってベンチの方を見ると、大谷からめちゃくちゃ湯気が出ていて、それを外そうとするマネージャー3人。それと生暖かい目でオレの方を見る目金と冬海。
正直めちゃくちゃ気になるけど、そろそろ試合だから放っとくか。
「…相手のフォーメーション、すごいな」
「フォワード5人か。攻撃メインなのか?」
「というよりは…いや、分からないか。後で言う」
マックスが何か言い掛けてたけど、オレもなんとなく察してる。
実際は分からないから、後半でって感じなんだろうな。
「とりあえず、まずは前半だな」
こちらのフォーメーションは、普段豪炎寺が入ってる所にオレが入り、オレがいるところに土門がいる。
オレと染岡がフォワード。マックスと土門に宍戸と少林がミッドフィルダー。風丸と影野、壁山に栗松がディフェンダー。キーパーは我らが円堂の布陣だ。
「よし!みんな、行くぞ!」
『おう!!』
と、気合いを入れたのはよかったが…
「めちゃくちゃ調子崩されたんだけど」
今は前半が終わってハーフタイム。
軽く前半を振り返ると…
「ジグザグ…」
「秘技!フェイクボール!」
「スパー…あれ?なんかボールが重っ…スイカ!?」
「ローリングキック!」
「ド根性キャッチ!!」
「いやお前なにしてんだ!?」
「円堂!シュート技来るから気をつけろ!」
「ああ!ゴッド…」
「うおりゃああああああ!!」
「って、ええええ!?」
「ド根性バットォォォォ!!!」
「えっ、ええ…うわぁ!?」
「円堂ォ!?」
「ドラゴンクラッシュ!!」
「行くぞ!五・里・霧・中!!」
「煙出したってオレのドラゴンクラッシュは…んな!?」
「あのシュートコースでゴール裏に行くことあるか!?」
「今度こそ!ローリングキック!」
「今度もド根性キャッチ!!」
「だからお前何してんだ!?」
「なんなんだアイツら…」
「妙な必殺技ばっか使ってくるし…」
「て言うか、なんでオレのローリングキックはあんな技使ってくるんだよ…」
「おかげで半田、調子崩されまくってるもんな…」
「でも、大丈夫だ!流石に次はあのシュートに対応できる!」
「まあ、最初にあんなの見たら対応出来ないよな…」
そろそろ後半が始まる。染岡のシュートが外れた理由も考えないといけないんだけど、前回の記憶思い出しても碌なのが無い。
前回のアイツが使ってた必殺技みたいなの、ずっと顔面からゴールに突っ込んでて気絶してたから、何してるのかよく分かんなかったんだよな…
「あのコースでゴールの裏に行くのは絶対におかしいはずなんです。ということは、シュートがというより……」
……目金が色々と考えてくれてるから、頃合いを見て交代するのもいいかもしれない。
一番アイツらに対抗できるのは、多分お前だからな。
なんとなくド根性キャッチも使わせました。
当時小学生でしたけど、友達と皆で大盛り上がりでした。
男の子ってば純粋にカッコいい必殺技も好きだけど、ああいうくだらない必殺技も好きなんだわさ。
次回、目金出陣。