3話目です。シュートチェインで例えるとドラゴントルネードドラゴンです。
帝国学園の先制点が入り、雷門ボールから再開される。
とにかく、同点には追いつきたいところだが…。
「ドラゴンクラッシュ!!」
「パワーシールド!!」
なんとかディフェンスを突破した染岡がドラゴンクラッシュを打つも、源田のパワーシールドに跳ね返される。
その跳ね返ったボールは、上空へ行き……。
「行け!豪炎寺!!」
「ファイアトルネード!!」
その跳ね返ったボールに、豪炎寺が飛び込み、ファイアトルネードを打ち込む。
そうか。さっき言ってた作戦の1つは、この連続シュートのことだったのか。
「パワーシールド!!」
だがそれも、源田は防ぎ切る。
あの連続シュートに反応出来るのはすごいな…。
「残念だったな。パワーシールドは連続で出せる」
「くっ…」
パワーシールドは、地面から出す衝撃波でシュートを防ぐ技だ。
イメージ的にはスピニングカットに近いと思うけど、あちらは少しだけ溜めの時間がある分、範囲も広いし、厚さもパワーシールドより…。
「………待てよ、豪炎寺。パワーシールドって…」
「オレも考えていた。なら半田、頼めるか?」
「えっ、オレ?さっきみたいに豪炎寺がやれば…」
「ドラゴントルネードから入った方が、あちらも警戒することはない。それに、お前も連携シュートを打てるようにするのもいいだろう」
「……キングオブゴールキーパーを、しかも試合中に練習相手にするなんて、後で文句言われるんじゃないか」
「ぶっつけ本番みたいなものだ。それに、見下してかかるワケじゃないからな」
「そりゃあ、な」
負けるワケにはいかない試合なんだ。見下すなんてする筈がない。
今までだって、全力でぶつかって来たんだ。
「………やってやるさ」
少林のスローインから再開され、風丸が受け取り、染岡へとボールが渡る。
「さっきの話はオレも聞いたぜ。もっかい行くぞ!」
「何度来ても、同じだ!」
「ドラゴン!!」
「トルネード!!」
「パワーシールド!!」
さっきと同じ光景、ドラゴントルネードとパワーシールドのぶつかり合いが始まった。
パワーシールドの威力は変わらないように見える。このままだと、同じように弾かれるだろう。
だがそれは、今までと変わらなかった場合の話だ。
「ムーンサルト!!」
「なにっ!?」
ボールを持たない状態でムーンサルトをしながら、ボールとパワーシールドのぶつかり合いに参戦する。
「パワーシールドの正体は、衝撃波で出来た壁だ!」
「その弱点は、壁の薄さってことか!」
「つまり、ぶつかり合ってる至近距離から、シュートを叩き込めば!」
普通のローリングキックなら、至近距離でもパワーシールドを破るのは難しかったかもしれない。
でも、ドラゴントルネードでぶつかり合ってるこのタイミングと、ムーンサルトを挟んだこいつなら!!
「パワーシールドを破れるんだよ!ローリングキック!!」
「なんだと……!?」
少しの拮抗の間、パワーシールドが砕け散り、そのままゴールへ突き刺さる。
「ゴオオオォォォル!!なんということでしょう!染岡と豪炎寺のドラゴントルネードを、半田がローリングキックで加勢!そのままパワーシールドを打ち砕いたぁ!!」
「やりましたよ!さすが先輩たちだ!!」
「連携シュートではないので、新しく名前を付ける必要は無さそうですが…半田くんがいいタイミングで飛び込んでくれましたね」
「半田だけじゃないな。豪炎寺の発案で、ドラゴントルネードから入ったことや、短時間で2度打てた染岡と豪炎寺の成果でもある。3人でもぎ取った1点だ。これはデカいぞ」
「…………………」
「あれ、つくしちゃんどうしたの?」
「…………えっ、あっ。ううん。なんでもない」
「………そっか。よかったね、つくしちゃん」
「……うん。秋ちゃん」
このタイミングで、前半が終わる。
前半のうちに、追い付けたのはデカいな。
「やったな、半田」
「いや、オレだけじゃないだろ。染岡と豪炎寺が全力で撃ってくれたおかげで、オレが割り込むことを警戒されなかったんだから」
「たしかに、仮にオレのドラゴンクラッシュだけだったら、豪炎寺がマークされてたかもしれねぇな。でも、そんなもしものこと言っても意味ねえだろ。実際破ったのは、オレ達3人なんだからよ」
「………そうだな。ただ、パワーシールドだけとは考え難い。どうやって、追い抜くかだな」
「だったら、今のを基にしたドラゴントルネードローリングみたいのじゃダメなのか?」
「いや、あのな円堂。今のが成功したのは、パワーシールドにぶつかってボールが止まってたからであって、練習もなしにファイアトルネードに合わせられないっての」
「尾刈斗の時に、アドリブでドラゴントルネードが出来たのは、染岡のパス精度が良かったからだ。オレも急に半田の方に飛ばせるとは思えないぞ」
「あとネーミングセンスが壊滅的ですね!仮に僕が付けるとしたら…」
「まだやるつもりのない必殺技にまで付けようとしなくていいから」
そうしている間にハーフタイムが終わり、後半が始まる。
フォーメーションは変わらずだが、宍戸の準備も進んでいる。
本人は否定してるけど、マックスが色々と必殺技使ってるから、交代してもいいと思うんだけどな。
「本当に不味くなったら言うから、まだまだいけるって」
「………あんま無理すんなよな。イリュージョンボールなんて、覚えたてなんだから」
「分かってるよ」
帝国学園のキックから、試合が再開される。
すると、寺門と咲山が走り出し、佐久間がその後を追い、ボールは辺見が持っている。
「辺見が持って、3人………まさか!?みんな、下がれ!!」
「やれ!辺見!佐久間!咲山!寺門!」
『おう!!』
鬼道の指示が通り、辺見がシュート態勢に入る。
「フリーズショット!!」
辺見の先に、氷の地面が広がる。
そこからシュートを打つことで、氷を滑る回転によって、勢いを増したシュートが突き進む。
すると、その先には……。
「いくぞ!」
佐久間が指笛を鳴らして、ペンギンを呼び出す。
やっぱり、佐久間も使えたのか…!!
「皇帝ペンギン!!」
『2号!!』
足元に来たフリーズショットを、佐久間が蹴り上げ、寺門と咲山の方へと送る。
フリーズショットと、皇帝ペンギン2号のシュートチェインか…!
「スピニングカット……!」
風丸がスピニングカットを張ってくれるも、やはり突破されてしまう。
風丸は悪くない。何しろ、さっきの皇帝ペンギン2号よりも威力が上がっているんだから、突破されるに決まっていた。
むしろ、それでも何とか威力を落とそうとしてくれた風丸に、感謝はしても、非難なんかすることなんかない。
他のディフェンス技で、シュートブロックに使えるような技は無い。
残るは、円堂のゴッドハンドだけになってしまう。
「さっきよりも強くなっても、やらないワケにはいかないんだ!ゴッドハンド!!」
ゴッドハンドを使うも、さっきより威力が上がった皇帝ペンギン2号に抵抗は難しく、早々にヒビが入ってしまう。
「ぐぐぐっ…!!」
「円堂!」
「やらせねぇ…!」
そこに、全力で下がって来たオレと染岡が間に合う。
円堂の背中を、オレの右手と、染岡の左手が支える。
なんとか円堂を支えようとする…。
「ぐうううう……うわぁっ!」
「があっ!」
「くそっ…!」
3人いても、防ぎ切ることは出来ずに、ゴッドハンドは砕け散る。
くそっ…!これで2点目か……!
「させるかああああああ!!!」
ッ!土門……!?
変なとこで区切りますが、次から後半が本格的に進みますぜい。
野生戦や御影専農戦とか、なんなら以前の帝国戦で察してるとは思うんですけど、前に言った必殺技がゲームとアニメのごちゃ混ぜは雷門だけじゃなく相手にも適用されます。
つまり皇帝ペンギン2号は鬼道だけじゃなく佐久間も使って来ます。
あとフリーズショットは別にロングシュートじゃないんですけど、アニメでオーディンソードからグランドファイアでシュートチェインしてたんで、多分あの世界やりようによってはチェインもロングもブロックも色々やれます。