イナズマイレブン〜中途半端な逆行〜   作:トライデント

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前書きの以下略

4話目になります。シュートチェインで例えると、ドラゴントルネードワイバーンブリザードですね。なにがなんやら。


帝国学園との死闘④

「させるかあああああ!!」

 

 

フリーズショットの威力を得た皇帝ペンギン2号によって、オレと染岡が支えたゴッドハンドは破られ、失点となると思ったその時。

オレ達の目の前に、土門が割って入って来た。

しかも、シュートを顔面で受けて、だ。

 

 

「ど、土門……!?」

 

「お前…!なんて無茶しやがる!?」

 

「しっかりしろ!おい!!」

 

「オ、オレより…ボールを……!!」

 

「ク、クリアでやんす!!」

 

 

土門が決死の護りで防いだボールを、危うく無駄にするとこだった。

なんとか栗松がフィールドの外に出してくれて、試合を中断させる。

 

 

「ど、同点から始まったら、一気に点を取りに来るのは、薄々感じてたからな……」

 

「だからって、こんな無茶を……!」

 

「こうでもしなきゃ…て、帝国の猛攻は止められない…」

 

「たしかに、オレも最初の試合でやったけど、今回は必殺技だぞ…」

 

「…………情け無いことだけど、こうでもしなきゃ、スパイの汚名を返上出来ないと思ったのもある…し、心配されることなんて…」

 

「…………そんなこと、気にしてたのかよ」

 

「シュートを防いでくれたのは嬉しいけど、こんなことしなくたって、お前は雷門サッカー部の一員だ!スパイのことは、もう気にするなよ!」

 

「そもそも、帝国戦で逃げ出した僕に対しても、叱られても非難まではしなかった人達ですよ!土門くんのことについて、裏で何か言うはずないでしょう!」

 

「………ははっ、そ、そんなこと言われたら、説得力がちげぇ…や……」

 

「お、おい!土門!!」

 

 

オレ達の言葉に安心したのか、土門は気を失った。

帝国学園の事務員が、医務室まで担架で運んでくれた。

 

 

「………土門は心配だが、アイツのためにも、勝たなければならん。宍戸、いけるな?」

 

「は、はい!頑張ります!」

 

「なら、オレのポジションについてくれ。オレは土門のとこに入る」

 

 

風丸がディフェンスに戻り、風丸のいたポジションに宍戸が入る。

響木さんの言った通り、土門のためにもこの試合、絶対に勝つ。

…………ついでに、冬海もだな。

栗松がクリアしたため、帝国ボールから試合が再開される。

 

 

「ヒヒヒ…分身フェイ…」

 

「クイックドロウ……!」

 

「………まさか、貴方がそれを使うとは…!」

 

 

五条が分身フェイントを使おうとしたが、その前にクイックドロウでボールを奪われる。

今のクイックドロウは、マックスじゃない。

 

 

「……最低限、オレもボールを奪えるようにはしときたかったからな」

 

 

そう、まさかの豪炎寺だ。

というのも、響木監督の短期集中練習中にマックスの使ってたクイックドロウを、豪炎寺が練習しているのを目撃していて、みんなも手伝ってたからだ。

たしかに、スピニングカットとかに比べると、そこまで細かい技術とかは必要のない技ではあるけど、ストライカーだと思ってた豪炎寺の意外な才能が見れたな。

 

 

「染岡!」

 

「通さねぇぞ…!」

 

 

豪炎寺からパスを受け取った染岡の前に、万丈と成神が立ち塞がる。

キラースライドやサイクロンを使わずとも、2人で奪おうとしたんだろうが…。

 

 

「半田!オレも使わせてもらうぜ!ジグザグスパーク!!」

 

「ぐっ!?」

 

「うわっ!?」

 

 

染岡も、ドリブル技を習得していたんだ。

最初に染岡が、オレにジグザグスパークの許可を得ようとしていたけど、別に特許取ってるワケでもないんだから、覚えてどんどん使ってくれと言った事で、この状況に至る。

 

 

「染岡さん!まずはオレから!!」

 

「おう!頼むぜ、宍戸!」

 

 

一緒に走り込んでいた宍戸が、染岡にパスを求める。

それに続いて、豪炎寺も走り込む。

この状態を見て、やりたいことはオレにも感じる。

 

 

「グレネードショット!!」

 

 

まずは宍戸が、グレネードショットを打つ。

進む方向には染岡がいて、さらに豪炎寺も飛び上がる。

 

 

「連続シュートは、お前たちだけの芸じゃねぇ!ドラゴン!!」

「トルネード!!」

 

 

さっきのお返しとばかりに、グレネードショットにドラゴントルネードを上乗せさせる。

ボールと一緒に突き進む真っ赤なドラゴンも、グレネードショットが混ざってるからか、青いオーラを纏ってるように見える。

 

 

「全力を出させてもらうぞ…!フルパワーシールド!!」

 

 

素早く連続で出せるパワーシールドと違い、エネルギーを込めた上でパワーシールドの時よりも高い位置から地面を叩く事で発生させた、フルパワーシールド。

範囲と衝撃波の厚さも、パワーシールドとは桁違いだ。

 

 

「だからって、やらないワケにはいかないんですよ!クンフーヘッド!!」

 

 

さっきのローリングキックを見て、よりによって大野がマークについていたため、振り切る事は出来なかった。

だが、その分フリーとなっていた少林がクンフーヘッドで飛び込む。

さっきのオレがやったことを、本人にとってダメ元でやってみたが…。

 

 

「無駄だ!いくら連続で打ち込もうと、お前たちではフルパワーシールドを破るには足りん!!」

 

「ぐううっ…うわぁ!?」

 

 

少林ごとボールが弾き返されてしまう。

たしかに、クンフーヘッドは強化ローリングキックよりは威力は下がるが、グレネードショットを加えたドラゴントルネードでも足りなかったか…。

 

 

「少林、大丈夫か?」

 

「え、ええ…大丈夫です。ただ、僕がクンフーヘッドを打ち込む前と、打ち込んだ後で、フルパワーシールドの勢いが全く変わりませんでした…」

 

「やっぱり、威力がパワーシールドとは違うからだろうな。連続で打ち込むよりは、一気に最大火力をぶつける方がいいのかも…」

 

「最大火力って、イナズマ落としかイナズマ1号ですよね?でもさっきの連続シュートと、そこまで差は無いと思うんですけど…」

 

「………だよなぁ」

 

 

グレネードショットとドラゴントルネードとクンフーヘッド。実質4つの連続シュートとイナズマ落としかイナズマ1号。

そこまで差がないというか、なんなら今のやつのが威力上なんじゃないかこれ。

 

 

「………どうすればいいかな。いや、まずは目の前に集中しないと」

 

 

考えるよりも行動、だな。

弾き返されたボールは、栗松が拾う。

 

 

「これ以上は…!」

 

「オレも練習の成果を見せるでやんす!たまのりピエロ!!」

 

 

咲山がスライディングで奪おうとするも、栗松が覚えたドリブル技、たまのりピエロで抜き去る。

 

 

「簡単にはボールを渡さないでやんす!」

 

「ならば、こうするまでだ!スピニングカット!!」

 

「う、うわぁ!?」

 

 

栗松がボールに乗ってそのまま進もうとしたが、鬼道のスピニングカットで、あえなく撃沈。

別に栗松が調子に乗ってたワケじゃなく、鬼道の動きが早かっただけだ。

 

 

「佐久間!辺見!洞面!咲山!寺門!」

 

 

鬼道を合わせて、6人が攻め上がってくる。

後半も残りわずかだ。何をしてくるかは、流石に分かるぞ…!

 

 

「雷門イレブン!オレ達の猛撃、防ぎ切ることが出来るか!!」

 

「………!みんな戻れ!!」

 

 

同点な以上、オレ達の勝ち筋はこれを防ぎ切り、カウンターで点を奪うしかない。

だが、カウンターを狙うにも、帝国の猛攻を防ぎ切らなければ意味がない。

なら、全員防御から、全員攻撃しかない。

絶対に守り切るぞ…!!




短期集中練習(ゲームで言うレベルアップ)です。
覚える順番がちょくちょくバラバラだと思いますが、そこはご愛嬌ってことで。

ドラゴントルネードはチェインじゃないけど、ドラゴンクラッシュがチェイン対応なので以下略です。
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