イナズマイレブン〜中途半端な逆行〜   作:トライデント

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毎度のごとくオリジナル設定擬きが生えております。
というより独自解釈ってやつかもしれないっす。
あとなんか書き続けたらだいぶ長くなりましたけど、疾風ダッシュしながら読んでってください。


あとあとなんか変な予約投稿のミスり方してますけど気にしないでください。


忍法破り

あれから攻防が続いたものの、互いに得点につながることはなく、前半が終了した。

 

 

「忍法ヤバいな」

 

「ヤバいですよ忍法」

 

「ヤベェよな忍法」

 

「みんな日本語が下手くそになってるな…」

 

「忍法で破壊される日本語ってなに?」

 

 

いつもの如く、雷門側ベンチでハーフタイムを過ごす。

思い返すのは、前半で見た数々の必殺技だ。

 

 

「どれも強力な必殺技だったな。イナズマ落としをしようと壁山が上がれば、蜘蛛の糸で壁山を捕まえることでそれを阻止してきたし」

 

「分身技2つあったな。分身の質が上なのか、派生技があった」

 

「フェイントで突破するのと、3人同時でシュートするのとじゃ後者のが難しいとは思いますが、帝国もやろうと思えば出来るんじゃないですかね。今は関係無いですけど」

 

「あとは何より…必殺技もそうだけど、あの伊賀島流蹴球戦術だな。偃月の陣と、鶴翼の陣の2つか」

 

 

そう。あのゴリ押しの極みみたいな偃月の陣の他に、必殺タクティクスはもう1つあったんだ。

それは鶴翼の陣。オレの記憶だと戦国伊賀島のフォーメーションの名前だったはずなんだが、2つ目の必殺タクティクスとして現れたんだ。

オレが豪炎寺と一緒に攻め上がると、号令と共にオレ達の後ろから取り囲むように現れ、ゴール前中央へと誘導された。

オレが隣の豪炎寺にボールを渡すと、それを待っていたかのようにゴール前のディフェンダー2人掛かりで必殺技の四股踏みによって、ボールを奪われたんだ。

 

 

「…………なあ、マックス。あれについてさ、オレ思うところあるんだけど」

 

「なに?偃月の陣の攻略でも思い付いた?」

 

「いや、違う」

 

「ああ鶴翼の陣の方?あれ喰らったの半田と豪炎寺だけだもんね。何があるの?」

 

「いや、半分合ってるんだけど、それも違くて。今まではほら、影縫いとか、蜘蛛の糸とか、つむじとか、極め付けは分身フェイントとか、忍者っぽい必殺技でいっぱいだったじゃん」

 

「……………分かった。分かったから半田、その先言わなくても…」

 

「でも四股踏みだけおかしくないか!?口寄せでカエル呼び出してとかならTHE忍者って感じがして盛り上がったぜ!?でも四股踏みは忍者じゃないだろ!?"伊賀島流忍法!四股踏み!!"じゃねえよ!!」

 

「だから分かったから言わなくていいって言ってるじゃん!僕も思ったよそれ!多分皆んなも思ってるよ!でも言わなかったのに!!」

 

「誰か半田止めろ!」

 

「…………つくしちゃん。いってらっしゃい」

 

「えっ!?私!?」

 

「ええ。大谷先輩、お願いします!」

 

「春奈ちゃんも!?」

 

「大谷もおかしいと思うよな!?四股踏みは力士で、絶対忍者じゃないよな!?」

 

「え、えーっと……わ、私もそう思ったけど…」

 

「よし。その間に僕から。偃月の陣は無理だけど、鶴翼の陣なら、1つ考えてることがあってさ……」

 

 

数分後。

 

 

「……なるほど。たしかに、それはありかもしれない」

 

「でしょ?僕たちは使用者じゃないけど、見てた分だといけそうな気がするんだよね」

 

「ああ。マックスの作戦、アリだと思う」

 

「じゃあ半田。流石にそろそろ聞こえてたと思うけど、もしそうなったら…」

 

「オレだって忍者って聞いて楽しみにしてたんだぜ?忍者って言ったらカエル呼び出すじゃんか」

 

「そこは私も思ってた」

 

「ヤバいぞマックス。大谷も"忍者と言えばカエル口寄せ"トークに呑まれてる」

 

「………壁山おねがーい」

 

「は、はいっス!!」

 

 

気付けばオレは壁山に引っ張られ、フィールドに連れられた。

まだカエル口寄せは諦めきれてないけど、マックスの話は聞いた。

なるほど。分の悪い賭けって程じゃないし、アリだなそれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハーフタイムが終わり、これより後半戦が始まります!戦国伊賀島が点差を守り切るか、さらに広がるか!あるいは雷門が押し切るか!後半戦も目が離せません!!』

 

「ふん。伊賀島流忍法が破られるものか。この試合、オレ達がもらった!」

 

「おいおい。まだ後半戦が始まってすらいないってのに、そんなこと言ってていいのかよ」

 

「慢心するなとでも?油断も慢心もしないが、お前達に伊賀島流忍法や、伊賀島流蹴球戦術が破れるとでも言うのか」

 

「まあ、後半戦次第ってヤツだ」

 

「………ふん。ならば後半戦、お前達がどうか抗うか、見させてもらう」

 

 

また霧隠が突っ掛かってきたが、オレはそう返す。

自分達の伊賀島流忍法に自信があるのか……いや、アレは誇りってやつだろうな。

実際は分からないけど、戦国伊賀島の監督は、響木さんが現役の頃から現在までの現役で務めてるらしいけど、サッカーとは言え、忍法を他人に教えると言うのは、そう簡単じゃ無いと思う。

その中でもキャプテンを務めてる霧隠は、伊賀島流忍法を教えてもらえたことや、キャプテンを任命されたことについて、誇りを持っているんだろう。

そうなると、試合前に自分の力を見せようとなったのも、同意までは行かないけど、納得はする。

このフットボールフロンティア全国大会という舞台で、戦国伊賀島のキャプテンとしての力を見せたかったんだろう。

試合でやれよとか、練習に割り込むなとか、色々言いたいことはあるけどな。

 

 

「………だからって、こっちも負けてられないけどな」

 

 

そう呟くと同時に、後半戦開始の笛が鳴る。

戦国伊賀島からのボールで始まり、フォワード陣が攻め上がってくる。

 

 

「いかせるかよ!」

 

「ふっ…残像の術!」

 

「なっ…!クソっ、やり辛えな!」

 

「伊賀島流忍法は、破れやしない!」

 

 

染岡がボールを奪おうとするも、霧隠が残像で突破する。

 

 

「なら、3人で行くよ!」

 

「はい!」

 

「ああ!」

 

 

マックスが声を上げ、オレと少林もプレスを仕掛けようとするが…。

 

 

「甲賀!」

 

「伊賀島流忍法!分身フェイント!!」

 

「くっ…!」

 

 

霧隠がバックパスで後ろに居た甲賀にボールを渡し、そのまま分身フェイントで突破される。

 

 

「行け!柳生!」

 

「分身シュート!!」

 

 

その流れでボールが柳生に渡り、3人に分身した柳生が分身シュートを放ってくる。

 

 

「スピニングカット!!」

 

「ザ・ウォール!!」

 

 

だが、風丸と壁山がシュートブロックをしてくれたおかげで、シュートは円堂に届くことはなく防がれた。

 

 

「風丸!こっち!!」

 

「よし、行け!マックス!半田!!」

 

「ああ!」

 

 

マックスがボールを受け取り、オレもマックスに続き、攻め上がる。

 

 

「ミッドフィルダーが2人…両方ともシュート技を確認済みで、連携技が来ないとも限らない…フォワードも下がっている…ならば!伊賀島流忍法!鶴翼の陣!!」

 

「了解!疾風怒濤!!」

 

『応ッ!!』

 

 

初鳥が号令を出し、霧隠達がオレ達を囲うように現れる。

オレとマックスはそれぞれローリングキックやスパイラルショットを地区予選の時に使っていた為、それを戦国伊賀島も知っていたのだろう。オレ達のシュートを止めるべく、鶴翼の陣を使って来た。

一応、フォワードにボールが渡ることも警戒したのだろうが、2人とも雷門側に下がっていた為、ボールが渡ってもシュートに移らないと判断したのだろう。

 

 

「マックス。まだだよな。ギリギリまで…」

 

「うん。もう少し…」

 

 

周りの相手選手に聞こえないよう、小声で喋るオレ達。

そうだな。もう少しコイツらを…!

 

 

「……よし!今だ!!」

 

「了解!スパイラル…!」

 

「この状態でシュートを打つか!だがそんなのも想定済みだ!!」

 

 

タイミングを見計らったオレが声を掛けると同時に、マックスはスパイラルショットの体勢に入る。

霧隠の言う通り、それぐらいは想定していたのだろう。キーパーの百地がつむじの発動準備をしている。

 

 

「……なんてね!!」

 

「なにっ!?」

 

 

その体勢から、マックスは身体の向きを変えて、ボールを中心に後ろを向く。

スパイラルショットではなく、普通のロングシュートを雷門側に向けて打つような形となった。

 

 

「どこへ向けてシュートを打ってるんだ!?何をして…!?」

 

「ま、まさか…!?」

 

「そのまさかってな…!行け!風丸!豪炎寺!!」

 

『ああ!!』

 

 

マックスの打ったシュートは、センターサークルの方へと落ちる。

そこへ向かって走るのは、風丸と豪炎寺の2人だ。

この2人が揃えば、やることは1つしかない。

備流田さんと浮島さんから伝授させてもらった、新たな必殺シュート…!

 

 

『炎の風見鶏!!』

 

 

ちょうどセンターサークルを中心点にして打ち上げ、2人が同時に放ったシュートは、炎を纏った風見鶏と化し、猛スピードで突き進む。

 

 

「い、伊賀島流忍法…うおおおおお!!?」

 

 

炎の風見鶏は、つむじを発動させることも間に合わず、ゴールへと突き刺さった。

 

 

『ゴオオオオオオル!!なんということだ!センターサークルから放たれたシュートは、そのスピードを緩めることもなく、戦国伊賀島のゴールへと一直線!!雷門!同点に追い付いたああああ!!』

 

「ば、バカな…!伊賀島流蹴球戦術…伊賀島流忍法が…!?」

 

「油断も慢心もしてないのは事実なんだろうけど、オレ達の実力を見誤ったな」

 

「くっ…!」

 

 

一連の出来事に衝撃を受ける霧隠だが、実際コイツらは油断も慢心もしていなかったんだろう。ちゃんとフォワードが攻め上がってないことを確認して、オレ達にマークを付けた。

だが、それはマックスの立てた作戦にまんまと乗らされただけに過ぎなかった。

いや、これはマックスが上手かった。確かにあの練習で何度も炎の風見鶏を見て来たけど、センターサークルから打っても威力はそこまで落ちてないってのはオレも感じてた。ただスピードについては着目してなかったんだよな。

ロングシュートとしても、炎の風見鶏は強力だったんだ。

 

 

「……よし。じゃあ栗松、行けるか?」

 

「は、はい!準備は出来てるでやんす!」

 

「影野!栗松と交代だ!」

 

「………分かった。栗松、がんばって」

 

「はい!」

 

 

このタイミングで、栗松が影野と変わって入ってくる。

後半も折り返し。あと1点、取りに行くぞ。

 

 

「残像の術!」

 

「チッ…!」

 

 

再び霧隠が残像で染岡を抜き去る。

目の前に行ったタイミングで残像を置いて行くから、対応がしづらいんだよな……。

 

 

「ってことは、そっちに行くよね!」

 

「分かってても、破ることは不可能だ!分身フェイント!!」

 

 

同じく、再びボールを受け取った甲賀が分身フェイントを発動し、マックスを抜き去る。

 

 

「伊賀島流忍法によって授けられた分身の術、見極めることなど不可能と知れ!!」

 

「見極める必要なんていらないだろ。まとめて吹き飛ばせばいいんだから!!」

 

「なにっ!?」

 

 

抜き去ったマックスの後ろには、オレが控えていた。

今言った通り、どれが分身じゃない本体かなんて、見極める必要はない。コイツでまとめて吹き飛ばせばな!!

 

 

「サイクロン!!」

 

「うわああああ!!?」

 

 

3人の甲賀の着地点に向けて、オレはサイクロンを発動した。

竜巻に巻き込まれた3人の内、2人は消えていたが、そこを気にすることはない。

奪ったボールをトラップで受け、敵陣地へ向けて攻め上がる。

 

 

「突破はさせない!伊賀島流忍法、影縫いの術!!」

 

「そいつも、飛んじゃえば効かないよな!ムーンサルト!!」

 

 

後ろから高坂の影縫いがやって来るが、それを見越してたオレはムーンサルトで回避する。

 

 

「それはこちらも読んでいた!伊賀島流忍法!蜘蛛の糸!!」

 

 

さっきオレがやったことの仕返しのつもりなんだろう。風魔がオレの着地点付近に、蜘蛛の糸を設置している。

 

 

「くそっ…栗松!」

 

 

蜘蛛の糸に絡まる前に、空中で栗松に向けてパスを出す。

これでフォワードにパスを出すことを封じたと、戦国伊賀島は思っただろう。

だが、これは苦肉の策じゃない。むしろ、こちらのアドバンテージにもなる。

 

 

「行くでやんす!」

 

「通させない!影縫いの術!」

 

「追い付かなければいいなら、こうするでやんす!たまのりピエロ!!」

 

 

再び高坂が影縫いでボールを奪おうとするが、それを栗松はたまのりピエロで加速し、振り切る。

 

 

「栗松!アレをやるよ!!」

 

「分かってるでやんす!行くでやんすよ、少林!!」

 

 

そこへ少林がやって来て、栗松はたまのりピエロを解除して、少林と向き合う。

栗松はボールを頭の上へと打ち上げ、そこからヘディングで更に打ち上げると同時に、飛び上がる。少林もそれに続く。

 

 

『ジャンピングサンダー!!』

 

 

ボールに追い付いた栗松は、ヘディングで少林へとボールを渡す。

この時既に、ボールにはオーラが宿っていたが、それを少林が蹴ることにより、突き進んだボールはイナズマを纏い、ゴールに突き進む。

 

 

「伊賀島流忍法!つむじの術!!」

 

 

今度は警戒していたのか、百地はつむじを展開させるが、つむじ風では2人のシュートを弱めることは出来ずに、得点を許してしまった。

 

 

『ゴオオオオオル!!栗松と少林の新必殺技で、雷門!ついに点差をもぎ取ったあああ!!』

 

「やったなお前ら!練習した甲斐があったな!!」

 

「ったく、本当はオレがシュートを決めたかったんだが、くれてやるよ!全国大会での見せ場!!」

 

「あ、ありがとうございます!!で、でも!あんま揉みくちゃにしないでくださいよお!!」

 

「そ、染岡さんも!オレの頭なんてぐしゃぐしゃにしても意味がないでやんすよ!!」

 

 

少林達の言葉通り、オレが少林の、染岡が栗松の頭をめちゃくちゃ撫でてやってる。

染岡もあんなこと言ってるけど、内心めちゃくちゃ嬉しいんだろ。いい笑顔してるし。

 

 

「………まだだ。まだ試合は、終わってない!!」

 

 

霧隠がメンバーを鼓舞する声が聞こえてくる。

そろそろ試合が終わりそうだが、笛はまだ鳴っていない。

最後の猛攻を掛けてくるだろう。

 

 

「伊賀島流蹴球戦術!全員集結!!偃月の陣!!」

 

『応ッ!!!』

 

 

その予感は的中し、試合再開の笛が鳴ると同時に偃月の陣で突っ込んで来る。

流石にこれはサイクロンで止められないと、フォワードとミッドフィルダー陣は為す術もなく、吹き飛ばされる。

 

 

「通させないッスよ!ザ・ウォール!!!」

 

 

だが、そこに壁山が立ちはだかる。

渾身のザ・ウォールにより、偃月の陣を食い止めている。

防ぎ切ることは出来ないだろうが、時間を稼ぐことは出来る。

 

 

「ならば!オレだけでも突き進むだけだ!!」

 

 

ザ・ウォールを打ち破る一瞬も惜しいと、中から霧隠が飛び出す。

 

 

「同点に追い付く!喰らえ!土達磨!!」

 

 

霧隠が執念を込めた土達磨は、雷門ゴールへと突き進む。

 

 

「させるか!スピニングカット!!」

 

 

風丸がスピニングカットを張るも、執念を込めたからか、さっきの土達磨よりも威力は上がっているらしく、あまり威力を打ち消すことは出来なかったものの、1発目の土達磨よりも少し弱いまでに落とすことが出来たようだ。

だが、円堂のゴッドハンドが間に合わない。

 

 

「熱血パンチがダメでも、何発も打ち込んでやる!爆裂パンチ!!」

 

 

ゴッドハンドが間に合わなくとも、円堂には爆裂パンチがある。

高速で連続して打ち込むパンチングは、だんだんと威力を打ち消していく。

 

 

「だあああああああ!!!」

 

 

そして、円堂は土達磨を弾き返すことに成功する。

 

 

「ぐっ……!でも、まだだ……!!」

 

 

それでも、霧隠は諦めずに、円堂が弾き返したボールを拾おうと、走り出す。

とんでもない執念だな…!

 

 

「円堂が守ったボールは…拾わせはしない!!」

 

 

それに続き、風丸が走り出す。

ボールは既に地面に着き、2人の距離も同じぐらいだ。

風丸と霧隠のどちらかが先にボールに着くかの、スピード勝負が始まった。

 

 

「負けたくない!オレは、オレ達、戦国伊賀島は!!」

 

「それはオレも一緒だ!よりによってスピード勝負で、負けられるか!!雷門が勝ち進む為にも!!」

 

 

2人とも、互いに負けられないと叫び、ボールに向かって走る。

そして、2人の距離も近付き、ボールまで残りわずかになる。

先にボールを拾ったのは……。

 

 

「もらった……!疾風ダッシュ!!」

 

 

風丸だった。

タッチの差でボールを拾った風丸は、自身のドリブル技である疾風ダッシュで、更に霧隠との差を広げる。

 

 

「………ふふっ、届かなかった、か……」

 

 

そこで、試合終了の笛が鳴る。

風丸が先に間に合わなきゃ、再び霧隠にシュートを打たれていたかもしれなかった。

風丸のおかげ……だな。

 

 

「………オレの負けだ」

 

「ナイスファイト。いい執念だったぜ」

 

「オレも、少しでも遅れてたら間に合わなかった。ナイスファイト!」

 

「ふっ…だが、次は負けないからな!来年のフットボールフロンティア、首を洗って待っておけ!!」

 

「ああ!」

 

「……あと勝負したいなら、先に連絡を入れることを忘れるなよ」

 

「うっ……わ、分かったよ……」

 

 

言葉を詰まらせたが、霧隠は苦笑いしながら、オレに答えた。

ホント、いきなり来るのだけは困るからな。

 

 

「ははは……あっ…」

 

「ん、どうした?風丸」

 

「……宮坂が、手を振ってくれてるんだ。それに、笑顔で」

 

「………そっか。後で顔を出したほうがいいだろうけど、多分言われると思うぞ。カッコよかったって」

 

「………照れるな、まったく」

 

 

そう言う風丸も、いい笑顔をしている。

後輩に、良いところを見せられたのが嬉しかったんだろうな。

 

 

「……じゃあ、そう言うワケで」

 

「えっ?」

 

「みんな!風丸を胴上げだ!!」

 

『応ッ!!!』

 

「えっ、速っ!?さっきの偃月の陣の集結みたいな速さだったぞ!?」

 

 

オレが声をあげると、気付けばみんなが風丸を囲んで、胴上げしていた。

オレも速いなと思ったけど、気にせずに混ざる。

こうして、今回も風丸はサッカーを選んでくれたけど、とても嬉しく思う。

叶うなら、エイリア学園の時も最後まで一緒に戦いたいな。

そのためにも、オレが出来ることがないか、考えないとな。




初登場補正も掛けときましたが、ちょっとはジャンピングサンダーを活躍させたかったんです。

伊賀島流忍法の習得云々が独自解釈ってやつです。
サッカーとは言え一応忍法を教わるって、並大抵じゃ行かないと思うんですよね。
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