あっ、春休み満喫してたんでこれから更新スペースなるべく戻しますね。
病院を後にしたオレたちは、一先ず雷門中へと戻った。
どうやらオレたちが病院にいる間に、一ノ瀬たちが戻って来ていたらしい。
……アイツらと、合流しなくちゃな。
「一ノ瀬!土門!」
「円堂!みんな!」
「話は聞いてたけど、本当に壊されちまってるな……」
「………エイリア学園。すごい力だった」
「神の次は宇宙人、か……。とんでもないことになっちゃったね」
無事に一ノ瀬、土門と合流することが出来た。
……今の雷門イレブンのメンバーは、11人。
前回と違い、影野たちの怪我が軽いことから、早いうちに復帰は出来そうだけど…。
「雷門中だけじゃなく、傘美野中まで壊されちまった。このまま放っておいたら、アイツら……」
「キミたち!無事……では、ないか…」
「理事長!」
「松野くんと影野くん、そして少林寺くんと宍戸くんが怪我をして、病院に運ばれたわ…」
「……そのようだな。すまない。私がしっかりと把握して無くてはいけないことだと言うのに…」
「こんなことがありましたから、仕方ないと思います」
「ここの他にも、傘美野中が壊されて…」
「………実は、傘美野中だけではないんだ」
「えっ………」
「着いて来てくれ。このこと以外にも、話さなければならないことがある」
そう言った理事長は、オレたちを部室の方へと連れて行った。
そういえば、この下には…。
「地下への入り口…?」
「入ってくれ。話さなければならないことと、見せなければいけないことが、この中にある」
オレたちはその中に入り、先へ進む。
その先には、大きなモニターのある部屋があった。
「ここは、影山の調査のために造った作戦指令室なんだ」
「学校の地下に、こんなものが…」
「こんなふうに使うとは、思ってはいなかったがね。では、まずはこれを見てほしい」
大きなモニターに、映像が映し出される。
そこに映っていたのは、試合風景。
いや、試合と言うには……。
「に、西垣!?」
「これ、木戸川清修か!?」
「女川たち…!」
「ああ!三兄弟が…!!」
「0対86、って……」
それはもう、蹂躙のあとの、トドメの映像だった。
エイリア学園に歯が立たなかった木戸川清修は、雷門や傘美野と同じく、学校を破壊しつくされてしまった。
「……理事長。これは…」
「先ほど、サッカー協会に緊急資料として届けられたものだ。木戸川清修だけでなく、フットボールフロンティア出場校を中心に、破壊活動を続けているようだ」
「オレたちが西垣と別れてから、そんなことが…」
「彼らに勝利しない限り、侵略者の破壊活動を止めることはできない」
「……次こそ、勝ってみせる。でも、今のオレたちは…」
「……うむ。11人。試合が出来る人数はいるものの、戦力としては、もう何人か欲しいはずだ」
「影野くんたちが復帰するには、もう少し時間がかかります。でも、その間にも…」
「被害が広がるであろう。そこで、私はもう1つ、見せたいものがある」
そう言った理事長は、オレたちを再び地上へと連れて行った。
目的地は、オレたちがいつも使っている、グラウンドだった。
「見せたいものって、いったい何でやんすか?」
「グラウンドには、何もないっすけど…」
「では、古株さん。お願いします」
「えっ、古株さん?」
通信機を持った理事長がそう言った途端、センターサークルの所から地面が開かれる。
完全に開くと、その下にあったのは、坂の車道だった。
そこからやって来たのは……。
「な、なんだこれ!?」
「バス…かな?」
「その通り。これからキミたちは、このイナズマキャラバンに乗り、全国行脚をしてもらう」
「ぜんこく……あ、あん………?」
「"あんぎゃ"だ、円堂。これに乗って、全国を回るってこと」
青色の大きな車、機能は普通のバスと変わらないという、イナズマキャラバン。
脱落し、世界代表にも選ばれなかった前回は、乗ることは無かったもの。
……まあ、実はちょっとだけ乗らせてもらったり、何なら車中泊とかさせてもらったこともあったんだけどな。
ただ、これに乗って全国を回ったことはなかった。
「先も言った通り、エイリア学園に勝利しない限り、破壊活動を止めることは出来ないだろう。そこで、これに乗り、全国を回り、全国の強者をスカウトし、共に戦ってもらいたいのだ」
「全国の強者…ですか」
「……エイリア学園を追うなら、そのための足は必要だよな」
「侵略者を打ち倒すために、戦力を揃えろってか」
「その場合、名付けるなら…。地上最強イレブン、ですね」
「地上最強…か」
日本一の次は、侵略者を倒すために、地上最強を目指せ…か。
これから、前回のオレが知らない旅が始まる。
脱落は、したくないな。
「そこで、お前たちを率いていく監督を紹介する」
「えっ?響木監督は来れないんですか?」
「悪いが、調査をしないといけないことがあってな。鬼瓦さんと共に行かなくてはならん」
「そう…ですか」
「その代わりと言ってはなんだがな。では、来てくれ」
響木さんが声をかけると、イナズマキャラバンの裏から、1人の女性が現れた。
……ああ。これ、古株さんと一緒に乗ってたのか。
ビックリした。オレたちが話してる間に忍び寄って、スタンバってたってことじゃないよな。
「……そこのキミ、何か変なこと考えてないかしら」
「い、いえ。そんなことはないですけど…」
「……そう。そういうことにしておきます」
…初対面の人にもバレるって、相当じゃないか?
試合で考えてることがバレてないだけ、今まではマシだったのかもしれないけど。
「これから、雷門イレブンの監督を務めさせてもらいます。吉良瞳子よ」
「瞳子監督…。女性の監督って、珍しいですね」
「フットボールフロンティアの監督、全員男だったもんな」
「女性だから、何か問題があるかしら」
「い、いや!そんなつもりは…」
「珍しいってだけで、悪く言うつもりは欠片もありませんよ。よろしくお願いします、瞳子監督」
「………ええ」
瞳子監督……か。
その手腕は確かなものと言うのは、大人になった円堂たちからもよく聞いていた。
実際に同じチームでサッカーをしたこともなければ、対戦もしたことはなかったけど、KFCでコーチを経験したオレには、よく分かる。
その辺りのことは、信頼していいはずだけど……。
吉良……か。
「ん、鬼瓦さんからか。はい、響木です。……なんですって?」
「響木監督?」
「……お前たち、今すぐに家に帰って、親御さんの了承を経て、荷造りをして来い」
「……なにか、あったんですか?」
「……奈良に来ていた財前総理が、エイリア学園に襲われたらしい」
「えっ…!?」
「今すぐにでも行きたいところだが、流石に話も通さずに行くのは良くない。悪いが、急ぎめでお願いしたい」
「わ、分かりました!みんな、あとでここに集合だ!」
……今は置いておこう。
それに、オレがどうにか出来る問題じゃないしな。
父さんたちには、すぐに話が通せるはずだ。
早く荷造りしないとな。
ゲームの瞳子監督の初登場時、画角の関係で眼にハイライトが無いように見えてめちゃくちゃ怖かったです。