なんかここに来て新作の情報がだいぶ明らかになりました。
背景とか諸々は理解出来るし面白いなとは思うんですけど、ハルのあのセリフぜってえ親父たちに言うなよ。言ってるだろうけどぜってえ言うんじゃねえぞ。
10万UAと800人以上のお気に入り登録、スゲーッマジで感謝!!です。
投稿ペースはめちゃくちゃでも、失踪はしないので、気長にお待ちいただけたらと思います。
あれから少し経ち、古株さんの運転で雪原にある中学校に着いた。
白恋中学。吹雪のいる中学校の名前だ。
「ここに、吹雪士郎がいるのか」
「く、熊殺しの……!」
「熊よりもデカい……!」
「いつまでそっち信じてんだ」
今は瞳子監督が白恋中のお偉いさんやサッカー部の監督に話をしに行っている。
事前に響木さんが話をしてくれてるとは言ってたから、スムーズに行きそうだけどさ。
「白恋中サッカー部と会うことになるわ。グラウンドへ行きましょう」
「ブリザードの吹雪、か…。どんな選手なんだろうね」
「他の選手も気になるな。オレが帝国にいた頃でも、北海道の学校はあんま情報無かったからさ。そうだよな?鬼道」
「無いことはなかったが、少なかったのは事実だな。場所の都合上、足腰を鍛えられた選手がいるだろうというのは、想像の範囲ではあるが……」
「ああ、雪道を歩くからってことか。でも、いつも山歩いてる千羽山も似たようなもんじゃないか?鉄壁っぷりはすごかったけど」
「山道と雪道とじゃ、ちょっと違う気もするけどな」
そうしている間に、グラウンドへ着いた。
そこには白恋中のサッカー部のメンバーがいて、もちろん……。
「やっぱり。キミたちが雷門中サッカー部だったんだね」
「あっ!?お前、さっきの!」
「そう言えば、名前を言ってなかったよね。ボクは吹雪士郎」
「えっ!貴方がっすか!?」
「熊よりもデカくないし、熊殺しも出来なさそうでやんすよ!?」
「だからさっきからずっと言っただろ…。オレたちは雷門中サッカー部。コイツがキャプテンの円堂守で、オレは半田真一」
「今紹介されたけど、オレは円堂守。よろしくな、吹雪!」
「うん。よろしくね」
そこには、吹雪の姿もあった。
ただ、やっぱりと言うか…。
改めて吹雪の姿を見てみても、オレの記憶とは少し違うんだよな…。
「うー、さむさむ。白恋中サッカー部監督の高山だ」
「雷門中サッカー部監督、吉良瞳子です。よろしくお願いします」
「おー。美人な監督さんだな。よろしくさん」
「あの雷門中サッカー部と試合が出来るなんて、感激だよ!」
「けっぱるぞ、お前ら!」
「あっちは準備万端か。こっちも準備しようぜ」
「ああ。監督、スタメンは?」
「今回は、私は決めません。貴方たちで決めなさい」
「じゃあ、そうするか」
オレたちの作戦会議の元、フォーメーションが決まった。
FWは染岡と中谷。
MFはオレ、鬼道、一ノ瀬、風丸。
DFは栗松、壁山、塔子、土門。
GKはもちろん円堂。
「さあ!ここ、北海道の白恋中学グラウンドにて、"雷門中サッカー部"対"白恋中サッカー部"の試合が、始まろうとしています!」
「………」
「……一応聞くね、角馬くん。そこの自転車で来たの?」
「はい!流石に北ヶ嶺を超えるには、ちょっときつかったですがね!」
「そ、そうなのね…」
「……?あれ、ちょっと待ってください。それ以前に角馬くん、どうやって青森から北海道まで渡ったんです?」
「………………」
「いやいや。流石にフェリー乗ったんですよね?青函トンネルは鉄道トンネルですから、奈良で見たその自転車がここにあるのはおかしいです。でしたら海路しかありません。そうですよね?」
「……………………」
「あの…。なんで、ずっと無言なの…?」
「………まもなく、試合が始まります!」
「答えてよ!?」
なんか、すごく問いただしたい会話が聞こえて来るけど、スルーするしかない。
で、向こうのフォーメーションは…。
「……あれ?」
「おい!アイツはたしか、ストライカーって聞いたよな!なんでディフェンスにいるんだよ!?」
「ブリザードの吹雪…。人違いなのか…?」
「…それは、アツヤの方だよ」
「今は、雪原のプリンスの方」
「…?」
白恋側からなにやら聞こえたけど、距離があって聞き取れはしなかった。
ただ、吹雪がディフェンス、か。
オレからしたら、そっちの方がイメージあるんだけどな。
一応、あの時も吹雪はフォワードだったし、10年後のプロリーグだとフォワードの方が多かったけど。
ただ、吹雪とサッカーをすることがほとんど無かったから、オレの中だとイナズマジャパンの試合を応援してた時に見たポジションの方が想像しやすい。
そうなると、やっぱディフェンスなんだよな。
ただこれって、戻る前からずっと思ってたことだけど、イナズマジャパンってフォワードが多すぎ…。
「半田、試合が始まる。そろそろ帰ってこい」
「ん…。あ、ああ。サンキュー、鬼道」
「お前は色々と深く考えだすところがある。今更だ」
「ご、ごめん…」
「謝らなくていい。さて、吹雪士郎か。白恋中も、どんなチームなのか」
鬼道がそう言った途端、試合が始まった。
中谷からボールを受け取った染岡は、中谷と共に攻める。
「仲間になったばかりだからな。実戦的な連携の練習にもなる。着いて来いよ、中谷!」
「う、うん!」
「突破はさせない…!」
「遅え!」
中谷とのワンツーで、荒谷を突破する染岡。
そのままシュートへと移ろうとする。
「まずはオレからだ!ドラゴンクラッシュ!!」
青い竜と共に、ボールはゴールへと突き進む。
そのままキーパーが止めようとすると思ったけど、その前に吹雪が立ちはだかった。
「シュートブロックか…!」
「でも、何かをしようとはしてないぞ…?」
風丸の言う通りだった。
例えばスピニングカットを使おうとする場合、足にエネルギーを込めたりする。
ザ・ウォールの場合なら、この時点で既に壁が隆起したりする。
とにかく、何かをしようとしたり、何かが起こったりするものなんだけど、吹雪は何もせずに、ただそこで立っているだけだった。
何をするつもりなんだ…?
「遅いよ」
「なっ…!?」
そう言った途端、吹雪は足を振り上げた。
ドラゴンクラッシュとぶつかったと思ったら、アイツはそのまま蹴り返した。
「一之瀬!」
「うん…!」
『スピニングカット!!』
すぐに鬼道と一之瀬がスピニングカットを張ってくれたおかげで、蹴り返されたドラゴンクラッシュは止まった。
「そ、染岡さんのドラゴンクラッシュを蹴り返すなんて…」
「やっぱり、熊殺しでやんす…」
「ううん。その名前は、多分アツヤの方が似合うよ」
「アツヤ…?」
「…ふふっ」
「一之瀬!もう一度ボールをくれ!今度こそ決めてやる!」
「うん!頼んだ!」
一之瀬からボールを受け取った染岡が、再びゴールに向かって走る。
「キーパーに止められたならともかく、ディフェンスに蹴り返されたままでいられるかよ…!!」
「お、おい!染岡!あんま熱く…」
「そうだね。少し、冷やした方がいいよね」
「なっ!?」
「なんだ、あのスピード…!?」
風丸の驚きも分かる。オレも同じ感想だからな。
その驚異的なスピードで、一瞬で染岡の前に立ちふさがった。
「アイスグランド」
凍った地面を蹴ると同時にエネルギーが走り、染岡の足元まで届く。
すると染岡が氷に閉じ込められ、ボールを奪われてしまった。
「熱いのは趣味じゃないんだ。ごめんね」
「なんてディフェンス力だ…!」
「アイツ、千羽山にも匹敵するんじゃないか…?」
「それ以上かもしれん。ディフェンスもそうだが、真に恐ろしいのはスピードだ。一瞬で間合いを詰め、相手を凍らせるあの必殺技との相性は光るものがある」
「じゃあ、そろそろ…」
ボールを持った吹雪は、そのまま走り出す。
「行くよ。アツヤ」
マフラーに手を添えた吹雪は、途端に雰囲気が変わった。
髪型も変わり、目つきも変わった。
そして、なにより…。
「行くぜ!!」
その目の色も変われば、性格も大きく変わった。
だが、今までの驚異的なスピードは変わることが無く、突然の豹変に驚き動きを止めたオレたちをあっという間に抜き去ってしまった。
「勝負だ!雷門中サッカー部!!」
「ああ!来い!!」
ゴール前までたどり着いた吹雪は、両足でボールを回転させる。
「吹き荒れろ…!!」
すると、周りから冷気が注入され、ボールは凍る。
「エターナル…!」
吹雪は回転を利用しながら勢いを付け、ボールに蹴りを叩き込む。
これが、吹雪の必殺シュート…。
「ブリザァァァァドッ!!」
極寒の冷気を纏いながら突き進むシュート。
エターナルブリザードが、円堂に襲い掛かる。
「ゴッドハンド!!」
マジン・ザ・ハンドでは、力の貯めが間に合わない。
そう判断した円堂は、ゴッドハンドで止めようとした。
「ぐっ…!うう……!うわあ!?」
だが、その拮抗もすぐに破られた。
円堂の後ろのゴールは、シュートを叩き込まれた勢いをそのままに、完全に凍り付いた。
「ゴオオオオル!!白恋中学ストライカー、吹雪士郎の必殺シュートが炸裂!!初得点をもぎ取ったのは、白恋中だあああ!!」
「円堂!大丈夫か!?」
「あ、ああ…。大丈夫だ…!」
「改めて、自己紹介だ」
円堂を支えてるオレたちに向かって、吹雪が歩いてくる。
……さっきああ言ったけど、違う。
ディフェンスの時より、その姿の方が、あまり記憶にないな。
「オレがエースストライカーの、吹雪士郎だ」
その圧倒的自信に見劣りしない、圧倒的実力。
実力はともかく、自信の方は、やっぱり記憶とは違うと、オレだけ別の衝撃を受けていた。
ただ、吹雪の実力は、噂通りなのと、オレの印象とも大きな差は無く、そこは確認できた。
それよりも、他の問題があった。
「…よし、キッカリ時間だ。練習試合はこの辺りでいいか?雷門の監督」
「……ええ。ありがとうございました」
白恋中学との試合と言うより、吹雪個人との試合と言った方が良いんじゃないか?と、小さくない疑問や違和感を抱いて、この試合は終わった。
……オレが気にすることは無いんだろうけど、どうしても…な。
ちなみに作者はGOギャラクシーで、半田にエターナルブリザードを覚えさせてました。
理由①同属性
理由②そこそこの燃費と威力
理由③手持ちの秘伝書
③が一番大きな理由です。
だって真っ先に目に着いたのがこれだったんだもの。