イナズマイレブン〜中途半端な逆行〜   作:トライデント

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この前鉄骨落としそうになったBGM(名)ですけど、けっこう好きなんですよね。


ジェミニストームとの決戦/前編

「荒谷たち、ここは任せてくれ」

 

 

吹雪たちによる特訓から数日後。

突然現れたジェミニストームが、白恋中サッカー部へ宣戦布告しようとしていたところに、オレたちが割って入った。

 

 

「まさか、こんなところにもいたとはな。奈良から北海道まで、ご苦労なことだ」

 

「お前たちこそ。こんな雪山の学校まで来て、暇なのか?」

 

「売り言葉に買い言葉、か。いいだろう。そこまでして戦いたいのであれば、挑んでくるがいい。最も、お前が味わうことになるのは、雪の混じった土の味になるだろうがな」

 

「言ってろ。その上から…、いや。宇宙から目線とでも言うのか?今日こそ叩き落してやるよ、ジェミニストーム」

 

 

売り言葉に買い言葉って、吹っ掛けてきたお前が言うなよ。レーゼ。

思わず宇宙から目線だなんて、意味分かんないこと言っちゃっただろ。

 

 

「雷門中のみんな、大丈夫…?」

 

「ああ。円堂の言った通り、オレたちに任せてくれ」

 

「アイツらとは因縁がある。そう何度も負けると思うな」

 

「地球にはこんな言葉がある。二度あることは三度ある。いい加減学習するべきだ。弱きものよ」

 

「地球にはこんな言葉があるよ。三度目の正直。そう何度も勝てると思わない方がいいんじゃないかな?」

 

「…ほう。言うじゃないか。貴様、この地で仲間になった者か」

 

「宇宙人相手だけど、名前を名乗ろうか。ボクの名前は吹雪士郎。ボクには雷門中ほどの因縁は無いけど、この試合は勝たせてもらうよ」

 

「……………ずいぶんな自信だな。驕った者は身を亡ぼす。貴様の末路、見ものだな」

 

「驕った者云々は、お前が言えることじゃないだろ」

 

 

そう言い放ったレーゼは背を向け、他のジェミニストームの面々もそれに続いた。

まあ、鬼道と吹雪の言う通りだ。今日こそアイツらに勝つぞ。

 

 

「みんな、今日こそ決着を付けるぞ」

 

「あんな学校破壊なんて、もう起こさせはしない」

 

「あの特訓で、かなりの力を付けたはずだからね。あんな目には遭ったりしないよ」

 

「やる気は十分なようで、何よりです。ポジションは、あなたたちが決めたものにしなさい。私に異論はありません。ですが、前半は先の私の指示通りに」

 

「分かりました。みんな!行くぞ!」

 

『おお!!』

 

 

オレたちが決めたポジションと言うのは、以下のもの。

FW:染岡・中谷

MF:オレ・鬼道・一之瀬・風丸

DF:吹雪・塔子・壁山・土門

栗松の代わりに吹雪が入っただけのように、レーゼたちは見えるだろう。

 

 

「さあ!これより雷門中サッカー部とエイリア学園ジェミニストームとの試合が、始まろうとしています!!」

 

「流石に驚きは無いわね」

 

「はい。白恋中との試合から、そんなに経ってないですし」

 

「学校も休校中だもんね」

 

「むしろ居ない方が驚いてたかな…」

 

 

角馬もいたか。実況頼んだぞ。

この試合は、ジェミニストームのボールから始まる。

ディアムが蹴ったボールは、隣のリームへ。

 

 

「攻めろ。1点でも5点でも奪えば、奴らは三度思い知ることだろう」

 

「はっ」

 

 

レーゼの指示が、リームに届く。

ドリブルで攻め、そのまま点を奪いに来るつもりなんだろう。

 

 

「させないよ…!」

 

「なっ…!?」

 

 

そこへ、中谷が立ちはだかる。

前の方にいたオレたちならともかく、FWの中谷が目の前に現れたことに、驚きを隠せなかったのだろう。

 

 

「パ、パンドラ…!」

 

「…?今の速さは、いったい…」

 

 

思わずバックパスを選んだリームを見て、レーゼは表情を歪ませる。

パスを受け取ったパンドラは、リームの本来の目的を果たそうとするのだろう。

 

 

「今のは、リームが油断しただけ…!」

 

「じゃあ、キミは違うとでも言うつもり?」

 

「くっ!?イオ…!」

 

「やらせるか!」

 

「なんだと…!?」

 

 

中谷のように、一之瀬がパンドラに立ちふさがり、パンドラを止める。

そこから、イオにボールが渡る間に、オレがカットする。

 

 

「この動き、まさか…?」

 

「行け!半田!」

 

「ああ!フリーズショット!!」

 

 

そのまま、オレはフリーズショットを発動。

点を奪えるとは、思ってはいないが…。

 

 

「貧弱なシュートだ…?」

 

 

シュートを止めたゴルレオは、違和感を覚えているようだった。

当たり前だ。オレたちがしてたのは、あのスピード特訓だけじゃないんだからな。

 

 

「…レーゼ!」

 

「少しは、力を付けたようだな。だが…」

 

「風丸!」

 

「ああ!」

 

「我々の必殺技を、破ることは不可能だ。ワープドライブ!」

 

『なっ…!?』

 

 

レーゼが右手から展開させた謎のゲートに、アイツはボールと一緒に入っていく。

すると、アイツの姿は無くなった。

2人の少し後ろにゲートが開き、2人を突破することになったけど、それ宇宙関係ないだろ。

 

 

「砕け散るがいい!アストロブレイク!!」

 

 

そして、奈良でも見たあのシュートを、再び使ってきた。

シュートを打つまでに少し間があっても、一度打たれてしまえば、かなりのスピードで進んでいくんだよな…!

 

 

「ザ・タワー!!」

 

「ザ・ウォール!!」

 

 

塔子と壁山がブロックしてくれるも、すぐにそれぞれ崩れてしまう。

ワープドライブからそこまで時間が経ってなかったこともあって、マジン・ザ・ハンドは間に合わないか…。

 

 

「ゴッドハンド…!!」

 

 

円堂はゴッドハンドで抵抗するも、勢いを殺しきることができず、得点を許してしまう。

 

 

「ゴォォォォル!!先制点は、エイリア学園ジェミニストームだあああ!!」

 

「やっぱり、すげえパワーだ…!」

 

「大丈夫か?円堂」

 

「ああ。前ほどじゃない。これ以上の点は、許しはしないさ!」

 

 

そう言った円堂が、見栄を張ってるワケではないというのは、オレにも分かる。

今と同じ状況で、以前ならゴッドハンドすら間に合ってなかったはずだ。

 

 

「…染岡。吹雪。どうだ?」

 

「前半は厳しいが、後半は行けるはずだぜ」

 

「うん。こっちも同じ。監督の指示通りでよさそうだよ」

 

「………分かった。みんな!このままいくぞ!」

 

『ああ!』

 

「何を考えているか知らないが、ここから何が出来る?絶望を抱いてないのは結構だが、それは空元気にしか見えないな」

 

 

レーゼがこっちを見てそう言うが、アイツはまだ気付いていない。

いや。認めたくないんだろう。

さっきのお前のつぶやき、聞こえてるんだからな。

 

 

 

 

 

「ここで前半戦が終了!スコアは0:1!まだ試合の行方は分からないぞ!!」

 

「………どういうことだ?あれから、1点も奪えなかっただと…?」

 

 

前半が終わったが、レーゼの言う通り、あれから失点することはなかった。

こちらも得点を奪えなかったから、膠着状態が続いたとも言えるんだけどさ。

 

 

「監督。後半からは…」

 

「ええ。吹雪くん。いいわね?」

 

「分かってるよ。あとは…」

 

 

吹雪は、マフラーに手を当てる。

それがトリガーなんだろう。吹雪の雰囲気が変わった。

 

 

「オレに任せな」

 

「じゃあ、試合前に話した通りでいいよな?吹雪と中谷とオレでポジションを変える」

 

「ああ。トライアングルの形になるな」

 

「交換ってワケじゃないしな…」

 

図にすると、中谷→風丸→吹雪→中谷って、それぞれがいたポジションになるんだけど。

まあ、染岡と吹雪でツートップになるって分かれば、それでいい。

だけど、アイツらからしたら、オレたちがこうして抵抗出来てることすら、予想外だったんだろう。

 

 

「グラビテイション!!」

 

「ぐっ…!」

 

 

後半開始直後、ボールを持った中谷が、パンドラのディフェンス技でボールを奪われる。

そして、そのまま進もうとするが…。

 

 

「ドンピシャだぜ!」

 

「なっ…!?」

 

 

近くにオレたちがいないのを確認したんだろうが、そこを染岡が詰め、ボールを奪う。

アイツ、めっちゃいい顔してるな…。

 

 

「くっ…!ガニメデ!イオ!」

 

 

すぐさまレーゼが指示を出し、染岡からボールを奪おうとするが…。

 

 

「へっ…!」

 

 

2人の猛攻を、軽くいなす染岡。

それから蹴られたボールは、オレへと渡る。

 

 

「バカな…!グリンゴ!カロン!」

 

「遅いな!ジグザグスパーク!!」

 

『がああっ!?』

 

「頼んだ!風丸!!」

 

「させは…!」

 

 

グリンゴたちを突破したオレは、風丸にパスを出す。

それを阻止しようとするレーゼだったが…。

 

 

「なにっ…!?」

 

「スピードは、お前たちだけのモノじゃない…!」

 

「まさか、貴様たちは…!?」

 

「行け!鬼道!!」

 

 

続いて、風丸は鬼道に向けて大きいパスを出す。

ボールの着地点に向けて走る、リームとディアム。

 

 

『なっ…!?』

 

「ふっ…」

 

「バカな…!我々のスピードについてくると言うのか!?」

 

「二度あることは三度ある、じゃなかったのか?吹雪!」

 

「させるかああああ!!」

 

 

鬼道は、レーゼを挑発しながら、吹雪の方へとパスを出す。

そこへ向かって、レーゼが全力で走る。

 

 

「オオオオオォォ!!」

 

 

あと少しでボールに届きそうなところで、レーゼは手を伸ばす。

…いや、それハンドになるけど。

 

 

「なっ…あっ…」

 

 

レーゼのハンドは、未然に防がれた。

必死の表情をしたレーゼとは対照的に、涼しい顔をした吹雪が、ボールを受け取ったからだ。

 

 

「どうした。その程度か?」

 

「あ、ありえん…!」

 

 

吹雪の挑発に、今度は返せなかったレーゼ。

間違いない。あの特訓で、ジェミニストームに食らいつけるぐらいには、オレたちは力を付けたんだ。

 

 

「…へへっ!よし!行くぞォ!反撃だ!!」

 

『おお!!』

 

 

今度こそ、勝たせてもらうぞ。ジェミニストーム…!!




リュuレーゼさん、必死になりすぎてサッカーのルール忘れかけるの巻


ゲームの話ですけど、あの映像の流れから、勝てると思うじゃないですか?
実は直前に加入する吹雪が、そんなに強くないんです。
どういうことかと言うと、吹雪の本領が発揮できるの、後半戦なんですよね。
その間は染岡で点を奪えはするんですけど、ジェミニのシュートを円堂さん止められないんです。
なんで染岡と後半のエターナルブリザードじゃ補えないぐらいに点を奪われてると、そのまま負けます。
ソースは友人(2敗)
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