ちょっと色々と言いたいことはありますけど、必殺技面とか、キャラ数とかは満足です。めちゃくちゃかっこいいし、なんなら本作で秘伝書枠とか、ゲーム枠で使わせてた技にボイスが付いてて、勝手に盛り上がってました。
ところで中学生半田にジグザグスパークのボイスがないバグの解消まだですか?大人にはあるんですけど。
染岡と中谷のツートップ。
中盤がオレと鬼道、一之瀬と少林。
ディフェンスが土門、壁山、塔子、吹雪の布陣で、試合が始まった。
真・帝国学園のキックオフで始まり、ボールを受け取った佐久間は、ボールを抑え、動きを止める。
「……ッ!うおおおおおおっ!!」
「…!?止めろ!佐久間ァ!!」
意を決した佐久間の叫びを聞いた鬼道は、何かを感じ、走り出す。
隣でゴーグル越しに見えたその目は、僅かな確信からの、驚愕と、焦りだった。
「それは…!」
鬼道が駆け寄る間に、佐久間は指笛を鳴らす。
そこから出てきたのは、赤いペンギンで、すぐに飛び立つ。
佐久間はそのまま、右足を振り上げる。
「禁断の技だ!!」
手を伸ばす鬼道は、間に合わない。
飛び立った赤いペンギンは、佐久間の元に降りてくる。
「皇帝ペンギン…!」
その赤いペンギンは、佐久間の右足に、全て突き刺さる。
苦悶の声とともに、佐久間はその技の名前を叫ぶ。
「グッ…!1号ォォオオオオ!!」
突き刺さった赤いペンギンは、佐久間が渾身の力を込めて蹴ったボールと共に、突き進む。
そのスピード、そしてパワーは、よく知る皇帝ペンギンとは、比べものにならなかった。
「マジン・ザ・ハンド!!」
円堂もすぐにマジン・ザ・ハンドで止めようとするも、拮抗はすぐに崩れ、円堂ごとゴールへ。
「うわあああああ!!」
「き、決まったあああああ!!試合開始早々、佐久間の強烈なシュートが、先制点を奪い取ったああああ!!」
みんなが円堂に駆け寄り、肩を貸したりして支える。
そこにはオレもいるが、1人だけ、円堂のとこにはいないメンバーがいる。
それは鬼道で、何故かと言うと…。
「ぐっ…!う、うううううう……!!」
「佐久間…!!」
突然、全身を抑えて痛みに悶える佐久間を見ているしかなかったからだった。
その時間差での叫びは、円堂たちにも届き、何事かと目を向ける。
「おい、佐久間のヤツ、あれ…」
「………只事じゃない、だろうな」
「鬼道…見たか…!?オレの皇帝ペンギン1号…!!」
「二度と使うな、佐久間…!あれは禁断の技だ!」
「オレはこの力で、お前たちに勝つ…!例え身体がどうなろうと、勝利が全てだ…!」
身体を引きずりながら、自陣に戻る佐久間を、鬼道は見ているしかできない。
そこへオレたちも、鬼道に話を聞く。
「おい、鬼道。今の皇帝ペンギンって…」
「ああ…。お前のゴッドハンドを破るために編み出した皇帝ペンギン2号は、改良型。あれが、元祖の皇帝ペンギン…1号だ」
「1号…?」
「あの技を、二度と使わせるワケにはいかない。複数回使ってしまったら、再起不能になってしまう…!」
「そんなバカな…って言いてぇけど、佐久間のあの様子見たらな…。っていうか、お前らなんてもん編み出したんだよ」
皇帝ペンギン1号は、使った選手の身を蝕む禁断の技。
あの技を使わせないためには、佐久間にボールを持たせないこと。
あるいは、オレたちが攻めまくる試合にするしかない。
「1号を改良し、威力は落ちるが3人で蹴ることによって、負担を減らし、使えるようにしたのが2号…」
「中谷!行くぞ!」
「う、うん…!」
「思い出せ!これが本当の皇帝ペンギンだ!」
染岡と中谷が鬼道の前に立つ。
中谷が皇帝ペンギン2号に混ざるのは、初めて見るな。
「皇帝ペンギン!」
『2号!!』
正式採用された皇帝ペンギン。皇帝ペンギン2号が、キーパー源田へと向かう。
その源田は、今までのパワーシールド系とは違い…。
「その構えは…!?」
「ふっ…!ビーストファング!!」
両手を前にやり、まるで獣の両顎のように構える。
大きく開き、それぞれの手に牙のような形のエネルギーを纏い、ボールを挟み込んだ源田は、がっしりと受け止めた。
「がっ…!う、うおおおおおお………!!」
「おい、源田まで…!ってことは、あれも!?」
「ああ…。ビーストファングだ…!」
「どれも、禁断の技ってことか…」
前回、話を聞いただけで、実際にその技を見たわけじゃなかったが、どれも危険な技だと言うのは、オレも分かった。
皇帝ペンギン1号なんかは、ペンギンが足に刺さってる。
その方がパワーを込めやすかったりとか、色々あるんだろうが、2号で3人がかりで、安定性を求めたらああなるってのは、分かる。
ビーストファングは…。理論は分からないけど、恐らく無理やりか、あるいは中途半端に、ビーストの力を宿したせいで、反動が大きいとか、その辺りなんだろう。
アレをするなら、少しでも時間をかけて、身体全体に宿すなりしないと…。
「アイツらに、必殺技を使わせるわけにはいかない」
「でも、佐久間にボールを渡さないのはともかく、シュートを打つ以上、源田には…」
「ビーストファングは、パワーシールドに比べて、発動まで少し時間がかかる。そこを上手くつければ…」
「それしかないよなぁ…」
でも、そうなると違和感が出てくるな。
確かに、佐久間と源田は力を求めて、恐らくアレに手を伸ばした。
けれど、それは2人だけじゃなく、不動も同じだったはず。
他の真・帝国のメンバーはどうだったかまでは覚えてないけど、サッカーをしてる以上、皇帝ペンギン1号とビーストファングだけでやっていけるという慢心はしないはず。
何より、自分がその力を発揮出来ないようには、しないはずだ。
「キラースライド!!」
「ぐっ…!」
「見慣れてる技なはずなんだがな?まっ、とにかくもらったぜ」
試合が再開されて、不動がボールを奪った。
キラースライド…。元の帝国の技も、ある程度使えるのか。
「行かせるか…!」
「おっと。そんなに欲しいなら、くれてやるよ…!」
「えっ」
不動は立ち塞がったオレに向けて、ボールを渡す。
突然のことに反応が遅れたけど、これは…!
「ジャッジスルー2!!」
「がっ…!!」
「半田!!」
「半田くん!!」
滑り込んできた不動が、ボール越しに連続キックを浴びせてくる。
なんだよこれ…!2だからって、どこを進化させてるんだ…!!
「へっ。ほら、行けよ!小鳥遊!比得!」
「行くわよ…」
「ヒッヒッヒッ…!」
不動がボールを渡したのは、紅一点のミッドフィルダー、小鳥遊。
それから、フォワードの比得も動き出す。
「何をする気だ…?」
「そう言えばアイツ、たしか帝国から4つほど拝借したって…」
「………まさか!?」
「まあ、皇帝ペンギン1号に比べたら劣るだろうけどな。お前たちの力、見せてやれよ!!」
小鳥遊は3人に分身して、回転しながら飛び上がる。
「なっ…!?あの動きは…!」
「デスゾーン!?」
「分身デスゾーン!!」
小鳥遊の分身デスゾーンは、前にいる比得へと向かう。
その比得も、3人へと分身していた。
「3人でやる必要はないだろ?こうすればよ!」
「ヒッヒッヒ…!分身ペンギン!!」
「まずい!風丸!壁山!塔子!!」
「スピニングカット!!」
「ザ・タワー!!」
「ザ・ウォール!!」
3人のシュートブロックが機能してる内に、円堂は構えを取る。
「追加点は、やらせない…!マジン・ザ・ハンド!!」
マジン・ザ・ハンドが間に合い、かなりの拮抗の末に、なんとか連携シュートを止められた。
「うう…!」
「ヒ、ヒヒ…!」
佐久間や源田ほどじゃないが、小鳥遊と比得の2人も、あの技の反動があるらしく、少し苦しんでいた。
「2号を基にしているとは言え、3人のシュート技を分身で賄ってるとなると…」
「戦国伊賀島の分身シュートとは、比べ物にならない負担じゃねぇか…!!」
「あれも、封印した技だ。禁断の技という程ではないが、改良出来るまでは…とな。アイツ、あんな技まで…!」
「大丈夫か?半田。あんなの喰らって…」
「大丈夫。まだまだ行けるさ」
土門に支えられて、オレは起き上がる。
大丈夫とは言ったけど、あれを何度も喰らってたら、ちょっとマズイかもしれないけど…。
「………アイツらの目を、覚まさせないと」
エイリア学園との戦いとはまた違う、苦しい戦いになりそうだった。
ゲームだと攫われた子たちを洗脳して〜とか言及あった真・帝国学園ぇすけど、アニメだと小鳥遊たちの描写とか言及が1ミリもないんで、とりあえず必殺技は使わせますとだけ。