虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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前々からあちらで言っていた外伝です。


01 始まりの出会い

栞子side

 

生徒会会長再選挙が終わった次の日、一人の少女が訪ねてきた

 

「失礼します」

 

白く長い髪、可愛らしいという言葉が真っ先に浮かぶ少女。確か……スクールアイドル同好会の…………

 

「高柳さんですね。同好会の件で来たのですか?」

 

「はい、三船新会長」

 

わざわざ来たということは……同好会廃部の件で来たのだろう。私なりにチャンスを与えるつもりと話せばこの話は終わる……そう思っていたが……

 

「話というのは、同好会廃部の件です」

 

「それなら私なりに……」

 

「色々と調べましたが……生徒会長にそう言った権限はないですよ」

 

「……何が言いたいんですか?」

 

「貴方が生徒会長になったところで…………スクールアイドル同好会を廃部にすることは出来ないということです」

 

彼女は……どうにか同好会を廃部にしないために直談判に来たのではない?

 

「私が同好会を廃部にしようとしていること……同好会の方々から聞いたのですね」

 

「はい、風邪で休んでいたときに、話は聞いていたので…………」

 

「そうですか……ですが虹ヶ咲は……」

 

「自由な校風をもっとうにしている。つまり奪うことも自由と言いたいと……」

 

「…………」

 

私が言おうとしていることを読まれた?

彼女の事はそれなりに聞いていた。その見た目と性格で天使というあだ名を付けられていることを……今の彼女からは……天使という感じは……

 

「ですが今回、同好会の件に関しては……」

 

「学校から認められていると…………それはおかしいですね。何か問題を起こしたというわけではないというのに…………個人の意思で廃部にするなんて…………それにその事を学校に許可を貰っている…………理事長辺りと何かしら取引でもしたのですか?」

 

「…………私がそう言うことをしていると……」

 

「証拠がないので、あくまで推測です。私の推測がどれ程信憑性を得るかは…………理事長に直談判した方が早いですね」

 

「……高柳さん、それは…………」

 

「それに選挙管理委員会にも手を回しました?」

 

「何を根拠に!!」

 

思わず大声を出してしまった。私が何かしらの取引をして、自分の有利になるようにしたとでも…………

 

「根拠?中川さんの演説を否定、しかも全校生徒の前で…………普通なら止めるべき事を選挙管理委員会は止めなかった。これが根拠です」

 

「そんなもの…………」

 

「根拠になり得るんですよ。三船さん…………人はそう言う話を聞くとそうだったんじゃないのかって、信じてしまう」

 

彼女は……本当に何者なのだろうか……ここまでやる人なのか…………

 

「廃部の件はどうしますか?」

 

「…………チャンスを……」

 

「チャンスを与えて、乗り越えれば廃部は撤回するというなら、今回の件は理事長に報告、もしくは学園内にその話をしても良いと言うことですね」

 

「っ!?」

 

「それでどうしますか?」

 

彼女は…………いくつもある逃げ道を塞ぎ、その上で提示された道のみしか選べなくさせている…………

 

「分かりました……廃部は撤回します」

 

「一応言っておきますが……この会話は録音してます」

 

「……私が嘘をつくと?」

 

「念のためです」

 

念のため……ですか……

 

「分かりました……必ず同好会にお伝えした上で……廃部は撤回します」

 

「それでは失礼します」

 

「待ってください」

 

彼女は去ろうとした瞬間、私はあることが気になり、呼び止めた

 

「なんですか?」

 

「あなたはどうしてそこまで…………」

 

「…………私は大切なものを奪われるのが嫌なんです」

 

「大切なもの……」

 

「同好会はみんなの大切な場所…………奪われないためには私は何でもします…………それで…………」

 

「それで……」

 

「いいえ、何でもないです。では三船さん、お願いしますね」

 

彼女は去り、私は……彼女から感じた明らかな拒絶を感じとり…………話に聞いていた彼女と会うことはないだろうと思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数ヵ月後……

 

「栞子ちゃん、おはよー」

 

「み、未唯さん!?」

 

人懐こい笑顔を見せる未唯さん。それになにも言わずに手を握ってくる

 

「朝から生徒会の仕事だよね?私も手伝うね」

 

「は、はぁ……」

 

何というか……彼女とここまでの関係になるとは思ってもみなかった…………

 

「どうしたの?」

 

「いえ、未唯さんと出会った頃の事を思い出して」

 

「出会った頃?あーあのときは……」

 

「あの時の未唯さんは拒絶が凄かったです」

 

「あ、あはは……その……あの頃は……」

 

「未唯さんとこうして仲良くなれて良かったです」

 

「私もだよ。栞子ちゃん」

 




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