虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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ホワイトデーですが、暫くはこちらに集中します


100話 虹色とヒーローガール ③ フラグ

ましろside

 

私達が元の世界に戻るために必要なお互いの世界を繋ぐものを探すために、虹ヶ咲学園を拠点にすると言う話は意外と早くまとまった。

先ずは私達が虹ヶ咲を自由に行動する方法についてだ。

普通に部外者を自由に歩き回られるのはまずいと言うのは別の世界でも共通みたいだけど、ランジュさんのお母さんが虹ヶ咲の学園長のため、ランジュさんがある程度事情を話して、私たちは体験入学扱いとなった。更に授業などは週一回のみ、後は自由にとのことらしい。

とはいえそれに対しても面倒なことがあるらしく、他の生徒さんたちが授業中に私達が歩き回っていると注意を受けかねないとのことだった。そのため今度は生徒会長の栞子さんがある提案をしてくれた。それはこの学校にはお散歩委員会と言うのがあるらしく、それに所属すれば授業中だろうと自由に動けるらしい。

また今後の事を考えて、私たちは虹ヶ咲の制服を着ることに……流石に直ぐには用意できないだろうと思っていたら、果林さんが被服部から持ってきてくれた。

因みに未唯さんと璃奈さんはお散歩委員会の子達を連れてくると行って、今はいないけど……

 

「未唯さんはあまり私達……生徒会長の権限とランジュの権限を使いたがらないみたいなんです」

 

「そうなのよね~ランジュたちは気にしないのに、未唯はどうにも利用してるみたいだから嫌だって言うのよね」

 

それを聞くと未唯さんは本当に優しい人なのかもしれない。

因みにもうひとつ条件がつけられている。それは同好会の皆さんも色々と協力する代わりに、私達も同好会の活動に協力するという条件がつけられた。それに関しては特に私もソラちゃんも反対はしなかった。ソラちゃんはここまで良くしてもらっているのだから、ちゃんと見返りは返すべきと……私は純粋にスクールアイドルについて知りたかった思いがあった。

 

「える~」

 

「よしよし、エルちゃんいい子だね~」

 

因みにエルちゃんのお世話に関しては私達の他にエマさんがいることになった。利用としては私達が同好会の手伝いをしている間、エルちゃんを見てくれる人が必要なのではと言うことらしい。エマさんは家族が多いから慣れてるとか……

 

「お待たせ。お散歩委員会の委員長と副委員長だよ」

 

未唯さんと璃奈さんが戻ってきて、お散歩委員会の人を紹介するけど、あれ?未唯さんと璃奈さんしかいないような…………

 

「にゃー」

 

「みー」

 

二人に抱き抱えられている白い猫と黒い子猫……もしかして……

 

「お散歩委員会委員長のはんぺんと」

 

「副委員長のシニエだよ。因みにシニエは私の飼い猫」

 

まさか過ぎるよ……てっきり未唯さんと璃奈さんの友達の人かと思ったら……猫って……

 

「こちらの世界では猫にそういう役職が……」

 

「ソラちゃん、多分違うと思う」

 

話を聞くと2匹とも元は捨て猫だったみたいで、色々とあってはんぺんが学校に住み着き、自由に過ごせるようにと璃奈さんが説得したらしい。そしてシニエも似たような感じらしい。

 

「あと、これつけてね」

 

「お散歩委員会の腕章。必要だと思う」

 

「あ、ありがとうございます」

 

もう何でもありなのかな?この学校は…………

 

 

 

 

更に追加の問題としては、私達が住む場所だった。流石に学校に寝泊まりさせるのはどうなのかと言う話が出た。それなら誰かの家に泊めるしかないけど、ソラちゃんが……

 

「ここまで良くしてもらうのはかえってご迷惑では?出来ればましろさんとエルちゃんだけで構いません!私は野宿かテント生活でも…………」

 

『それはダメ!』

 

ソラちゃんの提案は却下された。うん、当たり前だよね。私もソラちゃんだけというのは反対だ。

折角だからということで同好会のみんなの家に順番に泊まって行く方がいいのではと言う意見が出た。その方が親交も深められるとのことだったが…………

 

「私はいいのですが、鎌倉からだとソラさんたちが大変な思いをしてしまうと思います」

 

しずくさんの家は鎌倉にあるらしく、いつも朝早くに家を出るため私達に付き合わせるのはというのは……ということらしい。

 

一応寮があるが、出来れば事情を知っている人たちの近くの部屋がいいのではということになったが、現時点では空きがないらしく。話し合いが続き、結果的に…………未唯さんの家に泊まることになった。未唯さんもお母さんに許可を貰い、更に装置の進展具合などを確認できやすいからと理由らしい。後は侑さんと歩夢さんも同じマンションに住んでいるため、困ったことなどは対応しやすいとのことだった。後は親交を深める機会として一週間に一回は学年別にお泊まり会をしようと言う話になった。

 

 

 

 

 

話がまとまり、同好会の人達は練習に、私たちは部室に残り、必要な書類などを書いていた。

 

「同好会の人達……本当に優しい人達だったね」

 

「そうですね。だからこそ……」

 

ソラちゃんは俯いていた。うん、分かるよ。ソラちゃんが言いたいことは……

 

「プリキュアの事は話せないよね」

 

「ましろさんみたいに受け入れてくれるならいいのですが、流石に……」

 

「それに……怖がらせちゃったりするかもしれないからね」

 

「はい……」

 

とはいえそんなプリキュアの力を使うことはないだろうし…………うん、大丈夫だよね?フラグ立ててないよね?

 

「でもまさか明日歓迎会を開いてくれるなんて……」

 

「行動力が凄いです……」

 

「うん……」

 

 

 

 

 

 

 

未唯side

 

練習も終わり、ソラちゃんたちと一緒に帰るが、その前にソラちゃんたちの日用品を買った方がいいと思った。特にエルちゃんのミルクとおむつが必要だし…………

 

「あの、お金は……」

 

「気にしないでいいよ。さっきうらちゃんが『迷惑をかけたし、私の場合、貯金がいっぱいあるからこれで必要なものを買ってあげて』って」

 

うらちゃんの両親の遺産……ではなく発明品の特許とかでお金があるらしい……うーん、まぁ注意するべきかどうか悩ましいけど…………いいのかな?

 

「それじゃ買いに行こうか」

 

 

 

 

 

買い物を済ませた私達。日用品や服などを買ったけど、ソラちゃんとましろちゃんはジャージも買っていた。理由を聞いてみると……

 

「ヒーローになるために体を鍛えているので!」

 

「えっと、私もソラちゃんみたいに身体を鍛えようと思って」

 

「ヒーロー?」

 

「はい!ヒーローです!」

 

ヒーローになりたいって言うソラちゃん。理由は聞かないことにした。多分だけどソラちゃんの困っている人を見つけたら手を差し伸べたいと言う事を心に決めているのだろうな~

ただソラちゃんを見ていると誰かに似ている気が…………気のせいかな?

 

 

 

 

 

家に着き、先に帰っていた苺ちゃんが出迎えてくれたけど…………

 

「い、いらっしゃい。未唯姉から聞いてます」

 

「未唯さんとそっくりですが……妹さんですか?」

 

「うん、双子の妹。うらちゃんは親戚ね」

 

「今日からしばらくお世話になります」

 

「える~」

 

「は、はい」

 

うーん、苺ちゃんの人見知りが発生してるな~私も人見知りする方だけど、ソラちゃんたちは早い段階で気を許してるのは二人が困ってるからなのかな?まぁ苺ちゃんも少ししたら慣れて…………

 

「え、えっと……何か///」

 

ソラちゃんは苺ちゃんをじっと見つめているけど、あまり見つめたりしない方が…………

 

「いえ、さすがは双子の姉妹ですね!未唯さんと同じように可愛らしい人です!」

 

「あぅ////」

 

うん、ソラちゃん……ちょっと気を付けた方がいいと思うよ……ましろちゃんも

 

「確かに……未唯さんは未唯さんの可愛らしさがあるけど、苺さんも苺さんで違った可愛らしさがあるね」

 

「////」

 

二人とも気を付け方がいいね。

 

 

 

 

 

 

 

ましろside

 

未唯さんの家に着き、用意された部屋で荷物を置いた後、うらさんに呼ばれた私達。

 

「一応は装置の完成を急いでるけど、ちょっと気になってることがあってね」

 

「気になってることですか?」

 

「うん、この装置の転移の履歴をとかを見たら……」

 

まず履歴とか分かるもんなの?いや、深くは聞かない方がいいよね

 

「どうにも他にもこっちに誰かが来てるみたいなんだよね」

 

「「他にも!?」」

 

私達の他にって考えると……お婆ちゃん?それとも私達の事を知っているあげはちゃん?でもそれなら何で私達と同じ場所にいなかったのかな?

 

「もしかしてその誰かが一緒じゃないと帰れないと言う事じゃ……」

 

「ううん、それは大丈夫だけど……けど、その転移した四人目は……装置で転移したんじゃなく、装置を媒介にして転移したみたいなんだよね」

 

装置を媒介に?うーん、余計に分からなくなってきたけど……でもそう言われるとある可能性が浮かんできた。

 

「装置を媒介にしたと言うのであれば、私達の知り合いではないってことになるね」

 

「そうですね。そういうことを出来る人達ではないですし」

 

「まぁ知り合いじゃないならいいね」

 

三人で笑い合うけど、あれ?何だか忘れてるような……まぁいいよね

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次の日……悲劇が起きた。

 

「ソラちゃん!?ソラちゃん!?」

 

「ま……しろ……さん……」




本来は全五話辺りで終わらせる予定でしたが、書いているうちにストーリーが色々と思い浮かんできているので、割りと長めになります
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