虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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103話 虹色とヒーローガール ⑥ 交信と冷静でいられたこと

未唯side

 

学校に戻ると、ぽむお姉ちゃんたちが心配して校門まで迎えに来てくれていた。街での騒ぎが既にみんなの耳に入ってるみたいだ。私たちは大丈夫だと話しつつ、ソラちゃんから話があると伝えた。

そして部室でソラちゃんは自分とエルちゃんがスカイランドの住人であること、ましろちゃんと共にプリキュアに変身して戦っていることを話す。

 

「秘密にしていたのは皆さんに余計な混乱を持ち込みたくなかったことと信じてもらえないだろうと思ったからです」

 

「あの…ソラちゃんは変身することを躊躇ってました。だから……」

 

ソラちゃんたちの話を聞き、みんなの反応は沈黙だった。まぁ仕方ないよね。驚くのも無理もないけど…………

 

「…………です」

 

「「え?」」

 

「凄いです!ソラさんたちは正にヒーローなんですね!」

 

沈黙を最初に破ったのはせつ菜さんだった。せつ菜さんは興奮しながらソラちゃんの両手を握りしめていた。

 

「人知れず悪と戦う少女。まさにヒーローじゃないですか!こんな漫画やアニメなどでしか見たことがない人と出会えたのが本当に嬉しいです!」

 

「え、えっと……」

 

「まぁ隠していた理由も仕方ないわよね」

 

「でもソラちゃんたちは私たちのことを思ってたんだよね」

 

「うんうん、それだけでソラちゃんたちは優しい子達だって分かるよ~」

 

「果林さん、エマさん、彼方さん……」

 

「まぁ何か隠してるって思ってたから、色々と疑ってたけど理由が理由だから仕方ないよね」

 

「ほらほら、ミアチ。そんなこと言わないでさ。ヒーローの事をひーろーい心で許してあげようよ」

 

「うんうん、それに未唯ちゃんと栞子ちゃんを助けてくれたことにお礼を言わないとね」

 

「ミアさん、愛さん、歩夢さん……」

 

「きゃは!ヒーローなんて格好いいじゃない!ねぇ、変身してよ。ランジュも見てみたいわ」

 

「私も見てみたい。ソラちゃんとましろちゃんのヒーロー姿『わくわく』」

 

「確かに……もしかしたら参考になるかもしれませんね」

 

「むむむ、みい子の話だと、かっこかわいいのと可愛い感じの姿だって言ってたし……かすみんもちょっと見てみたい」

 

「あ、あはは……どうしようか?ソラちゃん」

 

「えっと……」

 

「ソラちゃん!ましろちゃん!試しに変身して!ね!」

 

侑お姉ちゃんの強い押しに負け、ソラちゃんたちは変身してみせると……侑お姉ちゃんはキラキラした目をしていた。うん、こう言うときのお姉ちゃんは……

 

「二人とも!その姿でスクールアイドルやってみようよ!」

 

「「え、えぇぇぇぇぇーー!!?」」

 

「二人のプリキュアの姿……ときめいちゃった!ね!ね!今度のライブに出ようよ!」

 

さて、お姉ちゃんを止めるべきだよね。これは……

するとうらちゃんがモニターを持って部室にやって来た。

 

「未唯ちゃんたちいる?あ、本当にプリキュアなんだ」

 

「え?うらさん!?」

 

「何でその事を!?」

 

二人が驚く通り、うらちゃんにはまだ話してないのに何で知ってるんだろう?もしかして……街のカメラをハッキングした?

 

「二人の知り合いから聞いたの」

 

「「知り合い?」」

 

うらちゃんはモニターを繋ぐとそこには一人の老女が映し出された。

 

「ヨヨさん!?」

 

「お祖母ちゃん!?」

 

『ましろさん、ソラさん、無事みたいね。そして初めまして私は虹ヶ丘ヨヨ。ましろさんの祖母よ』

 

この人がましろちゃんの……それにうらちゃんがプリキュアについて知ってると言うことは、この人も知ってるってことだよね?

とりあえずソラちゃんたちには元の姿に戻ってもらい、話をすることになった

 

『詳しい話はうらさんから聞いてるわ。そちらの代表は……』

 

「あ、それなら侑さんですね」

 

『あっ』

 

そういえば話してなかった。同好会の部長は……

 

「そら子……部長はかすみんなんだけど……」

 

「えぇ!?そうだったんですか!?ご、ごめんなさい!」

 

「まぁまぁ、話とかは私が一応代表で聞くよ」

 

そんなこんなで侑お姉ちゃんがモニターの前に座り、ヨヨさんと話をすることになった。

 

『まずこちらの時間の流れについてだけど、ソラさんたちがピクニックに出掛けて一日が経ってるわ』

 

「こっちだと3日だね ……」

 

『だから時間の流れには多少の差があるだけね。そして帰る方法だけど、こちらからでは無理そうね』

 

「それは……私とエルちゃんがスカイランドに帰るためのトンネルを開く理由と同じですか?」

 

『いいえ、そうではないわ。こちらとそちらはかなり複雑に絡み合っていて、本当に偶然繋がった感じみたいなの。こうして連絡を取れるのも偶然みたいなものよ』

 

「それで……ソラちゃんたちが帰れる方法はやっぱり……世界を繋ぐものを見つけて、うらちゃんの装置でしか……」

 

『そうなるわね……ただ問題はこうしてソラさんたちが来た原因をどうにかしないとダメみたいね』

 

原因……思い浮かぶとしたら……

 

「カバトンをどうにかしないとダメってこと?」

 

「そうかもしれません……」

 

「それは違うかも」

 

「「え?」」

 

あのカバさんが原因だとは思わなかった。だってあの時……

 

「カバさんも巻き込まれた的なことを言ってたから……他にも原因が……ううん、元凶がいるのかも」

 

『だからその元凶をどうにかしないとダメみたいね。そしてもうひとつ世界を繋ぐものについては検討がついてるわ。それは………………』

 

急に画面が乱れ始めた。もしかして繋がりにくくなった?それでもヨヨさんは伝えようとしていた。

 

『…………キュアを……その世界のプリキュアを探し……元凶を…………』

 

交信が切れるけど、ヨヨさんは伝えたかったことを伝えられたみたいだった。

 

「プリキュアを……探すですか」

 

「で、でも……こっちにプリキュアなんているのかな?」

 

元の世界に帰る方法を見つけたが、その方法が難しいみたいだけど……私は二人を元気付けるためにあることを告げた!

 

「きっといるよ!」

 

「「え?」」

 

「北海道とか沼津とか渋谷とか秋葉原あたりにもしかしたらいるかもしれないよ!そう願えばきっと!見つけられるよ!」

 

「そうですね!未唯さんの言葉は信じられます」

 

「うん!いるって信じてみないとだよね!」

 

これでソラちゃんたちが元の世界に戻る手がかりが見つかった。それにしても他にもプリキュアがいたりするのか…それともこれから誰かがなる可能性があるとか?

 

「そういえばどうして冷静でいられたんですか?」

 

ソラちゃんからの突然の質問。あぁそれは…………

 

 

 

 

ソラside

 

話がまとまったが、私はどうしても気になっていたことがあった。それは未唯さんがあの時一人だけ冷静でいられたことだ。そう言う性格なのかと思ったが違う気がする。だから聞いてみることにした

 

「え?あぁ……それは…よく猫にされたり、子供にされたりしてるから…何か不思議なことに対して慣れてたから」

 

「「はい?」」

 

未唯さんは何を言ってるのでしょうか?そんなことが普通にあり得るのか?

 

「あー未唯は被験者だからね」

 

「未唯ちゃん、私が担当する前から部長の被験者だったしね」

 

「私たちも子供になったりしますが……未唯さんが一番被害に……」

 

え?え?みなさんの反応を聞く限りでは……当たり前の事なんですか?

 

「えっと……未唯さんはよく大変な目にあってるから……不思議なことが起きても冷静でいられたってこと?」

 

「そうなるね……もしかしたら異世界転移しても冷静でいられるかも……」

 

未唯さんの目が笑ってない……そんなに苦労を……

 

「それじゃ話もまとまったことだし、ソラちゃんとましろちゃんも次のライブに立てるように私は曲作り頑張るよ!」

 

「それ決定になったんですか!?」

 

「うん!ちゃんと変身した状態でね!よろしく!」

 

侑さん……勢いで私たちがライブに出ること決められてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

侑が上機嫌で部室から出ていく姿を見つめる黒いローブ。ただその目は……黒い感情があった。

 

「どうして……ドウシテ……どうして……あなたは……彼女たちを許せる……ワタシハユルセナイ……」




北海道とか沼津とか渋谷とか秋葉原にプリキュアがいる可能性……ラブライブシリーズは普通になった人がいますからね……
未唯が冷静なのは本当にこれまでの苦労が……
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