虹が咲き、白が交ざる 外伝 白と翡翠   作:水甲

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今回はオリ主である未唯ちゃんの誕生日回!


109 未唯の誕生日デート

「あ、おはよう」

 

「早いねって……だって、今日はデートだから楽しみでつい///」

 

「えへへ、貴方もそう思ってたんだ。嬉しいな~」

 

「早く行こう……あっ///」

 

「はぐれると困るって……私は子供じゃないんだよ。そこは正直に言ってほしいな」

 

「えへへ、ありがとう。手を繋いでくれて」

 

 

 

 

水族館

 

「わぁ~綺麗だね」

 

「え?そんなに水族館行きたかったのって?うーん、デートの定番としては水族館かなって……」

 

「でも貴方となら私はどこでもいいんだよ。だって好きな人と一緒だから……なーんて」

 

「えっと……私もそう思うって……うぅ///恥ずかしいこと言わないでよ」

 

「あ、ほら、イルカショーが始まるよ。早く行こう」

 

 

 

 

 

 

「イルカショー楽しかったね。それにあんな風に頬にちゅーしてくるなんて」

 

「ん?どうしたの?嫉妬しちゃってる?」

 

「貴方も嫉妬とかするんだ。結構意外かも」

 

「大丈夫だよ。大好きなのは貴方だけだから……」

 

ちゅ

 

「えへへ///」

 

 

 

 

 

 

 

しずくside

 

物陰から私は様子を見ていた。

 

「さすがは未唯さんですね。あそこまで演技できるとは」

 

「演技なのかな?未唯ちゃんの場合は素でやってるような……」

 

歩夢さんの言う通りかもしれないですね。何せ今回はデート相手は栞子さんですし……とは言えあそこまで積極的になるとは……

 

「ん?電話?」

 

『もしもし、未唯ちゃんの様子どう?』

 

「うらさん?どうって何かしたんですか?」

 

『何だか緊張しちゃうからって、緊張をほぐす薬を飲んだみたいだけど……大丈夫かなって?』

 

「そうですね……あ、抱きついてますね」

 

「わぁ~未唯ちゃん。積極的……栞子ちゃん、大丈夫かな?もう顔が真っ赤っかだよ」

 

「栞子さんのキャパがやばそうですね」

 

『あとこれいい忘れたから伝えといてほしいのだけど……』

 

「なんですか?」

 

『あの薬……記憶は忘れたりしないから……』

 

「なるほど……」

 

そう考えると……未唯さんは本当に偉いことになりかねないですね。

 

「歩夢さん、侑さんに連絡を!」

 

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は積極的?そうかな?」

 

「普段はおしとやかなのに?うーん、今日は積極的いきたい気分なの。それじゃだめ?」

 

「うん、たまには積極的な私もみて……あぅ///」

 

「み、未唯さん!?」

 

「あー薬切れたみたい」

 

うぅ……薬切れた瞬間、さっきまでの私の発言とか行動を思い返したら……物凄く恥ずかしい///

 

「えっと、どうします?」

 

「ごめん、栞子ちゃん。今日はこのまま解散で……今度埋め合わせするから///」

 

「思った以上にダメージが大きいみたいですね」

 

「まぁ人前でキスをしてたくらいだし」

 

「わーん、思い出させないでよ~」

 

というか私の誕生日なのに、私視点とかじゃなくっていいのとか凄くつっこみたいよ~

 

 

 

 

 

しずくside

 

「と言うことがあったんですよ」

 

「だからみい子、しお子の顔を見るたびに真っ赤にしてるんだ」

 

「まぁ未唯さんは緊張してたから仕方ないですね」

 

かすみさんと話してると、未唯さんが部室にやって来て、私を見て微笑んでいた。

 

「しずくちゃん、3日が楽しみだね」

 

「え?」

 

3日……3日って私の……

 

「ちゃんとデートコース決めてあるから楽しみにしておいてね。しずくちゃん」

 

な、何だか未唯さんの笑顔が怖いのは気のせいでしょうか……




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