「あ、おはよう」
「早いねって……だって、今日はデートだから楽しみでつい///」
「えへへ、貴方もそう思ってたんだ。嬉しいな~」
「早く行こう……あっ///」
「はぐれると困るって……私は子供じゃないんだよ。そこは正直に言ってほしいな」
「えへへ、ありがとう。手を繋いでくれて」
水族館
「わぁ~綺麗だね」
「え?そんなに水族館行きたかったのって?うーん、デートの定番としては水族館かなって……」
「でも貴方となら私はどこでもいいんだよ。だって好きな人と一緒だから……なーんて」
「えっと……私もそう思うって……うぅ///恥ずかしいこと言わないでよ」
「あ、ほら、イルカショーが始まるよ。早く行こう」
「イルカショー楽しかったね。それにあんな風に頬にちゅーしてくるなんて」
「ん?どうしたの?嫉妬しちゃってる?」
「貴方も嫉妬とかするんだ。結構意外かも」
「大丈夫だよ。大好きなのは貴方だけだから……」
ちゅ
「えへへ///」
しずくside
物陰から私は様子を見ていた。
「さすがは未唯さんですね。あそこまで演技できるとは」
「演技なのかな?未唯ちゃんの場合は素でやってるような……」
歩夢さんの言う通りかもしれないですね。何せ今回はデート相手は栞子さんですし……とは言えあそこまで積極的になるとは……
「ん?電話?」
『もしもし、未唯ちゃんの様子どう?』
「うらさん?どうって何かしたんですか?」
『何だか緊張しちゃうからって、緊張をほぐす薬を飲んだみたいだけど……大丈夫かなって?』
「そうですね……あ、抱きついてますね」
「わぁ~未唯ちゃん。積極的……栞子ちゃん、大丈夫かな?もう顔が真っ赤っかだよ」
「栞子さんのキャパがやばそうですね」
『あとこれいい忘れたから伝えといてほしいのだけど……』
「なんですか?」
『あの薬……記憶は忘れたりしないから……』
「なるほど……」
そう考えると……未唯さんは本当に偉いことになりかねないですね。
「歩夢さん、侑さんに連絡を!」
「う、うん」
「今日は積極的?そうかな?」
「普段はおしとやかなのに?うーん、今日は積極的いきたい気分なの。それじゃだめ?」
「うん、たまには積極的な私もみて……あぅ///」
「み、未唯さん!?」
「あー薬切れたみたい」
うぅ……薬切れた瞬間、さっきまでの私の発言とか行動を思い返したら……物凄く恥ずかしい///
「えっと、どうします?」
「ごめん、栞子ちゃん。今日はこのまま解散で……今度埋め合わせするから///」
「思った以上にダメージが大きいみたいですね」
「まぁ人前でキスをしてたくらいだし」
「わーん、思い出させないでよ~」
というか私の誕生日なのに、私視点とかじゃなくっていいのとか凄くつっこみたいよ~
しずくside
「と言うことがあったんですよ」
「だからみい子、しお子の顔を見るたびに真っ赤にしてるんだ」
「まぁ未唯さんは緊張してたから仕方ないですね」
かすみさんと話してると、未唯さんが部室にやって来て、私を見て微笑んでいた。
「しずくちゃん、3日が楽しみだね」
「え?」
3日……3日って私の……
「ちゃんとデートコース決めてあるから楽しみにしておいてね。しずくちゃん」
な、何だか未唯さんの笑顔が怖いのは気のせいでしょうか……
感想待ってます