ソラシド市にやって来た私だけど、ソラちゃんたちと合流する方法を考えていると、見知らぬ女性に声をかけられた。普通なら安心したりするところだけど、問題としては何故私の名前を知っているのかだ。
別世界から来た私の事を知っているのはソラちゃんたちくらい。なのに私の事を知っている感じのこの人は…………
「あー警戒するよね。私は聖あげは。貴方の事はましろんから聞いてるよ」
「ましらん?」
ましろちゃんの事だよね。歳が離れてるけど、友達なのかな?
「そ、虹ヶ丘ましろ。私はましろんって呼んでる。それで私はそのましろんと幼馴染」
そう言えば幼馴染みがいるって話を聞いたような……だから私の事を知ってる?と言うことはあげはさんはソラちゃんたちがプリキュアだってことも知ってるってことになるのかな?
「それで安心してもらえたかな?」
「まぁ、一応は……」
「うんうん、そんな感じで良いよ」
完全に信頼は出来てない。理由としてはあの二人と会って知り合いだって事が分かってからだ。いや、普通に良いお姉さん的な人なんだけど、私も私でそれなりに警戒とかする人だからね。
「とりあえずましろんたちに連絡して、ここに来てもらうから」
「分かりました」
まぁ二人が来るまではのんびり待つことにしよう。
「それでさ、二人から聞いてたけど本当に天使みたいな子だね」
「はい?」
「いや、二人からは白髪の高校生くらいの子で、雰囲気も天使みたいで可愛らしい感じだって聞いてたから」
私、そんな風に見られてたの……いや、天使呼びはファンの人たちによく呼ばれてるし……でも私としてはその呼び方は恥ずかしい……
「最初は警戒心が強い感じだけど、警戒が解けると人懐っこい猫みたいだって聞いたな~」
「それ、よく言われます……」
「そっか。私については何か聞いてる?」
「幼馴染みくらいしか……」
「まぁましろんもそう詳しく話さないか。でもこっちにいる間は私の事を知ってもらえたら良いかなって思ってる。だからよろしく」
握手を求めるあげはさん。流石に断るのは不味いし、私は握手をするのであった。
それから暫くしてソラちゃんたちがやって来た。二人から私がこっちに来たことはうらちゃんから聞いたらしい。更に転移座標がずれてしまったらしいとも説明を受ける私であった。
「無事合流できたことだし、ほら、家まで送っていくよ」
あげはさんにそう言われ、私たちはあげはさんの車に乗り込むのであった。車の中で、ましろちゃんからあげはさんは18才の成人で、今年の春から専門学校に通っているらしい。
「私の夢は最強の保育士になることなんだよね。未唯ちゃんは?」
「私ですか?私は……これと言った職業に就きたいとかはないですけど…………ただ」
『ただ?』
「誰かに夢を与えられる人になれたらなって思ってます」
私もせつ菜さんのライブを見て、スクールアイドルになろうと思った。せつ菜さんが夢を与えてくれたからこそ、私もそんな人になりたいって思ってる
「夢を与える……良いですね。私もあの日、あの時にヒーローになろうって思いました」
ソラちゃんもまたヒーローになりたいってきっかけをくれた人がいたんだ。
夢を持つことも夢を追いかけることも大切な事だもんね
「私は……まだだけど……いつか私らしい夢を見つけたいって思ってるよ」
「ましろちゃんらしい夢……きっと見つかるよ」
「えへへ、ありがとう」
車内でそんな楽しい話をする私たちであった。
それから虹ヶ丘家に着き、ヨヨさんに改めて挨拶をし、私のミラージュペンを見せられた。
「色が変わってる……力を失ったから?」
「そうかもしれないけど、もしかしたら必要な時までは眠りについてるのかもしれないわ」
必要になるときなんてあるのかって思うけど、でもその時はその時だよね。
「帰るまでの間は自分の家と思ってゆっくり過ごしてね」
「はい!」
まぁソラちゃんたちは学校に行ってるから、明日はのんびりここで過ごしても良いし、裏山で練習をしたりしても良いかもしれない。
そして夜、あげはさんはましろちゃんの部屋で泊まり、私はソラちゃんの部屋で寝ることになった。ソラちゃん、字の練習とか勉強をして寝たけど、真面目で良い子だな~と思いつつ、私はトイレを済ませて寝ようとすると……
「あそこの部屋……」
奥の部屋のドアが少し開いていた。確かソラちゃんやましろちゃんの話だと、開かず部屋とか言われてるけど……誰かいるのかな?もしかしてヨヨさんの倉庫とか?
私は気になり、そっと覗き込むと…………飛行機の模型や沢山の本が並んでおり、更には奥の机には見知らぬ男の子がいた。
「誰?」
「え?」
次回でおまけも終わりです
感想待ってます!