開かずの部屋に入り込んだ私。そこには片目を前髪で隠した男の子がいた。
ソラちゃんたちからは何も聞いてないし……もしかして泥棒?もしくはあの……カバさんの仲間?でもこの部屋を見る限りだと生活感があるし…………まさか虹ヶ丘家の知ってはいけない秘密だったり!?生まれつき特殊な能力とかもっていて、他者との接触を禁じられた子供とか…………
なんてせつ菜さんやしずくちゃん辺りが喜びそうな設定持ちとは思えないから…………
「えっと、初めまして」
「あ、どうも……」
うん、話しかけても普通の男の子みたいだ。だとしたら……
「一応聞くけど……この部屋の主でいいのかな?」
「は、はい!」
だとしたらソラちゃんたちが知らないのは不思議だ。いや、ソラちゃんたちは知らないけど、ヨヨさんは知ってるってことだよね。と言うことは……
「もしかして異世界から来た人だけど、まだソラちゃんたちは知らない。知られると問題……まぁ軽い問題としても後々紹介はされるけどまだその時じゃない的な?」
「あ、あの……僕の事を……聞いてるんですか?」
「ううん、予想」
「ほんの少し話しただけで!?」
いや、同好会で色々と経験とかしてるから……そういう予想が出来るようになったと言うか…………
「私は高柳未唯。貴方は?」
「僕はツバサ。普通の人間に見えるかもしれないですけど……」
ツバサくんは一瞬で黄色の小鳥に姿を変えた。うん、やっぱりというべきかスカイランドの住人だよね
「僕はスカイランドに住むプニバード族で、空を飛べない代わりにこうして人の姿になれます」
「スカイランドは異世界だって聞いてたけど、そんな種族がいるんだ……何でこの家に?」
「実は……」
話を聞くとどうにもこのソラシド市はスカイランドと繋がりが強く、嵐の日に時空のトンネルが開き、スカイランドの物が流れ着いてきたりするらしい。
ツバサくんはそれに巻き込まれて、ソラシド市に来たらしく、困っていたところをヨヨさんに保護されていたらしい
「嵐に巻き込まれたって言うことは事故か何か?」
「事故……というべきでしょうか……僕は空を飛ぼうとしていたのですが、その時に誤って落ちてしまって……」
空を飛ぶ?あぁ鳥だけど空を飛べないんだっけ?だとしたらこの部屋の飛行機の模型や本に納得がいく
「あはは、おかしいですよね。プニバード族が……空を飛べない種族なのに飛ぼうなんて思ったりしたら……」
「いやいや、おかしくはないでしょ」
「へ?」
空を飛べないのに空を飛ぼうとしているのは立派な夢だし、挑戦することも凄く立派だと思う。
「私はツバサくんの夢は立派だと思うよ。笑ったりなんて侮辱するようなことはしないよ」
「そ、そうでしょうか……」
「誰かに色々と言われたのかもしれないけど、夢に挑戦する気持ちは誇らしいことだと思う。私は笑わないし、応援する」
「み、未唯さんは何でそこまで……」
「あー私も昔ある子に言われたんだよね。向いてない、適正にあってないことをする意味が分からないって」
「適正にあってない……」
「でも適正にあってないからとかで諦めたりしたくない。だから頑張って証明したんだ。今じゃその子とは親友……以上の関係になったよ」
「諦めないで……証明する……あの、僕も頑張ってみます!」
ツバサくんは改めて頑張りたいって気持ちになったみたいだ。
それに今は知らなくてもソラちゃんたちはツバサくんの夢を笑ったりしないと思う
「それじゃ私は部屋に戻るね」
「あの、未唯さん……僕のことは……」
「うん、黙っておくね」
ツバサくんと話し終え、私はソラちゃんの部屋に戻るのであった。
早朝になり、私はソラちゃんも一緒にランニングをしていた。遊びに来た感じだけど、日々のトレーニングは欠かさずにやらないとね
「未唯さんは誰かに夢を与える人になりたいんですよね」
「うん、そうだよ」
「私もヒーローになる!難しい夢ですが、叶わない夢じゃないですよね!」
「うん、そもそも叶わない夢はないからね」
「叶わない夢はない……ですか?」
「そうだよ。叶わない夢はない。もしも叶わなかったらそれは夢を叶えようとする努力をしてこなかったからだと私は思うから……これからもお互いに……世界は違うけど頑張ろうね」
「はい!私は必ずヒーローに!未唯さんは夢を与えるヒーロー……いえ、アイドルになってください!」
お互いに握手をしながら約束を交わすのであった。そうだよ……夢は叶えようとしないとダメだよね
「あの、さっきの未唯さんの言葉をヒーロー手帳に書いて良いですか?」
「え、なんで?」
「凄く素晴らしい言葉ですから!」
それはそれで恥ずかしいけど、ソラちゃんのあのキラキラした目で見つめられると…………
私は仕方なく了承するのであった。
それからいつの間にか滞在期間は終わり、私は元の世界へと帰るのであった。うらちゃんの話では、またお互いの世界に行き来するのはタイミングが合えば行けるらしいけど、それは何時なのかは分からないらしい。今回は本当にたまたま繋げられたけど……
「今度会えたら……夢にどこまで近づけてるかな?」
私は青空を見上げながら、私は……届くように思いを込めて……
「だから……」
ソラside
ツバサ君がプリキュアに変身してから数日後のこと、実は未唯さんはツバサ君とは私たちが知る前から会っていた事を知ったときは驚きましたが……未唯さんもツバサ君の夢を応援している事を知ると、私は嬉しくなった。
庭の掃除をしながら、その話を思い出していると、一枚の白い羽が舞い落ちてきた。私は地面に落ちる前にキャッチをし……
「夢を叶えようとする努力……怠ったりしません!だから今度会うときは……お互いの夢がどこまで近づけたか……また会う日まで!」
夢を叶える!そう改めて誓い、白い羽に向かって届くように……
「だから……」
「頑張れ!ヒーローガール!」
「頑張ってください!天使のスクールアイドル!」
結構長編になってしまったコラボ回。書いてて楽しかったです。おまけパートは関われなかったひろプリの二人と未唯が関わる感じにしました。
希望があればまたこのコラボを書くかもしれません
感想待ってます!