冬毬可愛いよ冬毬可愛いよ
「♪~」
「あら、未唯ちゃんご機嫌ね」
ある日の同好会で、果林さんにそんなことを言われた私。確かにご機嫌だけどそんなに分かりやすかったかな?
「確かに未唯さんがそこまで機嫌が良いのは珍しいですね」
「普段は表に出さないのにね」
栞子ちゃんとしずくちゃんも同じことを言われた。うーん、まぁ理由が理由だから仕方ないけど……
「今日は大事な子が帰ってくるんだ~」
『大事な子!?』
「それじゃ今日は先に帰るね~あの子の迎えに行かないと」
私はそう言って部室を後にするのであったが……
栞子side
未唯さんの大事な子……それって一体……もしかして私以上の存在なのか?だとすればうわ……いやいやそんなまさか……
「しお子……何か怖いけど……」
「あれは多分浮気されてるんじゃないなって思ってるんじゃ……『ブルブル』」
「ここはランジュに任せなさい!」
未唯さん……昨日は普段通りだったはず、だから浮気なんてことはあり得ないはず……もしかしたら後でちゃんと話してくれるはずですよね?
「栞子!」
色々と考え込んでいるとランジュが声をかけてきた。今はあまり話しかけてほしくないのですが……
「未唯の事、尾行するわよ!」
「び、尾行なんて……そんなことできません!それじゃ未唯さんの事を信じてないみたいじゃないですか!」
「!?」
何故か歩夢さんが身体をビクつかせたけどどうしたのでしょうか?
とは言え尾行なんて事は……絶対に……絶対に……
「こちらかすみん、みい子はスキップしてます」
『こちら璃奈、こちらでも確認!しずくちゃんの方は?』
『こちらしずく。未唯さん本当にご機嫌です』
「未唯さん……本当に誰と……」
「こちらかすみん、しお子、暗くなってます」
「あの……何でみんな1ヶ所集まってるのにわざわざトランシーバーで連絡取り合ってるの?」
「歩夢、何だかそう言うノリでやりたいらしいよ」
かすみさん、璃奈さん、しずくさん、歩夢さん、ミアさんと私で未唯さんの尾行をしていた。因みにランジュはややこしいことになるからと彼方さんに止められたけど……
「駅の方に向かってるね」
「友達に会うとかかな?」
「歩夢先輩は何か知らない?」
「うーん、未唯ちゃんの友達は私と侑ちゃんも知ってるし……そもそも未唯ちゃんは昔の性格からしたらそんなに多い方じゃないし……」
昔の友達ではないとしたら、やはり浮気ということに……
駅についた未唯さん。すると改札口の前に見知らぬ女の子が……灰色に近い白い長い髪の女の子。何処か未唯さんに似ているような…………
「あれ?あの子……」
未唯さんが楽しそうに話しているけど、まさか……本当に……
私は思わず飛び出した。
「しお子!?」
未唯side
「未唯さん!その人は誰なんですか!」
「あれ?栞子ちゃん、どうしたの?」
「お姉ちゃん、この人は?」
「お姉ちゃん?え?あれ?え?」
いきなり飛び出してきた栞子ちゃんだけど、困惑していた。するとぽむお姉ちゃん、かすみちゃん、しずくちゃん、璃奈ちゃん、ミアちゃんもこっちにやって来た。
「えっとどういう集まり?」
「その、実は……」
「私から説明するね」
ぽむお姉ちゃん曰くどうにも栞子ちゃんが私が浮気しているんじゃないかと思っていたらしく、ランジュさんの思い付きで尾行をすることになったみたいだけど……そのランジュさんは留守番させられてるのか…………
「まぁ誤解させちゃったみたいだけど、改めて紹介するね。この子は高柳しあ。私の妹」
『妹!?』
「高柳しあです。高校1年生です。未唯お姉ちゃんと苺お姉ちゃんとは離れて暮らしてましたが、この度戻ってきました」
「しあちゃんはお父さんと暮らしてたんだよね」
「未唯さんのお父様と……それって未唯さんの家庭は……ふくざ」
「しず子、ダメそんなこと言ったら……」
「かすみちゃんとしずくちゃんは後でお説教ね。私たちの両親は忙しいだけだから、しあちゃんはお父さんが大好きだから離れて暮らせないって事でお父さんの所に暮らしてたの」
「それでお父さんの仕事も落ち着いて来たから、こっちに戻ってきました」
「そ、そうだったんですね」
栞子ちゃん、安心してるみたいで良かった。
「それじゃお姉ちゃん、私は通う学校見てくるね」
しあちゃんは私に荷物を預けてこれから通う学校に行くのであった。
「しあさんは虹ヶ咲ではないのですか?」
「ううん、結ヶ丘だよ。しあちゃんは私と違う場所でスクールアイドルやりたいって」
『へー』
高柳しあ
高柳姉妹の三人目の妹。三つ子ではなく、少ししてから生まれた子です。父親と暮らしていたが未唯たちの家で暮らすことになった。
自身もスクールアイドルを目指している。
(こちらの世界では時系列が混雑しているので、Liella組の年齢には……とりあえずうらちゃんがいろいろとした結果です)